9619プライム

イチネンホールディングス

ICHINEN HOLDINGS CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE10.2%
BPS275.2円
自己資本比率31.5%
FY2025/3 有報データ

自動車リースを軸にM&Aで事業を広げ、安定成長を続ける多角化のプロフェッショナル

M&A戦略を推進し、既存事業の成長と新規事業の創出を通じて事業領域の枠を超えて成長を続け、売上高2,000億円、営業利益200億円を超える企業グループとなることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段街で見かける会社の営業車、実はその多くがイチネンホールディングスのような会社が提供するリース車両かもしれません。同社は、企業がクルマを「買う」のではなく「借りる」お手伝いをしています。また、工場の機械をピカピカにするための特殊な化学製品を作ったり、皆さんが利用するコインパーキングの運営も手掛けています。普段はあまり意識しないかもしれませんが、日本の産業や社会インフラを裏側で支えている、まさに『縁の下の力持ち』のような存在です。

イチネンホールディングスは、自動車リース事業を中核に、M&Aを駆使してケミカルや機械工具販売など多角的な事業ポートフォリオを構築し、安定成長を続ける企業です。2025年3月期の業績は売上高1,549.2億円、営業利益102.79億円と増収増益を達成し、6期連続の増配(1株70円)も実現しています。PBRは0.77倍と1倍を割れており、バリュー株としての側面も持ち合わせていますが、株価は市場平均(TOPIX)をアンダーパフォームする期間が続いており、今後の成長戦略による企業価値向上が期待されます。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
大阪市淀川区西中島3丁目9番13号 NLC新大阪8号館
公式
www.ichinenhd.co.jp

社長プロフィール

黒田 雅史
黒田 雅史
代表取締役社長
挑戦者
私たちイチネングループは、自動車リース関連事業を中核としながら、M&Aを積極的に活用して事業領域を拡大してきました。今後もグループ一体経営を推進し、事業の枠にとらわれず更なる企業規模の拡大を目指し、人々の快適な毎日に貢献し続けます。

この会社のストーリー

1930
創業の第一歩

黒田石油商会として創業。自動車部品・用品、塗料、産業機械等の卸売を開始し、後の多角化経営の礎を築く。

1969
イチネン設立とリース事業への進出

株式会社イチネンを設立し、現在の主力事業である自動車リース事業を開始。新たな成長エンジンを獲得する。

1994
大阪証券取引所市場第二部へ上場

安定した事業基盤を背景に株式上場を果たす。これにより、社会的信用を高め、さらなる事業拡大への道を開いた。

2008
持株会社体制への移行

株式会社イチネンホールディングスへ商号変更し、持株会社体制へ移行。M&Aを加速させ、グループ経営を強化する体制を構築した。

2012
積極的なM&A戦略の本格化

機械工具製造の昌弘機工などを皮切りに、自動車リース以外の分野でもM&Aを活発化。事業ポートフォリオの多角化を推進した。

2024
継続的な増配と株主還元

安定した収益基盤を背景に、5期連続となる増配を発表。積極的な株主還元姿勢を明確にし、市場からの信頼を獲得している。

2026
未来への成長戦略

売上高2,000億円、営業利益200億円という長期目標を掲げる。今後もM&Aと既存事業の強化を両輪に、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

M&Aによる多角化戦略

自動車リースを中核に、ケミカル、機械工具、合成樹脂など多様な事業をM&Aで取得し成長。安定した収益基盤を築いています。

安定した増配実績

5期連続で増配を発表するなど、株主還元に積極的。安定した業績を背景に、配当利回りの高さも魅力の一つです。

割安な株価指標

業界平均と比較してPERやPBRが低い水準にあり、株価が割安である可能性を秘めています。今後の成長性にも期待が持てます。

サービスの実績は?

1,549億円
連結売上高
2025年3月期
+12.1% YoY
102.79億円
連結営業利益
2025年3月期
+13.6% YoY
70
1株あたり配当金
2025年3月期実績
6期連続増配
25.0%
配当性向
2025年3月期
目標レンジ内(20-30%)
6事業
主要事業セグメント
自動車リース関連、ケミカル、パーキング、機械工具販売、合成樹脂、農業関連

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
普通
自己資本比率 31.5%
稼ぐ力
高い
ROE 10.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 配当性向20%から30%目標
1株配当配当性向
FY2021/34032.2%
FY2022/34619.6%
FY2023/35020.3%
FY2024/36011.8%
FY2025/37025.0%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は2023年3月権利分をもって廃止されており、現在は実施されていません。

配当方針として連結業績を基本とし、配当性向20%から30%程度を目標に安定的な還元を行っています。業績成長に合わせて配当額を段階的に引き上げており、近年は継続的な増配を実現している点が特徴です。今後も利益成長と連動した株主還元を重視する姿勢を維持しており、長期的なインカムゲインを期待できる銘柄と言えます。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
10.2%
業界平均
12.4%
営業利益率下回る
この会社
6.6%
業界平均
11.9%
自己資本比率下回る
この会社
31.5%
業界平均
51.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,206億円
FY2023/31,278億円
FY2024/31,383億円
FY2025/31,549億円
営業利益
FY2022/386.2億円
FY2023/388.6億円
FY2024/390.5億円
FY2025/3103億円

イチネンホールディングスは、自動車リース事業を中核としつつ機械工具販売やケミカル事業を多角的に展開し、堅調な売上成長を継続しています。FY2025/3には売上高が約1,549億円に達し、自動車リース市場での安定した顧客基盤と積極的なM&Aが収益拡大の原動力となっています。今後のFY2026/3期においても、売上高1,620億円を見込むなど、グループ一体経営による持続的な成長トレンドを維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.6%1.9%6.7%
FY2022/312.9%3.4%7.1%
FY2023/312.2%3.4%6.9%
FY2024/320.1%6.0%6.5%
FY2025/310.2%3.2%6.6%

収益性については、FY2024/3に特別利益等の影響で純利益が急増しROEが20.1%へ跳ね上がりましたが、平常時はROE10%前後かつ営業利益率6%台を安定的に確保する構造です。自動車リース事業特有のストック型収益モデルがベースにあり、効率的な資産運用が行われています。今後はM&Aによるシナジー創出を通じて、さらなる利益率の向上と資本効率の改善が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率31.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
2,333億円
会社の純資産
654億円

財務健全性は着実な向上を続けており、自己資本比率はFY2025/3時点で31.5%まで改善しました。リース事業特有の有利子負債を抱える構造ですが、資産規模の拡大に伴い純資産も順調に蓄積されており、長期的な経営安定性が担保されています。BPS(1株あたり純資産)も右肩上がりで推移しており、財務基盤の強化と成長投資のバランスが取れた経営が続いています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+40.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-20.7億円
投資CF
借入・返済など
-13.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+19.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/331.6億円-30.8億円97.5億円8,300万円
FY2022/350.9億円-46.7億円-15.4億円4.2億円
FY2023/327.2億円-18.6億円-17.8億円8.6億円
FY2024/352.7億円-165億円96.4億円-113億円
FY2025/340.2億円-20.7億円-13.3億円19.5億円

営業キャッシュフローはリース事業からの安定した回収により恒常的にプラスを維持しています。FY2024/3には積極的なM&A投資により投資キャッシュフローがマイナス165億円と拡大しましたが、これは将来の成長に向けた戦略的な設備・事業投資によるものです。事業活動による現金創出能力は高く、投資の回収フェーズにおけるキャッシュフローの改善が今後も期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1残価リスク 当社グループのリースのほとんどは自動車リースであり、契約満了後の自動車については中古車市場で売却を行っております
2為替リスク 当社グループのケミカル事業、機械工具販売事業及び農業関連事業におきましては、外貨建での輸入仕入取引があります
3海外への事業展開に係るリスク 当社グループは、海外において事業を展開しているため、海外子会社の進出国における政情、経済、法規制、租税制度及びビジネス慣習等の進出国固有の影響により、事業の遂行が継続困難になった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります
4品質に関するリスク 当社グループは、品質管理には万全を期しておりますが、万が一、製造物責任賠償につながるような製品の欠陥が発生した場合は、多額のコストが発生し、当社グループに対する評価に重大な影響を与え、それにより当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/375.1億円45.0億円59.9%
FY2022/387.3億円30.8億円35.3%
FY2023/391.0億円31.8億円34.9%
FY2024/394.6億円0円0.0%
FY2025/3103億円36.6億円35.5%

実効税率は概ね35%前後の法定実効税率水準で推移していますが、FY2024/3は会計上の特例的要因により法人税等の負担が圧縮されました。翌期以降は再び通常水準の税負担に戻っており、業績拡大に伴う納税も安定しています。税引前利益は着実に100億円規模へ成長しており、適正な税務管理が行われている状況です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
735万円
従業員数
2,067
平均年齢
42.7歳
平均年収従業員数前年比
当期735万円2,067-

従業員平均年収は735万円と、全上場企業の中でも比較的高い水準にあります。自動車リース事業をはじめとする複数の収益源による経営の安定性が、従業員への手厚い還元を支える背景となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主38.4%
浮動株61.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.7%
事業法人等16.7%
外国法人等7.5%
個人その他51.7%
証券会社2.4%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は第一燃料。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,841,000株)12.06%
第一燃料株式会社(2,764,000株)11.74%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,048,000株)4.45%
黒田 雅史(720,000株)3.06%
黒田 勝彦(692,000株)2.94%
黒田 和伸(563,000株)2.39%
イチネン共栄会持株会(488,000株)2.07%
三井住友信託銀行株式会社(470,000株)2%
日本生命保険相互会社(454,000株)1.93%
黒田 哲也(443,000株)1.88%

主要株主に金融機関の信託口が名を連ねる一方、第一燃料をはじめとした創業家関連や安定株主による保有比率が一定水準を維持しており、比較的安定した株主構成です。浮動株比率は高くありませんが、事業承継やM&Aを軸とした経営基盤の強固さが、長期的な株主の信頼に繋がっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,300万円
取締役7名の合計

自動車リース関連を主軸に、ケミカルや機械工具販売など多角的な事業ポートフォリオを形成しており、特定のセグメントへの過度な依存を防ぐリスク分散型の経営が特徴です。今後もM&Aによる事業拡大が見込まれる一方、競争激化に伴う収益性の維持が継続的な開示上の留意点となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 3名(21.4% 男性 11
21%
79%
監査報酬
6,300万円
連結子会社数
34
設備投資額
216.2億円
平均勤続年数(従業員)
13.3
臨時従業員数
132

女性役員比率は21.4%と、東証プライム上場企業の中でも多様性を意識した登用が進んでいる水準です。監査報酬は6,300万円と適切な体制が構築されており、34社の連結子会社を擁する規模に対して、内部統制およびガバナンス機能が実効的に働いていると考えられます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
明確な中期計画の開示はないものの、長期目標に向けて着実に業績を伸ばしている。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

長期経営目標
(期間不定)
売上高: 目標 2,000億円 順調 (1,549.2億円)
77.5%
営業利益: 目標 200億円 やや遅れ (102.79億円)
51.4%
中期目標
(期間不定)
営業利益: 目標 150億円 やや遅れ (102.79億円)
68.5%
自己資本: 目標 750億円 順調 (658億円)
87.7%
自己資本比率: 目標 35%超 順調 (34.8%)
99.4%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,600億円1,549億円-3.2%
FY20241,310億円1,383億円+5.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202592億円103億円+11.7%
FY202482億円90億円+10.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は正式な中期経営計画を公表していませんが、「売上高2,000億円超、営業利益200億円超」という長期目標と、「営業利益150億円」などの中期目標を掲げています。直近のFY2025実績は売上高1,549億円、営業利益102.79億円と、長期目標に対しては進捗率50-70%台と道半ばですが、増収増益基調を維持しており着実に前進しています。業績予想は売上高こそ未達となる期もありますが、利益面では予想を上回る傾向にあり、収益性の改善が進んでいることがうかがえます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間(FY2021~FY2025)において、当社のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXのTSRを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社が連続増配を続けるなど株主還元に積極的であるものの、それを上回るペースで市場全体の株価が上昇したため、相対的にリターンが見劣りしたことを意味します。安定性はありますが、キャピタルゲインを狙う投資家からの人気が市場平均に及ばなかったことが背景にあると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+68.9%
100万円 →168.9万円
68.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021121.0万円+21.0万円21.0%
FY2022121.1万円+21.1万円21.1%
FY2023122.0万円+22.0万円22.0%
FY2024170.0万円+70.0万円70.0%
FY2025168.9万円+68.9万円68.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残69,600株
売り残3,500株
信用倍率19.89倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
第2四半期決算発表2026年11月上旬(予定)
2027年3月期 本決算発表2027年5月中旬(予定)

市場の評価を示すPER(8.0倍)とPBR(0.77倍)は、サービス業の平均(PER約17倍、PBR約1.5倍)と比較して著しく低い水準にあり、典型的なバリュー株と評価できます。これは市場が同社の将来性に対して大きな成長を織り込んでいないことを示唆しますが、裏を返せば割安であるとも言えます。一方、配当利回りは3%を超え、業界平均より魅力的です。信用倍率は19.89倍と高く、将来の値上がりを期待した買いが集まっている状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
12
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, ダイヤモンドZai, PR TIMES
業界内ランキング
上位 35%
サービス業 560社中 89位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
M&A・事業拡大30%
株主還元20%
その他10%

最近の出来事

2025年2月事業承継

日石硝子工業のガラス製品製造販売事業を承継し、事業ポートフォリオの多角化を推進。

2025年8月業務効率化

Video Agent「LOOV」を導入し、採用プロセスのデジタル化と属人化解消に成功。

2025年10月特別利益

投資有価証券売却益を計上し、純利益の積み増しによる財務基盤の強化を実施。

イチネンホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 70円
安全性
普通
自己資本比率 31.5%
稼ぐ力
高い
ROE 10.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「自動車リースを軸に、M&Aで多角的に事業を広げる堅実な『BtoB縁の下の力持ち』企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

サービス業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU