ビー・エム・エル4694
BML,INC.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが病院やクリニックで血液検査や尿検査を受けるとき、その検査、実は病院内ではなく外部の専門機関に送られていることが多いのをご存知でしたか?ビー・エム・エルは、そうした病院から預かった血液などの検体を専門的に分析する、日本最大級の『臨床検査センター』です。全国の病院から毎日大量の検体が集められ、最新の機器で病気の兆候がないかなどが精密に調べられています。あなたが受け取る健康診断の結果票の裏側では、ビー・エム・エルのような会社が日本の医療を静かに支えているのです。
臨床検査受託で国内首位級のビー・エム・エルは、2025期に売上高1,431.9億円、営業利益93.64億円を記録しました。コロナ禍の検査特需で2022期に営業利益488.89億円のピークを迎えましたが、その後は反動で大幅な減収減益が続いていました。しかし、2025期には増収増益に転じ、底打ち感が見られます。新たに始まった第9次中期経営計画では、最終年度の2028年度に売上高1,600億円、営業利益140億円を目標に掲げ、安定成長軌道への回帰と収益性改善を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目21番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.7% | 9.9% | - |
| 2022/03期 | 31.4% | 21.2% | - |
| 2023/03期 | 12.5% | 8.9% | - |
| 2024/03期 | 4.7% | 3.6% | 6.6% |
| 2025/03期 | 4.7% | 3.6% | 6.5% |
| 1Q 2025/03期 | 1.4%(累計) | 1.0%(累計) | 7.2% |
コロナ禍の検査需要急増に伴い2022/03期には営業利益率が26%を超える高水準を記録しましたが、その後は特需の剥落により営業利益率は6-7%台へと正常化しています。ROE(自己資本利益率)も同様に一時的な高騰を経て現在は4%台で推移しており、資本効率の維持が今後の重要な課題です。今後は、高付加価値な臨床検査の受託拡大と、効率的な業務運営体制の強化により、収益性の再向上を追求する方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,386億円 | — | 137億円 | 337.4円 | — |
| 2022/03期 | 1,861億円 | — | 337億円 | 833.2円 | +34.3% |
| 2023/03期 | 1,595億円 | — | 156億円 | 395.8円 | -14.3% |
| 2024/03期 | 1,380億円 | 91.7億円 | 60.3億円 | 154.8円 | -13.5% |
| 2025/03期 | 1,432億円 | 93.6億円 | 62.6億円 | 160.6円 | +3.8% |
当社の業績は、新型コロナウイルス関連の特需が終了した影響により、2022/03期をピークとして大幅な減収減益を経験しました。しかし、その後は検査単価の適正化やコスト管理の徹底により底打ちの兆しを見せており、2025/03期には売上高約1,432億円まで回復しました。今後は、臨床検査の受託基盤を核としつつ、医療情報システムなどの成長分野を伸ばすことで、安定的な収益拡大を目指しています。 【1Q 2025/03期実績】売上356億円(通期予想比24%)、営業利益25億円(同28%)、純利益17億円(同28%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
臨床検査受託事業を中核とし、電子カルテや治験関連サービスも手掛ける安定した収益構造を誇ります。しかし、医療制度改革による報酬改定や検査コストの変動、さらには感染症流行等の外部要因を重要な事業リスクとして認識しており、経営基盤の強化を継続的に開示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,480億円 | — | 1,432億円 | -3.2% |
| 2024期 | 1,350億円 | — | 1,380億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | — | 93.6億円 | +4.0% |
| 2024期 | 115億円 | — | 91.7億円 | -20.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ関連検査の急増により、2023期を最終年度とする旧・第8次中期経営計画は売上・利益ともに目標を大幅に上回って達成しました。一方で、特需の反動減が業績予想を難しくしており、直近2期では売上高・営業利益のいずれかで期初予想とのブレが見られます。現在進行中の第9次中計では、最終年度(2028年度)に売上高1,600億円、営業利益140億円という、コロナ禍を除けば過去最高水準の高い目標を掲げており、達成に向けた収益性改善が大きな課題となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて経常利益96.2億円を達成し、前年同期比14.0%の増益を記録。
BML総合研究所の新棟が稼働を開始し、臨床検査の品質および生産体制を大幅に強化。
第9次中期経営計画を策定し、売上高1,600億円および営業利益140億円を最終年度の数値目標として掲げた。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/03期末時点
当社は極めて健全な財務基盤を維持しており、直近でも自己資本比率は70%を超え、実質無借金に近い非常に強固な財務体質を有しています。潤沢な手元資金を背景に、2025/03期には総資産が約1,829億円へと拡大しており、積極的な投資を支える余力は十分です。今後も堅実な財務運営を継続し、株主価値の向上と安定成長の両立を図る姿勢を堅持しています。 【1Q 2025/03期】総資産1763億円、純資産1302億円、自己資本比率70.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 196億円 | ▲45.8億円 | ▲33.8億円 | 150億円 |
| 2022/03期 | 456億円 | ▲73.0億円 | ▲98.3億円 | 383億円 |
| 2023/03期 | 117億円 | ▲76.3億円 | ▲97.2億円 | 41.1億円 |
| 2024/03期 | 144億円 | ▲211億円 | ▲57.3億円 | ▲66.9億円 |
| 2025/03期 | 158億円 | ▲168億円 | ▲54.3億円 | ▲9.8億円 |
営業キャッシュフローは本業の堅調な稼ぐ力を示し、継続してプラスを維持しています。近年は検査設備の拡充や新棟建設に伴う投資支出が増加しており、将来に向けた先行投資がフリーキャッシュフローを一時的に圧縮させている状況です。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式取得によりマイナスで推移しており、株主還元を重視する姿勢が反映されています。
この会社のガバナンスは?
取締役会における女性役員比率は8.3%にとどまっており、多様性の確保が今後の課題です。一方で、監査報酬5,700万円を投じた厳格な監査体制の構築や、連結子会社17社を通じた広範なグループガバナンスの維持に努めており、盤石な企業規模に応じた適正な統治が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 540万円 | 4,558人 | - |
従業員平均年収は540万円であり、臨床検査業界の中では堅実な水準を維持しています。近年、検査件数の増加やDX化の推進に伴う専門人材の採用・育成を継続しており、安定した収益基盤を背景に、従業員への着実な報酬還元が行われているものと推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、分析対象期間である直近5年間(2021期〜2025期)において、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特にコロナ特需が剥落した2024期以降は、株価が大きく下落したことでTOPIXとの差が拡大しました。増配は続いているものの、株価の低迷がTSRを押し下げる主な要因となっており、株主へのトータルリターン向上が経営の重要課題です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 31.2円 | 23.5% |
| 2017/03期 | 35円 | 25.0% |
| 2018/03期 | 35円 | 24.9% |
| 2019/03期 | 38円 | 24.3% |
| 2020/03期 | 45円 | 29.7% |
| 2021/03期 | 70円 | 20.7% |
| 2022/03期 | 120円 | 14.4% |
| 2023/03期 | 100円 | 25.3% |
| 2024/03期 | 80円 | 51.7% |
| 2025/03期 | 120円 | 74.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としています。業績連動型の配当をベースとしつつも、強固な財務体質を活かして配当水準を維持・向上させる姿勢を示しています。今後は配当性向を意識しつつ、中長期的な収益成長とともに株主価値の最大化を目指します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 134.0万円 | 34.0万円 | 34.0% |
| 2022期 | 112.9万円 | 12.9万円 | 12.9% |
| 2023期 | 116.1万円 | 16.1万円 | 16.1% |
| 2024期 | 112.8万円 | 12.8万円 | 12.8% |
| 2025期 | 120.8万円 | 20.8万円 | 20.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.04倍と極めて低く、信用売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆する一方、株価が上昇した際には売り方の買い戻し(踏み上げ)による急騰の可能性も秘めています。業界平均と比較するとPER・PBRは割安ですが、配当利回りは高く、バリュー株としての側面も持ち合わせています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 208億円 | 70.9億円 | 34.1% |
| 2022/03期 | 511億円 | 173億円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 242億円 | 86.0億円 | 35.6% |
| 2024/03期 | 96.0億円 | 35.7億円 | 37.2% |
| 2025/03期 | 99.7億円 | 37.1億円 | 37.2% |
実効税率は概ね34%から37%の間で推移しており、法定実効税率に準拠した標準的な水準です。利益規模の変動に関わらず適切に納税を行っており、税務コンプライアンスを重視した経営を行っています。今後の予想税率も33%台を見込んでおり、大きな税務上の懸念事項はありません。
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ビー・エム・エル まとめ
「『検査の巨人』がコロナ特需の反動をこなし、電子カルテなど周辺領域へ静かに触手を伸ばす」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。