リクルートHD
Recruit Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年4月30日
世界中の「はたらく」を変える、日本発グローバルHRテックプラットフォーマー
Follow Your Heart(まだ、ここにない出会い。より速く、よりシンプルに、より近くに。)
この会社ってなに?
転職を考えた時に開く「リクナビNEXT」や「Indeed」、旅行の予約に使う「じゃらん」、住まい探しの「SUUMO」、飲食店の「ホットペッパーグルメ」や美容室の「ホットペッパービューティー」。これらはすべてリクルートグループのサービスです。あなたの人生の「働く」「住む」「食べる」「旅する」「学ぶ」といった重要な意思決定の場面で、リクルートのプラットフォームは情報の橋渡し役として日常のすぐそばにあります。
リクルートホールディングスは、求人検索エンジン「Indeed」や「Glassdoor」を中核とするHRテクノロジー事業と、リクナビ・SUUMO・じゃらん等の国内メディア・人材紹介事業を展開する世界有数の人材情報企業です。2025年3月期は売上収益3兆5,575億円、営業利益4,905億円を達成し、HRテクノロジー事業の成長がグループ全体を牽引しました。AI活用による求職者と求人のマッチング精度向上を最優先テーマとし、中長期的にはグローバルHRテックプラットフォームへの変革を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー
- 公式
- recruit-holdings.com
社長プロフィール
テクノロジーの力で、世界中の求職者と企業をシンプルに、速く、的確につなぐ。それが私たちリクルートの使命です。Indeedを核としたグローバルHRテクノロジープラットフォームを通じて、すべての人が自分に合った仕事に出会える世界の実現を目指しています。
この会社のストーリー
江副浩正が大学新聞広告代理店として創業。企業と求職者をつなぐ「マッチングビジネス」の原型がここに生まれた。
社名を日本リクルートセンターに変更。就職情報誌の発行を本格化し、日本の採用市場に革命を起こした。
政治献金問題で社会的な批判を受け、創業者が退任。会社存続の危機を乗り越え、組織の自律的な成長力を証明した。
求人検索エンジン「Indeed」を約1,000億円で買収。これがグローバルHRテック企業への大転換点となった。
持株会社体制のもと東京証券取引所第一部に上場。時価総額は初日から1兆円を超え、注目を集めた。
Indeed出身の出木場久征が社長に就任。AIとデータを核としたプラットフォーム戦略を本格始動させた。
HRテクノロジー事業の成長とコスト効率改善により、純利益4,085億円と過去最高を更新。次なる成長ステージへ。
注目ポイント
IndeedとGlassdoorを合わせ、月間数億人が利用する世界最大級の求人プラットフォームを運営。グローバル60カ国以上で展開し、HRテック領域で圧倒的なポジションを確立しています。
求職者のスキルと企業の求人をAIで自動的にマッチングする技術に巨額の投資を継続。人手に頼らない効率的な採用プロセスを実現し、生産性向上を通じて社会課題の解決に取り組んでいます。
営業キャッシュフローは年間6,000億円超を生み出し、実質無借金経営。大規模な自社株買いを繰り返し実施しており、2026年3月には3,500億円規模の自社株買いを発表するなど、株主還元への意識は極めて高い水準です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 18.1円 | 43.8% |
| FY2017/3 | 23.5円 | 42.6% |
| FY2018/3 | 23円 | 25.3% |
| FY2019/3 | 28円 | 26.8% |
| FY2020/3 | 30円 | 27.7% |
| FY2021/3 | 20円 | 25.1% |
| FY2022/3 | 21円 | 11.6% |
| FY2023/3 | 22円 | 13.0% |
| FY2024/3 | 23円 | 10.2% |
| FY2025/3 | 24円 | 8.8% |
株主優待制度は設けていません。
配当利回りは0.3%台と低水準に見えますが、これは株価の高さに起因するものであり、配当額自体は着実に増額を続けています。同社の株主還元の特徴は大規模な自社株買いによる総還元に重点を置いている点にあります。2026年3月には3,500億円規模の自社株買いを発表しており、配当と自社株買いを組み合わせた高水準の株主還元が継続されています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上収益はFY2021/3の約2.3兆円からFY2025/3には約3.6兆円へと大きく成長し、HRテクノロジー事業を中心にグローバル展開が加速しています。営業利益はFY2022/3に急拡大した後、FY2023/3に一時調整が入りましたが、FY2025/3には4,905億円と最高益圏で推移。構造的なコスト削減とAI投資によるマッチング精度向上が利益成長を支えています。FY2026/3予想では売上収益がやや減収見込みながら、営業利益は5,400億円へ増益を見込んでおり、収益性の高さが際立ちます。
事業ごとの売上・利益
Indeedを中心とした求人検索エンジン・HR SaaS事業。米国を中心にグローバルに展開し、売上構成比約37%を占める主力セグメント。AI活用によるマッチング精度向上が収益成長を牽引。
リクナビ・SUUMO・ホットペッパー・じゃらん等の国内メディアおよび人材紹介事業。売上構成比約27%。SaaS型プロダクト「Air ビジネスツールズ」も成長中。
国内外の人材派遣事業。欧州・豪州を中心にグローバルに展開。売上構成比約36%を占めるが利益率は相対的に低い。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.6% | 6.0% | - |
| FY2022/3 | 24.2% | 12.2% | - |
| FY2023/3 | 18.0% | 9.7% | - |
| FY2024/3 | 19.5% | 11.2% | 11.8% |
| FY2025/3 | 22.6% | 14.7% | 13.8% |
営業利益率はFY2021/3の7.2%からFY2025/3には13.8%まで大幅に改善し、プラットフォーム型ビジネスの高い収益性が顕在化しています。ROEはFY2025/3に25.1%と極めて高水準に達しており、積極的な自社株買いによる資本効率の向上も寄与しています。テクノロジー投資と構造改革を両立させながら、持続的な利益率向上を実現しているのが特徴です。
財務は安全?
実質無借金経営を維持しながら自己資本比率は50%台後半から60%台で推移し、極めて健全な財務基盤を構築しています。FY2025/3に総資産が減少したのは、大規模な自社株買いによる純資産の縮小が主因です。有利子負債はゼロであり、キャッシュ創出力の高さを背景に外部借入に頼らない経営を続けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 5,354億円 | -688億円 | -3,346億円 | 4,666億円 |
| FY2025/3 | 6,104億円 | -611億円 | -8,805億円 | 5,493億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/3の約2,866億円からFY2025/3には約6,104億円へと一貫して拡大し、プラットフォームビジネスの圧倒的なキャッシュ創出力を示しています。投資キャッシュフローは比較的小さく、ソフトウェア中心の事業構造が設備投資を抑制しています。FY2025/3には財務活動で約8,805億円の大規模な株主還元(自社株買い・配当)を実施しており、潤沢なフリーキャッシュフローを積極的に還元に振り向ける方針が鮮明です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,685億円 | 371億円 | 22.0% |
| FY2022/3 | 3,827億円 | 859億円 | 22.4% |
| FY2023/3 | 3,678億円 | 980億円 | 26.6% |
| FY2024/3 | 4,262億円 | 726億円 | 17.0% |
| FY2025/3 | 5,271億円 | 1,186億円 | 22.5% |
実効税率は30%前後で推移していますが、FY2024/3以降は28%台へ低下しており、グローバルな事業構成の最適化や税制メリットの活用が進んでいます。FY2026/3予想ではさらに20.7%へ低下が見込まれており、海外子会社の収益構成比の変化が影響しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,145万円 | 49,480人 | - |
平均年収1,145万円は上場企業の中でも高水準ですが、純粋持株会社のため単体従業員はわずか116名(経営企画・管理部門の精鋭)に限られます。連結では約49,480名を擁し、事業子会社ごとに報酬水準は大きく異なります。平均年齢40.5歳、平均勤続年数8.5年で、中途採用が活発な企業文化を反映しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
機関投資家・海外投資家の保有比率が高く、流動性が非常に高い株式構成です。
大株主は日本マスタートラスト信託銀行(19.27%)、日本カストディ銀行(7.28%)、State Street Bank(4.14%)と国内外の信託銀行・カストディアンが上位を占める機関投資家中心の株主構成です。創業家の直接保有は限定的で、ESOP信託口を通じた従業員向け株式報酬スキームが整備されています。日本テレビ放送網(1.66%)が事業パートナーとして安定株主に名を連ねるのも特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| HRテクノロジー | 1兆3,060億円 | 2,850億円 | 21.8% |
| マッチング&ソリューション | 9,720億円 | 2,350億円 | 24.2% |
| 人材派遣 | 1兆2,795億円 | 718億円 | 5.6% |
HRテクノロジー・マッチング&ソリューション・人材派遣の3セグメントで構成されています。HRテクノロジーとマッチング&ソリューションの2事業で営業利益の大半を稼ぐ高収益構造が特徴です。人材派遣事業は売上規模は大きいものの利益率は低く、収益のドライバーはテクノロジー事業にシフトしています。景気変動や為替の影響を受けやすいグローバル事業構成であることが最大の留意点です。
この会社のガバナンスは?
同社はガバナンス改革を積極的に推進しており、女性役員比率を約33.3%まで引き上げるなど、多様性を尊重した経営体制を構築しています。監査報酬も高水準であり、グローバル展開に伴うリスク管理および透明性の高い経営体制の整備を優先的に進めています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSRは5年間を通じてTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを達成しており、FY2025には277.8%とTOPIXの213.4%を64ポイント以上上回っています。FY2023に一時的に市場を下回る局面がありましたが、HRテクノロジー事業の回復と積極的な株主還元により急速に回復しました。グロース銘柄としての高い成長力と株主還元の充実が、長期的な株主価値創造に貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 193.9万円 | +93.9万円 | 93.9% |
| FY2022 | 195.1万円 | +95.1万円 | 95.1% |
| FY2023 | 132.8万円 | +32.8万円 | 32.8% |
| FY2024 | 243.0万円 | +143.0万円 | 143.0% |
| FY2025 | 277.8万円 | +177.8万円 | 177.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を大きく上回る水準にあり、グローバルHRテックプラットフォーマーとしての成長期待が株価に織り込まれていることがわかります。配当利回りは低いものの、大規模な自社株買いを含む総還元では市場でも屈指の水準です。信用倍率は3倍台と標準的で、需給面に大きな偏りはありません。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
6,400万株・3,500億円を上限とする自己株式取得を発表し、大規模な株主還元姿勢が市場で高く評価されました。
2026年3月期第3四半期決算を発表し、通期予想を売上収益3兆6,647億円、営業利益5,906億円に上方修正。HRテクノロジー事業が牽引しました。
ブログウォッチャーの株式譲渡を発表し、事業ポートフォリオの選択と集中を推進しています。
HRテクノロジー事業で約1,300人の人員削減を発表。AI活用による組織効率化に向けた構造改革を進行中です。
2025年3月期の連結決算を発表。純利益は4,085億円と過去最高を更新し、安定成長を改めて示しました。
最新ニュース
リクルートHD まとめ
ひとめ診断
「Indeedの会社が、世界中の『はたらく』と『暮らす』をテクノロジーでつなぐHRテック・プラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「サービス業」に分類される他の企業
関西地盤の総合福祉企業。訪問介護から施設介護まで、高齢者の暮らしを支えるスタンダード上場企業
半導体製造の『血液』を供給する黒子が、M&Aで宇宙へも事業領域を拡大中
日本の安全・安心を守る警備業界No.2。堅実な成長と社名変更で新ステージへ
比較と口コミの王者が、求人領域のM&Aで新たな成長エンジンに点火している状態
FC軸の24時間アミューズメントジムで急成長、年100店出店で全国400店超へ
エイト日本技術開発を中核に、社会インフラを支える総合建設コンサルタントの雄
『無料着付け教室』で生徒を集め、呉服の販売会へ送客して手数料を得るユニークなビジネスモデル
ホテルの裏方から食と空間のプロへ。スチュワード事業のパイオニアが挑む、おもてなし革命