東映
TOEI COMPANY,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
仮面ライダーから話題作まで、世代を超えるIPで世界を魅了するエンタメの王様
オリジナルを中心とした新規IP創出力の増強とグローバル展開の加速により、IPポートフォリオを拡充し、世界中の人々に感動と興奮を提供し続ける企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが映画館でスクリーンを見つめるとき、冒頭に荒波が岩に打ち付けるロゴを目にすることがあるかもしれません。それが東映の映画です。また、子どもの頃に夢中になった『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』シリーズ、世界中で人気の『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』といったアニメも、実は東映グループが世に送り出しています。普段何気なく楽しんでいるエンターテインメントの裏側で、東映は物語を創り、感動を届けているのです。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』『ONE PIECE FILM RED』等の大ヒットによりFY2023に過去最高益を達成後も、高水準の業績を維持。FY2025決算では売上高1,799.2億円、営業利益351.55億円と増収増益を確保しました。FY2026は減収減益を見込むものの、強力なIP(知的財産)ポートフォリオを活かしたマルチ展開が強固な収益基盤を支えています。今後は、既存IPのグローバル展開と新規IP創出が持続的成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区京橋2-2-1
- 公式
- www.toei.co.jp
社長プロフィール

私たちは長期ビジョン「TOEI NEW WAVE 2033」を掲げ、IP(知的財産)の創出力強化とグローバル展開を加速させます。多様なIPポートフォリオを拡充し、世界中のファンに最高のエンターテインメントを届け、持続的な企業価値向上を目指します。
この会社のストーリー
東映株式会社が発足。映画の製作・配給・興行を一貫して手掛けるシステムを確立し、日本のエンターテインメント業界に新たな歴史を刻み始めた。
「仁義なき戦い」シリーズなどの任侠映画が社会現象となる大ヒットを記録。独自のジャンルを確立し、映画会社としての地位を不動のものにした。
テレビ特撮ドラマ「仮面ライダー」の放送を開始。子どもたちの間で絶大な人気を博し、現在まで続く長寿シリーズの礎を築いた。
「秘密戦隊ゴレンジャー」から始まるスーパー戦隊シリーズをスタート。特撮ヒーローというジャンルを牽引し、関連玩具のヒットにも繋がった。
子会社の東映アニメーションが制作する「ONE PIECE」などが世界的な人気を獲得。IPを軸とした海外展開を本格化させ、収益源を多様化。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』や『ONE PIECE FILM RED』が記録的な大ヒットとなり、過去最高の業績を達成。IPの持つ力を改めて証明した。
ライバルである松竹とデジタル広告で連携するなど、業界の垣根を越えた提携を推進。IP価値を最大化するための新たな戦略に挑戦している。
創立80周年に向けた長期ビジョンを発表。IPの創出力強化とグローバル展開を加速させ、世界のエンタメ市場でのさらなる成長を目指す。
注目ポイント
「仮面ライダー」「スーパー戦隊」「ONE PIECE」など、世代を超えて愛される強力なIPを多数保有。安定した収益基盤と成長の源泉となっています。
アニメや特撮作品は世界中にファンを持ち、海外での映像配信や商品化ライセンスを積極的に展開。グローバル市場での成長ポテンシャルは計り知れません。
保有株数に応じて映画鑑賞券やQUOカードがもらえる株主優待制度があります。作品を楽しみながら企業を応援できるのが魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 60円 | 10.3% |
| FY2022/3 | 60円 | 8.3% |
| FY2023/3 | 130円 | 10.7% |
| FY2024/3 | 135円 | 59.8% |
| FY2025/3 | 18円 | 7.1% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
東映は、業績連動を基本としつつ配当性向を意識した適正な利益還元を方針としています。近年は大型ヒット作品の影響で配当額が大きく変動する局面もありましたが、安定的な事業収益をベースに株主への報いを重視する姿勢は不変です。今後も持続的な成長と連動した配当政策の実行が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
東映は映画事業の好調を背景に業績を拡大させており、2025年3月期には売上高約1,799億円、純利益約157億円を達成しました。2023年3月期に大幅な増収増益を記録して以降、高水準の利益基盤を維持していますが、2026年3月期は反動減を織り込みつつも堅調な推移を見込んでいます。映像作品のヒットや事業多角化による収益の積み上げが、長期的かつ安定的な成長を支える要因となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.0% | 2.2% | 12.1% |
| FY2022/3 | 3.4% | 2.6% | 15.2% |
| FY2023/3 | 5.3% | 4.0% | 20.8% |
| FY2024/3 | 4.4% | 3.4% | 17.1% |
| FY2025/3 | 4.4% | 3.4% | 19.5% |
収益性の高さを示す営業利益率は、2023年3月期に20.8%と高い水準を記録し、その後も直近で19.5%を維持するなど効率的な経営が続いています。ROE(自己資本利益率)は4%台で安定しており、限られた資本から着実に利益を生み出す体制が整っています。映画製作や関連コンテンツ事業における高い付加価値が、安定した利益率を支える強力なドライバーとなっています。
財務は安全?
財務基盤は強固であり、自己資本比率は57%前後で安定的に推移しており、長期的な健全性が維持されています。2024年3月期から有利子負債が計上されていますが、資産総額が4,600億円規模に拡大する中で、適切なレバレッジ管理がなされています。潤沢な純資産を背景に、将来の成長投資に向けた十分な余力を確保している点は同社の大きな強みです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.7億円 | -78.0億円 | 54.4億円 | -60.3億円 |
| FY2022/3 | 145億円 | -179億円 | -34.0億円 | -33.8億円 |
| FY2023/3 | 273億円 | -78.2億円 | -66.0億円 | 195億円 |
| FY2024/3 | 221億円 | -98.0億円 | -75.4億円 | 123億円 |
| FY2025/3 | 336億円 | -175億円 | -46.2億円 | 162億円 |
本業の稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは近年大幅に拡大しており、2025年3月期には約336億円のキャッシュを創出しました。事業拡大に向けた積極的な投資を継続しつつも、営業活動による収益が投資を上回る構造へ転換しており、フリー・キャッシュフローも安定してプラスを維持しています。これら潤沢な手元資金を背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる財務体制となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 187億円 | 114億円 | 61.1% |
| FY2022/3 | 233億円 | 143億円 | 61.5% |
| FY2023/3 | 402億円 | 251億円 | 62.6% |
| FY2024/3 | 353億円 | 213億円 | 60.4% |
| FY2025/3 | 400億円 | 243億円 | 60.7% |
法人税等の実効税率は60%前後で推移しており、これは連結納税制度の活用やグループ内損益の影響を受ける構造となっています。税引前利益に対して安定した納付額となっており、法令を遵守した適切な租税公課の負担が行われています。2026年3月期の予想では税率の低下が見込まれており、業績変動に応じた適正な税務処理が継続される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 872万円 | 1,764人 | - |
従業員の平均年収は872万円と高水準にあり、映画制作や配給という専門性の高い業務に従事する人材を評価する報酬体系が整っています。近年の映画事業における好調な業績が賞与や福利厚生に反映されている可能性が高く、業界内でも安定した雇用環境として競争力を維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はテレビ朝日ホールディングス・TBSテレビ・バンダイナムコホールディングス。
東映は、テレビ朝日ホールディングスやTBSテレビ、バンダイナムコホールディングスといったメディア・娯楽大手が上位株主に名を連ねており、コンテンツ制作および放送網との強固な資本提携関係を維持しています。主要な放送局や有力企業が安定株主として存在することで、経営の安定性が担保されている一方、浮動株比率は比較的限定的であり、長期的かつ安定的な関係性を重視する傾向が見受けられます。
会社の公式開示情報
役員報酬
東映の事業は映画、興行、催事の3本柱で構成されており、特にヒットコンテンツの創出による著作権収入が連結業績に大きく貢献しています。一方で、映像制作コストの変動リスクや消費者のトレンド変化が経営上の主要な事業リスクとして挙げられており、IPのマルチユース展開による収益の最大化が重要な開示方針となっています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制については、取締役会における女性役員比率が16.7%と一定の多様性を確保しており、社外取締役の登用を通じた監督機能の強化に努めています。連結子会社21社を束ねるグループ全体として、高度な監査報酬を支払うなど透明性の高い経営体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,452億円 | — | 1,799億円 | +23.9% |
| FY2024 | 1,434億円 | — | 1,714億円 | +19.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 218億円 | — | 352億円 | +61.3% |
| FY2024 | 229億円 | — | 293億円 | +28.1% |
| FY2023 | 122億円 | — | 178億円 | +46.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な数値目標を伴う中期経営計画を公表していませんが、長期ビジョン「TOEI NEW WAVE 2033」でFY2033の営業利益500億円を目指しています。FY2025実績で進捗率は70.3%です。一方で、単年度の業績予想は期初時点で保守的な傾向が強く、直近3期連続で売上高・営業利益ともに2桁%を超える大幅な上振れ着地となっています。これは、映画興行という事業の性質上、ヒット作の有無で業績が大きく変動するため、確度の高い予想が難しいことが背景にあると考えられます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。東映のTSRは、FY2024を除き、調査期間のほとんどでTOPIXを上回る優れたパフォーマンス(アウトパフォーム)を達成しています。特にFY2025は190%とTOPIXの170.6%を大きく上回りました。これは、『ONE PIECE』や『THE FIRST SLAM DUNK』といった劇場作品の大ヒットによる株価の大幅な上昇が主な要因であり、同社の強力なコンテンツ創出能力が株主価値向上に直結していることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 176.6万円 | +76.6万円 | 76.6% |
| FY2022 | 125.9万円 | +25.9万円 | 25.9% |
| FY2023 | 128.3万円 | +28.3万円 | 28.3% |
| FY2024 | 141.4万円 | +41.4万円 | 41.4% |
| FY2025 | 190.0万円 | +90.0万円 | 90.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは25.5倍、PBRは1.40倍と、いずれも情報・通信業の平均を上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、信用倍率は0.15倍と売り残が買い残を大幅に上回る状況です。これは、株価が高値圏にあることへの警戒感や、将来の業績変動リスクを警戒した空売りが入っている可能性を示しています。今後の株価は、新たなヒット作の創出やIP展開の進捗が市場の期待を上回れるかどうかに左右されるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
松竹と共同でデジタル広告運用会社へ出資し、映画広告の戦略的連携を強化。
連結経常利益が前年同期比14.8%増の236億円となり、収益力の強さを実証。
『楽園追放』新作ゲーム開発の公表により、IPマルチユースの展開を加速。
最新ニュース
東映 まとめ
ひとめ診断
「『仮面ライダー』と『ONE PIECE』を武器に、IP帝国を築き続ける映像コンテンツの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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