テクマトリックス
TECHMATRIX CORPORATION
最終更新日: 2026年3月27日
「目利き力」で社会課題を解決する、医療とセキュリティのITプロフェッショナル集団
最先端のIT技術を駆使し、医療、セキュリティ、CRMといった分野で社会の進化を支え、より安全で豊かな未来を創造することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが病院でレントゲンやCTを撮ったとき、その画像データは安全に管理・共有される必要があります。テクマトリックスは、そうした医療画像をクラウド上で管理する『NOBORI』というシステムを提供し、お医者さんがどこからでも画像を確認できる環境を支えています。また、普段あなたが利用するウェブサイトやネットサービスがサイバー攻撃から守られている裏側でも、同社のセキュリティ技術が活躍しています。さらに、企業のコールセンターに電話した際、スムーズに応対してくれる仕組みの提供も行っており、見えないところで私たちの生活の安心・便利を支えている会社です。
テクマトリックスは、情報基盤と医療ITを両輪に成長を続ける独立系IT企業です。FY2025は売上高648.8億円、営業利益66.68億円と過去最高を更新し、連続増収増益を達成しました。特にクラウド型医療情報サービス『NOBORI』が安定収益源として貢献しており、直近では病理診断AIのメドメイン社を子会社化するなど、医療DX分野での事業拡大を加速させています。株価は高値から調整局面にあるものの、安定した業績成長が魅力です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス 24F
- 公式
- www.techmatrix.co.jp
社長プロフィール

私たちは、最先端技術と解決すべき社会課題を見出す『目利き力』と、それを解決する『業務ノウハウ』を強みとしています。これらを駆使してお客様の課題解決を通じて社会に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
ニチメン株式会社(現:双日株式会社)の情報システム子会社として設立。ITソリューション事業の第一歩を踏み出す。
独立系IT企業としてのアイデンティティを確立するため社名を変更。同年に株式を店頭公開し、新たな成長ステージへ移行する。
医療用画像管理システム(PACS)を手掛ける株式会社ピー・エス・ピーを子会社化。医療情報ソリューション事業の基盤を築く。
主力事業となるクラウド型医療画像管理システム「NOBORI」の提供を開始。医療業界のDXをリードする存在となる。
事業規模の拡大と企業信用の向上を背景に、2014年に東証二部、2015年には東証一部(現:プライム市場)へと市場変更を果たす。
「Creating Customer Value in the New Era」をテーマに新中期経営計画を開始。持続的な成長に向けた戦略を明確化する。
AIを活用した病理診断ソフトウェア開発のメドメイン株式会社を子会社化。医療分野におけるAI技術の活用を加速させる。
中期経営計画の目標として、2027年3月期に売上収益800億円、過去最高となる営業利益86億円を目指し、さらなる成長を追求する。
注目ポイント
主力製品であるクラウド型医療画像管理システム(PACS)「NOBORI」は業界をリード。M&AによりAI病理診断分野にも進出し、医療DXの最前線を走ります。
サイバーセキュリティやクラウド基盤構築など、企業の根幹を支える情報基盤事業を展開。大手企業との協業も多く、高い技術力と信頼性を誇ります。
安定した増収増益を続け、業績は好調。株主還元にも積極的で、500株以上で選べるカタログギフトの株主優待も魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.6円 | 24.4% |
| FY2017/3 | 8.3円 | 25.4% |
| FY2018/3 | 11.1円 | 26.5% |
| FY2019/3 | 12.5円 | 30.4% |
| FY2020/3 | 15円 | 31.9% |
| FY2021/3 | 19円 | 32.8% |
| FY2022/3 | 20円 | 33.5% |
| FY2023/3 | 23円 | 31.1% |
| FY2024/3 | 28円 | 31.7% |
| FY2025/3 | 34円 | 33.6% |
| 権利確定月 | 9月 |
テクマトリックスは、成長投資を最優先しつつも、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。配当性向30%〜35%程度を目安とした成果連動型の配当方針を継続しており、業績拡大に伴い増配基調が続いています。今後も安定した収益基盤を背景に、持続的な株主還元を目指す方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
テクマトリックスは、情報基盤事業とアプリケーション・サービス事業の両輪で成長を続けており、FY2025/3期の売上収益は過去最高となる約649億円を記録しました。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要を背景に、セキュリティ製品や医療クラウドサービスの導入が進んだことが増収増益の主な要因です。FY2026/3期も引き続き堅調な受注を想定しており、さらなる事業拡大による利益成長が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.2% | 8.5% | - |
| FY2022/3 | 14.7% | 7.1% | - |
| FY2023/3 | 18.1% | 7.7% | - |
| FY2024/3 | 18.1% | 6.8% | 15.8% |
| FY2025/3 | 17.8% | 6.1% | 14.4% |
同社は効率的な事業運営により、営業利益率は安定して10%超の水準を維持しており、高い収益性を誇ります。ROE(自己資本利益率)は13%台と良好な水準で推移しており、投下した資本を効率的に利益へ転換できています。今後も高付加価値なITソリューションの提供により、収益性の高いビジネスモデルを維持できるかが重要な焦点となります。
財務は安全?
総資産は積極的に事業拡大を進める過程でFY2025/3期には約1,054億円まで伸長しました。一方で、自己資本比率はFY2021/3の37.1%からFY2025/3には23.0%へ低下しており、成長投資に向けた資金調達や事業拡大に伴う負債の増加が見られます。成長を支えるための財務規律と、将来に向けた健全なバランスシート構築のバランスが注視されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 28.4億円 | -9.1億円 | -11.0億円 | 19.3億円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 89.8億円 | -19.4億円 | 1.5億円 | 70.5億円 |
| FY2025/3 | 68.4億円 | -59.5億円 | -8.0億円 | 8.8億円 |
本業で得られる営業キャッシュフローは堅調に推移しており、安定したキャッシュ創出能力を有しています。FY2025/3期には成長に向けた積極的な投資を行った影響で投資キャッシュフローがマイナス約60億円となりましたが、これは将来の収益基盤を強化するための戦略的な動きです。総じて、キャッシュフローは健全であり、成長投資と株主還元の両立が可能な基盤を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 36.5億円 | 2.5億円 | 6.8% |
| FY2022/3 | 28.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 26.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 37.9億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 49.5億円 | 0円 | 0.0% |
同社の実効税率は、年度によって変動はあるものの概ね35%から40%前後の水準で推移しています。これは主に連結納税制度の適用や繰延税金資産の調整などが背景にあり、一般的な法定実効税率と照らしても大きな乖離はありません。今後も業績の拡大に伴い、適正な納税を継続しながら事業を進めていく見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 833万円 | 1,738人 | - |
従業員平均年収は833万円と、IT業界の平均と比較しても高水準を維持しています。これは同社が情報基盤事業や医療クラウド事業といった専門性の高いソリューションを展開し、高い技術力を持つ人材を確保するために処遇を強化している背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。
大株主には信託銀行が合計約30%を占めており、機関投資家による保有割合が高い安定的な構成です。特定の創業家による絶対的な支配力は見られず、従業員持株会やリスクモンスターなどの事業会社も名を連ねており、市場流動性とガバナンスのバランスが取れた銘柄と言えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は「情報基盤事業」と「アプリケーション・サービス事業」の2大セグメントを軸に展開しています。特に医療機関向けクラウドPACS事業が強固な収益源ですが、EdTech事業での開発工数増大や外部環境の変化に伴う事業リスクが重要項目として監視されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.0%と上場企業の中でも高水準であり、多様性のある意思決定体制が整っています。監査報酬も適切に確保されており、監視機能が十分に働く環境下で、連結子会社12社を擁するグループ全体の経営ガバナンスが機能しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 590億円 | — | 649億円 | +10.0% |
| FY2024 | 495億円 | — | 533億円 | +7.7% |
| FY2023 | 430億円 | — | 460億円 | +6.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 65億円 | — | 67億円 | +2.6% |
| FY2024 | 53億円 | — | 59億円 | +10.4% |
| FY2023 | 40億円 | — | 51億円 | +27.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画では、FY2027に売上収益800億円、営業利益86億円を目標としています。直近FY2025の実績は売上高648.8億円(進捗率81.1%)、営業利益66.68億円(進捗率77.5%)と順調に進んでいます。過去の業績予想を見ても、期初の保守的な予想を上回って着地する傾向が強く、経営陣の計画実行能力は高く評価できます。医療ITとセキュリティ事業の両輪が安定成長を牽引しており、目標達成の確度は高いと見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間を見ると、同社のTSRはFY2023を除きTOPIXを上回る年度もありましたが、FY2024とFY2025はTOPIXの上昇率に及ばずアンダーパフォームしています。これは、安定した業績成長や増配を続けているものの、市場全体の相場変動やグロース株からの資金流出などの影響を受け、株価上昇が市場平均に追いついていない時期があったことを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 179.8万円 | +79.8万円 | 79.8% |
| FY2022 | 197.1万円 | +97.1万円 | 97.1% |
| FY2023 | 140.0万円 | +40.0万円 | 40.0% |
| FY2024 | 175.8万円 | +75.8万円 | 75.8% |
| FY2025 | 189.7万円 | +89.7万円 | 89.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は16.34倍と高く、信用買い残が積み上がっている状態です。これは将来の売り圧力となる可能性があるため注意が必要です。業界比較では、PERが業界平均より割安である一方、PBRはやや高めです。これは同社の高い収益性(ROE)が資本市場から評価されていることを示唆しています。時価総額は774億円と中規模であり、今後の成長余地も期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
AIソフトウェア開発を手掛けるメドメイン株式会社を連結子会社化し、病理診断AI技術の強化を図る。
26年3月期第3四半期累計で連結最終利益15.4%増を達成し、堅調な業績進捗を市場に示した。
F5 XC WAAP運用支援サービスを開始し、情報基盤事業におけるセキュリティソリューションの拡充を推進。
最新ニュース
テクマトリックス まとめ
ひとめ診断
「老舗のITインテグレーターが、医療クラウドとAIでニッチトップを狙う目利き集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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