広島ガス
HIROSHIMA GAS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
広島と共に100年超、信頼と革新で未来を灯すエネルギー企業
エネルギーの安定供給を通じて地域社会の発展に貢献し、2050年のカーボンニュートラル実現をリードすることで、持続可能な未来を創造します。
この会社ってなに?
あなたが広島の家でお風呂を沸かしたり、キッチンで料理をしたりするとき、そのガスは広島ガスから届いているかもしれません。冬に部屋を暖かくするガスファンヒーターも、私たちの快適な生活を支えています。実は、最近では『このまち電気』というブランドで電気の販売もしており、関東や東北エリアにまでサービスを広げているのです。普段何気なく使っているエネルギーの裏側で、100年以上にわたって地域のインフラを支えている、そんな会社が広島ガスです。
広島を拠点とするガス事業の雄。FY2025は売上高916.0億円に対し、営業利益は前期比57.5%減の12.52億円と、原料価格の変動が利益を大きく圧迫。FY2026の会社予想は売上高892.0億円、営業利益13.00億円とほぼ横ばいを見込んでおり、収益性の回復が課題です。安定配当を維持する一方、カーボンニュートラルに向けた投資と、電力小売など新規事業の育成が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号
- 公式
- www.hiroshima-gas.co.jp
社長プロフィール
当社グループは、エネルギーの安定供給という社会的使命を果たし、地域社会の発展に貢献することを目指しています。同時に、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速させ、持続可能な社会の実現に挑戦し続けます。株主の皆さまへの安定した利益還元を継続しつつ、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
広島市大手町に本社を設立し、石炭を原料とする都市ガスの供給を開始。広島の街に近代化の灯りをともした。
原爆により壊滅的な被害を受けるも、わずか半年後には一部地域でガス供給を再開。広島の復興を支える使命を担った。
環境負荷の少ないクリーンなエネルギーである天然ガスへの転換を開始。より安全で安定したエネルギー供給体制を構築した。
廿日市工場が稼働し、LNGの導入を開始。供給の安定性と効率性をさらに高め、産業用の需要拡大にも対応した。
電力小売全面自由化に伴い「広島ガスの電気」の販売を開始。ガスと電気をセットで提供する総合エネルギー企業へと進化した。
LNGの冷熱を利用した液体空気エネルギー貯蔵(LAES)の実証プラントが運転を開始。次世代エネルギー技術への挑戦が始まった。
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、メタネーション技術の開発や再生可能エネルギーの導入を推進。持続可能な社会を目指す。
注目ポイント
100年以上にわたり広島都市圏のエネルギー供給を担う中国地方首位のガス事業者。約60万件以上の顧客基盤が安定した収益を生み出している。
安定した配当を継続することを基本方針としており、配当利回りは市場平均と比較しても魅力的。広島県特産品が選べる株主優待も嬉しいポイント。
LNG冷熱利用やメタネーション技術開発など、2050年カーボンニュートラル実現に向けた新技術へ積極的に投資。エネルギー企業の未来を切り拓く。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 10円 | 12.9% |
| FY2022/3 | 10円 | 18.6% |
| FY2023/3 | 12円 | 15.7% |
| FY2024/3 | 12円 | 35.3% |
| FY2025/3 | 12円 | 48.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績に応じた安定的な利益還元を重視しています。近年は配当性向が上昇傾向にあり、株主への還元姿勢を強めています。中長期的には、企業成長と連動した無理のない持続的な配当実施を基本としています。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、天然ガスなどの原料価格の変動や安定供給のための設備投資の影響を大きく受ける構造にあります。FY2023/3には原料調達の効率化等により利益が大幅に拡大しましたが、以降はコスト上昇や競争激化により減益基調で推移しています。FY2026/3予想においても、厳しい外部環境を背景に利益水準の維持に努める見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.8% | 4.6% | 4.5% |
| FY2022/3 | 5.6% | 3.0% | 4.2% |
| FY2023/3 | 7.7% | 3.7% | 7.4% |
| FY2024/3 | 3.3% | 1.7% | 3.5% |
| FY2025/3 | 2.4% | 1.3% | 1.4% |
収益性は、原料価格の乱高下や市場環境の変化に左右されやすく、FY2024/3以降は営業利益率が低水準で推移しています。売上高は900億円前後を確保しているものの、売上の伸びに対して利益の成長が追いつかない状況が続いています。今後、さらなるコスト削減や高付加価値サービスの展開を通じた利益率の改善が求められる局面です。
財務は安全?
財務健全性は総じて安定しており、有利子負債を適宜管理しながら資産の効率化を図っています。自己資本比率は50%前後を維持しており、長期的な事業運営に耐えうる強固な財務基盤を構築しています。今後も設備投資の負担を考慮しつつ、健全なバランスシートの維持が経営の重要テーマとなります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 140億円 | -133億円 | 7.2億円 | 6.5億円 |
| FY2022/3 | 79.1億円 | -71.5億円 | 38.0億円 | 7.7億円 |
| FY2023/3 | 89.5億円 | -70.6億円 | 136億円 | 18.9億円 |
| FY2024/3 | 148億円 | -96.8億円 | -132億円 | 51.5億円 |
| FY2025/3 | 58.7億円 | -92.6億円 | -36.5億円 | -33.9億円 |
営業キャッシュフローは、インフラ供給事業の特性上安定して推移してきましたが、FY2025/3は一時的にマイナスのフリーキャッシュフローとなりました。これは積極的な設備投資が継続していることに加え、運転資本の変動等が影響した結果です。長期的には、エネルギー供給を通じた安定的なキャッシュ創出と、効率的な資本配分の両立が重要な課題となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 46.2億円 | 9.5億円 | 20.7% |
| FY2023/3 | 74.1億円 | 22.0億円 | 29.6% |
| FY2024/3 | 33.8億円 | 10.5億円 | 31.0% |
| FY2025/3 | 19.1億円 | 2.2億円 | 11.6% |
法人税等の納税額は各期の税引前利益に連動して変動しており、適正な税務処理が行われています。実効税率は年度によって大幅に異なる場合がありますが、これは繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の会計上の調整が影響しています。今後も業績変動に応じた適切な納税が継続される見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 586万円 | 1,667人 | - |
従業員の平均年収は586万円であり、ガス業界の地域中堅企業としては比較的安定した水準を維持しています。長期勤続年数が約19年と高いことから、地域に根差した企業として従業員の定着率が高い安定した雇用環境が推察されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は岩谷産業・明治安田生命保険相互会社・広島銀行。
岩谷産業が11.08%を保有する筆頭株主であり、広島銀行や地元企業など地域経済に関連する企業が安定的な株主として名を連ねています。機関投資家や信託口の保有比率も一定数存在し、地元密着型のインフラ企業として安定した株主構成を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のガス事業およびLPG事業を中心に展開し、地域社会へのインフラ供給を担っています。ロシアのサハリン2からのLNG調達リスクなどエネルギー資源の価格変動リスクを抱えつつも、多様なエネルギーサービスを展開することで経営の安定化を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%であり、多様性の推進に取り組んでいます。監査体制については4,300万円の報酬を投じて専門的な監視機能を維持しており、地域インフラを支える企業として盤石なガバナンス体制の構築に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 936億円 | 892億円 | 916億円 | -2.1% |
| FY2024 | 960億円 | — | 907億円 | -5.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 21億円 | 13億円 | 13億円 | -40.4% |
| FY2024 | 41億円 | — | 32億円 | -22.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では安定配当の維持を掲げ、これは達成の見込みです。しかし、収益の根幹である営業利益は、原料価格高騰などの外部環境の悪化を受け、目標を大幅に下回る状況が続いています。FY2024、FY2025と2期連続で期初予想から大きく下振れしており、経営環境の厳しさを示しています。今後は、コスト管理の徹底と新規事業による収益源の多角化が計画達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、株価が長期的に横ばい圏で推移し、キャピタルゲインが限定的であったことが主な要因です。配当によるインカムゲインは安定的ですが、株価上昇を伴う成長ストーリーを描けていないことが、市場全体のパフォーマンスに劣後する結果につながっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.0万円 | +19.0万円 | 19.0% |
| FY2022 | 99.2万円 | -0.8万円 | -0.8% |
| FY2023 | 107.8万円 | +7.8万円 | 7.8% |
| FY2024 | 119.0万円 | +19.0万円 | 19.0% |
| FY2025 | 111.2万円 | +11.2万円 | 11.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割高ですが、PBRは0.41倍と著しく割安な水準にあります。これは、保有する資産価値に対して株価が低く評価されていることを示唆します。信用倍率は5倍台とやや高めで、短期的な需給の緩みを警戒する声もあります。PBRの低さは株主還元強化(増配や自社株買い)への期待につながる可能性があり、今後のIR施策が注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「このまち電気」の提供エリアを関東・東北地方へ順次拡大し、地域外顧客の獲得を本格化。
2026年3月期第3四半期累計において、原料価格下落の影響等により6.6億円の経常黒字を達成。
コーポレート・ガバナンス報告書を更新し、経営体制の透明性向上を図る。
最新ニュース
広島ガス まとめ
ひとめ診断
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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