広島ガス9535
HIROSHIMA GAS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが広島の家でお風呂を沸かしたり、キッチンで料理をしたりするとき、そのガスは広島ガスから届いているかもしれません。冬に部屋を暖かくするガスファンヒーターも、私たちの快適な生活を支えています。実は、最近では『このまち電気』というブランドで電気の販売もしており、関東や東北エリアにまでサービスを広げているのです。普段何気なく使っているエネルギーの裏側で、100年以上にわたって地域のインフラを支えている、そんな会社が広島ガスです。
広島を拠点とするガス事業の雄。2025期は売上高916.0億円に対し、営業利益は前期比57.5%減の12.52億円と、原料価格の変動が利益を大きく圧迫。2026期の会社予想は売上高892.0億円、営業利益13.00億円とほぼ横ばいを見込んでおり、収益性の回復が課題です。安定配当を維持する一方、カーボンニュートラルに向けた投資と、電力小売など新規事業の育成が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県広島市南区皆実町2丁目7番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.8% | 4.6% | - |
| 2022/03期 | 5.9% | 3.1% | - |
| 2023/03期 | 7.8% | 3.9% | - |
| 2024/03期 | 3.4% | 1.7% | 3.5% |
| 2025/03期 | 2.4% | 1.3% | 1.4% |
| 3Q FY2026/3 | 0.8%(累計) | 0.4%(累計) | 0.4% |
収益性は、原料価格の乱高下や市場環境の変化に左右されやすく、2024/03期以降は営業利益率が低水準で推移しています。売上高は900億円前後を確保しているものの、売上の伸びに対して利益の成長が追いつかない状況が続いています。今後、さらなるコスト削減や高付加価値サービスの展開を通じた利益率の改善が求められる局面です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 733億円 | — | 52.7億円 | 77.5円 | - |
| 2022/03期 | 768億円 | — | 36.6億円 | 53.7円 | +4.8% |
| 2023/03期 | 952億円 | — | 52.2億円 | 76.3円 | +24.0% |
| 2024/03期 | 907億円 | 31.9億円 | 23.3億円 | 34.0円 | -4.8% |
| 2025/03期 | 916億円 | 12.5億円 | 16.9億円 | 24.6円 | +1.0% |
当社の業績は、天然ガスなどの原料価格の変動や安定供給のための設備投資の影響を大きく受ける構造にあります。2023/03期には原料調達の効率化等により利益が大幅に拡大しましたが、以降はコスト上昇や競争激化により減益基調で推移しています。2026/03期予想においても、厳しい外部環境を背景に利益水準の維持に努める見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上619億円(通期予想比69%)、営業利益△2.2億円(同-17%)、純利益5.0億円(同37%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のガス事業およびLPG事業を中心に展開し、地域社会へのインフラ供給を担っています。ロシアのサハリン2からのLNG調達リスクなどエネルギー資源の価格変動リスクを抱えつつも、多様なエネルギーサービスを展開することで経営の安定化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 936億円 | 892億円 | 916億円 | -2.1% |
| 2024期 | 960億円 | — | 907億円 | -5.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 21億円 | 13億円 | 13億円 | -40.4% |
| 2024期 | 41億円 | — | 32億円 | -22.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では安定配当の維持を掲げ、これは達成の見込みです。しかし、収益の根幹である営業利益は、原料価格高騰などの外部環境の悪化を受け、目標を大幅に下回る状況が続いています。2024期、2025期と2期連続で期初予想から大きく下振れしており、経営環境の厳しさを示しています。今後は、コスト管理の徹底と新規事業による収益源の多角化が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
「このまち電気」の提供エリアを関東・東北地方へ順次拡大し、地域外顧客の獲得を本格化。
2026年3月期第3四半期累計において、原料価格下落の影響等により6.6億円の経常黒字を達成。
コーポレート・ガバナンス報告書を更新し、経営体制の透明性向上を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は総じて安定しており、有利子負債を適宜管理しながら資産の効率化を図っています。自己資本比率は50%前後を維持しており、長期的な事業運営に耐えうる強固な財務基盤を構築しています。今後も設備投資の負担を考慮しつつ、健全なバランスシートの維持が経営の重要テーマとなります。 【3Q 2026/03期】総資産1280億円、純資産722億円、自己資本比率50.0%、有利子負債336億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 140億円 | 133億円 | 7.2億円 | 6.5億円 |
| 2022/03期 | 79.1億円 | 71.5億円 | 38.0億円 | 7.7億円 |
| 2023/03期 | 89.5億円 | 70.6億円 | 136億円 | 18.9億円 |
| 2024/03期 | 148億円 | 96.8億円 | 132億円 | 51.5億円 |
| 2025/03期 | 58.7億円 | 92.6億円 | 36.5億円 | 33.9億円 |
営業キャッシュフローは、インフラ供給事業の特性上安定して推移してきましたが、2025/03期は一時的にマイナスのフリーキャッシュフローとなりました。これは積極的な設備投資が継続していることに加え、運転資本の変動等が影響した結果です。長期的には、エネルギー供給を通じた安定的なキャッシュ創出と、効率的な資本配分の両立が重要な課題となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%であり、多様性の推進に取り組んでいます。監査体制については4,300万円の報酬を投じて専門的な監視機能を維持しており、地域インフラを支える企業として盤石なガバナンス体制の構築に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 586万円 | 1,667人 | - |
従業員の平均年収は586万円であり、ガス業界の地域中堅企業としては比較的安定した水準を維持しています。長期勤続年数が約19年と高いことから、地域に根差した企業として従業員の定着率が高い安定した雇用環境が推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、株価が長期的に横ばい圏で推移し、キャピタルゲインが限定的であったことが主な要因です。配当によるインカムゲインは安定的ですが、株価上昇を伴う成長ストーリーを描けていないことが、市場全体のパフォーマンスに劣後する結果につながっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 12.6% |
| 2017/03期 | 8円 | 9.8% |
| 2018/03期 | 8円 | 21.7% |
| 2019/03期 | 8円 | 27.5% |
| 2020/03期 | 9円 | 28.3% |
| 2021/03期 | 10円 | 12.9% |
| 2022/03期 | 10円 | 18.6% |
| 2023/03期 | 12円 | 15.7% |
| 2024/03期 | 12円 | 35.3% |
| 2025/03期 | 12円 | 48.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績に応じた安定的な利益還元を重視しています。近年は配当性向が上昇傾向にあり、株主への還元姿勢を強めています。中長期的には、企業成長と連動した無理のない持続的な配当実施を基本としています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2022期 | 99.2万円 | 0.8万円 | -0.8% |
| 2023期 | 107.8万円 | 7.8万円 | 7.8% |
| 2024期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2025期 | 111.2万円 | 11.2万円 | 11.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割高ですが、PBRは0.41倍と著しく割安な水準にあります。これは、保有する資産価値に対して株価が低く評価されていることを示唆します。信用倍率は5倍台とやや高めで、短期的な需給の緩みを警戒する声もあります。PBRの低さは株主還元強化(増配や自社株買い)への期待につながる可能性があり、今後のIR施策が注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 34.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 46.2億円 | 9.5億円 | 20.7% |
| 2023/03期 | 74.1億円 | 22.0億円 | 29.6% |
| 2024/03期 | 33.8億円 | 10.5億円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 19.1億円 | 2.2億円 | 11.6% |
法人税等の納税額は各期の税引前利益に連動して変動しており、適正な税務処理が行われています。実効税率は年度によって大幅に異なる場合がありますが、これは繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の会計上の調整が影響しています。今後も業績変動に応じた適切な納税が継続される見込みです。
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