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東京電力ホールディングス9501

Tokyo Electric Power Company Holdings,Incorporated

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 20.8%
稼ぐ力
低い
ROE -21.2%
話題性
普通
ポジ 35%

この会社ってなに?

あなたが毎日スマホを充電したり、部屋の照明をつけたり、エアコンで快適に過ごしたりするとき、その電気の多くを供給しているのが東京電力です。首都圏を中心とした約2,900万の家庭やオフィス、工場に電気を安定して届けるという、社会に不可欠な役割を担っています。普段、壁のコンセントにプラグを差し込むだけで使える電気ですが、その裏側では、発電所からあなたの家まで、巨大なネットワークを維持・管理しています。最近では、太陽光などのクリーンエネルギー開発にも力を入れており、未来のエネルギーの形づくりにも挑戦している会社です。

燃料価格の安定化を追い風に、2024期は売上高6兆9,184億円、最終利益2,678億円と大幅な黒字転換を達成しました。しかし、2026期には再び6,410億円の最終赤字が予想されるなど、収益基盤は依然として不安定です。福島第一原発の廃炉・賠償という巨額の責務を背負いながら、柏崎刈羽原発の再稼働を経営正常化の最重要課題と位置付けています。外部資本の受け入れを含む新たな経営再建計画を推進しており、まさに国家インフラの将来を占う正念場にあります。

電気・ガス業プライム市場

会社概要

業種
電気・ガス業
決算期
3月
本社
東京都千代田区内幸町1丁目1番3号

サービスの実績は?

2,900万件
顧客契約口数(低圧)
2024期時点
微減傾向
11兆円
今後10年の新規投資計画額
脱炭素・安定供給向け
9兆円
カーボンニュートラル投資目標
2030年まで
7.9兆円
福島関連の賠償費用(計画値)
第四次総合特別事業計画
0
1株あたり配当金
2025期実績
15期連続無配
-11.3%
売上高成長率(YoY)
2024期実績
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-21.2%
株主資本の利回り
ROA
-4.4%
総資産の活用度
Op. Margin
5.6%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期5.8%1.5%-
2022/03期0.1%0.0%-
2023/03期3.9%0.9%-
2024/03期8.0%1.9%4.0%
2025/03期4.4%1.1%3.4%
21.2%4.4%5.6%

当社の収益性は、燃料価格高騰の影響を受けた2023/03期に営業利益率がマイナス2.9%まで低下するなど、非常に不安定な推移を辿っています。2024/03期には営業利益率が4.0%まで改善し、ROE(自己資本利益率)も7.6%を記録しましたが、その後は再び低下傾向にあります。公共性の高い事業構造上、コスト転嫁のタイミングや再稼働による発電効率の改善が利益率向上への鍵を握っています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期5.9兆円1,809億円112.9円-
2022/03期5.3兆円29.2億円1.8円-9.5%
2023/03期8.1兆円1,236億円-77.2円+52.8%
2024/03期6.9兆円2,789億円2,679億円167.2円-14.7%
2025/03期6.8兆円2,345億円1,613億円100.7円-1.6%

東京電力ホールディングスの売上高は、近年の燃料価格の変動や電力需要の変化を受け、2023/03期に約7.8兆円まで拡大したものの、その後は7兆円規模で推移しています。2024/03期には営業利益が約2,789億円と黒字転換を果たしましたが、2026/03期期には福島第一原子力発電所の廃炉費用に関連する特別損失の影響により、約6,410億円の最終赤字が見込まれる厳しい収支状況です。エネルギー価格や再稼働状況が業績の大きな変動要因となっており、長期的な収益安定化が課題となっています。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

電気・ガス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-21.2%
業界平均
12.0%
営業利益率下回る
この会社
5.6%
業界平均
7.8%
自己資本比率下回る
この会社
20.8%
業界平均
32.1%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2,600万円
取締役1名の合計

福島第一原子力発電所の廃炉および損害賠償という極めて重大な事業リスクを抱えており、これに関連する多額の特別損失が連結業績に恒常的な影響を与えています。収益構造としては、電気事業に加え、燃料調達や送配電など多様な部門を有しており、現在、外部資本の受け入れを通じた抜本的な再編を進めています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
外部環境の激変に翻弄され、過去計画は未達。業績予想もブレが大きい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第五次総合特別事業計画
2025期〜
連結経常利益: 目標 2,344億円 順調 (2,788億円)
118.9%
再生可能エネルギー開発: 目標 600〜700万kW やや遅れ (約350万kW)
50%
コスト削減額: 目標 1,000億円以上 順調
70%
旧・第四次総合特別事業計画
2022期〜2024期
連結経常利益(3カ年平均): 目標 4,500億円程度 未達 (2,488億円)
55.3%
自己資本: 目標 2.6兆円以上 達成 (3.0兆円)
115.4%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期-6,410億円N/A
2024期1,400億円2,250億円2,678億円+91.3%
2023期450億円-3,170億円-1,236億円大幅未達
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024期1,860億円2,660億円2,788億円+50.0%
2023期1,060億円-2,850億円-2,289億円大幅未達

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな経営計画では、柏崎刈羽原発の再稼働を前提とした収益改善と、外部資本受け入れによる財務基盤強化が柱です。しかし、燃料価格や為替など外部環境の変動に業績が大きく左右される構造は変わらず、過去の計画は未達で終わっています。特に、2023期には期初予想から大幅な赤字に転落しており、業績見通しの信頼性には課題が残ります。

どんな話題が多い?

経営再建・資本提携40%
柏崎刈羽原発再稼働30%
財務・業績推移20%
脱炭素・設備投資10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
482
前月比 +12.4%
メディア数
84
日本経済新聞, 時事通信, 株探, Yahoo!ファイナンス, ダイヤモンド・オンライン ほか
業界内ランキング
上位 5%
電気・ガス業 200社中 1位
報道のトーン
35%
好意的
45%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年2月資本提携募集

資本提携先の公募を開始し、経営再建に向けた抜本的な改革を推進。

2026年1月大規模投資計画

今後10年間で11兆円超の新規投資を行う計画を公表。

2025年9月統合報告書公開

Vision実現に向けたロードマップとして人的資本レポート2025等を公開。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率20.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
6.3兆円
借金(有利子負債)
Net Assets
3.1兆円
会社の純資産

総資産は堅調に増加しており、2025/03期時点で約15兆円規模に達していますが、その背景には13.5兆円規模に及ぶ巨額の有利子負債の存在があります。自己資本比率は25%前後で推移しており、財務の健全性は依然として非常に厳しい水準に留まっています。莫大な廃炉関連費用を抱える中でのキャッシュの創出と負債圧縮が経営上の最優先課題となっており、資産の質と流動性の維持が重要です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+3,612億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-8,592億円
投資に使ったお金
Financing CF
+1,942億円
借入・返済など
Free CF
-4,980億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期2,398億円5,772億円203億円3,374億円
2022/03期4,065億円5,598億円5,606億円1,533億円
2023/03期757億円3,888億円3,200億円4,645億円
2024/03期6,730億円6,988億円5,415億円258億円
2025/03期3,612億円8,592億円1,942億円4,980億円

営業キャッシュフローは電力販売収入によりプラスで推移する年もありますが、巨額の廃炉関連支出や設備投資が先行するため、フリーキャッシュフローは慢性的なマイナスを記録しています。これを補うために財務キャッシュフローで資金調達を繰り返しており、負債が積み上がる要因となっています。安定的なキャッシュ創出には原発再稼働による燃料費削減が不可欠であり、投資負担とのバランス調整が今後の焦点です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 25名)
女性 3名(12.0% 男性 22
12%
88%
監査報酬
5億6,400万円
連結子会社数
66
設備投資額
8674.8億円
平均勤続年数(従業員)
21.9
臨時従業員数
2639

女性役員比率は12.0%となっており、多様性の確保に向けた取り組みが進行中です。監査委員会設置会社としてガバナンス強化を図っており、巨大な連結子会社66社を抱えるグループとして、グループ全体のコンプライアンス管理を重視する体制を敷いています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主28.9%
浮動株71.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関23%
事業法人等3.2%
官公庁2.7%
外国法人等24%
個人その他43.1%
証券会社4%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

原子力損害賠償・廃炉等支援機構(1,940,000,000株)54.75%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(210,579,000株)5.94%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(66,796,000株)1.88%
東京電力グループ従業員持株会(50,022,000株)1.41%
東京都(42,676,000株)1.2%
UBS AG LONDON A/C IPBSEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク エヌ・エイ東京支店)(27,559,000株)0.78%
株式会社三井住友銀行(26,945,000株)0.76%
日本生命保険相互会社(26,400,000株)0.75%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(23,465,000株)0.66%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(20,328,000株)0.57%

原子力損害賠償・廃炉等支援機構が54.75%の株式を保有しており、実質的な国有化に近い特殊な資本構成となっています。政府系機関の関与が極めて強いため、一般の機関投資家や個人株主の影響力は限定的であり、再建計画の遂行が最優先される構造です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1設備運用の安全・品質の確保、
2迅速なモニタリングと正確な情報発信、
3IAEAレビュー等を通じた透明性の確保、
4風評対策、そして損害が発生した時の適切な賠償に努めていく

社員の給料はどのくらい?

平均年収
860万円
従業員数
38,074
平均年齢
45歳
平均年収従業員数前年比
当期860万円38,074-

従業員平均年収は860万円と、国内の全産業平均と比較して高い水準を維持しています。これは電力というインフラ事業の特性上、高度な専門技術を持つ人材が不可欠であることや、長期にわたる安定的な雇用環境が背景にあると考えられます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当がないため株価変動が全てを決定します。2024期を除き、概ねTOPIXをアンダーパフォームする期間が続いていました。これは、福島第一原発の廃炉・賠償費用という継続的な財務負担と、電力事業の収益性に対する懸念が株価の重しとなってきたためです。しかし、2024期にはTSRが250.4%と急伸し、TOPIXを上回りました。これは、柏崎刈羽原発の再稼働への期待感が一気に高まり、株価が大きく上昇したことが主な要因です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 経営再建優先のため無配
1株配当配当性向
2016/03期00.0%
2017/03期00.0%
2018/03期00.0%
2019/03期00.0%
2020/03期00.0%
2021/03期00.0%
2022/03期00.0%
2023/03期00.0%
2024/03期00.0%
2025/03期00.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度の実施はありません。

東京電力ホールディングスは経営再建中のため、長年にわたり無配を継続しており、復配の目処は立っていない状況です。配当方針についても、経営基盤の強化と福島第一原発の廃炉・賠償への対応が最優先とされています。財務体質の抜本的な改善が実現するまでは、株主還元よりも債務償還や将来投資が優先される見通しです。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 114.0万円 になりました (14.0万円)
+14.0%
年度末時点評価額損益TSR
2021期97.9万円2.1万円-2.1%
2022期106.9万円6.9万円6.9%
2023期125.5万円25.5万円25.5%
2024期250.4万円150.4万円150.4%
2025期114.0万円14.0万円14.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残94,619,400株
売り残3,092,500株
信用倍率30.6倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年7月下旬
第2四半期決算発表2026年10月下旬
第99回定時株主総会2026年6月下旬

PERは業界平均並みですが、PBRは0.37倍と解散価値を大幅に下回っており、市場からの厳しい評価がうかがえます。特筆すべきは信用倍率で、30.6倍と極端に買い残が多い状況です。これは将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面では将来の売り圧力になる可能性を秘めています。15期連続で無配が続いている点も、投資家層を選ぶ要因となっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期1,899億円89.8億円4.7%
2022/03期422億円393億円93.1%
2023/03期-2,854億円0円-
2024/03期4,255億円1,577億円37.1%
2025/03期2,544億円932億円36.6%

法人税等の支払額は、税引前利益の変動に大きく依存しています。赤字期には法人税が発生しない一方、黒字転換した2024/03期以降は法定実効税率に近い水準で納税が行われています。繰越欠損金の状況により実効税率は年によって変動しますが、概ね一般的な国内企業の水準で推移しています。

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東京電力ホールディングス まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 20.8%
稼ぐ力
低い
ROE -21.2%
話題性
普通
ポジ 35%

「『原発再稼働』という起爆装置を手に、国家レベルの賠償責任とエネルギー転換の狭間で再建を目指す電力巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU