レノバ
RENOVA,Inc.
最終更新日: 2026年4月7日
太陽・風・森の力で日本の電気を変える再エネの旗手
2030年にEBITDA 500億円超を達成し、日本を代表する再生可能エネルギー企業となること
この会社ってなに?
あなたの家庭に届く電気の一部は、レノバが運営する太陽光パネルやバイオマス発電所で作られているかもしれません。化石燃料に頼らない「グリーンな電気」を日本中に届ける、脱炭素の最前線を走る企業です。
レノバは、太陽光・バイオマス・風力・地熱など複数の再生可能エネルギー電源を自社で開発・運営する独立系デベロッパーです。2000年にリサイクルワンとして設立後、東日本大震災を機に再エネ事業へ本格転換し、2017年に上場。2024年4月に東京ガスと資本業務提携(13%出資・178億円)を締結し、事業基盤を強化しました。FY2025/3期は売上収益702億円(前期比+57%)とバイオマス発電所の本格稼働で急成長。FY2026/3期は売上収益879億円(修正後)、純利益28億円(上方修正)を見込みます。蓄電事業にも本格参入し、静岡県菊川市で国内最大級の系統用蓄電所を開発中です。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン18F
- 公式
- www.renovainc.com
社長プロフィール

再生可能エネルギーで日本のエネルギー供給を根本から変えたい。地域の皆さまと共生しながら、脱炭素社会の実現に全力で挑み続けます。
この会社のストーリー
京大卒・マッキンゼー出身の木南陽介が「環境課題をビジネスで解決したい」と起業。環境コンサルティングからスタート
東日本大震災後の再エネ拡大を追い風に、社名を「レノバ」に変更し再生可能エネルギー事業に全面転換
2017年2月に上場を果たし、成長資金を獲得。太陽光からバイオマス・風力へと電源の多様化を推進
東京ガスから約178億円の出資を受け入れ、蓄電・バイオマス・風力の共同開発で事業基盤を大幅に強化
国内最大級の系統用蓄電所(菊川市90MW)の開発や、GX(グリーントランスフォーメーション)事業で新たな成長軸を構築中
注目ポイント
太陽光・バイオマス・風力・地熱・蓄電と多様な再エネ電源を開発。変動電源と安定電源を組み合わせ、安定した電力供給を実現します
2024年に東京ガスと資本業務提携。約178億円の出資と事業面での連携で、大手インフラ企業の信用力と資金力を獲得しました
FY2025/3期の売上収益702億円は前期比+57%の急成長。バイオマス発電所のフル稼働と蓄電事業の立ち上げで、さらなる成長が期待されます
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約8.7万円) |
| 金額相当 | 約300円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 1年以上継続保有で保有株数に応じてQUOカード増額 |
設立以来無配を継続。利益は発電所・蓄電所の新規開発投資に充当しています。配当よりも成長投資を優先する方針で、中長期的にはFCFの黒字化が定着すれば配当開始の可能性もあります。株主優待としてQUOカードを贈呈(100株以上で300円相当、権利確定月3月)。1年以上の継続保有(3月・9月末に連続3回以上記載)で金額が増額される長期保有優遇制度があります。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上収益はバイオマス発電所の本格稼働で急成長し、FY2025/3期に702億円と前期比57%増。一方、純利益は年度により大きく変動します。FY2021/3期の115億円は関連会社株式売却益等の一時要因、FY2024/3期の89億円も持分変動利益が含まれます。FY2026/3期は売上収益905億円(+28.8%)、営業利益93億円(+129%)を予想。2026年3月に純利益を15億円→28億円に上方修正し増益見通しに転じました。御前崎港バイオマス発電所の設備漏水停止で営業利益は下方修正された一方、蓄電所開発の価値向上が寄与しています。
事業ごとの売上・利益
太陽光・バイオマス・風力・地熱の発電所および蓄電所による売電・蓄電事業
新規発電所・蓄電所の設立・開発支援および運営管理サービス
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3% | 5.9% | - |
| FY2022/3 | -51.1% | 1.7% | - |
| FY2023/3 | 30.3% | 1.6% | - |
| FY2024/3 | -14.0% | 2.5% | 170.4% |
| FY2025/3 | -2.4% | 0.7% | 67.1% |
収益性は年度により大きく変動します。FY2021/3期のROE 46.3%は関連会社売却益による一時要因。営業利益率はFY2023/3期に26.4%と高水準でしたが、FY2025/3期は5.8%に低下。これはバイオマス発電の燃料費増や新規発電所の立ち上げ費用が影響しています。資産規模が大きい(総資産5,300億円)一方、自己資本比率が低いためROAは常に低水準です。
財務は安全?
総資産5,300億円のうち大半がプロジェクトファイナンスで調達した発電所資産。自己資本比率は16.8%と低いですが、再エネ事業はプロジェクト単位でのノンリコースローンが一般的であり、親会社への遡求リスクは限定的です。有利子負債は352億円(FY2025/3期)。BPS 985円に対し株価874円でPBR 0.89倍と解散価値を下回っています。2024年4月の東京ガスからの第三者割当増資で自己資本が大幅に増強されました。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 124億円 | -96.7億円 | 57.0億円 | 27.5億円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 187億円 | -244億円 | 13.8億円 | -56.2億円 |
| FY2025/3 | 315億円 | -165億円 | -82.8億円 | 150億円 |
営業CFはFY2025/3期に315億円と大幅に拡大。バイオマス発電所の本格稼働による売電収入増が寄与しました。投資CFは発電所建設のため継続的にマイナスですが、FY2025/3期はFCFが+150億円と初めて大幅な黒字に転換。財務CFは有利子負債の返済が進み、投資フェーズから回収フェーズへの転換が見えてきました。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.4億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | -17.5億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 7.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | -17.8億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | -2.9億円 | 0円 | - |
IFRS適用企業のため、税引前利益は営業利益ベースで約93億円(修正後予想)、純利益は28億円。実効税率が高い(約70%)のは、プロジェクトファイナンスの子会社レベルでの課税や非支配持分への利益配分の影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 1,051万円 | 335人 | - |
平均年収1,051万円は電気・ガス業界でも高水準。従業員335名と少数精鋭で、平均年齢42.1歳、平均勤続年数4.2年。再エネ開発・運営のプロフェッショナル集団です。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業者の木南CEO(16.3%)と提携先の東京ガス(13.0%)・住友林業(8.1%)が安定株主の中核。個人株主比率が51%と高く、浮動株が多い構造です。
筆頭株主は創業者CEOの木南陽介氏(16.3%)。2024年4月に東京ガスが第三者割当増資で13.0%を取得し第2位株主に就任。住友林業(8.1%)も事業提携先として安定保有しています。千本倖生氏(5.96%)は取締役会長の川名氏前任の元会長で共同創業者。個人株主比率が51%と高く、株価は個人の売買動向に影響されやすい傾向があります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 再生可能エネルギー発電等事業 | 約780億円 | 約70億円 | 約9% |
| 開発・運営事業 | 約100億円 | 約10億円 | 約10% |
EDINET有価証券報告書より取得。IFRS適用企業で、2セグメント構成。電源別EBITDA構成はバイオマス45%、太陽光36%、蓄電13%、風力7%(2030年度目標)。役員報酬は取締役4名で2億2,000万円。女性取締役1名(11名中)。
この会社のガバナンスは?
取締役11名中女性1名(9.1%)。監査報酬1億900万円。設備投資45.6億円は発電所建設に充当。平均勤続年数4.2年と短いのは、2017年上場後に急速に人員を拡大した成長企業の特徴です。取締役会長は川名浩一氏(元国際石油開発帝石副社長)で、エネルギー業界の知見を活かしたガバナンス体制。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSRは直近で68.6%とTOPIX(213.4%)を大幅にアンダーパフォーム。FY2021期に404.9%と急騰しましたが、その後の株価下落で元本割れの水準まで低下しています。再エネバブル崩壊後の調整局面が長期化している形です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 404.9万円 | +304.9万円 | 304.9% |
| FY2022 | 186.4万円 | +86.4万円 | 86.4% |
| FY2023 | 216.3万円 | +116.3万円 | 116.3% |
| FY2024 | 135.0万円 | +35.0万円 | 35.0% |
| FY2025 | 68.6万円 | -31.4万円 | -31.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは55.8倍と業界平均を大きく上回りますが、これは利益水準が低いためです。売上成長率(+29%)を考慮すると成長株としての評価。PBRは0.94倍とほぼ解散価値で、大規模な発電所資産を考えると割安な水準です。52週安値470円(2024年8月頃)から925円まで約97%回復しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期業績予想を修正。純利益を15億円→28億円に上方修正。御前崎港バイオマス停止で売上は下方修正
蓄電事業に関する融資関連契約を締結。菊川市90MW/270MWh蓄電所の開発を推進
FY2026/3期Q3決算。売上収益640億円(+31.6%)、営業利益77.6億円(+206.8%)と大幅増益
東京ガスと資本業務提携を締結。第三者割当増資で約178億円を調達し、東京ガスが第2位株主に
FY2024/3期Q3決算発表。バイオマス発電所の本格稼働で増収
最新ニュース
レノバ まとめ
ひとめ診断
太陽光・バイオマス・風力・蓄電のマルチ電源で成長する独立系再エネ企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「電気・ガス業」に分類される他の企業
中部圏のガス巨人が、規制緩和と脱炭素の波に乗り、電力や未来のインフラへ静かに舵を切る伝統と革新のハイブリッド企業
関西のガス巨人が、電力・海外・新技術へ展開を加速する『総合エネルギーサービス企業』
浜岡原発停止の逆風を乗り越え、燃料価格の追い風と新領域への投資で再浮上する中部経済の巨人
泊原発再稼働と半導体工場ラピダスへの電力供給という二大テーマを背負う、北の大地の独占的エネルギー企業
静岡地盤の老舗ガス会社が、LNG調達力を武器に海外投資や住宅事業へ積極展開する第二創業期
原発再稼働でV字回復した西の電力王、次の一手はゼロカーボンとDX
電力自由化の申し子が、燃料価格高騰の大赤字からV字回復し、バイオマス発電を軸に海外へ再挑戦する再生可能エネルギー企業
北海道のエネルギーインフラを担う老舗ガス会社が、電力事業とスマートエネルギーで次の100年を切り拓く