大阪瓦斯9532
OSAKA GAS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日お風呂を沸かしたり、キッチンで料理をしたりするとき、そのエネルギーを安定して届けているのが大阪ガスです。最近では電力自由化により、電気の契約も大阪ガスに切り替えているご家庭が増えているかもしれません。「ガスも電気もまとめておトクに」というCMを見たことはありませんか?さらに、同社のグループは、暮らしを便利にする「スマイLINK」といったサービスや、海外でのエネルギー供給、未来のクリーンエネルギー開発など、あなたの生活の裏側や未来を支える幅広い事業を手がけています。
大阪瓦斯は、京阪神地盤の都市ガス事業を核に、電力小売や海外エネルギー事業を拡大する総合エネルギー企業です。2025年3月期決算では、売上高2兆690億円、営業利益1,607億円を記録し、政策保有株の売却益も寄与して純利益は1,344億円で過去最高となりました。今後はLNG(液化天然ガス)の安定調達を強みに、再生可能エネルギーやe-メタンといった脱炭素技術、さらにはヘルステックなどの新規事業領域への投資を積極化し、持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.3% | 3.5% | - |
| 2022/03期 | 10.8% | 5.3% | - |
| 2023/03期 | 4.2% | 2.1% | - |
| 2024/03期 | 8.8% | 4.6% | 8.3% |
| 2025/03期 | 8.0% | 4.3% | 7.8% |
| 3Q FY2026/3 | 10.6%(累計) | 4.3%(累計) | 9.3% |
収益性はエネルギー市況の変動をダイレクトに反映する構造ですが、近年は収益性の高い海外事業や不動産・ビジネスソリューションへのシフトにより安定感が増しています。2023/03期には営業利益率が2.6%まで低下したものの、その後は8%台へ回復するなど効率的な経営が定着しています。ROEについても概ね7-10%の範囲で推移しており、資本効率の向上に向けた役員報酬へのROE指標採用など、積極的なガバナンス改革が収益性の下支えに寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.4兆円 | — | 809億円 | 194.5円 | - |
| 2022/03期 | 1.6兆円 | — | 1,304億円 | 313.7円 | +16.6% |
| 2023/03期 | 2.3兆円 | — | 571億円 | 137.4円 | +43.0% |
| 2024/03期 | 2.1兆円 | 1,726億円 | 1,327億円 | 320.6円 | -8.4% |
| 2025/03期 | 2.1兆円 | 1,607億円 | 1,344億円 | 333.3円 | -0.7% |
大阪瓦斯の業績は、エネルギー価格の変動や為替影響を強く受けながらも、電力・ガス販売の安定供給と海外投資の拡大により堅調に推移しています。2023/03期には燃料費調整制度のタイムラグ等で一時的な利益圧迫がありましたが、その後は価格転嫁の適正化や高収益事業へのポートフォリオ入れ替えが進みました。2025/03期には政策保有株の売却益が大きく寄与し、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高の1,344億円を達成しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1.4兆円(通期予想比71%)、営業利益1337億円(同96%)、純利益1404億円(同111%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
連結子会社159社を抱える巨大グループであり、都市ガス事業を中核としつつ電力や不動産、海外事業へと多角化を図っています。政策保有株の売却益で利益を底上げする一方、エネルギー資源価格の変動リスクや地政学的リスクを注視した経営管理体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2兆400億円 | — | 2兆690億円 | +1.4% |
| 2024期 | 2兆170億円 | — | 2兆830億円 | +3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1兆3,900億円 | — | 1兆6,073億円 | +15.6% |
| 2024期 | 1兆3,950億円 | — | 1兆7,255億円 | +23.7% |
| 2023期 | 1兆650億円 | — | 6,000億円 | -43.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、安定的な利益創出と株主還元の強化を掲げています。初年度である2025年3月期は、経常利益・ROE共に目標を前倒しで達成しており、順調な滑り出しと言えます。過去の業績予想を振り返ると、資源価格の変動が激しかった2023期を除き、期初予想を上回る着地(ポジティブサプライズ)が多いのが特徴です。これは同社の堅実な経営姿勢とリスク管理能力を示唆しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ガス管工事子会社である株式会社きんぱいの株式をJFEエンジニアリングへ一部売却し、グループの経営効率化を推進。
VPP(バーチャルパワープラント)開発のShizen Connect社に出資し、エネルギーリソースの最適化を図る。
市場環境の変化に伴い、戸建て住宅の新規受注停止を決定し、住宅関連事業の構造改革を実行。
フィリピンのITソリューション企業Fasttrack Solutions Inc.グループの全事業買収を発表し、海外展開を加速。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤は、インフラ企業としての強固な資産背景を活かした極めて健全な状態を維持しています。自己資本比率は50%超の高い水準を継続しており、大規模なエネルギーインフラ投資を支える強固な自己資本が確保されていることが特徴です。有利子負債は増加傾向にありますが、これは脱炭素社会に向けたトランジションボンドの発行など、将来の成長投資に向けた資金調達が主因であり、財務の健全性は十分に維持されています。 【3Q 2026/03期】総資産3.3兆円、純資産1.8兆円、自己資本比率40.8%、有利子負債8030億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,198億円 | 1,984億円 | 16.4億円 | 214億円 |
| 2022/03期 | 1,454億円 | 1,522億円 | 305億円 | 68.1億円 |
| 2023/03期 | 336億円 | 2,039億円 | 1,196億円 | 1,704億円 |
| 2024/03期 | 3,126億円 | 2,159億円 | 1,101億円 | 967億円 |
| 2025/03期 | 2,837億円 | 2,556億円 | 341億円 | 281億円 |
営業キャッシュフローは、エネルギー販売という安定した事業基盤により恒常的に潤沢な資金を生み出しています。投資キャッシュフローは、脱炭素関連や海外のエネルギーインフラといった将来の成長に向けた大規模投資を継続しているため、恒常的に大きなマイナスとなっています。単年度ではFCFがマイナスに振れる時期もありますが、本業で稼いだ資金を基軸として長期的な収益源を確保する戦略的な資金循環が確立されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が26.7%と高く、経営の多様性確保に注力している点が特徴です。監査報酬として2億7,200万円を投じるなど、適正な監査体制の構築を重視しており、159社の連結子会社を抱える巨大組織として強固なコーポレート・ガバナンス体制を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 738万円 | 21,404人 | - |
従業員平均年収は738万円となっており、インフラ企業としての安定した収益基盤を背景に、国内の製造・エネルギー関連業界と比較しても高水準を維持しています。近年は経営計画に基づく実力利益の向上が見られ、従業員への利益還元姿勢が継続されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。大阪瓦斯のTSRは、過去5年間でTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、エネルギー価格の変動リスクや、電力自由化後の競争激化に対する懸念から、株価が市場全体の上昇に乗り遅れていたことが主な要因です。しかし、直近では業績の安定化と株主還元の強化が評価され、TOPIXとの差は縮小傾向にあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 24.7% |
| 2017/03期 | 10円 | 33.9% |
| 2019/03期 | 50円 | 61.9% |
| 2020/03期 | 50円 | 49.8% |
| 2021/03期 | 52.5円 | 27.0% |
| 2022/03期 | 57.5円 | 18.6% |
| 2023/03期 | 60円 | 43.7% |
| 2024/03期 | 82.5円 | 25.7% |
| 2025/03期 | 95円 | 28.5% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
同社は資本コストを意識した経営を重視しており、DOE(純資産配当率)を意識した配当水準の引き上げを明確な方針としています。業績連動に加え、株主還元を強化する姿勢を強めており、近年の増配傾向がそれを裏付けています。将来的にも安定的かつ持続的な配当を行うことを基本としつつ、成長投資と還元バランスの両立を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.5万円 | 8.5万円 | 8.5% |
| 2022期 | 108.2万円 | 8.2万円 | 8.2% |
| 2023期 | 115.5万円 | 15.5万円 | 15.5% |
| 2024期 | 179.0万円 | 79.0万円 | 79.0% |
| 2025期 | 183.2万円 | 83.2万円 | 83.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERとPBRは業界平均を上回っており、市場から高い成長期待を寄せられていることがうかがえます。一方で、配当利回りは業界平均より低めですが、これは株価上昇が先行しているためです。信用倍率は1.74倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的。今後は、海外事業や新規事業の進捗が、さらなる株価評価の鍵を握るでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,278億円 | 469億円 | 36.7% |
| 2022/03期 | 1,135億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 756億円 | 185億円 | 24.5% |
| 2024/03期 | 2,266億円 | 939億円 | 41.4% |
| 2025/03期 | 1,896億円 | 552億円 | 29.1% |
法人税等の支払いは、連結業績の変動や税務上の繰越欠損金の解消状況などによって変動が生じています。2022/03期期などは税務上の調整により実効税率が一時的に大きく低下する局面がありましたが、基本的には概ね標準的な税率水準で推移しています。予想数値においても、当期利益の構成要素や特別利益の影響が税負担額に反映されています。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。