四国電力9507
Shikoku Electric Power Company,Incorporated
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが四国地方で部屋の電気をつけたり、スマートフォンを充電したりするとき、その電気の多くは四国電力が作って届けています。実は、電力供給だけでなく、「ピカラ」というブランドでインターネットや光電話のサービスも提供しており、あなたの家の快適なネット環境も支えているかもしれません。最近では、太陽光や風力といったクリーンなエネルギーの開発にも力を入れており、普段の生活で使うエネルギーがより環境に優しいものになるよう、裏側で取り組んでいます。このように、四国電力はエネルギーと通信の両面から、私たちの暮らしに欠かせないインフラを支えている会社です。
四国電力は、2023期に純利益-228.71億円という大幅な赤字を計上しましたが、2025期には売上高8,514億円、純利益683.24億円と劇的なV字回復を遂げました。この回復は、伊方原子力発電所3号機の安定稼働に加え、燃料費調整制度におけるタイムラグの解消が大きく寄与しています。今後は電力事業の収益安定化を基盤としつつ、「中期経営計画2030」のもと、情報通信事業や再生可能エネルギー分野への投資を加速させ、新たな収益源の確立を目指しています。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 香川県高松市丸の内2番5号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.9% | 0.2% | - |
| 2022/03期 | ▲1.9% | ▲0.4% | - |
| 2023/03期 | ▲7.5% | ▲1.5% | - |
| 2024/03期 | 18.3% | 3.7% | 10.0% |
| 2025/03期 | 17.0% | 4.1% | 10.5% |
| 3Q 2026/03期 | 10.3%(累計) | 2.8%(累計) | 11.6% |
過去数年間は厳しい事業環境下でマイナス成長を余儀なくされましたが、近年の収益改善に伴い収益性指標は劇的に好転しています。2024/03期以降は営業利益率が10%台を確保しており、経営効率の指標であるROEも15%を超える高水準を達成しました。これにより、一時は低迷した資本の運用効率が大幅に向上し、強固な収益基盤を確立しつつあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7,192億円 | — | 30.0億円 | 14.6円 | — |
| 2022/03期 | 6,419億円 | — | ▲62.6億円 | -30.4円 | -10.7% |
| 2023/03期 | 8,332億円 | — | ▲229億円 | -111.2円 | +29.8% |
| 2024/03期 | 7,874億円 | 785億円 | 605億円 | 294.3円 | -5.5% |
| 2025/03期 | 8,514億円 | 891億円 | 683億円 | 332.2円 | +8.1% |
四国電力の業績は、燃料価格高騰などの影響により2022/03期および2023/03期には営業損失を計上し厳しい局面が続きました。しかし、卸電力市場の価格安定や電力販売価格へのコスト転嫁が進んだことを背景に、2024/03期には営業利益が約785億円へと急回復しました。2025/03期も引き続き堅調に推移し、売上高は約8,514億円、当期純利益は約683億円という高い収益水準を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上5610億円(通期予想比70%)、営業利益653億円(同122%)、純利益482億円(同118%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高や利益は電力販売量や燃料費調整額の影響を大きく受ける構造にあります。脱炭素やデジタル化を成長機会と捉え、情報通信事業の強化や新会社「四電T&Dサービス」設立を通じた業務効率化、再生可能エネルギーへの投資など、持続可能な収益基盤の構築に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 8,520億円 | — | 8,514億円 | -0.1% |
| 2024期 | 8,332億円 | — | 7,874億円 | -5.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 440億円 | — | 891億円 | +102.4% |
| 2024期 | -123億円 | — | 785億円 | 黒字転換 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2030」では、2025期以降の安定的な利益創出を目指しています。初年度の2025期中間時点ですでに経常利益目標(500億円程度)を上回る559億円を達成するなど、伊方原発の安定稼働と燃料価格の落ち着きを背景に、極めて順調な滑り出しを見せています。会社予想の精度は、燃料価格や為替など外部環境の変動が激しい時期には大きくブレる傾向がありましたが、黒字転換後は大幅なポジティブサプライズを記録しており、保守的な業績予想を行う傾向が見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
送配電業務の効率化を目指し、四電T&Dサービス株式会社を設立。
スポーツテック企業のユーフォリアと資本提携し、ヘルスケア領域でのAI活用に着手。
2026年春季労使交渉にて、1万3000円のベースアップ実施で妥結した。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
有利子負債の規模は依然として大きいものの、利益の積み上げにより純資産が回復基調にあります。2025/03期末時点での自己資本比率は26.0%まで改善し、財務体質は着実な安定化への道を歩んでいます。今後も継続的な利益創出を通じた内部留保の充実と、適切な債務管理による負債削減の両立が財務改善の鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産1.7兆円、純資産4691億円、自己資本比率27.3%、有利子負債8713億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 523億円 | ▲893億円 | 483億円 | ▲370億円 |
| 2022/03期 | 498億円 | ▲1,251億円 | 823億円 | ▲753億円 |
| 2023/03期 | 361億円 | ▲916億円 | 848億円 | ▲555億円 |
| 2024/03期 | 1,437億円 | ▲973億円 | ▲342億円 | 464億円 |
| 2025/03期 | 1,298億円 | ▲929億円 | ▲253億円 | 369億円 |
2023/03期以前は多額の設備投資と燃料高騰による支出が重なりフリーキャッシュフローがマイナスで推移していました。しかし、直近の二年間は営業キャッシュフローが1,300億円規模と安定的に創出されており、巨額の設備投資を賄った上でフリーキャッシュフローがプラスに転換しています。この余剰資金を財務改善や将来の成長投資へ振り向けることで、安定したキャッシュマネジメントを実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.0%となっており、今後さらなる登用が期待される水準です。監査体制については監査等委員会設置会社を採用し、実効性の高いガバナンス監視を実施しています。連結子会社12社を抱える大規模企業として、グループ全体の適正な経営管理に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 818万円 | 7,962人 | - |
従業員の平均年収は818万円と、電力・ガス業界の中でも安定した高水準を維持しています。近年、ベースアップ(基本給の引き上げ)が実施されており、エネルギー事業の多角化やDX推進による効率化が、着実な待遇改善の背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2025期を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、燃料価格高騰による大幅な赤字計上と無配転落が株価の長期低迷を招いたことが主因です。特に2023期は業績悪化が深刻で、TSRも大きく落ち込みました。2024期以降は業績のV字回復を受けて株価も復調傾向にありますが、過去のマイナス分を取り戻し、TOPIXを継続的に上回る成長を示すには、電力事業の安定化と非電力事業の収益貢献が不可欠です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 20円 | 36.9% |
| 2017/03期 | 20円 | 36.3% |
| 2018/03期 | 30円 | 31.4% |
| 2019/03期 | 30円 | 36.4% |
| 2020/03期 | 30円 | 34.1% |
| 2021/03期 | 30円 | 205.8% |
| 2022/03期 | 30円 | - |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 30円 | 10.2% |
| 2025/03期 | 40円 | 12.0% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として、株主への安定的かつ継続的な還元を基本としつつ、業績動向を総合的に勘案した利益還元を目指しています。2023/03期の無配を経て、足元の業績改善を反映して増配へと転じました。今後も安定した経営基盤のもと、キャッシュフローの状況を見極めながら株主還元水準の向上を図る姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 104.2万円 | 4.2万円 | 4.2% |
| 2022期 | 99.3万円 | ▲0.7万円 | -0.7% |
| 2023期 | 95.2万円 | ▲4.8万円 | -4.8% |
| 2024期 | 150.9万円 | 50.9万円 | 50.9% |
| 2025期 | 150.8万円 | 50.8万円 | 50.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3.31倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。PERは9.0倍と業界平均に比べて割安感がありますが、これは電力業界特有の業績変動リスクを織り込んだ結果とも言えます。一方、PBRは0.84倍と解散価値(1倍)を下回っており、資本効率の改善が課題と市場から見なされていることを示唆しています。次回の本決算発表では、進行中の中期経営計画の進捗と来期の配当方針が注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.9億円 | 21.9億円 | 42.2% |
| 2022/03期 | -121億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | -225億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 801億円 | 196億円 | 24.4% |
| 2025/03期 | 916億円 | 233億円 | 25.4% |
2022/03期から2023/03期にかけては当期赤字であったため法人税等の負担はありませんでした。2024/03期以降は業績の回復に伴い税引前利益が大幅に増大したため、納税額も数百億円規模へと拡大しています。現在の実効税率は法定実効税率に準じた水準で推移しており、安定した納税を通じて社会貢献を継続しています。
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