グリムス
grems,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
中小企業の脱炭素を導く、エネルギーソリューションの先駆者
すべての企業にESG経営のインフラを。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する町のクリーニング店や、ランチを食べる定食屋さん、部品を作っている小さな工場。そういった中小企業の「電気代、もっと安くならないかな?」という悩みを解決しているのがグリムスです。専門家が電気の使い方を分析し、最適な電力プランを提案したり、電子ブレーカーという特殊な装置を設置して基本料金を下げたりします。さらに、工場の屋根に太陽光パネルを設置するお手伝いもしており、電気代を節約するだけでなく、クリーンなエネルギーを作る社会の実現にも貢献している会社です。
グリムスは、中小企業向け電力コスト削減コンサルティングと再生可能エネルギー事業を両輪に急成長を遂げている企業です。2025年3月期決算では売上高333.4億円、営業利益65.00億円と過去最高益を更新。来期(2026年3月期)も売上高358.2億円(前期比7.4%増)、営業利益71.50億円(同10.0%増)と続伸を見込んでおり、高い利益率と安定したストック収益が強みです。株主還元にも積極的で、連続増配により投資家からの注目も集まっています。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー19階
- 公式
- www.grems.co.jp
社長プロフィール

当社グループは、エネルギーコストソリューション事業と電力小売事業を両輪に、中小企業のお客様が抱えるエネルギーに関する経営課題の解決に貢献してまいりました。今後も再生可能エネルギーの普及促進を通じて、持続可能な社会の実現を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
愛知県名古屋市にて、中小企業向けに電気料金削減コンサルティング事業を開始。企業のコスト削減ニーズに応える形で創業。
創業からわずか4年で株式上場を達成。企業の成長性と将来性が市場に認められ、事業拡大の基盤を築く。
電力システム改革の動きを捉え、エネルギー供給会社エナリスと提携。将来の電力小売全面自由化を見据えた戦略的な一歩を踏み出す。
法人向けで培ったノウハウを活かし、家庭向けに太陽光発電システムや蓄電池などを提供するBtoC事業へ進出。事業領域を拡大する。
電力小売全面自由化に伴い、子会社のグリムスパワーを通じて電力小売事業に本格参入。エネルギーソリューションの総合企業へと進化。
持続的な成長と安定した経営基盤が評価され、東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ市場変更を果たす。
再生可能エネルギーの安定供給に不可欠な系統用蓄電池事業への参入を発表。エネルギーインフラの安定化に貢献し、新たな収益の柱を育成。
注目ポイント
中小企業向けの電力削減コンサルティングと電力小売事業を両輪に展開。安定した顧客基盤とストック型収益により、継続的な増収増益を実現しています。
営業利益率17%超という同業他社と比べても高い収益性を誇ります。生み出した利益は配当などを通じて積極的に株主に還元する方針です。
太陽光発電や蓄電池の普及を通じて、国の脱炭素政策に貢献しています。再生可能エネルギー市場の拡大を追い風に、今後さらなる成長が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 2.4円 | 14.1% |
| FY2017/3 | 4.1円 | 19.1% |
| FY2019/3 | 8.3円 | 19.6% |
| FY2020/3 | 11.7円 | 18.2% |
| FY2021/3 | 17円 | 34.4% |
| FY2022/3 | 19円 | 20.0% |
| FY2023/3 | 22円 | 20.3% |
| FY2024/3 | 47円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 79円 | 40.0% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当方針として、持続的な利益成長に応じた利益配分を重視し、配当性向の向上を推進しています。直近では成長投資を維持しつつ、株主還元を強化しており、FY2025/3期には年間配当を79円へ大幅に引き上げました。今後も安定配当を維持しつつ、成長余地とバランスを取った還元策が期待されます。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
グリムスは、中小企業向け電力削減コンサルティングや太陽光発電設備販売が好調に推移し、売上高・利益ともに力強い成長を続けています。FY2021/3期に193億円だった売上高はFY2025/3期に333億円まで拡大し、純利益も同期間に約4倍の45億円へと急成長しました。今期も主力事業の安定的な積み上げにより、売上高358億円、純利益48億円の増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 33.2% | 8.7% | - |
| FY2022/3 | 32.3% | 15.9% | - |
| FY2023/3 | 31.0% | 14.3% | - |
| FY2024/3 | 32.7% | 16.4% | 17.4% |
| FY2025/3 | 41.1% | 17.5% | 19.5% |
収益性は非常に高く、営業利益率は直近で約19.5%という高水準を維持しています。中小企業向けの省エネコンサルティングという強固な収益基盤を持ち、効率的な営業体制によって利益を生み出す体質が整っています。ROE(自己資本利益率)も27%超で推移しており、資本を効率的に活用して高い投資リターンを創出している点が同社の強みです。
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は60%超を維持しつつ、積極的な事業拡大を進めています。FY2024/3期より有利子負債を導入しましたが、潤沢な現預金と高い利益創出能力により、財務リスクは十分にコントロールされています。潤沢なネット資産を背景に、安定した経営基盤を確立しており、事業投資への余力も確保しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 29.2億円 | 3.8億円 | 7.3億円 | 33.0億円 |
| FY2022/3 | -6.2億円 | -11.4億円 | -9.2億円 | -17.6億円 |
| FY2023/3 | 14.7億円 | 8,100万円 | 11.6億円 | 15.5億円 |
| FY2024/3 | 40.9億円 | -17.9億円 | -5,200万円 | 23.0億円 |
| FY2025/3 | 46.5億円 | 300万円 | -12.7億円 | 46.5億円 |
営業キャッシュフローは、主力の省エネソリューション事業が生み出す潤沢な利益を背景に年間40億円規模の安定したプラス水準を維持しています。投資CFは事業拡大のための設備投資やM&Aに伴い変動しますが、全体として営業利益の範囲内で十分に賄える構造です。フリーキャッシュフローも直近期には約46億円を確保しており、強固な稼ぐ力を証明しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.5億円 | 6.3億円 | 35.8% |
| FY2022/3 | 25.1億円 | 3.6億円 | 14.2% |
| FY2023/3 | 36.9億円 | 12.2億円 | 33.2% |
| FY2024/3 | 52.7億円 | 17.3億円 | 32.8% |
| FY2025/3 | 66.5億円 | 20.9億円 | 31.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の伸長に比例して増加傾向にあります。FY2022/3期に実効税率が一時的に低下したのは、特定の税務上の調整や繰延税金資産の影響と考えられます。基本的には法定の実効税率に近い30%台前半で推移しており、健全な納税状況が維持されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 579万円 | 346人 | - |
従業員の平均年収は579万円であり、製造業やインフラ関連の平均的な水準に位置しています。売上高と営業利益の順調な拡大を背景に、安定的な給与水準が維持されており、エネルギーソリューション事業の好調さがこれを下支えしています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はエナリス・光通信。
創業者の田中政臣氏が46.71%の株式を保有する筆頭株主であり、圧倒的な経営支配力を有しています。加えて機関投資家の保有比率も一定数存在しますが、創業家主導の安定した経営体制が構築されている点が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力は中小企業向けに電力料金削減を提案するエネルギーソリューション事業であり、ストック型収益モデルの確立により安定成長を実現しています。一方、競合の新規参入による獲得競争の激化や、電力卸売市場の価格変動リスクを重要な事業上の課題として認識しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、取締役会における監督体制は整備されています。連結子会社4社を擁する中堅企業として、強固なガバナンス体制と効率的な経営資源の配分を両立させている点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 340億円 | — | 333億円 | -2.0% |
| FY2024 | 321億円 | — | 299億円 | -6.9% |
| FY2023 | 275億円 | — | 314億円 | +14.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 65億円 | — | 65億円 | 0.0% |
| FY2024 | 43億円 | — | 52億円 | +20.8% |
| FY2023 | 27億円 | — | 36億円 | +33.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
グリムスは明確な中期経営計画の開示は限定的ですが、毎期の業績予想を実質的なコミットメントとしています。直近の傾向として、売上高は期初予想に届かないケースが見られるものの、営業利益は予想を大幅に上回って達成することが多く、収益管理能力の高さが窺えます。これは、利益率の高いエネルギーソリューション事業が好調に推移しているためで、FY2026目標も利益面での達成確度は高いと考えられます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。グリムスは開示されている全ての年度でTOPIXを大幅に上回るTSRを記録しており、一貫して市場平均をアウトパフォームしています。これは、継続的な増配による株主還元と、それを支える力強い業績成長による株価上昇が両立できていることの証左です。特に利益成長が株価を牽引し、高いリターンを株主にもたらしています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 191.9万円 | +91.9万円 | 91.9% |
| FY2022 | 228.8万円 | +128.8万円 | 128.8% |
| FY2023 | 245.0万円 | +145.0万円 | 145.0% |
| FY2024 | 234.3万円 | +134.3万円 | 134.3% |
| FY2025 | 253.1万円 | +153.1万円 | 153.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3.54倍と標準的な水準で、特定の需給の偏りは見られません。業界平均と比較してPER・PBRともに割高ですが、これは同社の高い成長性と収益性(営業利益率約20%)が市場から評価されているためと考えられます。単なる電力・ガス会社ではなく、成長性の高いエネルギーソリューション企業として評価されていることが、バリュエーションに反映されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算において、エネルギーソリューション事業の好調により経常利益が前年同期比13%増の58.3億円を達成。
系統用蓄電池設置工事の請負契約を締結し、脱炭素領域における事業拡大を推進。
業績の好調さを背景に、2025年3月期末配当を55円に増額修正することを発表し、株価の押し上げ要因となった。
最新ニュース
グリムス まとめ
ひとめ診断
「中小企業の電気代を賢く削減し、太陽光発電で未来のエネルギーを作る『脱炭素の仕掛け人』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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