北陸電力9505
Hokuriku Electric Power Company
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが富山、石川、福井の北陸3県にお住まいなら、毎日の生活は北陸電力なしでは成り立ちません。部屋の照明をつけたり、スマートフォンを充電したり、エアコンで快適に過ごしたりするとき、その電気のほとんどは北陸電力が作って届けてくれています。実は、同社は昔からある水力発電所を大切に使い続けているほか、最近では太陽光発電システムを初期費用ゼロで設置できるサービスも始めています。普段何気なく使っている電気の裏側で、北陸の暮らしと産業を支え続けている会社です。
北陸電力は、燃料価格高騰の影響で2023期に884.46億円の最終赤字を計上しましたが、燃料価格の安定化を受け2025期には651.48億円の最終黒字へと劇的なV字回復を果たしました。長年停止している志賀原発の再稼働が最大の焦点である一方、水力発電や再生可能エネルギーへの投資、DX推進による業務効率化も進めています。業績回復に伴い、2025期には1株当たり20円への復配を予定しており、今後の収益安定化と株主還元の動向が注目されます。
会社概要
- 業種
- 電気・ガス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 富山県富山市牛島町15番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.9% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 1.9% | 0.4% | - |
| 2023/03期 | 29.7% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 19.6% | 3.1% | 14.2% |
| 2025/03期 | 17.9% | 3.5% | 11.8% |
| 3Q FY2026/3 | 13.5%(累計) | 3.3%(累計) | 13.7% |
2023年3月期には営業利益率がマイナス9.0%まで悪化しましたが、翌期以降は販売価格の是正により10%を超える営業利益率を回復しました。ROEも16%台まで改善しており、効率的な経営体制へと移行しています。エネルギー価格の安定化に伴い、今後も持続的な収益性の維持が課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6,394億円 | — | 68.3億円 | 32.7円 | - |
| 2022/03期 | 6,138億円 | — | 67.6億円 | -32.4円 | -4.0% |
| 2023/03期 | 8,176億円 | — | 884億円 | -423.7円 | +33.2% |
| 2024/03期 | 8,082億円 | 1,149億円 | 568億円 | 272.2円 | -1.1% |
| 2025/03期 | 8,583億円 | 1,010億円 | 651億円 | 312.0円 | +6.2% |
2023年3月期は燃料価格の高騰を主因に884億円の大幅な赤字を計上しましたが、2024年3月期以降は料金改定や燃料費調整制度の影響により黒字転換を果たしました。2025年3月期には純利益が約651億円に達し、収益基盤が安定しています。今後は水力発電量の変動などを背景に、2026年3月期は利益が落ち着く見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上5831億円(通期予想比75%)、営業利益801億円(同160%)、純利益603億円(同201%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
電気・ガス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETの開示情報によると、連結子会社31社を擁し、発電・送配電事業を中心に地域密着型のインフラサービスを提供しています。事業リスクとしては、燃料価格の変動や原子力発電所の再稼働時期、市場環境の不透明さが挙げられ、これらが連結業績に直接的な影響を及ぼす構造となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 500億円 | 1,000億円 | 1,010億円 | +102.1% |
| 2024期 | 170億円 | — | 1,149億円 | +575.9% |
| 2023期 | 170億円 | — | -738億円 | 大幅未達 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 7,950億円 | — | 8,583億円 | +8.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
北陸電力は明確な中期経営計画を開示していませんが、単年度の業績予想を公表しています。2025期は期初予想を大幅に上回る着地となりました。これは主に燃料価格の低下や水力発電の豊水などが要因です。業績予想は保守的に設定される傾向があり、特に外部環境が好転した際の利益の上振れ幅が大きくなっています。一方で、2023期には燃料価格高騰で巨額赤字に転落した経緯もあり、外部環境の変動に業績が大きく左右される体質は依然として課題です。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
インテックとエネルギーリソースアグリゲーション事業での協業を基本合意。
第2四半期決算説明会にて、中間配当を1株当たり10円とすることを改めて表明。
26年3月期第3四半期累計で、連結経常利益が前年同期比11.7%増の822億円を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
有利子負債は2兆円規模で推移しており、電力事業特有の巨大な設備投資負担が財務構成に影響を与えています。自己資本比率は2023年3月期の12.9%から2025年3月期には20.5%まで回復し、財務健全性は着実に改善しています。負債の圧縮と資産効率の向上が今後の安定経営の鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産1.8兆円、純資産4453億円、自己資本比率24.3%、有利子負債9867億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 566億円 | 849億円 | 33.0億円 | 283億円 |
| 2022/03期 | 310億円 | 1,110億円 | 528億円 | 801億円 |
| 2023/03期 | 970億円 | 888億円 | 2,458億円 | 1,859億円 |
| 2024/03期 | 2,233億円 | 695億円 | 937億円 | 1,539億円 |
| 2025/03期 | 1,523億円 | 2,341億円 | 489億円 | 818億円 |
2023年3月期は営業キャッシュフローが約970億円の流出となり非常に厳しい状況でしたが、2024年3月期には営業活動で約2,233億円の資金を獲得し、急激に改善しました。投資活動には大規模な設備更新が伴うため常に多額の支出が発生します。今後は本業で稼いだキャッシュを原資として、安定した財務基盤の維持と成長投資の両立を目指す局面です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が23.1%と一定の水準を確保しており、ダイバーシティ推進に向けた取り組みが進行中です。監査体制についても、監査報酬として1億2,000万円を投じるなど、透明性の高い経営管理とコンプライアンスの強化に注力していることが企業規模に見合ったガバナンス体制から読み取れます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 802万円 | 8,162人 | - |
従業員の平均年収は802万円となっており、エネルギー業界の特性上、安定した収益基盤と高い専門性が反映された水準を維持しています。業界内での比較においても、インフラ企業として標準的かつ堅実な水準であり、長期にわたる雇用の安定が勤続年数の長さにも表れています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間で一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、志賀原発の長期停止による収益性の低迷と、燃料価格高騰期の巨額赤字による株価下落および無配転落が主な原因です。業績が大きく回復した2025期においてもTOPIXとの差は大きく、市場全体の成長から取り残されている状況です。株主価値向上のためには、原発再稼働による抜本的な収益改善や、安定的な株主還元策の継続が不可欠となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 81.0% |
| 2017/03期 | 35円 | - |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 10円 | 15.5% |
| 2021/03期 | 15円 | 45.8% |
| 2022/03期 | 10円 | - |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 7.5円 | 2.8% |
| 2025/03期 | 20円 | 6.4% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
配当については経営環境の改善に伴い復配を実現しており、2025年3月期には1株当たり20円の配当を行いました。安定的な配当の継続を基本方針として掲げつつ、業績に応じた利益還元を検討する姿勢です。今後の利益成長と連動した配当水準の向上が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.0万円 | 2.0万円 | 2.0% |
| 2022期 | 73.4万円 | 26.6万円 | -26.6% |
| 2023期 | 81.6万円 | 18.4万円 | -18.4% |
| 2024期 | 110.5万円 | 10.5万円 | 10.5% |
| 2025期 | 117.1万円 | 17.1万円 | 17.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER7.7倍、PBR0.61倍と、業界平均と比較して株価は割安な水準にあります。これは志賀原発の停止リスクや収益の不安定さがディスカウント要因となっているためです。信用取引では、信用買い残が売り残を大幅に上回る10.88倍となっており、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方で、需給面では戻り売りの圧力に注意が必要です。まずは2026期の業績予想の達成が市場の信頼感回復につながるか注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 124億円 | 55.2億円 | 44.7% |
| 2022/03期 | -176億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | -937億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 1,079億円 | 511億円 | 47.4% |
| 2025/03期 | 914億円 | 262億円 | 28.7% |
赤字決算となった2022年3月期および2023年3月期には法人税等の支払いは発生していません。黒字回復した2024年3月期以降は、税引前利益に対して適正な納税が行われています。実効税率が年度により変動しているのは、繰越欠損金の解消や税額控除の適用状況によるものです。
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