JUMP

北陸電力9505

Hokuriku Electric Power Company

プライムUpdated 2026/03/29
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 24.3%
稼ぐ力
高い
ROE 13.5%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが富山、石川、福井の北陸3県にお住まいなら、毎日の生活は北陸電力なしでは成り立ちません。部屋の照明をつけたり、スマートフォンを充電したり、エアコンで快適に過ごしたりするとき、その電気のほとんどは北陸電力が作って届けてくれています。実は、同社は昔からある水力発電所を大切に使い続けているほか、最近では太陽光発電システムを初期費用ゼロで設置できるサービスも始めています。普段何気なく使っている電気の裏側で、北陸の暮らしと産業を支え続けている会社です。

北陸電力は、燃料価格高騰の影響で2023期に884.46億円の最終赤字を計上しましたが、燃料価格の安定化を受け2025期には651.48億円の最終黒字へと劇的なV字回復を果たしました。長年停止している志賀原発の再稼働が最大の焦点である一方、水力発電や再生可能エネルギーへの投資、DX推進による業務効率化も進めています。業績回復に伴い、2025期には1株当たり20円への復配を予定しており、今後の収益安定化と株主還元の動向が注目されます。

電気・ガス業プライム市場

会社概要

業種
電気・ガス業
決算期
3月
本社
富山県富山市牛島町15番1号

サービスの実績は?

8,582.8億円
連結売上高
2025期実績
+6.2% YoY
1,010.34億円
連結営業利益
2025期実績
-12.1% YoY
312.0
1株当たり純利益(EPS)
2025期実績
+14.6% YoY
20
1株当たり配当金
2025期実績
+166.7% YoY
2.33
総資産回転率
2025期実績 (売上高/総資産)
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
13.5%(累計)
株主資本の利回り
ROA
3.3%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
13.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期1.9%0.4%-
2022/03期1.9%0.4%-
2023/03期29.7%5.1%-
2024/03期19.6%3.1%14.2%
2025/03期17.9%3.5%11.8%
3Q FY2026/313.5%(累計)3.3%(累計)13.7%

2023年3月期には営業利益率がマイナス9.0%まで悪化しましたが、翌期以降は販売価格の是正により10%を超える営業利益率を回復しました。ROEも16%台まで改善しており、効率的な経営体制へと移行しています。エネルギー価格の安定化に伴い、今後も持続的な収益性の維持が課題となります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期6,394億円68.3億円32.7円-
2022/03期6,138億円67.6億円-32.4円-4.0%
2023/03期8,176億円884億円-423.7円+33.2%
2024/03期8,082億円1,149億円568億円272.2円-1.1%
2025/03期8,583億円1,010億円651億円312.0円+6.2%

2023年3月期は燃料価格の高騰を主因に884億円の大幅な赤字を計上しましたが、2024年3月期以降は料金改定や燃料費調整制度の影響により黒字転換を果たしました。2025年3月期には純利益が約651億円に達し、収益基盤が安定しています。今後は水力発電量の変動などを背景に、2026年3月期は利益が落ち着く見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上5831億円(通期予想比75%)、営業利益801億円(同160%)、純利益603億円(同201%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

電気・ガス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
13.5%(累計)
業界平均
11.3%
営業利益率上回る
この会社
13.7%
業界平均
7.4%
自己資本比率下回る
この会社
24.3%
業界平均
32.3%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,000万円
取締役4名の合計

EDINETの開示情報によると、連結子会社31社を擁し、発電・送配電事業を中心に地域密着型のインフラサービスを提供しています。事業リスクとしては、燃料価格の変動や原子力発電所の再稼働時期、市場環境の不透明さが挙げられ、これらが連結業績に直接的な影響を及ぼす構造となっています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的で上振れが続くが、外部環境への依存度が高く中長期の計画は見通しづらい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 業績予想
2026期
売上高: 目標 7,800億円 順調 (8,582.8億円 (FY2025実績))
110%
営業利益: 目標 500億円 順調 (1,010.34億円 (FY2025実績))
202.1%
純利益: 目標 300億円 順調 (651.48億円 (FY2025実績))
217.2%
1株当たり配当金: 目標 未定 順調
100%
旧:2025年3月期 当初業績予想
2025期
売上高: 目標 7,950億円 達成 (8,582.8億円)
108%
営業利益: 目標 500億円 達成 (1,010.34億円)
202.1%
純利益: 目標 350億円 達成 (651.48億円)
186.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期500億円1,000億円1,010億円+102.1%
2024期170億円1,149億円+575.9%
2023期170億円-738億円大幅未達
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025期7,950億円8,583億円+8.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

北陸電力は明確な中期経営計画を開示していませんが、単年度の業績予想を公表しています。2025期は期初予想を大幅に上回る着地となりました。これは主に燃料価格の低下や水力発電の豊水などが要因です。業績予想は保守的に設定される傾向があり、特に外部環境が好転した際の利益の上振れ幅が大きくなっています。一方で、2023期には燃料価格高騰で巨額赤字に転落した経緯もあり、外部環境の変動に業績が大きく左右される体質は依然として課題です。

最新ニュース

どんな話題が多い?

決算・業績45%
再エネ・脱炭素30%
DX・業務効率化15%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES
業界内ランキング
上位 15%
電気・ガス業 25社中 4位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年7月提携

インテックとエネルギーリソースアグリゲーション事業での協業を基本合意

2025年11月好調

第2四半期決算説明会にて、中間配当を1株当たり10円とすることを改めて表明。

2026年1月増益

26年3月期第3四半期累計で、連結経常利益が前年同期比11.7%増の822億円を達成。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率24.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
9,867億円
借金(有利子負債)
Net Assets
4,453億円
会社の純資産

有利子負債は2兆円規模で推移しており、電力事業特有の巨大な設備投資負担が財務構成に影響を与えています。自己資本比率は2023年3月期の12.9%から2025年3月期には20.5%まで回復し、財務健全性は着実に改善しています。負債の圧縮と資産効率の向上が今後の安定経営の鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産1.8兆円、純資産4453億円、自己資本比率24.3%、有利子負債9867億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+1,523億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-2,341億円
投資に使ったお金
Financing CF
-489億円
借入・返済など
Free CF
-818億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期566億円849億円33.0億円283億円
2022/03期310億円1,110億円528億円801億円
2023/03期970億円888億円2,458億円1,859億円
2024/03期2,233億円695億円937億円1,539億円
2025/03期1,523億円2,341億円489億円818億円

2023年3月期は営業キャッシュフローが約970億円の流出となり非常に厳しい状況でしたが、2024年3月期には営業活動で約2,233億円の資金を獲得し、急激に改善しました。投資活動には大規模な設備更新が伴うため常に多額の支出が発生します。今後は本業で稼いだキャッシュを原資として、安定した財務基盤の維持と成長投資の両立を目指す局面です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 3名(23.1% 男性 10
23%
77%
監査報酬
1億2,000万円
連結子会社数
31
設備投資額
471.0億円
平均勤続年数(従業員)
20.3
臨時従業員数
1122

女性役員比率が23.1%と一定の水準を確保しており、ダイバーシティ推進に向けた取り組みが進行中です。監査体制についても、監査報酬として1億2,000万円を投じるなど、透明性の高い経営管理とコンプライアンスの強化に注力していることが企業規模に見合ったガバナンス体制から読み取れます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主40%
浮動株60%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.4%
事業法人等5.2%
官公庁6.4%
外国法人等13%
個人その他45.5%
証券会社1.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は北陸電力従業員持株会・北陸銀行。

日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)(23,893,000株)11.44%
富山県(11,270,000株)5.4%
北陸電力従業員持株会(8,185,000株)3.92%
株式会社北陸銀行(7,700,000株)3.69%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(7,063,000株)3.38%
QR2号ファンド投資事業有限責任組合 無限責任組合員株式会社QRインベストメント(6,100,000株)2.92%
大田 宜明(3,627,000株)1.74%
日本生命保険相互会社(3,555,000株)1.7%
株式会社みずほ銀行(3,341,000株)1.6%
株式会社富山第一銀行(2,740,000株)1.31%

北陸電力の株主構成は、金融機関や信託銀行等の機関投資家が上位を占めており、日本マスタートラスト信託銀行が筆頭株主として安定した持株比率を維持しています。また、地元の自治体である富山県や北陸銀行、北陸電力従業員持株会が名を連ねており、地域経済との深い結びつきと安定株主の存在が特徴です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性のある主なリスクについては、以下に記載のとおりである
2なお、記載した将来に関する事項については、有価証券報告書提出日現在において判断したものである
3(1) 原子力を取り巻く状況について ①志賀原子力発電所の状況 当社は、東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故を受け、早期に安全強化策を取りまとめ、実施してきた
4引き続き、新規制基準も踏まえた安全性向上施策に関する工事を進めており、2号機については新規制基準への適合性確認審査を受けている
5安全性向上施策については、先行他社の審査状況を踏まえ得られた知見・評価を反映しながら2号機の工事を進めており、工事完了時期については、今後の審査や工事の進捗を踏まえて決定する

社員の給料はどのくらい?

平均年収
802万円
従業員数
8,162
平均年齢
41.4歳
平均年収従業員数前年比
当期802万円8,162-

従業員の平均年収は802万円となっており、エネルギー業界の特性上、安定した収益基盤と高い専門性が反映された水準を維持しています。業界内での比較においても、インフラ企業として標準的かつ堅実な水準であり、長期にわたる雇用の安定が勤続年数の長さにも表れています。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間で一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、志賀原発の長期停止による収益性の低迷と、燃料価格高騰期の巨額赤字による株価下落および無配転落が主な原因です。業績が大きく回復した2025期においてもTOPIXとの差は大きく、市場全体の成長から取り残されている状況です。株主価値向上のためには、原発再稼働による抜本的な収益改善や、安定的な株主還元策の継続が不可欠となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
20
方針: 安定配当
1株配当配当性向
2016/03期5081.0%
2017/03期35-
2018/03期00.0%
2019/03期00.0%
2020/03期1015.5%
2021/03期1545.8%
2022/03期10-
2023/03期00.0%
2024/03期7.52.8%
2025/03期206.4%
1期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

配当については経営環境の改善に伴い復配を実現しており、2025年3月期には1株当たり20円の配当を行いました。安定的な配当の継続を基本方針として掲げつつ、業績に応じた利益還元を検討する姿勢です。今後の利益成長と連動した配当水準の向上が期待されます。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 117.1万円 になりました (17.1万円)
+17.1%
年度末時点評価額損益TSR
2021期102.0万円2.0万円2.0%
2022期73.4万円26.6万円-26.6%
2023期81.6万円18.4万円-18.4%
2024期110.5万円10.5万円10.5%
2025期117.1万円17.1万円17.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,001,800株
売り残92,100株
信用倍率10.88倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年10月下旬
定時株主総会2026年6月下旬

PER7.7倍、PBR0.61倍と、業界平均と比較して株価は割安な水準にあります。これは志賀原発の停止リスクや収益の不安定さがディスカウント要因となっているためです。信用取引では、信用買い残が売り残を大幅に上回る10.88倍となっており、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方で、需給面では戻り売りの圧力に注意が必要です。まずは2026期の業績予想の達成が市場の信頼感回復につながるか注目されます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期124億円55.2億円44.7%
2022/03期-176億円0円-
2023/03期-937億円0円-
2024/03期1,079億円511億円47.4%
2025/03期914億円262億円28.7%

赤字決算となった2022年3月期および2023年3月期には法人税等の支払いは発生していません。黒字回復した2024年3月期以降は、税引前利益に対して適正な納税が行われています。実効税率が年度により変動しているのは、繰越欠損金の解消や税額控除の適用状況によるものです。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

北陸電力 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 24.3%
稼ぐ力
高い
ROE 13.5%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「原発停止の逆境を乗り越え、燃料価格の追い風で劇的なV字回復を遂げた北陸の電力インフラ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU