9505プライム

北陸電力

Hokuriku Electric Power Company

最終更新日: 2026年3月29日

ROE16.3%
BPS190.6円
自己資本比率20.5%
FY2025/3 有報データ

水力発電を強みに、北陸から世界へ再生可能エネルギーを展開する電力会社

エネルギーの安定供給を使命としながら、再生可能エネルギーの主力電源化を推進し、地域と共に成長するカーボンニュートラル社会を実現します。

この会社ってなに?

あなたが富山、石川、福井の北陸3県にお住まいなら、毎日の生活は北陸電力なしでは成り立ちません。部屋の照明をつけたり、スマートフォンを充電したり、エアコンで快適に過ごしたりするとき、その電気のほとんどは北陸電力が作って届けてくれています。実は、同社は昔からある水力発電所を大切に使い続けているほか、最近では太陽光発電システムを初期費用ゼロで設置できるサービスも始めています。普段何気なく使っている電気の裏側で、北陸の暮らしと産業を支え続けている会社です。

北陸電力は、燃料価格高騰の影響でFY2023に884.46億円の最終赤字を計上しましたが、燃料価格の安定化を受けFY2025には651.48億円の最終黒字へと劇的なV字回復を果たしました。長年停止している志賀原発の再稼働が最大の焦点である一方、水力発電や再生可能エネルギーへの投資、DX推進による業務効率化も進めています。業績回復に伴い、FY2025には1株当たり20円への復配を予定しており、今後の収益安定化と株主還元の動向が注目されます。

電気・ガス業プライム市場

会社概要

業種
電気・ガス業
決算期
3月
本社
富山県富山市牛島町15番1号
公式
www.rikuden.co.jp

社長プロフィール

松田 光司
松田 光司
代表取締役社長 社長執行役員
挑戦者
デジタル技術の活用と再生可能エネルギー開発を両輪に、地域社会の持続的な発展に貢献することを目指しています。国内外で培った水力発電の知見を活かし、カーボンニュートラル社会の実現に向けて挑戦を続けていきます。

この会社のストーリー

1951
北陸電力株式会社設立

電気事業再編成令に基づき、北陸配電と日本発送電の北陸地域の資産を継承して設立。北陸地方への電力安定供給の歴史が始まる。

1993
志賀原子力発電所1号機 運転開始

石川県に初の原子力発電所が完成し、運転を開始。エネルギー供給の多様化と安定化を推進する。

2011
東日本大震災と原子力発電所の長期停止

東日本大震災の影響を受け、志賀原子力発電所が長期停止。エネルギー供給体制の見直しという大きな課題に直面する。

2021
新電力Looopとの資本業務提携

再生可能エネルギー分野での協業を目的として、新電力のLooopと資本業務提携。新たな事業領域への展開を加速させる。

2024
Shizen Connectとの資本業務提携

エネルギー管理技術を持つShizen Connectと提携し、デマンドレスポンスサービスの拡大とVPP(仮想発電所)の社会実装を目指す。

2025
DX・AI活用プロジェクトの推進

グループ会社HISSとJDSCが共同でDX・AI活用プロジェクトを開始。生成AIサービス「lingo」を導入し、業務効率化と生産性向上を実証する。

2026
ベトナムでの水力発電事業へ進出

長年培ってきた水力発電の知見を活かし、ベトナムで再生可能エネルギー事業の合弁会社を設立。海外での事業展開に乗り出す。

注目ポイント

水力発電を核とした再エネ開発力

水資源が豊富な北陸の地理的特性を活かし、高い水力発電比率を誇る。さらに太陽光など再エネ開発目標を掲げ、脱炭素社会の実現に貢献している。

オープンイノベーションによる事業変革

LooopやShizen Connectなど、新進気鋭の企業と積極的に提携。自社の強みと外部の技術を融合させ、新たなエネルギーサービスの創出に挑戦している。

安定した財務基盤と株主還元

業績予想を上方修正し、増配を発表するなど、経営の安定性が増している。安定したインフラ事業を基盤としつつ、株主への還元にも積極的な姿勢を見せている。

サービスの実績は?

8,582.8億円
連結売上高
FY2025実績
+6.2% YoY
1,010.34億円
連結営業利益
FY2025実績
-12.1% YoY
312.0
1株当たり純利益(EPS)
FY2025実績
+14.6% YoY
20
1株当たり配当金
FY2025実績
+166.7% YoY
2.33
総資産回転率
FY2025実績 (売上高/総資産)

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 20.5%
稼ぐ力
高い
ROE 16.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
20
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/31545.8%
FY2022/3100.0%
FY2023/300.0%
FY2024/37.52.8%
FY2025/3206.4%
1期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

配当については経営環境の改善に伴い復配を実現しており、2025年3月期には1株当たり20円の配当を行いました。安定的な配当の継続を基本方針として掲げつつ、業績に応じた利益還元を検討する姿勢です。今後の利益成長と連動した配当水準の向上が期待されます。

同業比較(収益性)

電気・ガス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
16.3%
業界平均
9.8%
営業利益率上回る
この会社
11.8%
業界平均
10.3%
自己資本比率下回る
この会社
20.5%
業界平均
35.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/36,138億円
FY2023/38,176億円
FY2024/38,082億円
FY2025/38,583億円
営業利益
FY2022/3-164億円
FY2023/3-738億円
FY2024/31,149億円
FY2025/31,010億円

2023年3月期は燃料価格の高騰を主因に884億円の大幅な赤字を計上しましたが、2024年3月期以降は料金改定や燃料費調整制度の影響により黒字転換を果たしました。2025年3月期には純利益が約651億円に達し、収益基盤が安定しています。今後は水力発電量の変動などを背景に、2026年3月期は利益が落ち着く見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
16.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
11.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.9%0.4%2.8%
FY2022/3-2.0%-0.4%-2.7%
FY2023/3-35.1%-4.9%-9.0%
FY2024/317.3%3.1%14.2%
FY2025/316.3%3.5%11.8%

2023年3月期には営業利益率がマイナス9.0%まで悪化しましたが、翌期以降は販売価格の是正により10%を超える営業利益率を回復しました。ROEも16%台まで改善しており、効率的な経営体制へと移行しています。エネルギー価格の安定化に伴い、今後も持続的な収益性の維持が課題となります。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率20.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
2.1兆円
会社の純資産
4,008億円

有利子負債は2兆円規模で推移しており、電力事業特有の巨大な設備投資負担が財務構成に影響を与えています。自己資本比率は2023年3月期の12.9%から2025年3月期には20.5%まで回復し、財務健全性は着実に改善しています。負債の圧縮と資産効率の向上が今後の安定経営の鍵となります。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+1,523億円
営業CF
投資に使ったお金
-2,341億円
投資CF
借入・返済など
-489億円
財務CF
手元に残ったお金
-818億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3566億円-849億円-33.0億円-283億円
FY2022/3310億円-1,110億円528億円-801億円
FY2023/3-970億円-888億円2,458億円-1,859億円
FY2024/32,233億円-695億円-937億円1,539億円
FY2025/31,523億円-2,341億円-489億円-818億円

2023年3月期は営業キャッシュフローが約970億円の流出となり非常に厳しい状況でしたが、2024年3月期には営業活動で約2,233億円の資金を獲得し、急激に改善しました。投資活動には大規模な設備更新が伴うため常に多額の支出が発生します。今後は本業で稼いだキャッシュを原資として、安定した財務基盤の維持と成長投資の両立を目指す局面です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性のある主なリスクについては、以下に記載のとおりである
2なお、記載した将来に関する事項については、有価証券報告書提出日現在において判断したものである
3(1) 原子力を取り巻く状況について ①志賀原子力発電所の状況 当社は、東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故を受け、早期に安全強化策を取りまとめ、実施してきた
4引き続き、新規制基準も踏まえた安全性向上施策に関する工事を進めており、2号機については新規制基準への適合性確認審査を受けている
5安全性向上施策については、先行他社の審査状況を踏まえ得られた知見・評価を反映しながら2号機の工事を進めており、工事完了時期については、今後の審査や工事の進捗を踏まえて決定する

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3124億円55.2億円44.7%
FY2022/3-176億円0円-
FY2023/3-937億円0円-
FY2024/31,079億円511億円47.4%
FY2025/3914億円262億円28.7%

赤字決算となった2022年3月期および2023年3月期には法人税等の支払いは発生していません。黒字回復した2024年3月期以降は、税引前利益に対して適正な納税が行われています。実効税率が年度により変動しているのは、繰越欠損金の解消や税額控除の適用状況によるものです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
802万円
従業員数
8,162
平均年齢
41.4歳
平均年収従業員数前年比
当期802万円8,162-

従業員の平均年収は802万円となっており、エネルギー業界の特性上、安定した収益基盤と高い専門性が反映された水準を維持しています。業界内での比較においても、インフラ企業として標準的かつ堅実な水準であり、長期にわたる雇用の安定が勤続年数の長さにも表れています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主40%
浮動株60%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.4%
事業法人等5.2%
官公庁6.4%
外国法人等13%
個人その他45.5%
証券会社1.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は北陸電力従業員持株会・北陸銀行。

日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)(23,893,000株)11.44%
富山県(11,270,000株)5.4%
北陸電力従業員持株会(8,185,000株)3.92%
株式会社北陸銀行(7,700,000株)3.69%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(7,063,000株)3.38%
QR2号ファンド投資事業有限責任組合 無限責任組合員株式会社QRインベストメント(6,100,000株)2.92%
大田 宜明(3,627,000株)1.74%
日本生命保険相互会社(3,555,000株)1.7%
株式会社みずほ銀行(3,341,000株)1.6%
株式会社富山第一銀行(2,740,000株)1.31%

北陸電力の株主構成は、金融機関や信託銀行等の機関投資家が上位を占めており、日本マスタートラスト信託銀行が筆頭株主として安定した持株比率を維持しています。また、地元の自治体である富山県や北陸銀行、北陸電力従業員持株会が名を連ねており、地域経済との深い結びつきと安定株主の存在が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,000万円
取締役4名の合計

EDINETの開示情報によると、連結子会社31社を擁し、発電・送配電事業を中心に地域密着型のインフラサービスを提供しています。事業リスクとしては、燃料価格の変動や原子力発電所の再稼働時期、市場環境の不透明さが挙げられ、これらが連結業績に直接的な影響を及ぼす構造となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 3名(23.1% 男性 10
23%
77%
監査報酬
1億2,000万円
連結子会社数
31
設備投資額
471.0億円
平均勤続年数(従業員)
20.3
臨時従業員数
1122

女性役員比率が23.1%と一定の水準を確保しており、ダイバーシティ推進に向けた取り組みが進行中です。監査体制についても、監査報酬として1億2,000万円を投じるなど、透明性の高い経営管理とコンプライアンスの強化に注力していることが企業規模に見合ったガバナンス体制から読み取れます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は保守的で上振れが続くが、外部環境への依存度が高く中長期の計画は見通しづらい。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 7,800億円 順調 (8,582.8億円 (FY2025実績))
110%
営業利益: 目標 500億円 順調 (1,010.34億円 (FY2025実績))
202.1%
純利益: 目標 300億円 順調 (651.48億円 (FY2025実績))
217.2%
1株当たり配当金: 目標 未定 順調
100%
旧:2025年3月期 当初業績予想
FY2025
売上高: 目標 7,950億円 達成 (8,582.8億円)
108%
営業利益: 目標 500億円 達成 (1,010.34億円)
202.1%
純利益: 目標 350億円 達成 (651.48億円)
186.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025500億円1,000億円1,010億円+102.1%
FY2024170億円1,149億円+575.9%
FY2023170億円-738億円大幅未達
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20257,950億円8,583億円+8.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

北陸電力は明確な中期経営計画を開示していませんが、単年度の業績予想を公表しています。FY2025は期初予想を大幅に上回る着地となりました。これは主に燃料価格の低下や水力発電の豊水などが要因です。業績予想は保守的に設定される傾向があり、特に外部環境が好転した際の利益の上振れ幅が大きくなっています。一方で、FY2023には燃料価格高騰で巨額赤字に転落した経緯もあり、外部環境の変動に業績が大きく左右される体質は依然として課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間で一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、志賀原発の長期停止による収益性の低迷と、燃料価格高騰期の巨額赤字による株価下落および無配転落が主な原因です。業績が大きく回復したFY2025においてもTOPIXとの差は大きく、市場全体の成長から取り残されている状況です。株主価値向上のためには、原発再稼働による抜本的な収益改善や、安定的な株主還元策の継続が不可欠となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+17.1%
100万円 →117.1万円
17.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021102.0万円+2.0万円2.0%
FY202273.4万円-26.6万円-26.6%
FY202381.6万円-18.4万円-18.4%
FY2024110.5万円+10.5万円10.5%
FY2025117.1万円+17.1万円17.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,001,800株
売り残92,100株
信用倍率10.88倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年10月下旬
定時株主総会2026年6月下旬

PER7.7倍、PBR0.61倍と、業界平均と比較して株価は割安な水準にあります。これは志賀原発の停止リスクや収益の不安定さがディスカウント要因となっているためです。信用取引では、信用買い残が売り残を大幅に上回る10.88倍となっており、将来の株価上昇を期待した買いが多い一方で、需給面では戻り売りの圧力に注意が必要です。まずはFY2026の業績予想の達成が市場の信頼感回復につながるか注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES
業界内ランキング
上位 15%
電気・ガス業 25社中 4位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
再エネ・脱炭素30%
DX・業務効率化15%
その他10%

最近の出来事

2025年7月提携

インテックとエネルギーリソースアグリゲーション事業での協業を基本合意

2025年11月好調

第2四半期決算説明会にて、中間配当を1株当たり10円とすることを改めて表明。

2026年1月増益

26年3月期第3四半期累計で、連結経常利益が前年同期比11.7%増の822億円を達成。

最新ニュース

北陸電力 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 20.5%
稼ぐ力
高い
ROE 16.3%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「原発停止の逆境を乗り越え、燃料価格の追い風で劇的なV字回復を遂げた北陸の電力インフラ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU