エムティーアイ9438
MTI Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
女性なら一度は聞いたことがあるかもしれない月経周期管理アプリ『ルナルナ』。実はこのサービス、エムティーアイが運営しています。生理日や排卵日を予測するだけでなく、妊娠・出産から更年期まで、女性のライフステージに寄り添う健康情報を届けているのです。また、あなたが普段利用する電子母子手帳やオンライン診療の裏側で、同社の技術が医療機関を支えているかもしれません。音楽や電子書籍を楽しむ『music.jp』も同社のサービスで、私たちのデジタルライフを様々な場面で豊かにしています。
2025期に売上高299.1億円、営業利益29.46億円を達成し、V字回復が鮮明になっています。主力事業を従来のコンテンツ配信から、女性向け健康管理サービス『ルナルナ』を軸とするヘルスケア事業や学校DX事業へとシフト。特にヘルスケア領域はM&Aも積極的に活用して事業範囲を拡大しており、今後の持続的な成長ドライバーとして期待されています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿3丁目20番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 18.6% | 13.2% | 16.3% |
| 2017/09期 | 8.0% | 5.8% | 13.1% |
| 2018/09期 | 8.9% | 6.8% | 11.1% |
| 2019/09期 | 7.4% | 5.9% | 10.9% |
| 2020/09期 | 2.3% | 1.7% | 9.6% |
| 2021/09期 | 5.4% | 3.7% | 7.5% |
| 2022/09期 | 4.8% | 3.0% | 3.3% |
| 2023/09期 | 4.2% | 2.6% | 1.1% |
| 2024/09期 | 12.9% | 8.0% | 8.7% |
| 2025/09期 | 16.4% | 10.8% | 9.8% |
| 1Q FY2026/9 | 3.4%(累計) | 1.9%(累計) | 10.8% |
収益性は、従来のコンテンツ配信ビジネスから高収益なDX事業へのポートフォリオ転換が奏功し、大幅に改善しました。営業利益率は2023/03期の1.1%から2025/03期には9.8%まで回復し、事業効率が劇的に高まっています。その結果、ROE(自己資本利益率)は15.2%まで上昇し、資本を効率的に活用した利益創出能力が飛躍的に向上しました。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/09期 | 257億円 | 19.3億円 | 11.6億円 | -21.3円 | -1.3% |
| 2022/09期 | 265億円 | 8.7億円 | 9.3億円 | -17.0円 | +2.9% |
| 2023/09期 | 268億円 | 3.0億円 | 7.5億円 | 13.7円 | +1.2% |
| 2024/09期 | 277億円 | 23.9億円 | 23.6億円 | 43.0円 | +3.3% |
| 2025/09期 | 299億円 | 29.5億円 | 34.0億円 | 61.6円 | +8.1% |
エムティーアイの業績は、ヘルスケアや学校DXといった成長領域の伸長により、売上高が2021/03期の約257億円から2025/03期には約299億円まで着実に拡大しています。一時的な赤字転落を経て、2023/03期以降は損益分岐点を大幅に超える収益体質へと転換しました。2025/03期には営業利益約29億円、純利益約34億円を達成し、高付加価値なDXソリューションへのシフトが利益率の向上に直結しています。 【1Q 2026/09期実績】売上7.8兆円(前年同期比6.9%)、営業利益8360億円、純利益6031億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
売上高は約300億円規模で、ヘルスケア事業の『ルナルナ』や学校DX支援が収益の柱として成長しています。EDINET開示資料では、クラウド型サービスへのシフトによる収益安定化を強調しつつ、システム開発関連の先行投資が利益に与える影響がリスク要因として注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 285億円 | — | 299億円 | +5.0% |
| 2024期 | 270億円 | — | 277億円 | +2.5% |
| 2023期 | 260億円 | — | 268億円 | +3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 10億円 | — | 24億円 | +139.4% |
| 2023期 | 8億円 | — | 3億円 | -62.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エムティーアイは現在、中期経営計画を公表していません。しかし、毎期の業績予想を目標として開示しており、その達成度が経営力を測る指標となります。直近2期では、特に利益面で期初予想を大幅に上回る実績を上げており、事業構造改革の成果が想定以上に早く現れていることが窺えます。一方で、2023期には利益が大きく下振れするなど不安定な面も見られ、今後の業績安定化が課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
創立30周年に向け、経営理念と新パーパス「生きるを変えていく」を刷新し、企業価値向上を図る。
ベトナムにおいてONEと共同で合弁会社「QUAVEO」を設立し、海外展開を加速させる。
システム・ビットからクラウド型健診システム事業を買収し、ヘルスケアDX領域での競争力を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続している点は同社の強力な強みです。総資産は約333億円、純資産は約224億円まで積み上がり、自己資本比率は55.2%と盤石な水準を維持しています。潤沢な手元資金を背景に、必要に応じて機動的な投資や自己株式取得を行える財務余力(フリーキャッシュフロー創出力)を有しています。 【1Q 2026/09期】総資産31.6兆円、純資産22.6兆円、自己資本比率56.9%、有利子負債7719億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 48.5億円 | 13.3億円 | 24.7億円 | 35.2億円 |
| 2017/09期 | 34.4億円 | 38.7億円 | 20.7億円 | 4.3億円 |
| 2018/09期 | 45.5億円 | 33.2億円 | 8.6億円 | 12.3億円 |
| 2019/09期 | 40.1億円 | 36.1億円 | 15.3億円 | 3.9億円 |
| 2020/09期 | 32.9億円 | 48.1億円 | 24.5億円 | 15.2億円 |
| 2021/09期 | 35.2億円 | 20.0億円 | 6.5億円 | 15.2億円 |
| 2022/09期 | 13.9億円 | 24.6億円 | 3.4億円 | 38.5億円 |
| 2023/09期 | 47.6億円 | 13.5億円 | 17.8億円 | 34.1億円 |
| 2024/09期 | 41.3億円 | 13.7億円 | 16.4億円 | 27.6億円 |
| 2025/09期 | 56.6億円 | 17.1億円 | 9.4億円 | 39.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、2022/03期の一時的な落ち込みを除き、安定した本業の稼ぐ力によって年間40〜50億円規模のキャッシュを創出しています。投資活動には事業拡大に向けたシステム投資やM&Aを継続的に充てていますが、それを補って余りある営業キャッシュフローが得られています。創出された潤沢なフリーキャッシュフローは、負債の圧縮や株主還元へ効率的に振り向けられています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/09期 | 16円 | 26.9% |
| 2017/09期 | 16円 | 60.9% |
| 2018/09期 | 16円 | 53.6% |
| 2019/09期 | 16円 | 58.0% |
| 2020/09期 | 16円 | 172.4% |
| 2021/09期 | 16円 | - |
| 2022/09期 | 16円 | - |
| 2023/09期 | 16円 | 116.5% |
| 2024/09期 | 17円 | 39.5% |
| 2025/09期 | 19円 | 30.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針は、業績連動と安定的な株主還元の両立を目指しており、配当性向30%〜40%を目安とした成果配分を基本としています。業績回復を背景に、2024/03期から増配基調へと転じ、2025/03期には1株あたり19円まで引き上げました。今後は持続的な利益成長に基づき、株主への還元を強化する方針です。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.41倍と均衡しており、取組は拮抗しています。PERは10.6倍、PBRは1.97倍と、市場から過度な期待も悲観もされていない水準です。配当利回りは3%を超えており、株価の下支え要因となる可能性があります。今後はヘルスケアDX事業の成長性を市場がどう評価していくかが株価の鍵となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 53.1億円 | 19.9億円 | 37.5% |
| 2017/09期 | 39.7億円 | 25.4億円 | 63.9% |
| 2018/09期 | 31.2億円 | 14.9億円 | 47.7% |
| 2019/09期 | 31.3億円 | 16.3億円 | 51.9% |
| 2020/09期 | 20.8億円 | 15.8億円 | 75.7% |
| 2021/09期 | 13.7億円 | 25.3億円 | 185.0% |
| 2022/09期 | 4.8億円 | 14.2億円 | 291.8% |
| 2023/09期 | 4.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/09期 | 28.3億円 | 4.6億円 | 16.4% |
| 2025/09期 | 30.3億円 | 0円 | 0.0% |
過去の赤字計上に伴う繰延税金資産の取り崩しや評価損など、会計上の税務調整が影響し、税引前利益に対して法人税負担が極端に変動する局面がありました。近年は業績回復に伴い税務上の繰越欠損金の解消が進んでいますが、税務処理のタイミングにより実効税率がゼロとなる期が含まれています。安定的な利益体質が定着したことで、今後は標準的な税率での納税へと収束していく見通しです。
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エムティーアイ まとめ
「ガラケー時代のコンテンツ王者が『ルナルナ』を武器にヘルスケアDX企業へ本格変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。