セルシス3663
CELSYS,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段楽しんでいるWebtoon(縦読みマンガ)や、好きなイラストレーターのSNS投稿、実はその多くがセルシスの「CLIP STUDIO PAINT」というソフトで作られているかもしれません。これは、プロの漫画家から趣味で絵を描く人まで、世界中のクリエイターが愛用する「デジタルの画材道具」のようなものです。つまり、セルシスはクリエイターたちが素晴らしい作品を生み出すための土台となる技術を提供している会社なのです。あなたが感動したあの作品の裏側にも、セルシスの技術が隠れている可能性があります。
イラスト・マンガ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」を世界展開するソフトウェア企業。2025期は売上高94.7億円、営業利益29.67億円と増収増益を見込み、過去最高業績を更新する計画です。主力製品のサブスクリプションモデルが安定収益源として成長を牽引しており、海外クリエイターへの浸透も加速しています。UI/UX事業の譲渡など選択と集中を進めた結果、利益率が大きく改善しており、成長フェーズに再突入しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド2F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/12期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 18.6% | 14.7% | - |
| 2022/12期 | 14.2% | 11.3% | - |
| 2023/12期 | 8.4% | 6.7% | - |
| 2024/12期 | 23.2% | 16.5% | - |
| 2025/12期 | 35.0% | 20.9% | 31.3% |
収益性は非常に高く、売上高に対する営業利益の割合である営業利益率は直近で30%を超えて推移しています。効率性を示すROE(自己資本利益率)は2025年3月期に38.8%まで上昇しており、資本を効率よく活用して利益を生み出す体質が確立されました。事業の選択と集中、および開発効率の改善が、高い収益性と投資効率の向上を支えています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 68.9億円 | 0円 | 12.2億円 | 37.5円 | — |
| 2022/12期 | 75.4億円 | 0円 | 10.5億円 | 29.8円 | +9.5% |
| 2023/12期 | 80.9億円 | 0円 | 6.3億円 | 18.5円 | +7.3% |
| 2024/12期 | 82.0億円 | 0円 | 14.0億円 | 44.3円 | +1.4% |
セルシスは主力製品であるイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション売上が順調に拡大し、売上高は5期連続で増収を達成しています。特に近年の利益成長は顕著であり、2025年3月期には営業利益が約30億円に達するなど、事業構造の改革と高収益化への転換が鮮明です。2026年3月期も成長継続が予想されており、クリエイター向け市場での強固な基盤が業績を牽引しています。 【2025/12期実績】売上95億円(前期比32.6%)、営業利益30億円、純利益17億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
クリエイター向けイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」を主力としたデジタルコンテンツ関連事業へ経営資源を集中させる構造改革を推進しています。技術革新のスピードが速い業界ゆえに、新技術への対応遅れや競合他社の台頭を主要な事業リスクとして認識しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 94.7億円 | — | — | 計画通り |
| 2024期 | 77.2億円 | — | 82億円 | +6.2% |
| 2023期 | 84.8億円 | — | 80.9億円 | -4.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 29.7億円 | — | — | 計画通り |
| 2024期 | 16.6億円 | — | 21.5億円 | +29.7% |
| 2023期 | 15.7億円 | — | 13.5億円 | -14.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年に旧中計を取り下げ、新たに「中期経営計画 2025-2027」を発表。2027期に売上高130億円、営業利益50億円という高い目標を掲げています。これは、UI/UX事業の譲渡など構造改革を断行し、主力のクリエイターサポート事業に経営資源を集中させる強い意志の表れです。直近2年間は期初予想に対するブレが見られましたが、2024期は大幅なポジティブ乖離で着地しており、収益構造の改善が進んでいることが伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社&DC3を吸収合併し、事業効率の向上と次の成長ステージへ移行。
2025年12月期決算にて売上高94.7億円、営業利益29.67億円を達成し過去最高を更新。
韓国市場向け決済手段を拡充し、グローバル収益基盤の強化を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/12期末時点
有利子負債を持たない無借金経営を継続しており、極めて強固な財務体質を有しています。自己資本比率は50%以上の水準を維持しており、財務の健全性は盤石と言える状況です。手元資金を積極的に成長投資や株主還元に充てる余力があり、高い財務安全性が今後の事業拡大の基盤となっています。 【2025/12期】総資産79億円、純資産43億円、自己資本比率52.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 19.7億円 | ▲4.7億円 | 12.8億円 | 15.0億円 |
| 2022/12期 | 15.5億円 | ▲10.3億円 | 4.9億円 | 5.2億円 |
| 2023/12期 | 23.4億円 | ▲14.7億円 | ▲21.2億円 | 8.7億円 |
| 2024/12期 | 37.3億円 | ▲16.5億円 | ▲23.0億円 | 20.9億円 |
事業活動から安定して現金を生み出しており、営業キャッシュフローは常にプラスで推移しています。潤沢なフリーキャッシュフローを背景に、配当の増額や自己株式の取得といった株主還元を積極的に強化している点が特徴です。投資キャッシュフローについては、成長に向けた研究開発や製品開発への資金投下を継続しつつ、財務キャッシュフローの支出が還元姿勢の強さを物語っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地がありますが、監査体制の強化や指名・報酬委員会の設置を通じて透明性の高い経営を維持しています。東証プライム市場上場企業として、持続的な企業価値向上に向けたガバナンス体制の構築に継続的に取り組んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 576万円 | 260人 | - |
従業員平均年収は582万円であり、IT・ソフトウェア開発という専門性の高い業界水準と比較して概ね適正かつ安定した水準で推移しています。構造改革による事業効率化が進行しており、利益体質の改善が将来的な給与水準の向上に寄与することが期待されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に2025期は766.2%と、TOPIX(182.5%)を圧倒しました。これは、主力ソフト「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプションモデルへの転換成功とグローバル展開による継続的な業績成長に加え、積極的な増配姿勢が株価に好影響を与えた結果です。株価上昇と配当の両面で株主価値を創出してきたことが明確に示されています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 3円 | 6.0% |
| 2017/12期 | 4円 | 7.2% |
| 2018/12期 | 5円 | 10.2% |
| 2019/12期 | 6円 | 19.1% |
| 2020/12期 | 2.2円 | - |
| 2021/12期 | 3円 | 8.0% |
| 2022/12期 | 8円 | 26.8% |
| 2023/12期 | 12円 | 65.0% |
| 2024/12期 | 24円 | 54.2% |
| 2025/12期 | 36円 | 65.2% |
現在、株主優待制度は実施していません。
株主還元を重要な経営課題と位置づけ、11期連続での増配を実施するなど、配当による利益還元を強化しています。配当方針としては、継続的な利益成長に基づき、安定的な配当とさらなる向上を両立させる方針を掲げています。高水準な配当性向を維持しつつ、成長投資と株主還元のバランスを最適化する姿勢を明確にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 343.0万円 | 243.0万円 | 243.0% |
| 2022期 | 513.8万円 | 413.8万円 | 413.8% |
| 2023期 | 369.5万円 | 269.5万円 | 269.5% |
| 2024期 | 402.4万円 | 302.4万円 | 302.4% |
| 2025期 | 766.2万円 | 666.2万円 | 666.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較するとPERは割安ですが、PBRは9.23倍と非常に高く評価されています。これは、同社の主力製品「CLIP STUDIO PAINT」が持つ高い収益性と成長性、グローバルな競争力に対する市場の強い期待を反映したものです。信用倍率は4.25倍とやや高めですが、短期的な過熱感は限定的。今後は中計の進捗を示す四半期決算が株価の重要なカタリストとなります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 14.2億円 | 2.0億円 | 13.8% |
| 2022/12期 | 16.1億円 | 5.6億円 | 34.7% |
| 2023/12期 | 14.1億円 | 7.8億円 | 55.4% |
| 2024/12期 | 22.8億円 | 8.8億円 | 38.6% |
法人税等の支払額は利益の成長に伴い増加傾向にあります。2023/03期などは税効果会計等の影響により税率が変動していますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。2026/03期予想においても利益の拡大に対応した適切な納税を見込んでいます。
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セルシス まとめ
「クリエイター経済のど真ん中で、世界中の「描きたい」をサブスクで収益化するデジタル絵の具屋さん」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。