光通信
HIKARI TSUSHIN,INC.
最終更新日: 2026年3月29日
ストック収益と積極投資で成長を続ける、実力派の連続増配企業
情報通信産業のあり方を自ら定義し、新たな市場を創造し続けることで、より豊かで便利な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが自宅で使うウォーターサーバーや、毎月の電気・ガスの契約、スマートフォンの通信プラン。こうしたサービスの多くに、光通信の事業が関わっています。光通信は、これらのサービスを企業や個人に販売する強力な営業網を持っています。普段、お店や電話で「もっとお得なプランがありますよ」と提案される、その裏側で光通信が活躍しているかもしれません。彼らはそこで得た利益を、さらに他の会社の株に投資することで、会社全体を大きく成長させているのです。
光通信は、FY2025に売上高6865.5億円、営業利益1050.36億円を達成しました。主力の法人向けサービスやショップ事業で安定したストック収益を確保しつつ、その潤沢なキャッシュを原資とした上場株投資も利益成長を牽引しています。FY2026には売上高7600億円、営業利益1150億円と連続での最高益更新を目指しており、15期連続増配を予定するなど積極的な株主還元姿勢も投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区西池袋1-4-10 光ウエストゲートビル
- 公式
- www.hikari.co.jp
社長プロフィール
当社グループは、自ら事業を創造し、リスクを取り、リターンを追求する『事業家集団』です。多様な事業ポートフォリオを構築し、各事業の成長を追求することで、企業価値の継続的な向上を目指します。
この会社のストーリー
創業者である重田康光氏が株式会社光通信を設立。当初はOA機器の販売事業からスタートした。
携帯電話販売事業に本格参入。独自の販売網と営業力で携帯電話の普及の波に乗り、爆発的な成長を遂げた。
設立からわずか11年で東京証券取引所市場第一部に上場。ITベンチャーの旗手として大きな注目を集めた。
ITバブルの崩壊により株価が急落し、厳しい経営状況に直面。事業モデルの転換を迫られる大きな試練となった。
携帯電話販売から、法人向け通信サービスや保険代理店事業など、継続的な収益が見込めるストック型ビジネスへ大きく舵を切った。
ウォーターサーバー事業(プレミアムウォーター)など、M&Aや事業投資を積極的に展開。新たな収益の柱を次々と育てていった。
2022年3月期の連結決算で純利益が過去最高を更新。安定した事業基盤を背景に、15期以上の連続増配を続け、株主還元にも積極的な姿勢を示す。
情報通信の枠を超え、多様な事業ポートフォリオを持つ投資事業会社としての側面も強化。未来の成長に向けた新たな挑戦を続けている。
注目ポイント
光通信は15期以上にわたり増配を続けている企業です。これは安定した収益基盤と、株主への利益還元を重視する経営姿勢の表れです。
ITバブル崩壊の危機から、携帯販売のフロー型収益から通信サービス等のストック型収益へ事業を転換。環境変化に対応するしなやかさが強みです。
通信事業を核としながら、宅配水や電力、上場企業への投資など多角的に事業を展開。特定の市場に依存しない安定性と成長性を両立しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 456円 | 38.3% |
| FY2022/3 | 491円 | 25.5% |
| FY2023/3 | 545円 | 26.7% |
| FY2024/3 | 638円 | 23.2% |
| FY2025/3 | 661円 | 24.7% |
現在、同社は株主優待制度を実施していません。
光通信は株主還元を重視しており、15期連続の増配予想を掲げるなど非常に高い還元意識を持っています。配当方針として安定的な配当の継続と、成長に応じた利益還元を目標としています。潤沢な営業キャッシュフローを背景に、今後も株主に対する積極的な還元姿勢が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
光通信は電力・ガスや通信回線などのストック型ビジネスを主軸に成長を続けており、FY2025/3には売上高が約6,866億円、営業利益が約1,050億円と過去最高水準の利益を達成しました。積極的なM&Aや投資事業の収益も寄与しており、FY2026/3も増益基調が継続する見込みです。強固な顧客基盤からの安定収益を背景に、強気な事業拡大を続けています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.7% | 4.3% | 12.4% |
| FY2022/3 | 17.5% | 6.0% | 14.4% |
| FY2023/3 | 15.3% | 5.4% | 13.4% |
| FY2024/3 | 14.9% | 5.9% | 15.7% |
| FY2025/3 | 12.5% | 5.0% | 15.3% |
同社は高い営業利益率を維持しており、直近数年間は13%から15%台という高い収益性を安定的に記録しています。ROE(自己資本利益率)は12%〜17%の範囲で推移しており、資本効率を重視した経営が数字に表れています。効率的な営業組織とコスト管理が、高い利益率を実現する原動力となっています。
財務は安全?
財務健全性の面では、資産総額が2兆3,710億円まで拡大しており、自己資本比率は約38%を確保しつつ着実に向上しています。以前は無借金経営でしたが、近年の積極的な投資戦略に伴い有利子負債を活用する体制へ移行しました。盤石な資産背景を活かして、更なる成長投資が可能な財務基盤を築いています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 581億円 | -966億円 | 898億円 | -385億円 |
| FY2022/3 | 510億円 | -960億円 | 501億円 | -450億円 |
| FY2023/3 | 548億円 | -793億円 | 692億円 | -245億円 |
| FY2024/3 | 1,302億円 | -947億円 | 553億円 | 355億円 |
| FY2025/3 | 848億円 | -1,773億円 | 667億円 | -924億円 |
営業キャッシュフローは本業のストックビジネスから安定的に創出されており、FY2024/3には1,302億円を記録するなど高い収益力を示しています。投資キャッシュフローのマイナス幅は拡大傾向にありますが、これは将来の成長に向けた積極的なM&Aや有価証券への投資によるものです。手元資金と借入を最適に配分しながら、継続的な事業成長を支えるキャッシュフロー構造を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 693億円 | 146億円 | 21.1% |
| FY2022/3 | 830億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 866億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 945億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 1,050億円 | 0円 | 0.0% |
過去の税引前利益に対する法人税等の支払いは、連結納税制度や過去の繰越欠損金の活用、組織再編に伴う税務上の処理によりゼロとなる期が続いていました。FY2026/3予想では約150億円の納税を見込んでおり、実効税率は13.0%と正常化しつつあります。将来的な税務負担については事業計画や持株会社としての構成に依存する形となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 2,409万円 | 3,939人 | - |
従業員平均年収は2,409万円と、国内上場企業の中でも極めて高い水準にあります。ストック型ビジネスである通信回線や宅配水事業での高い収益性に加え、成果主義に基づく人事制度が浸透していることが、この高待遇を支える背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は鹿児島東インド会社。
同社は創業者の重田康光氏が実質的に支配する有限会社光パワー等が上位株主を占めるなど、強力なオーナー企業体制を堅持しています。創業家や関連会社による安定的な持株比率が高い一方、機関投資家による信託口の保有も一定割合を占めており、経営の安定と株主還元の両立が志向されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
光通信は情報通信サービスを軸に、電力・ガス、宅配水など継続利用可能な商材の販売で強固な収益基盤を築いています。また、潤沢なキャッシュフローを背景に上場有価証券への積極的な投資を行っている点が大きな特徴であり、財務面ではリスク分散を図りつつ高い資本効率を追求しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と、日本企業としては比較的高い水準で多様性の確保が進められています。強固な内部統制と独立した監査体制を構築しつつ、創業者のリーダーシップの下で迅速な投資判断を行う経営体制を維持しており、規模の拡大とガバナンスの適正化を両立させています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,000億円 | — | 1,050億円 | +5.0% |
| FY2024 | 930億円 | — | 945億円 | +1.7% |
| FY2023 | 770億円 | — | 866億円 | +12.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,200億円 | — | 6,866億円 | +10.7% |
| FY2024 | 6,250億円 | — | 6,020億円 | -3.7% |
| FY2023 | 6,000億円 | — | 6,440億円 | +7.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
光通信は具体的な中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想が実質的な経営目標となります。直近3年間を見ると、売上高・営業利益ともに期初予想を上回る達成が多く、特に利益面での上振れが目立ちます。これは、主力のストックビジネスが安定成長を続ける中で、投資事業が市況に応じて柔軟に利益貢献していることを示唆しています。FY2026予想も増収増益を見込んでおり、規律ある経営が継続されていると評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)を見ると、FY2024まではTOPIXをアンダーパフォームする年が目立ちましたが、FY2025には228%とTOPIX(213.4%)を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、継続的な増配と自社株買いによる株主還元に加え、好調な業績を背景とした株価上昇が複合的に作用した結果です。特に15期連続増配という実績は、安定した株主還元を重視する投資家から高く評価されており、今後のTSR向上にも寄与すると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.4万円 | +25.4万円 | 25.4% |
| FY2022 | 82.3万円 | -17.7万円 | -17.7% |
| FY2023 | 110.7万円 | +10.7万円 | 10.7% |
| FY2024 | 167.7万円 | +67.7万円 | 67.7% |
| FY2025 | 228.0万円 | +128.0万円 | 128.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは18.0倍と、情報・通信業の業界平均(24.9倍)と比較して割安な水準にあります。一方で信用倍率は23.27倍と高水準で、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が多い状況です。これは市場からの期待が高いことの表れですが、将来的な売り圧力となる可能性も内包しています。配当利回りは業界平均とほぼ同水準であり、バリュエーション面では魅力的な水準と言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期中間決算において税引前損益882.01億円を記録し、高い収益性を改めて証明した。
中古端末市場の拡大に向けたパシフィックネットとの資本業務提携を強化し、事業領域を拡大。
ドリコムとの業務提携を通じて、中小企業向け新サービスの開発・提供を開始。
最新ニュース
光通信 まとめ
ひとめ診断
「営業の猛者が稼ぐストック収益を、株式市場で再投資し続ける異色のバリュー投資会社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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