ガンホー・オンライン・エンターテイメント
GungHo Online Entertainment,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
「パズドラ」で世界を席巻!次なる一手でエンタメの未来を創るゲーム界のパイオニア
『世界一のエンターテインメント企業』として、国籍、性別、年齢などに関わらず、誰もが楽しめるエンターテインメントを創造し続けることです。
この会社ってなに?
あなたが通学・通勤の電車の中や休憩時間に、スマホでドロップを動かしてコンボを決める、あの「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」を運営しているのがガンホーです。もしかしたら、あなたも一度は遊んだことがあるかもしれません。また、少し前の世代の方なら、パソコンで友達とチャットしながら冒険したMMORPG「ラグナロクオンライン」も同社の代表作です。このようにガンホーは、私たちの「ちょっとした空き時間」を「熱中できる楽しい時間」に変えるゲームを長年提供し続けている会社なのです。
ガンホーは、主力ゲーム「パズル&ドラゴンズ」の長期化による収益逓減に直面しています。2025年12月期は売上高932.4億円(前期比10.0%減)、営業利益50.56億円(同71.1%減)と大幅な減収減益を見込んでいます。これは「パズドラ」の勢い低下に加え、子会社Gravityの「Ragnarok」関連タイトルへの先行投資や、エイリム買収に伴う人件費増が利益を圧迫するためです。一方で、前期比30円増の1株90円という高配当を予定しており、株主還元で投資家の期待を維持しつつ、新たなヒット作創出が急務となっています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1丁目11番1号パシフィックセンチュリープレイス丸の内
- 公式
- www.gungho.co.jp
社長プロフィール

私たちは『世界一のエンターテインメント企業』を目指し、世界中に『感動と楽しい経験』を提供することを使命としています。既存事業の深化と新規事業の創造を通じて、常に新しい価値を生み出し、グローバルな挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
後のガンホー・オンライン・エンターテイメントとなる会社が設立。当初はオークションサイトの運営を手掛けていた。
PCオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」が大ヒットし、日本におけるオンラインゲーム市場の草分け的存在となる。
急成長を背景に、大阪証券取引所ヘラクレス(当時)へ上場。公開価格を大幅に上回る初値を記録し、市場の注目を集めた。
スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が爆発的ヒットを記録。会社の収益構造を一変させ、世界的なゲーム企業へと飛躍する。
ソフトバンクによる株式公開買付け(TOB)が成立し、同社の連結子会社となる。グローバル展開を加速させるための戦略的な一手だった。
企業の成長と信頼性が評価され、東証一部(現プライム市場)へ市場変更。日本を代表する企業の一つとしての地位を確立した。
創業者である森下一喜氏から坂井一也氏へ社長交代。パズドラに続く新たなヒット創出と、持続的な成長に向けた新体制がスタートした。
既存タイトルの強化に加え、複数の新規パイプラインを開発中。「世界一」の目標に向け、新たな感動と楽しさを届ける挑戦を続ける。
注目ポイント
リリースから10年以上経過した今もなお、収益の柱として会社を支える「パズル&ドラゴンズ」。この強力なIPが生み出すキャッシュフローが、次の挑戦を可能にしています。
子会社のGravity社が展開する「ラグナロク」シリーズは、特にアジア圏で絶大な人気を誇ります。PCオンラインゲーム時代からのファンベースを活かし、グローバルで収益を上げています。
「パズドラ」の成功体験と豊富な資金力を背景に、複数の新規タイトルを開発中。次のヒット作が生まれれば、企業価値が再び飛躍するポテンシャルを秘めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3円 | 9.3% |
| FY2017/3 | 3円 | 9.5% |
| FY2018/3 | 3円 | 12.9% |
| FY2019/3 | 30円 | 11.6% |
| FY2020/3 | 30円 | 12.5% |
| FY2021/3 | 60円 | 17.6% |
| FY2022/3 | 30円 | 9.8% |
| FY2023/3 | 30円 | 11.0% |
| FY2024/3 | 60円 | 32.8% |
| FY2025/3 | 90円 | 349.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は利益還元を重視しつつ、業績に応じた柔軟な配当政策を採用しています。FY2025/3は業績低迷による当期純利益の大幅減にもかかわらず配当を維持したため、配当性向が300%を超えるなど極めて高い水準となりました。今後は持続的な利益成長に基づいた、より安定的かつ透明性の高い配当方針の提示が求められています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、主力タイトルである「パズル&ドラゴンズ」の成熟化に伴い、売上高がFY2023/3の約1,253億円をピークとしてFY2025/3には約932億円まで減少傾向にあります。利益面でも同様の苦戦が続いており、営業利益は直近で約51億円、当期純利益は約14億円まで大幅に落ち込みました。ゲーム市場における競争激化や開発費の増大が、近年の収益圧迫の大きな要因となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.6% | 13.4% | - |
| FY2022/3 | 19.6% | 17.0% | - |
| FY2023/3 | 9.4% | 12.5% | - |
| FY2024/3 | 7.7% | 9.8% | 22.2% |
| FY2025/3 | 5.7% | 6.4% | 16.9% |
収益性は非常に厳しい状況が続いており、売上高営業利益率はFY2021/3の31.4%からFY2025/3には5.4%まで大きく低下しました。これに伴い、効率性指標であるROE(自己資本利益率)も19.3%から0.9%へと著しく悪化しています。ヒットタイトルの寿命サイクルや新規開発のコスト負担が、経営効率に重い負荷をかけている実態が鮮明です。
財務は安全?
財務状況は極めて強固であり、自己資本比率はFY2025/3時点で71.9%と高い水準を維持しています。有利子負債はFY2024/3に一時的な計上がありましたが、基本的には実質無借金経営を継続しており、非常に高い安全性を誇ります。潤沢なネットキャッシュを背景に、強固な基盤を維持しながら新たな成長の機会を模索する段階にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 242億円 | -64.7億円 | -47.1億円 | 177億円 |
| FY2022/3 | 237億円 | -54.1億円 | -124億円 | 182億円 |
| FY2023/3 | 187億円 | -27.9億円 | -92.7億円 | 159億円 |
| FY2024/3 | 205億円 | -146億円 | -70.3億円 | 59.0億円 |
| FY2025/3 | 171億円 | -476億円 | -122億円 | -305億円 |
営業キャッシュフローは業績の悪化により直近でマイナスに転じ、本業による資金創出力が大きく低下しています。投資キャッシュフローについては、事業拡大や子会社化に向けた支出が先行しており、フリーキャッシュフローは大幅なマイナスを計上しました。今後は、限られた資金をいかに次なる成長エンジンへ効率的に振り向けられるかが重要な焦点となります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 302億円 | 138億円 | 45.8% |
| FY2022/3 | 336億円 | 107億円 | 32.0% |
| FY2023/3 | 290億円 | 99.6億円 | 34.4% |
| FY2024/3 | 293億円 | 129億円 | 43.9% |
| FY2025/3 | 200億円 | 88.4億円 | 44.2% |
税引前利益が急減する一方で、法人税等の負担が利益に対して高止まりしている状況です。特にFY2025/3には税引前利益が約68億円に対し、法人税等が約54億円と負担が重く、実効税率は約79%まで上昇しています。これは利益水準の低下により、非課税損益や繰延税金資産の調整が税務上の実効税率を歪めていることが主な背景です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 750万円 | 1,583人 | - |
従業員平均年収は約750万円であり、IT・ゲーム業界全体で見ても高水準な部類に入ります。主力タイトル「パズル&ドラゴンズ」の長期運用による安定収益がベースにあるものの、近年の減収減益傾向が続く中で、業績連動報酬や人件費の管理が今後の給与水準維持における重要な焦点となります。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はINTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN)LIMITED SOLEL Y IN ITS CAPACITY AS TRUSTEE OF JPAPN-UP(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)。
大株主にはSON Financial合同会社(16.71%)やSON Capital Partners合同会社などの投資会社が名を連ねており、創業家や関連ファンドの影響力が強い構成です。一方で、信託銀行などの機関投資家も一定の株式を保有しており、アクティビスト(物言う株主)による経営関与や株主提案が行われるなど、資本効率の改善を求める圧力が強まっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、連結子会社を17社抱え、オンラインゲーム事業を主軸に多角的な展開を行っています。主な事業リスクとして、主力タイトルのライフサイクルや市場トレンドの変化、新規開発タイトルへの多額な投資に対する回収の不確実性が挙げられ、収益構造の多様化が急務となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%と低く、ダイバーシティの推進には課題が残ります。監査体制については独立した監査報酬(3,200万円)の支払いを通じて健全性を維持していますが、コーポレート・ガバナンス改革の要請に伴い、今後は取締役会の多様性確保と監督機能の更なる強化が強く求められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 51億円 | — | — | 進行中 |
| FY2024 | 未公表 | — | 175億円 | N/A |
| FY2023 | 未公表 | — | 279億円 | N/A |
| FY2022 | 未公表 | — | 276億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ガンホーは具体的な中期経営計画を公表していません。これは、ヒット作の成否が業績を大きく左右するゲーム業界の特性上、中長期的な数値目標の設定が困難なためです。代わりに単年度の業績予想を開示していますが、2025年12月期は営業利益で71.1%減益予想と非常に厳しい見通しです。会社側は予想を開示しない年も多く、投資家にとっては将来の成長イメージを描きにくい状況が続いています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めても一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは「パズドラ」のヒット以降、株価が長期的な下落トレンドにあることが最大の要因です。FY2025には大幅な増配でTSRが153%と大きく改善していますが、それでも同期間のTOPIX(182.5%)には及んでいません。持続的な株価上昇を伴わなければ、市場平均を上回るリターンを株主にもたらすのは困難な状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.9万円 | +0.9万円 | 0.9% |
| FY2022 | 115.6万円 | +15.6万円 | 15.6% |
| FY2023 | 97.2万円 | -2.8万円 | -2.8% |
| FY2024 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
| FY2025 | 153.0万円 | +53.0万円 | 53.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは97.1倍と、大幅減益予想を反映して極めて割高な水準にあります。一方でPBRは1.12倍と解散価値に近く、株価の下値余地は限定的とも考えられます。3.62%という配当利回りは業界平均を大きく上回っており、これが株価の大きな下支え要因となっています。信用買い残は売り残の5倍以上あり、将来の株価下落局面では需給の悪化が懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期連結決算において、売上高932.4億円、営業利益50.56億円の大幅な減収減益を記録。
長年経営を牽引した森下一喜社長が退任を発表し、経営体制の刷新に向けた大きな転換点を迎えた。
アクティビスト(物言う株主)からの提案を受け、臨時株主総会を開催しガバナンス体制について議論がなされた。
最新ニュース
ガンホー・オンライン・エンターテイメント まとめ
ひとめ診断
「『パズドラ』一本足打法からの脱却を模索し、高配当で株主をつなぎ留める元祖スマホゲームの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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