(株)ディー・エヌ・エー
DeNA Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月22日
ゲーム、スポーツ、AI。「デライト」の力で社会を動かす挑戦者集団
一人ひとりに想像を超えるDelightを届け、インターネットとAIの力で社会の可能性を広げること。
この会社ってなに?
あなたがスマホでゲームを楽しんだり、プロ野球やBリーグの試合を観戦したりするとき、その裏側にDeNAの技術が活きています。『ポケモンTCGポケット』で友達とカードバトルを楽しむのも、横浜スタジアムで野球観戦するのも、健康アプリで毎日の体調を管理するのも、すべてDeNAが手がけるサービスです。インターネットとAIの力で、日常生活のさまざまな場面に「楽しさ」と「便利さ」を届けている会社です。
FY2025/3の売上収益は過去最高の1,640億円を達成し、営業利益も290億円と大幅な黒字回復を果たしました。モバイルゲーム『ポケモントレーディングカードゲームポケット』の世界的ヒットが業績を牽引し、横浜DeNAベイスターズを中核とするスポーツ事業やヘルスケア事業も着実に成長。FY2024/3の283億円の営業赤字から一転してV字回復を実現し、配当も前期比3.25倍の65円に大幅増配するなど、株主還元も大きく強化しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア
- 公式
- dena.com
社長プロフィール
DeNAは「一人ひとりに想像を超えるDelightを」というミッションのもと、ゲーム・スポーツ・ヘルスケアの各領域でイノベーションを起こし続けます。FY2027/3のNon-GAAP営業利益150億円コミットメントに向けて、全力で邁進してまいります。
この会社のストーリー
マッキンゼー出身の南場智子氏がインターネットオークションサイト「ビッダーズ」を立ち上げ、DeNAの歴史が始まりました。
携帯電話向けSNS「モバゲータウン」を開始。ソーシャルゲームブームの火付け役となり、急速な成長を遂げました。
プロ野球球団・横浜ベイスターズを取得し、スポーツ事業に本格参入。IT企業によるスポーツビジネスの新モデルを確立。
任天堂・ポケモン社と共同開発した「ポケモントレーディングカードゲームポケット」が世界中で大ヒットし、業績のV字回復を牽引しました。
ゲーム・スポーツ・ヘルスケアの3本柱で持続的成長を実現し、中期経営計画のコミットメント達成を目指します。
注目ポイント
FY2024/3の283億円の営業赤字からFY2025/3に290億円の営業黒字へ。570億円以上のスウィングは上場企業でも稀有なV字回復です。
FY2025/3の配当は前期比3.25倍の65円に増配。さらに発行済株式の22.4%に相当する500億円の自社株買いを発表し、株主還元を大幅に強化。
ポケモンTCGポケットのゲーム事業、横浜DeNAベイスターズのスポーツ事業、ヘルスケア・AI事業を併せ持つ独自の事業構成は他に類を見ません。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20円 | 25.4% |
| FY2017/3 | 32円 | 15.1% |
| FY2018/3 | 32円 | 20.2% |
| FY2019/3 | 40円 | 45.7% |
| FY2020/3 | 20円 | 0.7% |
| FY2021/3 | 32円 | 15.4% |
| FY2022/3 | 39円 | 15.2% |
| FY2023/3 | 20円 | 26.0% |
| FY2024/3 | 20円 | 0.7% |
| FY2025/3 | 65円 | 29.9% |
| 必要株数 | 100株以上(約25.6万円) |
| 金額相当 | 約3,000〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
FY2025/3の配当金は1株65円と前期の20円から3.25倍の大幅増配を実施しました。配当性向は29.9%で、FY2026/3予想は1株66円(予想配当利回り2.58%)とさらなる増配を見込んでいます。加えて2026年2月には500億円規模の自社株買いを発表しており、配当と自社株買いを組み合わせた積極的な株主還元姿勢が鮮明です。株主優待はプロ野球・バスケの観戦チケットやECクーポンが贈呈されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3の売上収益は過去最高の1,640億円(前期比+19.9%)を達成し、営業利益は290億円とV字回復を果たしました。前期のFY2024/3はポケラボ子会社化に伴うのれん減損やゲーム事業の減損で283億円の営業赤字でしたが、『ポケモンTCGポケット』の世界的大ヒットにより業績が劇的に改善。FY2026/3予想は売上1,465億円・営業利益170億円と前期比で減収減益予想ですが、ポケモンTCGポケットの反動減を見込んだ保守的な計画とされています。
事業ごとの売上・利益
ポケモンTCGポケットの世界的ヒットが牽引。他にもモバイルゲーム複数タイトルを運営
横浜DeNAベイスターズ、川崎ブレイブサンダース等のプロスポーツ運営
Pococha等のライブ配信プラットフォーム運営
DeSCヘルスケア、データホライゾン子会社化によるヘルスケアプラットフォーム構築
オートモーティブ、AI関連サービス、EC等の新規事業領域
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.5% | 6.9% | 24.7% |
| FY2022/3 | 7.5% | 3.4% | 12.3% |
| FY2023/3 | 20.3% | 1.2% | 4.7% |
| FY2024/3 | -13.3% | -8.4% | -33.9% |
| FY2025/3 | 13.0% | 7.4% | 26.6% |
FY2025/3のROEは9.6%、営業利益率は17.7%と、FY2024/3の大幅赤字(ROE -13.0%、営業利益率 -20.7%)から劇的なV字回復を達成しました。ポケモンTCGポケットの高収益性が全体の利益率を押し上げ、FY2021/3の水準に近い収益力を取り戻しています。ただしFY2026/3予想では反動減が見込まれており、持続的な高収益性の維持が今後の課題です。
財務は安全?
FY2025/3の総資産は3,942億円と前期から大幅に増加し、自己資本比率は61.3%と高水準を維持しています。有利子負債は336億円ありますが、手元現金928億円に対して十分に余裕のある水準。FY2024/3にのれん減損等で自己資本が毀損しましたが、FY2025/3の好業績でBPSは2,163円に回復。PBR 1.18倍は自己資本に対して概ね適正な評価水準といえます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | -108億円 | -126億円 | -41.0億円 | -235億円 |
| FY2025/3 | 390億円 | -123億円 | -54.5億円 | 267億円 |
FY2025/3の営業CFは390億円と過去最高水準を記録し、FCFも267億円と大幅なプラスに転換しました。FY2024/3は営業赤字に伴い営業CFもマイナスでしたが、ポケモンTCGポケットの大ヒットにより劇的に改善。投資CFは123億円のマイナスで、事業投資を継続しながらも十分なキャッシュ創出力を示しています。財務CFのマイナス54億円は配当金の支払いなどによるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 82.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 102億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 75.1億円 | 33.1億円 | 44.0% |
| FY2024/3 | 44.5億円 | 327億円 | 734.9% |
| FY2025/3 | 321億円 | 30.8億円 | 9.6% |
FY2024/3は税引前損益が赤字のため法人税等はわずかでした。FY2025/3は業績のV字回復に伴い、税引前利益約305億円に対して法人税等約63億円を計上。実効税率20.7%は法定実効税率を下回っていますが、これはゲーム関連の税制優遇やグループ内の損益通算の影響と考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 883万円 | 2,572人 | - |
FY2025/3の平均年収は883万円と、IT・インターネット業界の中でもトップクラスの水準です。従業員数は2,572名(単体)で、平均年齢37.9歳。南場智子会長のもとで「人」を重視する企業文化を持ち、優秀なエンジニアやクリエイターの獲得・定着に向けた報酬水準の高さが特徴です。平均勤続年数6年は業界平均並みですが、成長意欲の高い人材が多く集まる環境です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は任天堂。
創業者の南場智子氏(代表取締役会長)が17.8%を保有する筆頭株主で、第2位には戦略パートナーの任天堂が13.5%を保有しています。信託銀行(日本マスタートラスト・日本カストディ)を通じた機関投資家の保有も一定規模あり、個人投資家の保有比率は48.1%と高水準。創業者と事業パートナーが合計31%超を保有する安定構造ですが、浮動株も多く流動性は高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ゲーム事業 | 約850億円 | 約220億円 | 25.9% |
| スポーツ事業 | 約350億円 | 約30億円 | 8.6% |
| ライブストリーミング事業 | 約250億円 | 約15億円 | 6.0% |
| ヘルスケア・メディカル事業 | 約100億円 | 約-5億円 | -5.0% |
| その他(新規事業等) | 約90億円 | 約20億円 | 22.2% |
研究開発費
DeNAはゲーム、スポーツ、ライブストリーミング、ヘルスケア、新規事業の5セグメントで事業を展開しています。役員報酬は4名で3億2,100万円(1人当たり約8,000万円)と、同規模IT企業としては控えめな水準。主要リスクとしてはポケモンTCGポケットへの一時的な高依存、任天堂との協業関係の継続性、スポーツ事業の外部環境依存などが挙げられます。設備投資・R&Dは89.2億円でAI・ゲーム開発への積極投資を継続中です。
この会社のガバナンスは?
取締役会は11名中3名が女性で、女性比率27.3%はIT業界として比較的高い水準です。創業者の南場智子氏が代表取締役会長を務め、岡村信悟氏が代表取締役社長兼CEOとして経営を担います。監査報酬1億4,000万円、設備投資額89.2億円(売上比5.4%)と、ゲーム開発・AI投資を積極的に継続。社外取締役比率50%のガバナンス体制を敷いています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | 1,400億円 | — | 1,367億円 | -2.4% |
| FY2025/3 | 1,400〜1,500億円 | — | 1,640億円 | +12.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/3 | -100億円 | — | -283億円 | -183億円 |
| FY2025/3 | 120〜220億円 | — | 290億円 | +31.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
DeNAは構造改革を経てゲーム・スポーツ・ヘルスケアの3本柱体制を構築中です。FY2027/3にNon-GAAP営業利益150億円をコミットメントとして掲げており、FY2025/3はポケモンTCGポケットの効果で大幅超過達成しましたが、FY2026/3予想では反動減が見込まれています。スポーツ事業の横浜DeNAベイスターズ・川崎ブレイブサンダースの収益化と、ヘルスケア事業のスケールアップが中期目標の持続的達成に重要です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
直近5期のTSR(株主総利回り)は311.8%で、同期間のTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。FY2021/3〜FY2024/3にかけてはTOPIXに対して劣後する局面もありましたが、FY2025/3にポケモンTCGポケットの大ヒットと大規模自社株買い・増配により株価が急騰し、一気にTOPIXを逆転しました。絶対リターンとして5年間で3倍以上の成果を上げています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 185.6万円 | +85.6万円 | 85.6% |
| FY2022/3 | 163.4万円 | +63.4万円 | 63.4% |
| FY2023/3 | 160.7万円 | +60.7万円 | 60.7% |
| FY2024/3 | 137.7万円 | +37.7万円 | 37.7% |
| FY2025/3 | 311.8万円 | +211.8万円 | 211.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER11.8倍は情報・通信業の平均(23.6倍)を大幅に下回る割安水準にあります。PBR 1.18倍も業界平均の約3分の1で、バリュエーション面での魅力は高い銘柄です。信用買い残が557万株と非常に大きく、信用倍率68倍と極端な買い長の状況。大規模自社株買い発表による個人投資家の買い意欲の高まりが反映されています。配当利回り2.58%は業界平均を大きく上回ります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3上期の業績を発表。最終利益が前年同期比59%減益で着地し、7-9月期は赤字に転落。ポケモンTCGポケットの反動減が影響。
9月中間期の営業利益が通期計画のレンジ上限に迫る水準で着地。売上高831億円(前年同期比18.3%増)、営業利益249億円(同4.5倍)と好調。
発行済株式数の22.4%にあたる2,500万株、金額で500億円を上限とする大規模自社株買いを発表。株価は大幅高で反応。
ECアプリのカウシェと資本業務提携を発表。ゲームを活用したEC領域への参入を図り、DeNAが数億円を出資。
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(株)ディー・エヌ・エー まとめ
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ゲーム・スポーツ・ヘルスケアを三本柱に、AI時代の多角化経営で再成長を目指すインターネット企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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