KDDI
KDDI CORPORATION
最終更新日: 2026年3月20日
「つなぐチカラ」を進化させ、通信から未来の社会インフラまで創り出す総合通信キャリア
『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。
この会社ってなに?
毎月のスマホ通信料や「au PAY」でのポイント還元、「Pontaポイント」経済圏など、KDDIのサービスは日常生活に深く根付いています。株主優待(長期保有でPontaポイント付与)と配当利回り約3.0%を合わせた総合利回りは、家計とも直結する身近な「推し株」と言えるでしょう。
KDDIは国内第2位の総合通信事業者として、携帯「au」ブランドを核に約5.9兆円の売上高と営業利益1.1兆円超を創出しています。「サテライトグロース戦略」のもと金融(auフィナンシャルサービス)、DX、AIデータセンターへと事業領域を拡大中。FY2026/3は売上高6.3兆円・営業利益1.18兆円と増収増益の会社計画を公表し、25期連続の増配(株式分割後80円)を予定するなど株主還元姿勢は極めて強固です。一方、子会社ビッグローブにおける架空取引問題が浮上しており、ガバナンス面の改善が注目されます。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区高輪2丁目21番1号 THE LINKPILLAR 1 NORTH
- 公式
- www.kddi.com
社長プロフィール
社会インフラを担う事業者として、通信基盤だけでなくAIインフラにも積極的に投資し、社会の持続的成長と企業価値の向上を目指します。「ともに、夢中に、未来を創ろう」を合言葉に、パートナーの皆様と新しい価値を創造し続けます。
この会社のストーリー
通信の自由化に伴い、現在のKDDIのルーツとなる第二電電企画(DDI)が設立されました。
DDIが東京証券取引所第二部に株式を上場。その後、一部指定を受け成長を加速させます。
DDI、KDD、IDOの3社が合併し、現在のKDDIが発足。モバイルブランド「au」を立ち上げ、全国的な普及を進めました。
ラック社との資本提携など、通信の枠を超えた新サービスの開発やIoT・クラウド領域への挑戦を開始しました。
「つなぐチカラ」を進化させるビジョンを掲げ、サステナビリティ経営を中核に据えた中期経営戦略をスタートしました。
全国の自治体との連携を拡大し、ドローンや衛星通信技術を地域の防災や観光振興に役立てる取り組みを本格化させました。
AI時代を見据え、AI向けデータセンターなどのインフラに巨額投資を実行し、次なる成長の礎を築いています。
注目ポイント
国内第2位の通信事業という強固な収益基盤を持ちます。高い配当利回りに加え、関連サービスやPontaポイントなどがもらえる株主優待も投資家から人気を集めています。
「au」ブランドを中心とした通信事業だけでなく、金融(auフィナンシャルサービス等)や決済、エンタメなど、消費者の生活に密着した経済圏を幅広く展開しています。
既存の通信インフラにとどまらず、最先端のAI向けデータセンターの構築や、ELYZAとの生成AI社会実装に向けた協業など、未来の成長領域へ積極的に投資しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 70円 | 35.4% |
| FY2017/3 | 85円 | 38.3% |
| FY2018/3 | 90円 | 38.2% |
| FY2019/3 | 105円 | 40.5% |
| FY2020/3 | 115円 | 41.7% |
| FY2021/3 | 120円 | 42.2% |
| FY2022/3 | 125円 | 41.7% |
| FY2023/3 | 135円 | 43.5% |
| FY2024/3 | 140円 | 46.5% |
| FY2025/3 | 145円 | 89.6% |
| 必要株数 | 200株以上(約53万円) |
| 金額相当 | 約2,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 5年以上保有で3,000円相当にグレードアップ |
KDDIは25期連続の増配を見込む日本有数の連続増配銘柄です。2025年4月の株式分割(1:2)後の配当は年間80円(分割前換算160円)となり、実質的な増配を継続しています。現在の配当利回りは約3.0%で、配当性向は分割後EPSベースで約41%と健全な水準です。株主優待のPontaポイント(年間2,000〜3,000円相当)を含めた総合利回りは約3.75%となり、長期保有投資家に魅力的な還元を提供しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
KDDIは通信事業を中核としつつ金融・DX・AIインフラへの多角的な事業展開で安定成長を実現しています。FY2024/3はミャンマー関連減損等で営業減益となりましたが、FY2025/3は営業利益1兆1,186億円と2期連続の過去最高益を更新。FY2026/3は売上高6.33兆円・営業利益1.18兆円の増収増益計画を公表しており、非通信領域の拡大が持続的な業績成長を支えています。 【3Q FY2026/3実績】売上4.5兆円(通期予想比71%)、営業利益8567億円(同73%)、純利益5455億円(同73%)。
事業ごとの売上・利益
au・UQ mobile・povo等の通信サービスとauスマートパスプレミアム等のサービス収入が柱。ARPU向上戦略とマルチブランド展開で収益基盤を強化。
法人向けモバイル、ネットワーク、クラウド、IoT、DXソリューションを提供。KDDI Digital Divergence Holdingsを通じたSI事業も成長中。
auフィナンシャルホールディングス傘下の金融事業、auエネルギー、auカブコム証券等。2026年7月にauフィナンシャルサービスとauペイメントの合併を予定。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.7% | 6.2% | - |
| FY2022/3 | 13.8% | 6.2% | - |
| FY2023/3 | 13.4% | 5.9% | - |
| FY2024/3 | 12.3% | 4.9% | 16.7% |
| FY2025/3 | 13.2% | 4.4% | 18.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.0%(累計) | 3.1%(累計) | 19.2% |
KDDIは営業利益率18〜19%台を安定的に維持しており、通信インフラ企業として極めて高い収益効率を誇ります。FY2024/3はミャンマー事業減損等で一時的に16.7%へ低下しましたが、FY2025/3には18.9%へ回復し底力を示しました。ROEも12%前後で推移しており、株主資本に対するリターン創出力は安定しています。ROAは総資産拡大(AI・データセンター投資)に伴いやや低下傾向ですが、これは将来の収益成長に向けた戦略的投資の結果です。
財務は安全?
KDDIの総資産はAIデータセンターや通信インフラへの積極投資により16.9兆円まで拡大しています。自己資本比率はFY2021/3の45.2%から30.4%へ低下しましたが、これは有利子負債約2.5兆円を活用した成長投資の結果です。BPSがFY2025/3に急減した背景には株式分割(発行済株式数が約2倍に増加)があり、1株あたり指標の見かけ上の変動であって財務体質の劣化ではありません。通信事業の安定キャッシュフローを裏付けとした健全な負債活用と言えます。 【3Q FY2026/3】総資産18.4兆円、純資産5.4兆円、自己資本比率26.8%。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 1.7兆円 | -8,324億円 | -4,765億円 | 8,741億円 |
| FY2025/3 | 1.2兆円 | -1.2兆円 | -336億円 | 689億円 |
KDDIは通信インフラの安定収益を背景に年間1.2〜1.7兆円の営業キャッシュフローを創出する高い現金生成能力を有しています。FY2025/3は投資CFが約1.18兆円に膨らみFCFは689億円へ縮小しましたが、これはAIデータセンターや5G基地局など将来の成長に向けた戦略投資の結果です。財務CFはFY2025/3に大幅に縮小しており、社債発行による資金調達で投資余力を確保しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.0兆円 | 3,866億円 | 37.2% |
| FY2022/3 | 1.1兆円 | 3,920億円 | 36.8% |
| FY2023/3 | 1.1兆円 | 4,004億円 | 37.1% |
| FY2024/3 | 9,927億円 | 3,549億円 | 35.7% |
| FY2025/3 | 1.1兆円 | 4,189億円 | 37.9% |
FY2026/3(予想)の法人税等は約4,300億円を見込み、実効税率は約36.5%と法定実効税率に近い標準的な水準です。KDDIは日本有数の高額納税企業であり、安定した利益成長に伴う大規模な納税を通じて社会インフラの維持・発展に貢献しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,018万円 | 64,636人 | - |
平均年収は4年間で約73万円上昇し1,018万円に到達しており、通信キャリアの中ではNTTグループ(約952万円)を上回る業界トップクラスの水準です。平均勤続年数は16.4年と長期就業が定着しており、平均年齢42歳、有給取得率83.6%と働きやすい環境が整っています。連結では約64,600名のグループ従業員を擁し、さらに臨時従業員約35,200名を含む大規模な雇用基盤を維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は京セラ・トヨタ自動車。
京セラ(16.83%)とトヨタ自動車(10.21%)が安定株主として名を連ね、創業以来の産業界との強固な資本関係がKDDIの経営基盤を支えています。日本マスタートラスト信託銀行(16.55%)など機関投資家の保有比率も高く、上位4社で約50%を占める集中的な株主構成により、敵対的買収リスクが低い安定した経営体制が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パーソナル事業 | 3兆3,720億円 | 6,850億円 | 20.3% |
| ビジネス事業 | 1兆2,080億円 | 2,030億円 | 16.8% |
| その他(金融・エネルギー等) | 1兆3,380億円 | 2,310億円 | 17.3% |
KDDIはパーソナル事業が売上の約57%を占める収益の柱であり、営業利益率20%超の高収益体質を維持しています。ビジネス事業はDX需要を取り込み着実に拡大中。金融・エネルギー等のその他事業も売上1.3兆円規模に成長し、非通信領域への多角化が着実に進行しています。ただし子会社ビッグローブでの架空取引問題が発覚しており、グループガバナンスの再構築が経営課題として認識されています。
この会社のガバナンスは?
取締役17名中女性3名(比率17.6%)で、ダイバーシティ推進の余地が残ります。監査報酬は約11.7億円と大手通信キャリアとして充実した監査体制を構築しています。一方、2026年2月に発覚した子会社ビッグローブの架空取引問題(約330億円の外部流出)により、グループガバナンスの再構築が急務となっています。平均勤続年数16.4年・平均年収1,018万円と働きやすい職場環境が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 5兆7,700億円 | — | 5兆7,541億円 | -0.3% |
| FY2025 | 5兆7,700億円 | — | 5兆9,180億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1兆1,100億円 | — | 9,616億円 | -13.3% |
| FY2025 | 1兆1,100億円 | — | 1兆1,187億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
KDDIは「サテライトグロース戦略」を掲げ、通信インフラを核としつつDXや金融などの成長領域へ投資を振り向けています。外部環境の変化により旧中計期間を1年延長する柔軟な対応を見せつつも、営業利益1.1兆円規模の強固な収益基盤を維持。FY2026/3の売上高6,330億円・営業利益1,178億円の目標に対し、達成確度は高いと評価できます。ただし子会社の不適切取引問題が中計の信頼性にやや影を落としています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
KDDIのTSR(株主総利回り)は5年間で+68.8%と堅調に推移していますが、同期間のTOPIXリターン(+113.4%)を下回るアンダーパフォームの状況です。これは通信セクター全体が成熟産業として市場平均を下回る成長評価を受けていることに起因します。ただし、年間3%前後の安定配当利回りを加味した実質的なリターンは相応に高く、値動きの安定性を重視するディフェンシブ投資家には適した銘柄と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 110.2万円 | +10.2万円 | 10.2% |
| FY2022 | 133.2万円 | +33.2万円 | 33.2% |
| FY2023 | 140.2万円 | +40.2万円 | 40.2% |
| FY2024 | 156.8万円 | +56.8万円 | 56.8% |
| FY2025 | 168.8万円 | +68.8万円 | 68.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
情報・通信業のセクター平均PER(約22倍)に対し、KDDIのPERは13.7倍と大幅に割安な水準にあります。これは成長株ではなく成熟したインフラ株としての市場評価を反映していますが、配当利回り3.0%+25期連続増配の実績を考慮すると、インカムゲイン重視の投資家にとって極めて魅力的なバリュエーションです。信用倍率4.50倍は買い残が優勢でやや需給に重さがあるものの、安定した業績が下支えとなっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3の営業利益1兆1,187億円で2期連続の過去最高益を達成。25期連続増配(分割後80円)も発表。
ラックとKDDIデジタルセキュリティが合併し、サイバーセキュリティ事業を一体化。AI時代のセキュリティ需要に対応。
米SkydioとKDDIが資本業務提携を締結。遠隔自律飛行ドローンの社会実装を加速。
子会社ビッグローブ等で累計約2,460億円の架空取引が判明。第3四半期決算の開示を延期。
auフィナンシャルサービスとauペイメントを合併し、金融事業の統合運営を開始予定。
最新ニュース
KDDI まとめ
ひとめ診断
「通信・金融・AIインフラの三本柱で持続成長を描く高配当ディフェンシブ銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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