SHIFT
SHIFT Inc.
最終更新日: 2026年3月22日
「すべてのソフトウェアにテストを」 -- 品質保証で日本のDXを支える挑戦者
ソフトウェアテスト・品質保証のリーディングカンパニーとして、IT産業全体の生産性を向上させ、日本のDX推進に貢献する企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが使っているスマホアプリやネットバンキング、ECサイトなどが不具合なく動いているのは、リリース前にソフトウェアテストが行われているからです。SHIFTはその「テスト」を専門に請け負う会社で、日常生活のデジタルサービスの品質を裏側で支えています。
SHIFT(シフト)は、ソフトウェアテスト・品質保証サービスを主力とする国内最大手のIT企業です。独自のテスト管理ツール「CAT」と品質検定「CAT検定」を武器に、エンタープライズ向けの品質保証事業を急拡大。FY2025/8実績では売上高1,298億円・営業利益156億円と過去最高を更新し、FY2026/8予想では売上高1,500億円を見込みます。中期成長戦略「SHIFT3000」のもと、積極的なM&A(ニッセイコム買収など)によるグループ拡大と、コンサルティング・DX支援への領域拡張を推進。創業者の丹下大社長が約31%を保有するオーナー経営で、無配ながら成長投資に全振りする攻めの姿勢が特徴です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー
- 公式
- www.shiftinc.jp
社長プロフィール
私たちSHIFTは「売れるサービスをつくる」という思いで創業しました。ソフトウェアの品質は、企業の信頼そのものです。テストという地味な領域に光を当て、テクノロジーと仕組みの力で品質保証を進化させてきました。売上高3,000億円という目標は通過点に過ぎません。日本のIT産業の変革をリードする存在になることが、私たちの真の目標です。
この会社のストーリー
丹下大がコンサルタントからの転身で株式会社SHIFTを設立。ソフトウェアテスト事業に特化した事業をスタートしました。
公開価格1,300円に対し初値6,000円と4.6倍の高倍率で初値形成。市場からの成長期待の高さを示しました。
急成長が評価され東証一部に市場変更。品質保証の専業企業として異例のスピードでの昇格を果たしました。
積極的なM&Aにより子会社を急拡大。テスト事業に留まらず、システム開発やコンサルティングなど事業領域を大幅に拡張しました。
FY2023/8期に売上高880億円を達成。中期成長戦略「SHIFT3000」を掲げ、売上高3,000億円を目指す挑戦をスタートしました。
FY2025/8期に売上高1,298億円・営業利益156億円と過去最高を更新。ニッセイコム買収など大型M&Aも推進し、成長を加速させました。
注目ポイント
売上高は4年間で約2.8倍、年平均成長率30%超という驚異的なペースで急成長。積極的なM&A戦略と独自のテスト手法を武器に、IT品質保証市場で圧倒的なポジションを築いています。
「ソフトウェアテスト」という参入障壁の高い専門領域で国内最大手の地位を確立。独自のテスト管理ツール「CAT」と検定制度により、品質と効率を両立する仕組みを構築しています。
創業者の丹下大社長が約31%の株式を保有し、迅速な経営判断と長期的な視点での戦略実行が可能。売上高3,000億円という野心的な目標に向け、強いリーダーシップで組織を牽引しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
株主優待制度なし
SHIFTは創業以来一貫して無配を継続しており、利益はすべてM&Aや人材採用などの成長投資に充当しています。成長フェーズにある企業として、株主還元よりも企業価値の最大化を優先する方針です。株主優待制度も設けていません。インカムゲインを重視する投資家には不向きですが、キャピタルゲインを狙う成長株投資家には適した銘柄です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
SHIFTはFY2021/8からFY2025/8の4年間で売上高が約2.8倍に急成長し、年平均成長率(CAGR)は約30%に達します。FY2024/8期は大型M&A関連費用の影響で営業利益・純利益が一時的に減少しましたが、FY2025/8期に過去最高益を更新し回復力を証明。FY2026/8予想では売上高1,500億円を掲げ、中期目標「SHIFT3000」(売上高3,000億円)に向けた成長が続きます。2024年に1:3の株式分割を実施しており、EPSの水準変化にはご注意ください。
事業ごとの売上・利益
主力事業。エンタープライズ向けのソフトウェアテスト受託、品質コンサルティング。独自ツール「CAT」を活用
M&Aで獲得した子会社群によるシステム開発・インテグレーション事業。ニッセイコム買収で更に拡大予定
ITコンサルティング、セキュリティ、防衛産業向けなどの新規事業領域
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.8% | 9.1% | 9.4% |
| FY2017/3 | 9.8% | 3.9% | 4.8% |
| FY2018/3 | 14.7% | 5.9% | 9.4% |
| FY2019/3 | 10.9% | 6.5% | 7.9% |
| FY2020/3 | 15.3% | 8.3% | 8.2% |
| FY2021/3 | 12.4% | 8.2% | 8.7% |
| FY2022/3 | 19.1% | 12.4% | 10.7% |
| FY2023/3 | 21.1% | 12.6% | 13.1% |
| FY2024/3 | 14.9% | 8.2% | 9.5% |
| FY2025/3 | 21.8% | 11.6% | 12.0% |
ROEはFY2023/8期に21.1%のピークを記録した後、FY2024/8期にM&A関連費用で14.9%に低下しましたが、FY2025/8期には21.8%と過去最高水準に回復。営業利益率も12.0%と二桁を回復しており、人月ビジネスながら高い収益性を実現しています。IT品質保証市場のリーダーとして価格支配力があることが背景です。
財務は安全?
総資産はFY2021/8の343億円からFY2025/8の770億円へと約2.2倍に拡大。M&Aに伴うのれん・無形資産の増加が主因です。自己資本比率は65.3%から52.7%へ低下傾向にありますが、有利子負債ゼロの実質無借金経営を維持しており、財務健全性は高水準です。FY2025/8のBPS低下は株式分割(1:3)の影響によるものです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.5億円 | -2.8億円 | 4.9億円 | -1.3億円 |
| FY2017/3 | 3.9億円 | -12.6億円 | 11.9億円 | -8.6億円 |
| FY2018/3 | 12.5億円 | -2.7億円 | -3.5億円 | 9.8億円 |
| FY2019/3 | 11.3億円 | -11.5億円 | 62.5億円 | -1,900万円 |
| FY2020/3 | 22.5億円 | -59.3億円 | 15.1億円 | -36.8億円 |
| FY2021/3 | 47.6億円 | -54.3億円 | 82.9億円 | -6.7億円 |
| FY2022/3 | 73.9億円 | -55.9億円 | -30.8億円 | 18.1億円 |
| FY2023/3 | 102億円 | -37.2億円 | -18.0億円 | 64.5億円 |
| FY2024/3 | 90.9億円 | -99.5億円 | 41.5億円 | -8.6億円 |
| FY2025/3 | 157億円 | -117億円 | -11.9億円 | 39.5億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/8の48億円からFY2025/8の157億円へと3.3倍に成長し、本業の現金創出力は着実に向上しています。投資CFはM&A資金が中心で、FY2024/8・FY2025/8は大型買収により100億円前後のマイナスが続きました。FY2025/8はFCFが40億円のプラスに転じており、成長投資と資金回収のバランスが改善しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 5.7億円 | 2.6億円 | 46.0% |
| FY2017/3 | 4.4億円 | 2.3億円 | 52.7% |
| FY2018/3 | 12.4億円 | 8.7億円 | 70.3% |
| FY2019/3 | 15.4億円 | 5.7億円 | 37.2% |
| FY2020/3 | 25.4億円 | 8.9億円 | 35.0% |
| FY2021/3 | 47.4億円 | 19.2億円 | 40.5% |
| FY2022/3 | 75.5億円 | 25.8億円 | 34.1% |
| FY2023/3 | 120億円 | 57.5億円 | 48.0% |
| FY2024/3 | 108億円 | 56.3億円 | 52.3% |
| FY2025/3 | 152億円 | 62.5億円 | 41.1% |
FY2021/8の税引前利益47億円から、FY2025/8には152億円へと約3.2倍に拡大。実効税率はFY2024/8期に52.3%と高水準でしたが、これはM&Aに伴うのれん関連の税効果が影響しています。FY2025/8期には41.1%に正常化し、業績拡大に伴い納税額も着実に増加しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2022/8 | 600万円 | 4,800人 | - |
| FY2023/8 | 632万円 | 5,500人 | +5.3% |
| FY2024/8 | 660万円 | 5,900人 | +4.4% |
| FY2025/8 | 685万円 | 6,201人 | +3.8% |
平均年収は685万円でIT業界の中では中程度の水準ですが、従業員数は4年間で約1,400名増加(+29%)しており、急速な事業拡大に伴う積極採用が続いています。SHIFTはエンジニアの「単価」と「稼働率」の最大化をKPIとして重視しており、成果主義的な報酬体系が特徴です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
筆頭株主は創業者兼代表取締役社長の丹下大氏で約30.6%を保有しており、強いオーナーシップのもと迅速な経営判断が可能な体制です。機関投資家(信託口)の保有も合計16%超を占め、成長期待の高さが窺えます。外国人投資家の保有も一定比率あり、グローバルな評価を受けています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ソフトウェアテスト・品質保証 | 約900億円 | 約120億円 | 13.3% |
| DX・システム開発 | 約280億円 | 約25億円 | 8.9% |
| その他(コンサル・新規事業) | 約120億円 | 約11億円 | 9.2% |
SHIFTの収益の中核はソフトウェアテスト・品質保証事業で、売上の約69%を占めます。営業利益率13.3%と人月ビジネスとしては高水準で、独自ツール「CAT」によるテスト工程の効率化が利益率を支えています。DX・システム開発事業はM&Aで急拡大中で、ニッセイコム買収(2026年4月完全子会社化)により更に拡大見込み。中期目標の売上高3,000億円に向け、テスト×開発のトータルソリューション化を進めています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中2名が女性で、女性比率22.2%と一定水準に達しています。社外取締役比率は66%(6名)とガバナンス体制を強化。平均勤続年数3.5年は業界平均より短く、急成長に伴う大量採用の影響です。監査等委員会設置会社として監視体制を整備し、オーナー経営のスピードと透明性の両立を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/8 | 1,100億円 | — | 1,106億円 | +0.5% |
| FY2025/8 | 1,300億円 | — | 1,298億円 | -0.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/8 | 135億円 | — | 105億円 | -22.2% |
| FY2025/8 | 135億円 | — | 156億円 | +15.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期成長戦略「SHIFT3000」では2028〜30年までに売上高3,000億円を目標に掲げています。FY2025/8期の売上高1,298億円に対し進捗率は約43%で、年平均20%以上の成長が必要です。ただし過去4年間のCAGRが30%超であることや、積極的なM&A戦略を考慮すると達成は十分射程圏内です。FY2024/8期はM&A関連費用で営業利益が未達でしたが、FY2025/8期は上振れ着地となりました。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
SHIFTの5年間累積TSR(株主総利回り)は38.6%で、同期間のTOPIXリターン213.4%を大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。FY2021〜FY2022にかけてはグロース株への資金流入で高いTSRを記録しましたが、FY2023以降は金利上昇局面でグロース株全般が売られる中、SHIFTも大幅に調整。2023年12月の上場来高値2,406円(分割前)から現在の638.5円まで約73%下落しています。業績は好調ですが、株価はバリュエーション調整の最中です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 280.5万円 | +180.5万円 | 180.5% |
| FY2022 | 196.3万円 | +96.3万円 | 96.3% |
| FY2023 | 152.8万円 | +52.8万円 | 52.8% |
| FY2024 | 95.6万円 | -4.4万円 | -4.4% |
| FY2025 | 38.6万円 | -61.4万円 | -61.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは14.6倍とセクター平均19.2倍を下回っており、成長率を考慮すると割安感があります。一方PBR4.14倍はセクター平均2.5倍を大きく上回り、高い収益力と成長期待が反映されています。信用倍率は2.06倍と買い長の状態で、個人投資家の押し目買い意欲が強い一方、売り方の存在感もある銘柄です。無配のため配当利回りは0%で、インカムゲインよりキャピタルゲインを狙う投資家向けです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/8期本決算を発表。売上高1,298億円・営業利益156億円と過去最高を更新。
保険業界向けシステム開発のエスコ・ジャパン国内事業を買収し、保険領域の拡大を推進。
システム開発会社ニッセイコムを204億円で買収すると発表。4月に完全子会社化予定。
FY2026/8期第1四半期決算を発表。売上高は順調に推移し、通期計画に対する進捗率は23.2%。
防衛産業特化のコンサル企業を設立。新たな事業領域への展開を加速。
最新ニュース
SHIFT まとめ
ひとめ診断
「ソフトウェアテストのパイオニアが積極M&Aで急成長、売上3,000億円を目指すIT品質保証のリーディングカンパニー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
『信長の野望』『三國志』のコーエーとテクモが統合、歴史シミュレーション&IPマルチユースで営業利益率30%超を維持する高収益ゲーム持株会社
安川電機グループのDX推進エンジン。IoTと物流DXで製造業のスマート化を支えるスタンダード企業
通信インフラの巨人が、IOWN構想と金融融合で次なる成長ステージへ挑む転換期
Webフィルタリングで国内トップシェア。情報セキュリティの専門企業として、学校・企業のネット安全を守る高収益プライム企業
金融系に強い独立系SI。DX推進と高収益体質で着実に成長する中堅IT企業
通信キャリアの枠を超え、AIとPayPay経済圏で次世代社会インフラを築く高配当メガベンチャー
YouTuber事務所の先駆者がフリークアウト傘下で再出発、広告テック×クリエイター経済の融合を目指す
ゲーム・ECから構造改革を経て、ITアウトソーシングで再成長を目指すスタンダード企業