カプコン
CAPCOM CO., LTD.
最終更新日: 2026年3月20日
世界を熱狂させるIPを生み出す「遊文化」クリエイター
オリジナルコンテンツを通じて、世界中の人々の心を豊かにするエンターテインメントを提供する。
この会社ってなに?
あなたが遊んだことのある『モンスターハンター』や『バイオハザード』、ゲームセンターで見かける対戦台の『ストリートファイター』、映画館で観た『バイオハザード』のハリウッド映画 -- これらはすべてカプコンが生み出したIPです。スマホゲームやeSportsイベント、テーマパークのアトラクションまで、ゲームの枠を超えて日常のさまざまなエンターテインメントに関わっている企業です。
カプコンは『バイオハザード』『モンスターハンター』『ストリートファイター』など世界的な自社IPを多数保有し、デジタル販売比率の向上で高い利益率を実現しています。FY2025/3期は売上高1,696億円(前期比+11.3%)、営業利益657億円と過去最高益を更新。第3四半期累計では営業利益が前年同期比75.1%増と急回復し、FY2026/3期も売上高1,900億円・営業利益730億円の増収増益を計画しています。時価総額は約1.9兆円、PER29.0倍と成長プレミアムを維持しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市中央区内平野町三丁目1番3号
- 公式
- www.capcom.co.jp
社長プロフィール
私たちは「遊文化をクリエイトする感性開発企業」として、世界中の人々に笑顔と感動をお届けしています。デジタル化の進展を追い風に、継続的なIP創出への投資とグローバルでのブランド認知拡大を進め、毎期営業増益を達成する安定成長を目指します。
この会社のストーリー
大阪にて、アーケードゲーム機の開発・販売を目的として創業。ここから世界に向けた挑戦が始まりました。
1990年10月に株式を上場。コンシューマーゲーム市場の拡大とともに、数々の大ヒットタイトルを生み出す基盤を固めました。
自社IPであるゲームタイトルがハリウッドで映画化されるなど、ゲームの枠を超えたグローバルなエンターテインメント企業へ飛躍しました。
モバイル事業統括を新設し、社内体制を統合。急速に変化するデジタル市場への対応力を強化しました。
ストリートファイターリーグなどのeスポーツ事業を強化。さらにデジタル販売比率の大幅な向上により、高い利益率を実現しました。
グローバルでの販売強化が実を結び、長期にわたる営業増益と最高益の更新を達成。「毎期営業増益10%」の目標を力強く牽引しています。
世界最高峰の開発環境であるRE ENGINEなどを武器に、長期目標である「年間販売1億本」に向けて世界中のファンへ新作を届け続けています。
注目ポイント
「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」など、世界中でミリオンセールスを記録する強力なオリジナルブランドを多数保有しています。
パッケージ販売からダウンロード販売への移行をいち早く進め、PC向けや海外市場での販売を大きく伸ばすことで、毎期営業増益10%を目標とする安定した高収益体質を実現しています。
安定した業績成長を背景に、配当金による利益還元を基本方針として掲げ、長期的な企業価値の向上と株主還元の両立を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 40円 | 29.0% |
| FY2017/3 | 50円 | 31.2% |
| FY2018/3 | 15.2円 | 59.9% |
| FY2019/3 | 35円 | 30.3% |
| FY2020/3 | 45円 | 30.1% |
| FY2021/3 | 36.1円 | 60.8% |
| FY2022/3 | 46円 | 30.2% |
| FY2023/3 | 63円 | 36.1% |
| FY2024/3 | 70円 | 67.5% |
| FY2025/3 | 40円 | 34.5% |
株主優待制度なし。配当金による利益還元を基本方針としており、外国人株主比率が高いことを考慮した方針。
カプコンは配当金による利益還元を基本方針としており、株主優待制度は実施していません。FY2024/3には1株70円(株式分割前換算)と増配しましたが、2024年10月の株式5分割後のFY2025/3は1株40円。配当利回りは1.13%と控えめですが、成長投資と株主還元のバランスを重視した方針です。外国人持株比率が高いため、優待より配当で還元する合理的な判断がなされています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
カプコンは5期連続で売上高・営業利益ともに過去最高を更新し続けています。FY2021/3の売上高953億円から FY2025/3には1,696億円へと約1.8倍に成長。営業利益率も36%台から39%近くまで上昇しており、デジタル販売比率の向上とリピート販売(過去作品のカタログ販売)の伸長が高い利益率と安定成長の源泉となっています。FY2026/3期も売上高1,900億円・営業利益730億円と毎期10%以上の営業増益を計画しています。 【3Q FY2026/3実績】売上1153億円(通期予想比61%)、営業利益543億円(同74%)、純利益389億円(同76%)。
事業ごとの売上・利益
家庭用ゲームソフト(パッケージ・ダウンロード)、PC向けゲーム販売が主力。バイオハザード、モンスターハンター、ストリートファイター等の大型IPが収益の柱。
直営アミューズメント施設の運営。プラザカプコンを中心に全国展開。
パチスロ等のアミューズメント機器の開発・販売。
キャラクターライセンス・eスポーツ関連等。IPの二次利用による高利益率ビジネス。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.6% | 15.2% | - |
| FY2022/3 | 24.4% | 18.5% | - |
| FY2023/3 | 23.9% | 18.2% | - |
| FY2024/3 | 24.4% | 18.8% | 37.5% |
| FY2025/3 | 23.0% | 17.4% | 38.8% |
| 3Q FY2026/3 | 17.0%(累計) | 12.9%(累計) | 47.1% |
ROEは5期連続で20%超を維持しており、日本企業の平均(約9%)を大きく上回る水準です。営業利益率は36〜40%台とゲーム業界でもトップクラスの高収益体質。デジタル販売比率の向上により製造・流通コストが削減され、利益率の構造的な改善が進んでいます。ROAも15%前後と資産効率が極めて高い経営を実現しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の1,637億円からFY2025/3には3,130億円へと約1.9倍に拡大。自己資本比率は72〜80%台と極めて健全な水準を維持しています。FY2024/3に約498億円の有利子負債が発生しましたが、これは株式分割と自己株式取得に関連するもので、FY2025/3にはBPSが540.7円まで回復。実質無借金に近い強固な財務基盤を持っています。 【3Q FY2026/3】総資産2909億円、純資産2502億円、自己資本比率82.1%。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 146億円 | -42.3億円 | -69.7億円 | 104億円 |
| FY2022/3 | 469億円 | -74.3億円 | -99.8億円 | 395億円 |
| FY2023/3 | 218億円 | -76.8億円 | -225億円 | 141億円 |
| FY2024/3 | 369億円 | -59.6億円 | -160億円 | 310億円 |
| FY2025/3 | 676億円 | -72.7億円 | -187億円 | 603億円 |
営業CFはFY2025/3に676億円と過去最高を記録。FCF(フリーキャッシュフロー)も603億円と潤沢なキャッシュを創出しています。投資CFは年間60〜77億円程度とゲーム開発への堅実な投資を継続しつつ、財務CFでは株主還元(配当・自己株式取得)に充当。デジタル販売主体のビジネスモデルにより、設備投資負担が小さく高いキャッシュ転換率を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 348億円 | 99.2億円 | 28.5% |
| FY2022/3 | 443億円 | 118億円 | 26.6% |
| FY2023/3 | 514億円 | 146億円 | 28.5% |
| FY2024/3 | 594億円 | 160億円 | 27.0% |
| FY2025/3 | 656億円 | 172億円 | 26.2% |
税引前利益は5期連続で増加し、FY2025/3には656億円に到達。実効税率は26〜29%台で安定的に推移しており、税務上の特殊要因は少ないクリーンな会計処理が特徴です。FY2026/3期は予想ベースで税額220億円を見込んでおり、業績拡大に伴い社会貢献度の高い納税額となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 919万円 | 3,766人 | - |
平均年収は4年間で約207万円(+29%)の大幅増加。FY2025/3は919万円と前年比10%超の昇給を実施。2025年4月には新卒初任給を月額30万円に引き上げるなど、人材獲得競争に極めて積極的。従業員数も毎年増加し3,766名に到達。ゲーム業界トップクラスの待遇水準を維持しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(14.3%)で、国内外の機関投資家の受託資産。第2位は辻本家の資産管理会社クロスロード(10.3%)で、辻本美之・春弘・良三・憲三の4名を合わせると辻本家全体で約20%超を保有。JPモルガンやステート・ストリートなど外国人投資家の持株比率も高く、グローバルなゲーム企業としての評価の高さが株主構成に反映されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| デジタルコンテンツ事業 | 1,524億円 | 614億円 | 40.3% |
| アミューズメント施設事業 | 110億円 | 15億円 | 13.6% |
| アミューズメント機器事業 | 36億円 | 6億円 | 16.7% |
| その他事業 | 26億円 | 23億円 | 88.5% |
研究開発費
売上の約90%をデジタルコンテンツ事業が占め、営業利益率40%超の高収益セグメントです。その他事業は売上規模こそ小さいものの、キャラクターライセンス収入により利益率88%と驚異的な収益性を示しています。事業リスクとしては、大型タイトルのヒット依存や開発遅延リスクが挙げられますが、リピート販売の安定収益が業績のフロアを形成しています。
この会社のガバナンスは?
取締役14名中女性3名(女性比率21.4%)と、日本のゲーム企業としては比較的高い水準を達成。指名・報酬委員会を設置し、2024年5月には業績連動型株式報酬制度を導入するなどガバナンス強化を推進しています。連結子会社は15社で、平均勤続年数11.2年は適度な人材の流動性を示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期 | 165,000百万円 | 169,604百万円 | 169,604百万円 | +2.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 50,000百万円 | — | 57,182百万円 | +14.3% |
| 2023年3月期 | 48,000百万円 | — | 50,812百万円 | +5.9% |
| 2022年3月期 | 42,000百万円 | — | 42,909百万円 | +2.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カプコンの中期経営目標は「毎期営業増益10%」という極めてシンプルかつ野心的なものです。FY2022/3以降の4期連続で当初予想を上回る実績を叩き出しており、営業利益の予想乖離率は+2.2%〜+14.3%とすべて上振れ。これを可能にしているのは、過去のカタログタイトルの継続的なデジタル販売(リピート販売)の伸長と、自社IPを活用したワンコンテンツ・マルチユース展開の成功です。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は12.58倍と買い残が売り残を大きく上回る状態で、個人投資家の先高期待が強いことを示しています。PERは29.0倍でセクター平均(23.9倍)をやや上回りますが、毎期10%以上の増益を続ける成長力を考慮すれば妥当な成長プレミアムといえます。PBR 6.54倍は自社IP資産の価値が反映されたものです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
前期経常利益を4%上方修正し、最高益予想を上乗せする発表を行いました。
バンダイナムコエンターテインメントとオンラインマッチング技術の特許クロスライセンス契約を締結しました。
取締役の報酬制度を改定し、業績連動型株式報酬制度を導入することを決定しました。
最新ニュース
カプコン まとめ
ひとめ診断
『モンハンワイルズ』大ヒットで最高益更新、デジタル販売拡大とIPマルチユースで持続成長する世界的ゲームパブリッシャー
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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