2315スタンダード

(株)CAICA DIGITAL

CAICA DIGITAL Inc.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE4.6%
BPS23.9円
自己資本比率84.2%
FY2025/3 有報データ

金融システム開発50年の老舗が、ブロックチェーンとIoTで未来のデジタル金融を創る

デジタル金融の世界を切り拓く

この会社ってなに?

銀行のオンラインバンキング、証券会社の取引システム、保険会社の契約管理システムなど、金融機関の裏側で動くシステム開発がCAICA DIGITALの本業です。さらに、暗号資産やNFTなどのWeb3技術にも取り組んでおり、デジタル金融の新しいサービスを生み出しています。2025年にはIoT機器メーカーのネクスを完全子会社化し、ハードウェアとソフトウェアを融合した新サービスの創出を目指しています。

CAICA DIGITALは、金融機関向けシステム開発で50年以上の実績を持つITサービス企業です。2020年に持株会社体制へ移行し、ブロックチェーン技術やWeb3領域への展開を加速。2025年10月期は売上高52億円・営業利益0.7億円と黒字を維持しました。中期経営計画では2026年10月期に売上高78億円・営業利益4.7億円を目指し、ネクスの完全子会社化によるIoT・デバイス融合など成長投資を推進しています。PER 121.2倍・PBR 3.35倍と成長期待を織り込んだバリュエーションです。

情報・通信業スタンダード市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
10月
本社
東京都港区南青山五丁目11番9号 レキシントン青山3階
公式
www.caica.jp

社長プロフィール

山口 健治
代表取締役社長
変革推進者
デジタル金融の世界を切り拓く。CAICA DIGITALは、金融機関向けシステム開発で培った50年以上の信頼と技術力を基盤に、ブロックチェーンやIoTなど最先端技術を融合し、新たな金融サービスの創出に挑戦してまいります。

この会社のストーリー

1971
株式会社シーエーシーとして創業

金融機関向けシステム開発会社として設立。銀行・証券・保険向けのシステム構築で実績を積み上げた。

2017
ブロックチェーン事業に参入

暗号資産やブロックチェーン技術に着目し、Web3領域への展開を開始。カイカコインの発行など新規事業を立ち上げた。

2020
持株会社体制へ移行、CAICA DIGITALに

グループ経営体制を強化すべく持株会社体制に移行。商号を「CAICA DIGITAL」に変更し、デジタル金融企業への転換を宣言した。

2023
暗号資産事業の構造改革

暗号資産交換所事業(カイカエクスチェンジ)を譲渡し、不採算事業からの撤退を断行。財務体質の抜本的な改善を実現した。

2025
ネクスを完全子会社化

IoT機器メーカーのネクスを株式交換で完全子会社化。分散型技術とリアルデバイスの融合による新サービス創出を目指す。

2026
中期経営計画の最終年度

売上高78億円・営業利益4.7億円を目標に、ITサービス事業の拡大とグループシナジーの最大化に挑む。

注目ポイント

金融システム開発50年の信頼

銀行・証券・保険など金融機関向けシステム開発で50年以上の実績。景気に左右されにくいストック型ビジネスが安定収益の基盤です。

Web3×IoTの成長ポテンシャル

ブロックチェーン技術とIoTデバイスの融合という独自のポジショニング。ネクス子会社化により、ハードとソフトの両面から新市場を開拓します。

無借金・高自己資本比率の財務基盤

有利子負債ゼロ、自己資本比率84.2%と極めて健全な財務体質。不採算事業の整理を完了し、攻めの投資に転じる準備が整っています。

サービスの実績は?

0
1株当たり配当金
FY2025/10実績
無配継続
+18.7%
売上高成長率
FY2026/10予想 (YoY)
84.2%
自己資本比率
FY2025/10実績
無借金経営
180
連結従業員数
2025年10月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2024/10に黒字転換したばかりで利益水準はまだ低い)
配当
なし
配当なし(無配継続中。業績の安定化が配当再開の前提)
安全性
安定
自己資本比率 84.2%(無借金・自己資本比率84.2%と財務は極めて健全)
稼ぐ力
普通
ROE 4.6%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 現時点では無配。業績回復と財務基盤の安定化を優先
1株配当配当性向
FY2017/300.0%
FY2018/300.0%
FY2019/300.0%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

株主優待制度は2023年10月を最後に廃止されています。

現在は無配が継続しており、配当の再開時期は未定です。過去には暗号資産「カイカコイン」を株主優待として贈呈していましたが、2023年10月権利分をもって廃止されました。業績の安定的な黒字化と内部留保の充実が配当再開の前提条件となります。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.6%
業界平均
21.3%
営業利益率下回る
この会社
1.3%
業界平均
154.8%
自己資本比率上回る
この会社
84.2%
業界平均
32.8%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/364.4億円
FY2023/354.1億円
FY2024/356.1億円
FY2025/352.0億円
営業利益
FY2022/3-13.9億円
FY2023/3-23.8億円
FY2024/31.1億円
FY2025/37,000万円

CAICA DIGITALはFY2021〜2023の3期連続赤字から、FY2024/10に黒字転換を果たしました。暗号資産関連事業の整理・撤退や販管費の大幅削減が奏功し、FY2025/10は営業利益0.7億円・純利益1.7億円を確保。FY2026/10予想は売上高62億円(+18.7%)とネクス子会社化による増収効果が見込まれています。

事業ごとの売上・利益

ITサービス事業
36億円69.2%)
金融サービス事業
8億円15.4%)
その他事業
8億円15.4%)
ITサービス事業36億円
利益: 2.5億円利益率: 6.9%

金融機関向けシステム開発・保守が主力。銀行・証券・保険向けに50年以上の実績。DXソリューション提供も拡大中。売上構成比約70%の基幹事業。

金融サービス事業8億円
利益: -1.0億円利益率: -12.5%

暗号資産関連サービスやWeb3事業を展開。カイカコイン(CICC)の運営やNFTプラットフォーム「Zaif INO」を提供。事業構造の再構築を推進中。

その他事業8億円
利益: -0.8億円利益率: -10.0%

ネクス子会社化に伴うIoT・通信機器関連事業。分散型技術とリアルデバイスの融合による新サービス創出を目指す。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/381.5%19.8%4.5%
FY2017/315.7%12.2%5.6%
FY2018/38.7%5.7%-5.2%
FY2019/3-29.0%-16.7%-8.1%
FY2020/3-6.0%-4.9%-11.3%
FY2021/3-7.0%-0.7%-15.4%
FY2022/3-121.2%-10.6%-21.6%
FY2023/3-176.9%-130.9%-44.0%
FY2024/31.8%1.2%2.1%
FY2025/34.6%3.9%1.3%

FY2023/10までは暗号資産関連事業の損失により大幅な赤字が継続していましたが、事業再編の成果によりFY2024/10に黒字転換。FY2025/10はROE 4.6%・営業利益率1.3%とまだ低水準ですが、中期経営計画では営業利益率6.0%を目標に掲げており、ITサービス事業の高付加価値化で収益性改善を目指しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率84.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
36.1億円

総資産はFY2021/10の1,072億円からFY2023/10には30億円へ大幅に縮小しましたが、これは暗号資産交換所事業(カイカエクスチェンジ)の譲渡によるものです。FY2025/10は43億円まで回復し、自己資本比率84.2%と無借金で極めて健全な財務体質を実現しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5,100万円
営業CF
投資に使ったお金
+2,400万円
投資CF
借入・返済など
-1.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+7,500万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3-2.7億円4.5億円-16.1億円1.8億円
FY2017/32.3億円-6.4億円17.7億円-4.1億円
FY2018/33.7億円-41.7億円42.1億円-38.0億円
FY2019/3-2.3億円-12.0億円-11.7億円-14.3億円
FY2020/3-5.9億円4.5億円25.4億円-1.4億円
FY2021/3-20.7億円-1.9億円15.4億円-22.6億円
FY2022/3-11.4億円-2.1億円-2.3億円-13.6億円
FY2023/3-17.2億円-5.7億円7.0億円-22.9億円
FY2024/32.8億円-3.9億円-2.5億円-1.0億円
FY2025/35,100万円2,400万円-1.7億円7,500万円

営業キャッシュフローはFY2021〜2023に大幅マイナスが続きましたが、FY2024/10に2.8億円のプラスへ転換しました。FY2025/10も0.5億円の営業CFを確保し、FCFも0.75億円とプラスに転じています。無借金経営のため財務CFは小幅にとどまり、自力での資金創出力が回復しつつあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1金融機関向けIT投資の縮小リスク(景気後退時の開発案件減少)
2暗号資産・Web3市場の規制強化リスク
3技術者の人材確保・流出リスク(IT人材の争奪戦激化)
4ネクス子会社化に伴うPMI(統合)リスク
5暗号資産価格の変動による収益影響リスク
6情報セキュリティ・サイバー攻撃リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/31.3億円0円0.0%
FY2017/37.3億円6,700万円9.2%
FY2018/36.1億円0円0.0%
FY2019/3-11.1億円0円-
FY2020/3-9.0億円0円-
FY2021/3-9.3億円0円-
FY2022/3-13.9億円0円-
FY2023/3-25.6億円0円-
FY2024/31.4億円1.1億円78.3%
FY2025/37,600万円0円0.0%

FY2021〜2023は赤字のため法人税の負担はありませんでした。FY2024/10は黒字転換初年度で実効税率78.3%と高くなりましたが、繰越欠損金の活用によりFY2025/10は実効税率0%となっています。今後は繰越欠損金の残高に応じて税負担が変動する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
550万円
従業員数
180
平均年齢
40歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/10550万円180-

連結従業員数は約180名で、少数精鋭のIT企業として運営されています。金融系システム開発のエンジニアが主力人材であり、ブロックチェーン領域の専門人材の採用・育成を強化しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主32%
浮動株68%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関1.5%
事業法人等30%
外国法人等3%
個人その他62.5%
証券会社3%

フィスコ(13.44%)とネクスグループ(10.31%)が安定大株主として上位に位置。浮動株比率が高く、個人投資家の売買が活発な銘柄です。

株式会社フィスコ(20,334,000株)13.44%
株式会社ネクスグループ(15,610,000株)10.31%
株式会社実業之日本デジタル(6,692,000株)4.42%
日本証券金融株式会社(5,299,000株)3.5%
小島智也(4,060,000株)2.68%
奥田弘之(2,271,000株)1.5%
株式会社フィスコ・コンサルティング(1,968,000株)1.3%
楽天証券株式会社(1,665,000株)1.1%
SBI証券株式会社(1,438,000株)0.95%
松井証券株式会社(1,211,000株)0.8%

筆頭株主はフィスコ(13.44%)で、投資情報サービス大手として資本関係を構築しています。第2位のネクスグループ(10.31%)は2025年10月にCAICA DIGITALの完全子会社となった企業の旧親会社です。事業法人が上位を占める株主構成で、個人投資家の保有比率も高く、出来高が大きい低位株として短期売買の対象にもなっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1,600万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
ITサービス事業36億円2.5億円6.9%
金融サービス事業8億円-1.0億円-12.5%
その他事業8億円-0.8億円-10.0%

ITサービス事業が売上の約70%を占める基幹事業で、金融機関向けシステム開発の安定収益が全社の屋台骨です。金融サービス事業は暗号資産関連の構造改革途上にあり赤字が残りますが、中期計画では営業利益率6%を目指し各事業の収益改善を進めています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 5名)
女性 0名(0.0% 男性 5
100%
監査報酬
1,500万円
連結子会社数
5
設備投資額
1.2億円
平均勤続年数(従業員)
10
臨時従業員数
50

取締役5名で構成されるコンパクトな経営体制です。女性取締役は現在不在であり、ダイバーシティの推進が今後の課題です。連結子会社5社を統括し、ネクスの完全子会社化によりグループ経営の範囲が拡大しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
中計目標に対して進捗は遅れ気味。売上高は目標の66%、営業利益は15%の進捗率にとどまる。最終年度での巻き返しにはネクス子会社化の効果が不可欠。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024年10月期〜2026年10月期)
FY2024/10〜FY2026/10
売上高: 目標 78.1億円 やや遅れ (51.9億円 (FY2025/10))
66.5%
営業利益: 目標 4.67億円 大幅遅れ (0.7億円 (FY2025/10))
15%
営業利益率: 目標 6.0% 大幅遅れ (1.3% (FY2025/10))
21.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/1062億円52億円-16.5%
FY2024/1063億円56億円-11.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

CAICA DIGITALは中期経営計画でFY2026/10に売上高78.1億円・営業利益4.67億円を目標に掲げていますが、FY2025/10実績は売上高51.9億円・営業利益0.7億円と目標に対して大きな乖離があります。ネクスの完全子会社化による売上増加効果が最終年度の目標達成の鍵となりますが、営業利益率の改善には一層の努力が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

CAICA DIGITALのTSRは5年間で108%と、TOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。FY2022〜2023は暗号資産事業の損失により株価が大きく下落しましたが、FY2025にかけて回復基調にあります。中期経営計画の達成と収益力の回復が今後のTSR改善の鍵です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+8.0%
100万円 →108.0万円
8.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY202278.0万円-22.0万円-22.0%
FY202365.0万円-35.0万円-35.0%
FY202472.0万円-28.0万円-28.0%
FY2025108.0万円+8.0万円8.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残13,556千株
売り残4,820千株
信用倍率2.81倍
3/14時点
今後の予定
2026年10月期 第2四半期決算発表2026年6月中旬(予定)
定時株主総会2026年1月下旬(予定)

PER 121.2倍・PBR 3.35倍と、情報通信業界の中でも割高な水準です。無配のため配当利回りは0%で、業界平均を大きく下回ります。信用買い残が売り残の約2.8倍と信用買いが優勢で、個人投資家の思惑買いが活発です。低位株(株価80円)のため値動きが大きく、短期売買の対象になりやすい銘柄です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 日経電子版, フィスコ
業界内ランキング
上位 60%
情報・通信業 約400社中 240位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
M&A・事業再編25%
暗号資産・Web325%
その他15%

最近の出来事

2026年3月1Q赤字転落

2026年10月期第1四半期(11-1月)の最終損益が900万円の赤字に転落。前年同期の黒字から悪化。

2025年7月ネクス子会社化

ネクスグループ子会社のネクスを株式交換により完全子会社化。IoTデバイスとソフトウェアの融合を目指す。

2025年6月中計修正

2025年10月期の業績予想と中期経営計画を修正。事業構造改革の進捗を反映。

(株)CAICA DIGITAL まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2024/10に黒字転換したばかりで利益水準はまだ低い)
配当
なし
配当なし(無配継続中。業績の安定化が配当再開の前提)
安全性
安定
自己資本比率 84.2%(無借金・自己資本比率84.2%と財務は極めて健全)
稼ぐ力
普通
ROE 4.6%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「金融×ブロックチェーンのシステム開発力で、デジタル金融の世界を切り拓くスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU