JUMP

日本通信9424

Japan Communications Inc.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 50.2%
稼ぐ力
高い
ROE 17.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが毎月支払っているスマートフォンの通信料金を「もっと安くできないかな?」と考えたことはありますか?日本通信は、大手キャリアから回線を借りて、より手頃な価格で通信サービスを提供する「格安SIM」の会社です。例えば「合理的シンプル290プラン」のように、使い方に合わせて料金を抑えられるプランを提供しています。また、普段あなたがスマホで行うネットショッピングの決済や本人確認が、もっと安全で簡単になる新しい技術(FPoS)も開発しています。将来的には、あなたのスマホがより安全な「デジタル身分証」や「お財布」になる、その裏側で日本通信の技術が活躍しているかもしれません。

MVNO(仮想移動体通信事業者)の草分けである日本通信は、近年黒字化を達成し成長軌道に乗っています。2024期は売上高74.0億円(前期比21.9%増)、営業利益11.39億円(同53.9%増)と大幅な増収増益を記録しました。しかし、2025期の会社予想では売上高92.4億円と増収を見込む一方、営業利益は9.62億円と減益を計画しており、これは戦略的な先行投資によるものと見られます。株価は長らく低迷していましたが、今後はSIMを基盤とした金融プラットフォーム「FPoS」事業が新たな収益の柱となるかどうかが最大の焦点です。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス

サービスの実績は?

74.0億円
売上高
2024期実績
+21.9% YoY
11.39億円
営業利益
2024期実績
+53.9% YoY
8.3
EPS (1株当たり純利益)
2024期実績
+97.6% YoY
0
1株あたり配当金
2024期実績
継続
26.24%
ROE (自己資本利益率)
2024期実績
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
17.7%(累計)
株主資本の利回り
ROA
8.8%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
10.4%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期80.4%14.8%-
2022/03期52.2%15.5%-
2023/03期59.6%27.7%-
2024/03期60.5%36.6%15.4%
2025/03期24.8%14.4%10.4%
3Q FY2026/317.7%(累計)8.8%(累計)10.4%

収益性は、2021/03期の営業赤字から脱却後、劇的な回復を遂げています。特に2024/03期には営業利益率が15.4%に達し、ROE(自己資本利益率)も45.8%を記録するなど、極めて高い資本効率を実現しました。直近の2025/03期は設備投資や事業拡大に伴うコスト増により利益率は一時的に低下したものの、過去数年間の収益改善トレンドは強固であり、高い収益力を維持しています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期35.0億円2.7億円-1.7円-
2022/03期46.3億円2.9億円1.8円+32.5%
2023/03期60.8億円6.9億円4.2円+31.1%
2024/03期74.0億円11.4億円13.7億円8.3円+21.8%
2025/03期92.4億円9.6億円8.5億円5.1円+24.8%

日本通信は、MVNO(仮想移動体通信事業者)としての高い技術力を背景に、合理的かつシンプルな料金プランが評価され、売上高は2021/03期の約35億円から2025/03期には約92億円へと順調に拡大しています。かつては営業赤字を計上していましたが、現在は収益構造が大きく改善しており、直近の2025/03期においても約9.6億円の営業利益を確保しました。安定的な成長軌道に乗る一方で、先行投資や競争環境の変化による利益の変動には注視が必要です。 【3Q 2026/03期実績】売上86億円(前年同期比29.1%)、営業利益8.9億円、純利益7.1億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
17.7%(累計)
業界平均
11.0%
営業利益率上回る
この会社
10.4%
業界平均
2.8%
自己資本比率下回る
この会社
50.2%
業界平均
59.9%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

5億5,609万円
取締役2名の合計

売上高は86.19億円(第3四半期)と成長傾向にあり、FPoSやローカル5Gといった新規事業の展開がリスク要因かつ収益の柱となっています。ドコモとの相互接続による独自SIMサービスの進展が、今後の業績変動における重要なカギです。

会社の計画は順調?

C
総合評価
正式な中期経営計画はなく、単年度の業績予想のみ。過去の予想は上振れ傾向にあるが、計画性には課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2025 業績目標
2025期
売上高: 目標 92.4億円 順調 (74.0億円)
80.1%
営業利益: 目標 9.62億円 順調 (11.39億円)
118.4%
EPS: 目標 5.1円 順調 (8.3円)
162.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2024期65億円74億円+13.8%
2023期50億円61億円+21.4%
2022期40億円46億円+15.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024期8億円11億円+51.9%
2023期5億円7億円+48.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

日本通信は現在、正式な中期経営計画を策定していません。これは、事業環境の変動が激しく、将来予測が困難であるためと説明されています。そのため、投資家は同社が公表する単年度の業績予想を計画達成能力の指標として参照する必要があります。過去の業績予想は保守的で、結果的に大幅に上回って着地する傾向が見られます。2025期予想は増収減益計画ですが、これも将来の成長に向けた先行投資フェーズと捉えることができます。

どんな話題が多い?

決算・業績45%
新サービス・製品30%
業務提携15%
株価・市場動向10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ケータイ Watch, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
情報・通信業 592社中 88位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年6月新サービス

FPoSに対応した「日本通信アプリ」の提供を開始し、本人確認の利便性を向上させた。

2026年2月決算好調

第3四半期決算で前年同期比26.5%増の経常利益8.8億円を達成し、成長基調を維持した。

2026年5月事業前進

ドコモとの音声通信相互接続により、独自SIMサービスにおける競争優位性がさらに高まった

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
18.6億円
借金(有利子負債)
Net Assets
46.4億円
会社の純資産

財務健全性は、収益力の向上に伴い自己資本が積み上がったことで、自己資本比率は2021/03期の14.2%から2024/03期には62.8%へと大幅に改善しました。直近の2025/03期では事業拡大のための資金調達や投資により総資産が約73億円に拡大し、有利子負債は約37億円となりました。今後、借り入れを活用した事業成長フェーズにおいて、負債水準と資本構成のバランスが財務安定性の鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産87億円、純資産46億円、自己資本比率50.2%、有利子負債19億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+9.3億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-11.1億円
投資に使ったお金
Financing CF
+19.6億円
借入・返済など
Free CF
-1.8億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期4.2億円5,400万円600万円3.7億円
2022/03期2,200万円2.7億円1.5億円2.5億円
2023/03期8.5億円2.0億円100万円6.5億円
2024/03期10.7億円2.1億円7,500万円8.6億円
2025/03期9.3億円11.1億円19.6億円1.8億円

営業キャッシュフローは、コア事業の成長により2023/03期以降、年間約9億円から10億円規模の安定したプラスを維持しています。2025/03期には戦略的な投資実施により投資キャッシュフローが約11億円のマイナスとなりましたが、営業活動で稼いだ資金を新規事業やシステム開発に積極的に投じる好循環が見られます。現在は将来的な成長に向けた資金調達も並行しており、FCF(フリーキャッシュフロー)は投資フェーズに応じて一時的にマイナスとなる傾向があります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
2,460万円
連結子会社数
6
設備投資額
8.2億円
平均勤続年数(従業員)
9.3
臨時従業員数
7

女性役員比率は16.7%であり、多様性確保に向けて取り組みを進めています。監査体制については監査報酬を適切に支出しており、適正なガバナンスが維持されています。また、連結子会社を6社保有し、事業規模に見合った効率的な組織体制を構築しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主15.8%
浮動株84.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15%
事業法人等0.8%
外国法人等14.4%
個人その他62.5%
証券会社7.2%

浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はMLPFS CUSTODY ACCOUNT(注3) (常任代理人 BOFA証券)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注2)(20,468,000株)12.33%
MLPFS CUSTODY ACCOUNT(注3) (常任代理人 BOFA証券株式会社)(13,064,300株)7.87%
NATIONAL FINANCIAL SERVICES LLC(注4) (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(12,928,239株)7.79%
株式会社SBI証券(3,796,372株)2.28%
JP JPMSE LUX RE SOCIETE GENERALE EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(2,973,800株)1.79%
JPモルガン証券株式会社(2,588,832株)1.56%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注2)(2,537,100株)1.52%
松井証券株式会社(1,533,900株)0.92%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)(1,447,059株)0.87%
和田 佳一郎(1,133,100株)0.68%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が上位を占めており、機関投資家による保有比率が高い構造です。創業者の影響力は依然として強い一方、浮動株が一定数存在し、市場での流動性が確保されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクとしては以下のようなものがあります
2必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載していますが、当社株式への投資に関連するリスクのすべてを網羅するものではありません
3なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです
4(1) 市場について ① 技術の進歩及び制度の整備について 当社は創業以来、モバイル通信の市場で事業を展開しています
5モバイル通信は、スマートフォンやタブレット端末の普及とともに社会に不可欠なものとなりましたが、同時に、セキュリティやプライバシーに関わる課題が広く認識されるようになっています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
795万円
従業員数
143
平均年齢
40.5歳
平均年収従業員数前年比
当期795万円143-

従業員の平均年収は795万円と、情報・通信業の中でも比較的高い水準を維持しています。この背景には、MVNO(仮想移動体通信事業者)の先駆として、技術開発や高度な専門知識を要する人材を確保し続けている企業方針があります。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2024期、2025期と2期連続で日本通信のTSRはTOPIXを大幅に下回っており(アンダーパフォーム)、株主へのリターン創出が課題となっています。これは、同社が無配を継続していることに加え、株価が市場全体の成長トレンドに乗り切れていないことが主な原因です。事業の黒字化は達成したものの、市場の期待を超える成長ストーリーを示し、株価に反映させることが急務と言えます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 成長投資優先のため無配
1株配当配当性向
2016/03期00.0%
2017/03期00.0%
2018/03期00.0%
2019/03期00.0%
2020/03期00.0%
2021/03期00.0%
2022/03期00.0%
2023/03期00.0%
2024/03期00.0%
2025/03期00.0%
株主優待
なし

現在、日本通信において株主優待制度は実施されておりません。

日本通信は現在、成長のための先行投資を優先する段階にあり、配当の実施については現時点では行っておらず、無配方針を継続しています。内部留保を技術開発や事業拡大に再投資することで、企業価値の最大化を目指す経営判断が取られています。将来的な利益還元については、今後の業績推移と財務基盤のさらなる安定化を待つ必要があります。

もし5年前に投資していたら?

2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 89.3万円 になりました (-10.7万円)
-10.7%
年度末時点評価額損益TSR
2021期162.3万円62.3万円62.3%
2022期133.3万円33.3万円33.3%
2023期155.3万円55.3万円55.3%
2024期128.9万円28.9万円28.9%
2025期89.3万円10.7万円-10.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残12,580,200株
売り残962,300株
信用倍率13.07倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第4四半期決算発表2026年5月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

日本通信のPERは業界平均並みですが、PBRは5.87倍と業界平均を大幅に上回っており、成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。一方で、長年無配が続いており、インカムゲインを狙う投資家には不向きです。信用取引では買い残が多く、信用倍率が13倍超と高水準にあるため、将来的な売り圧力には注意が必要です。今後の決算発表で示されるFPoS事業の進捗が、市場の評価を左右するでしょう。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期-2.4億円0円-
2022/03期3.0億円500万円1.7%
2023/03期7.8億円8,900万円11.4%
2024/03期11.8億円0円0.0%
2025/03期10.0億円1.5億円15.1%

過去には過去の赤字繰越欠損金の活用により税負担が抑制されていましたが、業績の黒字定着に伴い、直近では適正な税負担が発生しています。2024/03期は繰延税金資産の取り崩し等の要因で法人税等が実質的にゼロとなっていますが、これは恒常的なものではありません。今後は法令に基づいた標準的な実効税率へ回帰する見込みです。

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もっと知る

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日本通信 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 50.2%
稼ぐ力
高い
ROE 17.7%(累計)
話題性
好評
ポジ 65%

「MVNOの老舗が、SIMを『金融と認証の鍵』に変えるFPoS事業で再起をかける挑戦者」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU