シンクロ・フード
Synchro Food Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
飲食店の縁の下の力持ち!業界のインフラを創るプラットフォーマー
多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる。
この会社ってなに?
あなたがお気に入りのカフェやレストランで食事をするとき、そのお店の裏側でシンクロ・フードのサービスが活躍しているかもしれません。例えば、お店のシェフは「求人飲食店ドットコム」でこの仕事を見つけ、お店の場所も同社のサイトで探した可能性があります。さらに、お店で使われているこだわりの食材も、シンクロ・フードが運営する仕入れ先探しのサイトで見つけたものかもしれません。このように、飲食店の開業から日々の運営、そしてM&Aによる売却まで、あらゆる場面を支える「縁の下の力持ち」のような存在です。
飲食店向けプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営し、求人やM&A仲介などを手掛ける。FY2025は売上高39.5億円、営業利益10.97億円を達成し、成長を維持。しかし、FY2026の会社予想は売上高41.0億円(前期比3.8%増)に対し、営業利益は8.20億円(同25.3%減)と大幅な減益を見込む。近年はアクティビストからの株主提案を受け、経営陣の刷新やガバナンス改革が進行中であり、今後の成長戦略と収益性の回復が投資家の注目点となっている。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南1丁目7番8号
- 公式
- www.synchro-food.co.jp
社長プロフィール
私たちは、飲食店の出店から運営までをワンストップで支援するプラットフォームを提供しています。テクノロジーを活用して業界の非効率を解消し、多様な飲食体験から生まれる幸せを日本中、そして世界へ広げていくことを目指します。
この会社のストーリー
飲食店の出店・開業支援を目的とし、「飲食店.COM」の前身となるサービスを開始。飲食業界の課題解決への挑戦が始まる。
飲食店の大きな課題である人材確保を支援するため、求人情報サービスを開始。事業の柱が一つ加わる。
設立から13年、飲食業界に特化したプラットフォームとしての価値が認められ、株式上場を果たす。公開価格2,100円に対し、初値は2,970円と市場の期待を集めた。
マザーズ上場からわずか1年で東証一部(現プライム市場)へ。企業の信頼性と成長性が高く評価される。
飲食業界が大きな打撃を受ける中、キッチンカー事業の譲受など、新たな飲食店の形を支援するサービスへも進出。逆境をバネに事業領域を広げる。
飲食店の事業承継や売却ニーズの高まりを受け、M&A仲介サービスを強化。業界の変化に対応し、飲食店のライフサイクル全体を支える体制を構築。
「ROE 25%」という高い財務目標を掲げた新中期経営計画をスタート。既存事業の強化と積極的な成長投資で、企業価値のさらなる向上を目指す。
注目ポイント
物件探しから求人、仕入れ、M&Aまで、飲食店の開業から閉店までを一気通貫でサポート。飲食店のあらゆる「困った」を解決するプラットフォームが強みです。
コロナ禍を乗り越え増収増益を達成し、2期連続の増配も発表。中期経営計画では「ROE25%」という高い目標を掲げ、さらなる企業成長を目指しています。
キッチンカー事業の買収など、M&Aを積極的に活用してサービスを拡充。時代のニーズを捉え、飲食業界の新たな可能性を切り拓いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 10円 | 37.9% |
| FY2025/3 | 15円 | 62.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社はFY2024/3より配当を開始し、株主還元を本格化させました。配当性向を重視した利益還元方針を掲げており、業績の成長に合わせて配当額を決定する姿勢を示しています。今後も安定した事業利益を原資とした持続的な還元が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
シンクロ・フードは、飲食店経営を支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を中核に事業を展開し、FY2021/3のコロナ禍の影響による赤字からV字回復を遂げました。その後、M&A仲介事業などの成長投資が奏功し、FY2025/3には売上高が約39.5億円、当期純利益が約6.6億円にまで拡大しました。現在は成長フェーズから安定成長への移行期にあり、FY2026/3は一定の利益確保を目指す堅実な業績予想となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -7.1% | -6.5% | -14.2% |
| FY2022/3 | 11.8% | 10.0% | 23.0% |
| FY2023/3 | 17.8% | 14.7% | 29.9% |
| FY2024/3 | 16.4% | 13.9% | 28.8% |
| FY2025/3 | 12.4% | 10.8% | 27.8% |
収益性は非常に高く、特にFY2023/3には営業利益率が約29.9%に達するなど、プラットフォームビジネス特有の高い収益構造が確立されています。ROE(自己資本利益率)も二桁台を安定的に維持しており、限られた資本を効率的に活用して利益を生み出す能力が証明されています。ただし、今後はさらなる成長のための積極投資が予想されるため、投資コストとのバランスが収益性維持の鍵となります。
財務は安全?
同社の財務基盤は極めて強固で、有利子負債ゼロの無借金経営を継続しています。自己資本比率は80%台後半という非常に高い水準を維持しており、盤石な財務状態が構築されています。この健全な財務体質により、将来的なM&Aや新規事業開発に向けた成長投資を行う余力も十分に確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -4.0億円 | -2,800万円 | -5,100万円 | -4.3億円 |
| FY2022/3 | 7.4億円 | 1.2億円 | 0円 | 8.6億円 |
| FY2023/3 | 8.5億円 | -400万円 | 0円 | 8.5億円 |
| FY2024/3 | 7.4億円 | -5.3億円 | 4,900万円 | 2.1億円 |
| FY2025/3 | 4.4億円 | -1,000万円 | 3.7億円 | 4.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の成長に伴い安定的にプラスを生み出しており、強固な稼ぐ力を維持しています。FY2024/3には成長投資のための支出が増加しましたが、全体としてはフリーキャッシュフローもプラスで推移しています。潤沢な手元資金を背景に、必要に応じて機動的な財務戦略を実行できる体制が整っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -1.6億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 4.5億円 | 1.1億円 | 25.0% |
| FY2023/3 | 8.8億円 | 2.5億円 | 28.5% |
| FY2024/3 | 10.4億円 | 3.3億円 | 32.0% |
| FY2025/3 | 10.9億円 | 4.3億円 | 39.3% |
FY2021/3の赤字期を除き、毎期安定的に利益を計上しているため、適正な法人税等を納付しています。実効税率は年度により多少の変動がありますが、概ね30%前後で推移しています。利益成長に伴い納税額も増加傾向にあり、企業としての社会的責任を全うしています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 568万円 | 203人 | - |
従業員の平均年収は568万円であり、情報・通信業という業界特性を考慮すると平均的~やや安定した水準にあります。平均年齢が32.9歳と若く、若手から中堅層が中心となってサービス開発を行う企業文化が、この報酬水準に反映されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はエイトクラウズ・NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人)香港上海銀行・AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人)みずほ銀行。
大株主にはエイトクラウズ株式会社や国内外の機関投資家が名を連ねており、かつては創業者である藤代真一氏や大須賀康人氏の影響力が強かったものの、アクティビスト(物言う株主)の関与により株主構成が大きく変化しています。特に外国法人の保有比率が高まっており、企業経営に対する市場からの規律付けが強化されている点が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業として飲食店ドットコムなどのメディアプラットフォーム運営およびM&A仲介を展開しています。飲食業界の景況感や出店動向が直接的な事業リスクとして開示されており、外食市場のボラティリティ(変動幅)が収益に大きく影響を与える構造です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、指名報酬委員会の委員を社外取締役全員で構成するなど、客観的かつ透明性の高い経営体制の構築に注力しています。連結子会社数は1社とコンパクトな組織体制であり、迅速な意思決定を重視する規模感の企業と言えます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 42億円 | — | 40億円 | -6.0% |
| FY2024 | 35億円 | — | 36億円 | +2.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 13億円 | — | 11億円 | -12.9% |
| FY2024 | 10億円 | — | 10億円 | +3.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年5月に新たな中期経営計画(FY2026〜FY2028)を発表しましたが、具体的な売上・利益目標は示されず、ROE 25%という財務目標のみが掲げられました。しかし、FY2026の通期予想は営業利益が25.3%減と大幅な減益を見込んでおり、計画初年度から収益性の課題に直面しています。過去の業績予想も未達となるケースが見られ、計画の実現性には慎重な評価が必要です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024には自社TSRが313.7%に達し、TOPIXの198%を大きく上回りました。これは、コロナ禍からの飲食業界の回復を背景とした業績拡大と、増配による株主還元の強化が株価にポジティブに作用した結果と考えられます。ただし、足元の株価は軟調であり、今後のTSRは減益予想を跳ね返す成長戦略を実現できるかが鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 194.0万円 | +94.0万円 | 94.0% |
| FY2022 | 148.7万円 | +48.7万円 | 48.7% |
| FY2023 | 222.6万円 | +122.6万円 | 122.6% |
| FY2024 | 313.7万円 | +213.7万円 | 213.7% |
| FY2025 | 271.4万円 | +171.4万円 | 171.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに情報・通信業の平均を下回っており、市場からは割安と評価されている可能性があります。一方、配当利回りは3.29%と業界平均より高く、株主還元への意識が見られます。信用倍率は2.06倍と落ち着いていますが、時価総額が133億円と小型であるため、需給要因による株価変動には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
臨時株主総会においてアクティビストが提案した取締役2名の解任が決議された。
人材紹介サービス「飲食店ドットコムエージェント」の提供を開始。
2026年3月期から2028年3月期までの中期経営計画を発表し、ROE 25%の目標を掲げた。
最新ニュース
シンクロ・フード まとめ
ひとめ診断
「飲食店の開業、運営、売却まで全てを網羅する『食のDX』プラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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