(株)ソフトフロントホールディングス2321
Softfront Holdings
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
企業のコールセンターに電話をかけた際、AIが自然な会話で対応してくれる仕組み、それがソフトフロントの『commubo(コミュボ)』です。予約受付や問い合わせ対応など、人手不足が深刻なコールセンター業務をAIロボットが24時間対応。また、クラウド電話サービスにより、企業の電話環境のデジタル化も支援しています。IoTデバイスへの音声通話機能の組み込みなど、次世代の通信技術にも取り組んでいます。
ソフトフロントホールディングスは1997年設立のIT企業で、コールセンター向け自然会話AIロボット『commubo』とクラウド電話サービスを主力事業としています。2025年3月期は売上高8.2億円(前年比-7.4%)、営業利益2,800万円と4期ぶりに営業黒字に転換しましたが、最終損益は8,100万円の赤字が続いています。M&AによるCMS事業への参入や、ノアソリューションとの業務提携によるAI関連ソフトウェアの強化を進めており、再建途上にあります。PBR 9.05倍と高い評価を受ける一方、2026/03期は再び営業赤字を予想しており、成長投資の段階にあります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区九段南四丁目8番19号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
自然会話AIロボット『commubo』やクラウド電話サービスの提供。コールセンター向けAIソリューションと通信基盤技術を展開。売上構成比100%の単一セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.3% | 12.9% | - |
| 2022/03期 | 7.6% | 4.7% | - |
| 2023/03期 | 11.2% | 7.4% | - |
| 2024/03期 | 95.1% | 49.2% | 18.4% |
| 2025/03期 | 11.1% | 7.3% | 3.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.6%(累計) | 4.9%(累計) | 17.3% |
2021/03期にはROE 26.3%・営業利益率9.4%と高い収益性を示しましたが、2022期〜2024にかけて事業拡大に伴う先行投資で赤字が続きました。2025/03期は営業利益率3.4%と黒字に復帰しており、事業基盤の再構築が進んでいます。ただし、2024/03期のROE -185.4%は純資産の大幅な減少が影響したものです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.1億円 | 3,000万円 | 5,400万円 | 2.0円 | - |
| 2022/03期 | 3.8億円 | 1,800万円 | 2,900万円 | -1.0円 | +21.9% |
| 2023/03期 | 7.6億円 | 4,800万円 | 5,900万円 | -1.9円 | +102.1% |
| 2024/03期 | 8.9億円 | 1.6億円 | 3.2億円 | -10.3円 | +16.5% |
| 2025/03期 | 8.2億円 | 2,900万円 | 8,100万円 | -2.6円 | -7.4% |
売上高は2021/03期の3.1億円から2024/03期には8.9億円まで拡大しましたが、2025/03期は顧客獲得の長期化により8.2億円と一時的に減収となりました。営業利益は2025/03期に2,800万円と4期ぶりの黒字転換を果たしましたが、最終損益は投資損失等により赤字が継続しています。2026/03期は売上高9.5億円を予想しつつ、成長投資により営業赤字に転じる見込みです。 【3Q 2026/03期実績】売上6.2億円(前年同期比3.3%)、営業利益△1.1億円、純利益△96百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション・プラットフォーム関連 | 8.2億円 | 2,800万円 | 3.4% |
単一セグメント(コミュニケーション・プラットフォーム関連)で事業を展開しています。主力はコールセンター向け自然会話AIロボット『commubo』とクラウド電話サービスで、音声通話用ミドルウェア『SUPREE』のIoTデバイス向け展開も進めています。M&AによるCMS事業参入やノアソリューションとの業務提携により、AI関連のサービス領域を拡大中です。
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競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ノアソリューションとの業務提携基本合意書を締結。AI関連ソフトウェアの開発強化を図る。
2026/03期 第3四半期決算を発表。累計最終損益9,600万円の赤字だが、前年同期からは改善傾向。
2025/03期通期決算で4期ぶりの営業黒字を達成。大型増資による財務基盤の強化も実現。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2024/03期には純資産が1.7億円まで減少し自己資本比率が25.4%に低下しましたが、2025/03期に大型の資金調達(第三者割当増資等)を実施し、純資産12.9億円・自己資本比率72.0%へ大幅に改善しました。有利子負債はほぼゼロで、財務基盤は増資により大きく強化されています。 【3Q 2026/03期】総資産22億円、純資産19億円、自己資本比率76.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,700万円 | 2,400万円 | 1,300万円 | 2,300万円 |
| 2022/03期 | 900万円 | 4,000万円 | 2,600万円 | 4,900万円 |
| 2023/03期 | 4,500万円 | 7,800万円 | 1,200万円 | 1.2億円 |
| 2024/03期 | 6,500万円 | 3,000万円 | 1,400万円 | 3,500万円 |
| 2025/03期 | 6,100万円 | 1,400万円 | 11.7億円 | 4,700万円 |
営業キャッシュフローは2023/03期を除きプラスを維持しており、本業での資金創出力は安定しています。2025/03期の財務CF 11.7億円は第三者割当増資等による大型の資金調達を反映しています。手元資金は14.2億円まで増加し、今後の成長投資に向けた資金を確保しました。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が1名(10.0%)を占めています。3社の連結子会社を持つ小規模グループ経営で、設備投資は約2,000万円と抑制的です。平均勤続年数7.2年は、IT業界としては標準的な水準です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 560万円 | 48人 | - |
従業員数48名の小規模組織で、平均年収は560万円です。IT業界の中ではやや低めの水準ですが、平均年齢45.1歳・平均勤続年数7.2年と、専門人材が比較的安定して在籍しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間のTSRは96.7%とほぼ横ばいで、TOPIX(189.5%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。2024期には68.3%まで落ち込みましたが、2025期には96.7%まで回復しました。業績の黒字定着と成長軌道への回帰が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
株主優待制度はありません。
現在は無配が続いており、株主優待制度もありません。会社方針として内部留保に重点を置き、事業成長と将来のキャッシュフロー増大を優先しています。黒字化の定着後に配当開始が期待されますが、当面は成長投資を優先する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 120.8万円 | 20.8万円 | 20.8% |
| 2022期 | 79.2万円 | 20.8万円 | -20.8% |
| 2023期 | 86.7万円 | 13.3万円 | -13.3% |
| 2024期 | 68.3万円 | 31.7万円 | -31.7% |
| 2025期 | 96.7万円 | 3.3万円 | -3.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 9.05倍は業界平均(約3.2倍)を大きく上回る水準で、AI関連銘柄としての期待が株価に織り込まれています。信用買残が142万株と多く、信用倍率355倍と極端な買い超となっており、需給面での注意が必要です。配当はゼロですが、成長期待による株価上昇がリターンの源泉となっています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,700万円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | -3,400万円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | -5,200万円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | -1.7億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | -5,800万円 | 0円 | - |
2021/03期を除き税引前損益は赤字が続いており、法人税等の負担はほぼ発生していません。繰越欠損金を保有しているため、将来黒字化した際には税負担が軽減される見込みです。
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(株)ソフトフロントホールディングス まとめ
「AI音声ロボットとクラウド電話で、コールセンターDXを推進するグロース企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。