テレビ東京ホールディングス9413
TV TOKYO Holdings Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが夜に経済ニュース「ワールドビジネスサテライト(WBS)」を見たり、週末に「SPY×FAMILY」や「孤独のグルメ」といった人気アニメやドラマを楽しんだりする時、その番組を制作・放送しているのがテレビ東京です。さらに、それらの人気コンテンツはテレビ放送だけでなく、動画配信サービスで世界中に届けられたり、キャラクターグッズになって販売されたりしています。普段何気なく楽しんでいるエンタメの裏側で、テレビ東京はコンテンツという資産を様々な形で活用し、収益を上げているのです。
テレビ東京HDは、2025期に売上高1,558.4億円(前期比+4.9%)、営業利益77.89億円(同-11.9%)を達成しました。主力の放送事業が堅調な一方、成長ドライバーであるアニメ・配信事業は国内外で好調を維持しています。近年はIP(知的財産)プロデュース企業への出資やeスポーツイベント会社買収など、コンテンツ価値を最大化する「グローバルIPメディア」への進化を加速させており、放送外収入の拡大が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区六本木3丁目2番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.9% | 2.0% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 4.6% | - |
| 2023/03期 | 7.3% | 4.9% | - |
| 2024/03期 | 7.0% | 4.7% | 5.9% |
| 2025/03期 | 6.0% | 4.1% | 5.0% |
| 3Q FY2026/3 | 8.0%(累計) | 5.2%(累計) | 9.2% |
収益性指標を見ると、営業利益率は5%から6%台で推移しており、メディア業界の中で効率的な経営が行われています。ROEは近年5-7%の範囲で安定しており、資本効率を意識した経営が定着してきました。特にコンテンツへの投資と回収のサイクルが確立されている点が、安定的な利益創出に寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,391億円 | — | 25.8億円 | 91.1円 | - |
| 2022/03期 | 1,481億円 | — | 60.2億円 | 214.9円 | +6.5% |
| 2023/03期 | 1,510億円 | — | 67.2億円 | 244.1円 | +2.0% |
| 2024/03期 | 1,486億円 | 88.4億円 | 67.4億円 | 248.4円 | -1.6% |
| 2025/03期 | 1,558億円 | 77.9億円 | 60.3億円 | 224.3円 | +4.9% |
テレビ東京ホールディングスの業績は、アニメや配信事業の好調を背景に、売上高が1,500億円規模で安定して推移しています。2025/03期の売上高は1,558億円となり、配信プラットフォームや海外向けIPビジネスが着実に成長しました。2026/03期予想では増収増益を見込んでおり、強みであるコンテンツ力を軸とした収益基盤の安定感が際立っています。 【3Q 2026/03期実績】売上1243億円(通期予想比79%)、営業利益114億円(同143%)、純利益80億円(同126%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
放送事業を核としつつ、アニメや配信等の知的財産(IP)ビジネスへの収益シフトが鮮明です。経営上のリスクとしては、広告費の変動や視聴率の低下、およびコンテンツ制作における法的リスクや災害時の放送維持などが挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,550億円 | — | 1,558億円 | +0.5% |
| 2024期 | 1,570億円 | — | 1,486億円 | -5.4% |
| 2023期 | 1,500億円 | — | 1,510億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | — | 78億円 | -13.5% |
| 2024期 | 95億円 | — | 88億円 | -7.0% |
| 2023期 | 83億円 | — | 92億円 | +11.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「2025中期経営計画」では、2027期に営業利益115億円を目標に掲げています。初年度である2025期の実績は77.89億円で、進捗率は67.7%とややビハインドしています。アニメ・配信事業の成長で売上は拡大傾向ですが、コスト増もあり利益率が課題です。過去の業績予想は売上高では比較的正確ですが、営業利益は下振れする傾向が見られます。目標達成には放送外事業のさらなる収益性向上が不可欠です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年4-12月期決算にて純利益が前年同期比82%増となる大幅増益を達成。
株価が上場来高値を更新し、市場から高い注目を集めました。
「テレ東 VISION2035」と中期経営計画(2025-2027年度)を策定し公表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で約68.8%という高い水準を維持しています。近年有利子負債が発生しましたが、潤沢な現預金と高い自己資本により、財務基盤は盤石な状態です。強固なBSは今後の新規IP投資や戦略的な事業展開を支える強力な裏付けとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産1577億円、純資産1082億円、自己資本比率64.6%、有利子負債56億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 58.6億円 | 39.5億円 | 18.6億円 | 19.1億円 |
| 2022/03期 | 135億円 | 13.5億円 | 47.9億円 | 122億円 |
| 2023/03期 | 111億円 | 83.3億円 | 31.4億円 | 28.0億円 |
| 2024/03期 | 64.7億円 | 47.1億円 | 34.1億円 | 17.6億円 |
| 2025/03期 | 75.7億円 | 20.1億円 | 40.5億円 | 55.5億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が着実であることを示しています。投資キャッシュフローは新規コンテンツへの投資や機材関連支出により適正にコントロールされています。安定的なフリー・キャッシュフローの創出により、株主還元や成長投資への柔軟な資金配分が可能となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる登用が期待されます。取締役会には報酬諮問委員会を設置するなど、同業他社の水準を意識した透明性の高い報酬決定プロセスを採用しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,364万円 | 1,651人 | - |
従業員平均年収は1,364万円と非常に高い水準です。これはキー局としての収益力に加え、番組制作やIPビジネスの拡大による高い付加価値創出が背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は過去5年間、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回るパフォーマンス)しています。これは、同社のアニメ・配信事業の成長が評価され株価が上昇したものの、日本株市場全体の上昇ペースには及ばなかったことを示しています。特に2024期以降はTOPIXが大幅に上昇したため、差が拡大しました。株価成長と安定配当を両立させ、市場平均を上回るリターンを株主にもたらすことが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 24.0% |
| 2017/03期 | 40円 | 26.4% |
| 2018/03期 | 50円 | 23.3% |
| 2019/03期 | 40円 | 35.0% |
| 2020/03期 | 40円 | 43.7% |
| 2021/03期 | 40円 | 43.9% |
| 2022/03期 | 60円 | 27.9% |
| 2023/03期 | 80円 | 32.8% |
| 2024/03期 | 80円 | 32.2% |
| 2025/03期 | 90円 | 40.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約43万円) |
| 金額相当 | 未定 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針として業績連動を意識した安定的かつ継続的な利益還元を掲げています。近年の増配傾向からも株主還元を重視する姿勢が読み取れます。配当性向も適切な水準で推移しており、財務の健全性を維持しつつバランスの取れた還元政策が継続されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.6万円 | 2.6万円 | 2.6% |
| 2022期 | 88.6万円 | 11.4万円 | -11.4% |
| 2023期 | 112.1万円 | 12.1万円 | 12.1% |
| 2024期 | 136.8万円 | 36.8万円 | 36.8% |
| 2025期 | 162.6万円 | 62.6万円 | 62.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は25.91倍と高水準です。これは、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いことを示唆しますが、一方で将来的な売り圧力となる可能性も秘めています。同業他社比較ではPER・PBRが割安な水準にあり、配当利回りは業界平均を上回っているため、バリュー株としての魅力があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.4億円 | 27.6億円 | 51.8% |
| 2022/03期 | 91.6億円 | 31.4億円 | 34.2% |
| 2023/03期 | 93.8億円 | 26.5億円 | 28.3% |
| 2024/03期 | 96.0億円 | 28.6億円 | 29.8% |
| 2025/03期 | 82.5億円 | 22.2億円 | 26.9% |
法人税等の実効税率は、過去の年度で一時的な要因による変動が見られるものの、足元では標準的な税率水準に収束しています。税引前利益に対する法人税等の負担感は適正な範囲にあり、安定した収益力に基づく着実な納税が行われています。今後は利益水準に応じた安定した納税が継続する見込みです。
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