テレビ東京ホールディングス
TV TOKYO Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月29日
独自の視点で時代を切り拓くコンテンツメーカー
独自のコンテンツを軸とした「グローバルIPメディア」へと進化し、世界中の人々に楽しさと感動を届け続ける。
この会社ってなに?
あなたが夜に経済ニュース「ワールドビジネスサテライト(WBS)」を見たり、週末に「SPY×FAMILY」や「孤独のグルメ」といった人気アニメやドラマを楽しんだりする時、その番組を制作・放送しているのがテレビ東京です。さらに、それらの人気コンテンツはテレビ放送だけでなく、動画配信サービスで世界中に届けられたり、キャラクターグッズになって販売されたりしています。普段何気なく楽しんでいるエンタメの裏側で、テレビ東京はコンテンツという資産を様々な形で活用し、収益を上げているのです。
テレビ東京HDは、FY2025に売上高1,558.4億円(前期比+4.9%)、営業利益77.89億円(同-11.9%)を達成しました。主力の放送事業が堅調な一方、成長ドライバーであるアニメ・配信事業は国内外で好調を維持しています。近年はIP(知的財産)プロデュース企業への出資やeスポーツイベント会社買収など、コンテンツ価値を最大化する「グローバルIPメディア」への進化を加速させており、放送外収入の拡大が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区六本木3丁目2番1号
- 公式
- www.txhd.co.jp
社長プロフィール

テレビ東京グループは、変化の激しい時代においても、視聴者・ユーザーの皆様に信頼され、愛されるコンテンツをお届けすることを目指しています。地上波だけでなく、BS、配信、イベントなど、多角的な事業展開を通じて、コンテンツ価値の最大化を図り、持続的な成長を実現してまいります。
この会社のストーリー
科学テレビ教育専門局として「株式会社東京12チャンネルプロダクション」が設立され、テレビ放送を開始。これがテレビ東京の原点となる。
総合放送局へ移行し、社名を「株式会社テレビ東京」に変更。全国ネットワーク「メガTONネットワーク(現・TXNネットワーク)」の構築を開始する。
日本初の経済専門ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」がスタート。経済報道に強いテレビ東京のイメージを確立する。
アニメ「ポケットモンスター」の放送を開始。後に世界的な人気コンテンツとなり、同社のアニメ事業の柱へと成長する。
認定放送持株会社体制へ移行し、「株式会社テレビ東京ホールディングス」を設立。東京証券取引所市場第一部に上場する。
アニメやドラマのIP(知的財産)を活用したビジネスを強化。eスポーツイベント会社やIPプロデュース企業への出資・買収を行い、事業の多角化を推進する。
10年後の目指す姿として「テレ東VISION2035」を策定。グローバルIPメディアへの進化を掲げ、アニメ・配信事業のさらなる強化を目指す。
注目ポイント
「ポケモン」「NARUTO」「SPY×FAMILY」など世界的人気を誇るアニメIPを多数保有。配信やライセンス事業を通じて海外売上を拡大しており、成長の大きな柱となっています。
「WBS」などの経済番組や、「ゴッドタン」「家、ついて行ってイイですか?」といったユニークなバラエティ番組で定評あり。他局とは一線を画す企画力が強みです。
番組コンテンツをIP(知的財産)と捉え、配信、イベント、グッズ化など多角的に展開。IPプロデュース企業への出資など、コンテンツ価値を最大化する動きを加速させています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 40円 | 43.9% |
| FY2022/3 | 60円 | 27.9% |
| FY2023/3 | 80円 | 32.8% |
| FY2024/3 | 80円 | 32.2% |
| FY2025/3 | 90円 | 40.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約43万円) |
| 金額相当 | 未定 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針として業績連動を意識した安定的かつ継続的な利益還元を掲げています。近年の増配傾向からも株主還元を重視する姿勢が読み取れます。配当性向も適切な水準で推移しており、財務の健全性を維持しつつバランスの取れた還元政策が継続されています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
テレビ東京ホールディングスの業績は、アニメや配信事業の好調を背景に、売上高が1,500億円規模で安定して推移しています。FY2025/3の売上高は1,558億円となり、配信プラットフォームや海外向けIPビジネスが着実に成長しました。FY2026/3予想では増収増益を見込んでおり、強みであるコンテンツ力を軸とした収益基盤の安定感が際立っています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.9% | 2.0% | 3.8% |
| FY2022/3 | 6.7% | 4.5% | 5.8% |
| FY2023/3 | 7.2% | 4.8% | 6.1% |
| FY2024/3 | 6.8% | 4.6% | 5.9% |
| FY2025/3 | 5.9% | 4.1% | 5.0% |
収益性指標を見ると、営業利益率は5%から6%台で推移しており、メディア業界の中で効率的な経営が行われています。ROEは近年5-7%の範囲で安定しており、資本効率を意識した経営が定着してきました。特にコンテンツへの投資と回収のサイクルが確立されている点が、安定的な利益創出に寄与しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で約68.8%という高い水準を維持しています。近年有利子負債が発生しましたが、潤沢な現預金と高い自己資本により、財務基盤は盤石な状態です。強固なBSは今後の新規IP投資や戦略的な事業展開を支える強力な裏付けとなっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 58.6億円 | -39.5億円 | -18.6億円 | 19.1億円 |
| FY2022/3 | 135億円 | -13.5億円 | -47.9億円 | 122億円 |
| FY2023/3 | 111億円 | -83.3億円 | -31.4億円 | 28.0億円 |
| FY2024/3 | 64.7億円 | -47.1億円 | -34.1億円 | 17.6億円 |
| FY2025/3 | 75.7億円 | -20.1億円 | -40.5億円 | 55.5億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が着実であることを示しています。投資キャッシュフローは新規コンテンツへの投資や機材関連支出により適正にコントロールされています。安定的なフリー・キャッシュフローの創出により、株主還元や成長投資への柔軟な資金配分が可能となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 53.4億円 | 27.6億円 | 51.8% |
| FY2022/3 | 91.6億円 | 31.4億円 | 34.2% |
| FY2023/3 | 93.8億円 | 26.5億円 | 28.3% |
| FY2024/3 | 96.0億円 | 28.6億円 | 29.8% |
| FY2025/3 | 82.5億円 | 22.2億円 | 26.9% |
法人税等の実効税率は、過去の年度で一時的な要因による変動が見られるものの、足元では標準的な税率水準に収束しています。税引前利益に対する法人税等の負担感は適正な範囲にあり、安定した収益力に基づく着実な納税が行われています。今後は利益水準に応じた安定した納税が継続する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,364万円 | 1,651人 | - |
従業員平均年収は1,364万円と非常に高い水準です。これはキー局としての収益力に加え、番組制作やIPビジネスの拡大による高い付加価値創出が背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本経済新聞社・みずほ銀行・三井物産。
筆頭株主である株式会社日本経済新聞社が約33%の株式を保有しており、強い影響力を有しています。残る株主構成も金融機関や事業会社が上位を占めており、安定した長期保有株主が多い構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
放送事業を核としつつ、アニメや配信等の知的財産(IP)ビジネスへの収益シフトが鮮明です。経営上のリスクとしては、広告費の変動や視聴率の低下、およびコンテンツ制作における法的リスクや災害時の放送維持などが挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる登用が期待されます。取締役会には報酬諮問委員会を設置するなど、同業他社の水準を意識した透明性の高い報酬決定プロセスを採用しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,550億円 | — | 1,558億円 | +0.5% |
| FY2024 | 1,570億円 | — | 1,486億円 | -5.4% |
| FY2023 | 1,500億円 | — | 1,510億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 90億円 | — | 78億円 | -13.5% |
| FY2024 | 95億円 | — | 88億円 | -7.0% |
| FY2023 | 83億円 | — | 92億円 | +11.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「2025中期経営計画」では、FY2027に営業利益115億円を目標に掲げています。初年度であるFY2025の実績は77.89億円で、進捗率は67.7%とややビハインドしています。アニメ・配信事業の成長で売上は拡大傾向ですが、コスト増もあり利益率が課題です。過去の業績予想は売上高では比較的正確ですが、営業利益は下振れする傾向が見られます。目標達成には放送外事業のさらなる収益性向上が不可欠です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は過去5年間、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回るパフォーマンス)しています。これは、同社のアニメ・配信事業の成長が評価され株価が上昇したものの、日本株市場全体の上昇ペースには及ばなかったことを示しています。特にFY2024以降はTOPIXが大幅に上昇したため、差が拡大しました。株価成長と安定配当を両立させ、市場平均を上回るリターンを株主にもたらすことが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 102.6万円 | +2.6万円 | 2.6% |
| FY2022 | 88.6万円 | -11.4万円 | -11.4% |
| FY2023 | 112.1万円 | +12.1万円 | 12.1% |
| FY2024 | 136.8万円 | +36.8万円 | 36.8% |
| FY2025 | 162.6万円 | +62.6万円 | 62.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は25.91倍と高水準です。これは、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いことを示唆しますが、一方で将来的な売り圧力となる可能性も秘めています。同業他社比較ではPER・PBRが割安な水準にあり、配当利回りは業界平均を上回っているため、バリュー株としての魅力があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年4-12月期決算にて純利益が前年同期比82%増となる大幅増益を達成。
株価が上場来高値を更新し、市場から高い注目を集めました。
「テレ東 VISION2035」と中期経営計画(2025-2027年度)を策定し公表。
最新ニュース
テレビ東京ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『WBS』で経済を語る硬派な顔と、『SPY×FAMILY』で世界を狙うアニメの顔を持つ、二刀流メディア企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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