クオンタムソリューションズ(株)2338
Quantum Solutions Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
クオンタムソリューションズは、企業向けにAIを活用した業務効率化ソリューションを提供しています。また、ゲーム業界向けにはWemadeと提携し、著名IPゲームのアイテムをトークン化するEコマースプラットフォーム「GLMMO」を共同開発。さらに、暗号資産(特にイーサリアム)の大量保有戦略は、日本における機関投資家レベルのデジタル資産運用のパイオニアとして注目されています。
クオンタムソリューションズは2000年設立、2002年東証上場のIT企業です。祖業の携帯システム構築から転換し、現在はAI統合ソリューション、次世代データセンター(AIDC)、Web3アプリケーション、デジタル資産戦略を主軸に展開。日本上場企業でイーサリアム(ETH)保有量No.1を達成し、暗号資産を活用したトレジャリー戦略でも注目を集めています。2025/03期は売上高6.9億円(前年比+240.5%)と大幅増収ですが、営業赤字が継続中。PBR 59.44倍と将来の成長期待を織り込んだバリュエーションとなっています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
企業向けAI統合ソリューションの提供。CPUサーバーの販売代理や、次世代データセンター(AIDC)インフラの構築を推進。売上の大部分を占める主力事業。
イーサリアム等の暗号資産を活用したトレジャリー戦略、Web3アプリケーション開発、ゲームIPのトークン化プラットフォーム「GLMMO」の共同開発。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 1.5% | 0.4% | 1.5% |
| 2017/02期 | ▲35.2% | ▲11.0% | ▲6.4% |
| 2018/02期 | ▲57.8% | ▲24.4% | ▲18.1% |
| 2019/02期 | ▲211.8% | ▲164.5% | ▲77.7% |
| 2020/02期 | ▲42.6% | ▲39.6% | ▲64.7% |
| 2021/02期 | ▲46.8% | ▲38.1% | ▲154.3% |
| 2022/02期 | ▲33.3% | ▲26.7% | ▲140.6% |
| 2023/02期 | ▲135.6% | ▲123.0% | ▲149.2% |
| 2024/02期 | ▲435.7% | ▲111.6% | ▲459.5% |
| 2025/02期 | ▲248.6% | ▲43.0% | ▲68.3% |
全期間を通じて営業利益率・ROE・ROAともにマイナスが続いています。ただし、2025/03期の営業利益率は-68.3%と2024/03期の-459.5%から大幅に改善しており、売上拡大に伴う赤字幅の縮小傾向が見られます。黒字転換が最大の経営課題です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 2.5億円 | ▲3.8億円 | ▲3.9億円 | -8.0円 | -46.3% |
| 2022/02期 | 2.6億円 | ▲3.6億円 | ▲2.8億円 | -5.9円 | +4.5% |
| 2023/02期 | 2.6億円 | ▲3.9億円 | ▲9.5億円 | -21.0円 | +3.1% |
| 2024/02期 | 2.0億円 | ▲9.4億円 | ▲9.0億円 | -21.7円 | -22.3% |
| 2025/02期 | 7.0億円 | ▲4.8億円 | ▲3.2億円 | -7.1円 | +240.5% |
売上高は2024/03期に2億円台まで落ち込みましたが、2025/03期には6.9億円と前年比+240.5%の大幅増収を達成しました。AI事業やデジタル資産関連の収益が寄与しています。ただし、営業赤字は継続しており、2026/03期も5.4億円の営業損失を予想。事業構造の転換期にあり、収益化には時間を要する見通しです。 【2026/02期実績】売上2.7億円(前期比-61.7%)、営業利益△7.0億円、純利益△25億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| AIソリューション事業 | 3.9億円 | -2.8億円 | - |
| デジタル資産・Web3事業 | 3.0億円 | -1.9億円 | - |
AIソリューション事業とデジタル資産・Web3事業の2本柱で構成されています。どちらのセグメントも赤字ですが、AI事業ではサーバーメーカーとの販売代理店契約やAIDCインフラの構築が進行中。Web3事業ではWemadeとの戦略提携やJP GAMESとの資本業務提携により、ゲーム・コンテンツ領域でのトークン経済圏の構築を目指しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
次世代データセンター(AIDC)事業に関する現状のアップデートを発表。AI向けインフラ事業の進捗を報告。
2026/02期期第3四半期累計で最終損益12.3億円の赤字。事業構造転換の投資が先行している状況。
日本上場企業でイーサリアム保有量No.1を達成。機関投資家向けデジタル資産トレジャリーモデルの先駆者として注目。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務体質は大きく変動しています。2024/03期には自己資本比率が-13.2%と債務超過に陥りましたが、新株予約権の行使や転換社債による資金調達により、2025/03期には自己資本比率34.9%まで回復しました。BPSは2.5円と低水準であり、株価148円に対してPBR 59.44倍と極めて高い水準にあります。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 8.2億円 | ▲6.7億円 | 3.6億円 | 1.5億円 |
| 2017/02期 | ▲7.0億円 | ▲7,000万円 | 1.7億円 | ▲7.7億円 |
| 2018/02期 | ▲7,200万円 | ▲1.6億円 | ▲1,100万円 | ▲2.3億円 |
| 2019/02期 | ▲4.4億円 | ▲3.0億円 | 8.6億円 | ▲7.4億円 |
| 2020/02期 | ▲2.8億円 | ▲2,200万円 | 8.0億円 | ▲3.0億円 |
| 2021/02期 | ▲2.7億円 | ▲1.1億円 | 3.0億円 | ▲3.8億円 |
| 2022/02期 | ▲2.8億円 | ▲2.2億円 | 1.9億円 | ▲5.0億円 |
| 2023/02期 | ▲3.8億円 | ▲4.8億円 | 5.8億円 | ▲8.6億円 |
| 2024/02期 | ▲6.6億円 | ▲1.3億円 | 6.8億円 | ▲7.8億円 |
| 2025/02期 | ▲5.2億円 | ▲1,100万円 | 5.3億円 | ▲5.3億円 |
営業キャッシュフローは全期間でマイナスが継続しており、事業単体での資金創出力はまだ確立されていません。一方、財務キャッシュフローは毎期プラスで、新株予約権や転換社債によるエクイティファイナンスで資金を調達しています。フリーキャッシュフローもマイナスが続いており、外部資金に依存した経営が続いています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性は1名(14.2%)です。連結子会社8社を有し、香港・シンガポール等のアジア拠点を通じてグローバルに事業を展開しています。平均勤続年数1.4年は事業転換期の人材流動性を反映しています。設備投資額は21万円とほぼゼロで、アセットライト戦略を採用していることがわかります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 556万円 | 41人 | - |
従業員数は53名の小規模企業で、平均年収は526万円です。平均勤続年数が1.4年と極めて短く、事業転換に伴う人材の入れ替わりが激しいことを示しています。IT業界の中では給与水準はやや低めです。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSRは5年間で820.7%とTOPIX(177.5%)を大幅にアウトパフォームしています。ただし、これは2020年前後の超低水準からの反発を含んでおり、直近1年間では株価が大幅に下落しています。長期的には大きなリターンを生んでいますが、短期的なボラティリティが極めて高い点に注意が必要です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/02期 | 0円 | 0.0% |
株主優待制度はありません。
設立以来、無配が継続しています。営業赤字が続いており、配当原資となる利益が確保できていないためです。今後の黒字転換と安定的な利益計上が配当開始の前提条件となります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 228.7万円 | 128.7万円 | 128.7% |
| 2022期 | 386.1万円 | 286.1万円 | 286.1% |
| 2023期 | 380.7万円 | 280.7万円 | 280.7% |
| 2024期 | 492.4万円 | 392.4万円 | 392.4% |
| 2025期 | 820.7万円 | 720.7万円 | 720.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBR 59.44倍は業界平均(約3.2倍)を大幅に上回る超高バリュエーションです。BPSが2.5円と極めて低いため、PBRが跳ね上がっています。信用買残が329,100株とやや積み上がっており、売残はゼロのため信用倍率は算出不能(買い一方)の状態です。配当利回りは0%で、インカムゲインは期待できません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 2,200万円 | 100万円 | 4.5% |
| 2017/02期 | -2.9億円 | 0円 | - |
| 2018/02期 | -2.0億円 | 0円 | - |
| 2019/02期 | -5.1億円 | 0円 | - |
| 2020/02期 | -3.1億円 | 0円 | - |
| 2021/02期 | -3.8億円 | 0円 | - |
| 2022/02期 | -3.1億円 | 0円 | - |
| 2023/02期 | -1.6億円 | 0円 | - |
| 2024/02期 | -7.8億円 | 0円 | - |
| 2025/02期 | -4.6億円 | 0円 | - |
全期間を通じて税引前損失が継続しており、法人税等の納付はゼロです。繰越欠損金が蓄積されており、将来黒字転換した際に税制上の恩恵を受ける可能性があります。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
クオンタムソリューションズ(株) まとめ
「AI・Web3・デジタル資産で未来を切り拓く。日本上場企業ETH保有量No.1のテック企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。