スカパーJSATホールディングス
SKY Perfect JSAT Holdings Inc.
最終更新日: 2026年3月29日
宇宙と地球をつなぎ、『未知を、価値に。』変える衛星通信のパイオニア
衛星オペレーターから宇宙総合サービス事業者へと進化し、宇宙を誰もが当たり前に利用できる社会を実現する。
この会社ってなに?
あなたが自宅のテレビで「スカパー!」を通じてサッカー中継や音楽ライブを楽しむとき、その放送は同社の衛星から届けられています。また、もっと身近なところで言うと、飛行機の中でWi-Fiを使ったり、山間部や災害時でも携帯電話が繋がったりするのも、実はスカパーJSATが運用する通信衛星のおかげです。普段は意識しないかもしれませんが、同社の宇宙技術は、私たちのエンターテイメントから社会インフラの安全まで、空の上から暮らしを支えているのです。
スカパーJSATホールディングスは、宇宙事業とメディア事業を両輪とする情報・通信企業です。FY2025決算では売上高1237.2億円、営業利益274.88億円と増収増益を達成し、続くFY2026も売上高1276億円、営業利益308億円と力強い成長を見込んでいます。特に、政府の安全保障関連予算の拡大を背景とした宇宙事業が成長を牽引しており、株価は1年間で2倍以上に高騰、市場の期待を一身に集めています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
- 公式
- www.skyperfectjsat.space
社長プロフィール

当社は宇宙事業を成長の核と位置づけ、旺盛な移動体向け通信サービス需要やスペースインテリジェンス事業を確実に伸ばしていきます。『未知を、価値に。』というスローガンのもと、宇宙の無限の可能性を追求し、社会に新たな価値を提供し続けることで、持続的な企業価値向上を目指します。
この会社のストーリー
スカイパーフェクト・コミュニケーションズとJSATが株式移転により「株式会社スカパーJSATホールディングス」を設立。日本最大の衛星通信・多チャンネル放送事業者が誕生した。
傘下の事業会社3社を合併し「スカパーJSAT株式会社」が発足。宇宙事業とメディア事業の連携を本格化させ、シナジー創出による成長基盤を固めた。
子会社のオプティキャストを吸収合併し、「スカパー!プレミアムサービス光」を一体運営することで、よりシームレスなサービス提供と販売促進体制を構築した。
さらなる企業価値向上を目指し、新コーポレートスローガン『未知を、価値に。』を制定。宇宙に挑み続ける企業姿勢を社会に広く発信し始めた。
旺盛な移動体向け通信サービス需要を背景に宇宙事業が大きく成長。最終利益は過去最高を更新し、株価も大きく上昇するなど市場からの注目度が高まった。
超小型衛星開発のアークエッジ・スペースやQPS研究所など、宇宙関連スタートアップへの出資や業務提携を加速。新たな宇宙ビジネスの共創を目指す。
自社保有の低軌道衛星コンステレーション構築など、Multi-Orbit戦略を本格化。従来の衛星オペレーターから、宇宙空間のデータを活用した総合サービス事業者への変革を目指す。
注目ポイント
アジア最大の衛星保有数を誇り、移動体通信や防衛分野で需要が拡大。売上・利益ともに成長を牽引し、株価も上場来高値を更新するなど市場の期待を集めています。
配当性向50%以上、かつ年間配当38円を下限とする累進配当方針を掲げています。安定した収益基盤を背景に、株主への利益還元に積極的です。
衛星から得られるデータを活用し、防災、インフラ監視、農業支援など新たなソリューションを創出。スタートアップとの連携も加速させ、未来の成長分野を切り拓いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 18円 | 40.1% |
| FY2022/3 | 18円 | 36.3% |
| FY2023/3 | 20円 | 36.7% |
| FY2024/3 | 21円 | 34.0% |
| FY2025/3 | 27円 | 40.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけており、配当性向50%以上を目標としつつ、1株当たり年間38円を下限とする方針を掲げています。近年の業績向上に伴い、配当額もFY2021/3の18円からFY2025/3には27円へと増配傾向にあります。今後も成長投資とのバランスを図りながら、株主に対する利益還元を継続的に強化する姿勢です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は衛星事業の堅調な推移により1,200億円台前半で安定的に推移しており、2026年3月期にはさらなる成長が見込まれます。営業利益は構造改革や高付加価値化により着実に拡大しており、FY2021/3の約191億円からFY2026/3予想では約308億円へと大幅な収益性の向上を実現しています。純利益もこれに伴い順調に伸びており、衛星ビジネスの多角化によって持続的な成長基盤が構築されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.7% | 3.5% | 13.7% |
| FY2022/3 | 6.0% | 3.9% | 15.8% |
| FY2023/3 | 6.2% | 4.0% | 18.4% |
| FY2024/3 | 6.5% | 4.4% | 21.8% |
| FY2025/3 | 6.7% | 4.7% | 22.2% |
収益性指標は、衛星通信および放送事業の効率化により営業利益率がFY2021/3の13.7%から直近では22.2%へと大幅に改善しています。売上高営業利益率の向上は、高単価な衛星データ利用やスペースインテリジェンス事業へのシフトが寄与しています。また、ROEも6%台後半へと徐々に高まっており、資本効率を重視した経営への転換が着実に進捗していることが分かります。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で約69.8%と強固な水準を維持しています。過去には無借金経営を継続していましたが、現在は戦略的な成長投資のために有利子負債を適宜活用しており、バランスシートの柔軟性を高めています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、将来の宇宙事業拡大に向けた多額の投資余力を確保している状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 579億円 | -114億円 | -169億円 | 466億円 |
| FY2022/3 | 365億円 | -77.4億円 | -164億円 | 288億円 |
| FY2023/3 | 576億円 | -169億円 | -194億円 | 408億円 |
| FY2024/3 | 424億円 | -154億円 | -211億円 | 270億円 |
| FY2025/3 | 424億円 | -258億円 | -167億円 | 166億円 |
営業キャッシュフローは安定した放送・通信インフラ事業により毎期400億円前後を創出する高い収益力を有しています。一方で、投資キャッシュフローは次世代衛星の構築や宇宙ビジネス拡大のための設備投資が増加傾向にあり、FY2025/3には約258億円の支出となりました。営業CFで得た資金を成長分野へ機動的に投下しつつ、配当などの株主還元を行うバランスの取れた資金循環となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 203億円 | 70.0億円 | 34.4% |
| FY2022/3 | 203億円 | 57.3億円 | 28.2% |
| FY2023/3 | 232億円 | 73.8億円 | 31.8% |
| FY2024/3 | 271億円 | 93.9億円 | 34.6% |
| FY2025/3 | 273億円 | 81.8億円 | 30.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて概ね30%前後の実効税率で推移しています。FY2022/3には税効果会計等の影響により税負担率が一時的に低下しましたが、直近では標準的な税率水準に回帰しています。今後も業績拡大に伴い、安定した納税を通じて社会貢献を継続する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,274万円 | 819人 | - |
従業員平均年収は1,274万円と、情報・通信業界の中でも非常に高い水準にあります。これは衛星通信という高度な専門性が求められる事業領域において、優秀な人材を確保するための競争力ある待遇が維持されていることが背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は伊藤忠・フジ・パートナーズ・エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ・日本テレビ放送網。
同社は伊藤忠商事およびフジ・メディア・ホールディングス傘下の企業(伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱)が筆頭株主として27.02%を保有しており、安定した資本構成が特徴です。次いでNTTコミュニケーションズや日本テレビ、TBSホールディングスといったメディア・通信大手が名を連ねており、事業上の協力関係が強固であることを示唆しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の根幹は静止衛星を利用した宇宙事業と、有料放送「スカパー!」を展開するメディア事業の2本柱です。開示情報からは、宇宙インフラの構築における巨額の設備投資リスクが重要な事業リスクとして認識されており、安定収益を確保しつつ新たな宇宙ビジネスへの投資を継続する姿勢が鮮明です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.0%であり、多様性確保に向けた取り組みが進められています。監査体制においては1億4,200万円という高水準な監査報酬を支払っており、適正な企業統治と透明性の高い経営監視が徹底されていることが伺えます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 258億円 | — | 275億円 | +6.5% |
| FY2024 | 225億円 | — | 265億円 | +18.0% |
| FY2023 | 210億円 | — | 223億円 | +6.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,233億円 | — | 1,237億円 | +0.3% |
| FY2024 | 1,210億円 | — | 1,219億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想に対する達成度は高い評価ができます。特に営業利益はFY2024に期初予想比+18.0%、FY2025も+6.5%と大幅に上回って着地しており、宇宙事業の収益性改善が計画以上に進んでいることを示唆しています。FY2026も増収増益予想と成長モメンタムは継続しており、投資家の期待に応える経営が行われています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2024以降にTOPIXを劇的にアウトパフォームしています。FY2025には自社TSRが332.6%に達し、TOPIXの213.4%を大きく上回りました。これは、政府の防衛・安全保障政策の強化を背景とした宇宙事業の成長期待が、株価を大幅に押し上げたことが最大の要因です。安定した配当に加え、キャピタルゲインが急拡大したことで、株主価値が飛躍的に向上したことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 132.8万円 | +32.8万円 | 32.8% |
| FY2022 | 117.2万円 | +17.2万円 | 17.2% |
| FY2023 | 149.2万円 | +49.2万円 | 49.2% |
| FY2024 | 295.8万円 | +195.8万円 | 195.8% |
| FY2025 | 332.6万円 | +232.6万円 | 232.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER41.2倍、PBR3.07倍と、いずれも情報・通信業の平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待がうかがえます。一方で、信用倍率は48.32倍と高水準で、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給の悪化には注意が必要です。今後の決算で市場の期待を超える成長を示し続けられるかが、株価を維持・向上させる上での鍵となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
スタートアップ企業Orbital Lasersへの出資および30.2億円の資金調達を支援し宇宙事業の革新を加速。
宇宙防衛および通信インフラへの需要増加を背景に、上場来高値を更新し市場からの評価が高まった。
低軌道衛星コンステレーション構築を含むマルチオービット戦略を公表し、宇宙インフラ企業への転換を明確化。
最新ニュース
スカパーJSATホールディングス まとめ
ひとめ診断
「衛星放送の老舗が、安全保障を追い風に『宇宙インフラ企業』へと変貌を遂げ、株価も宇宙へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
ビズリーチを軸にHRテック市場を牽引、売上高992億円・営業利益率23%超のハイグロース企業
ITコンサルの実力者が、経営支援まで踏み込み企業の『未来』を丸ごとデザインするテクノロジー集団
アジア15カ国でEC・マーケティング・物流を一気通貫支援するプラットフォーム企業が、積極M&Aで売上1,000億円超を目指す
かつてのモバイルブラウザの巨人が、IoT時代での再起をかけ壮大な先行投資を続ける技術者集団
請求書DXの黒子役が、AIデータ分析で企業の『頭脳』へと進化する高収益SaaS企業
フジテレビを中核に放送・都市開発・IPの三軸で企業価値向上を図る認定放送持株会社
国内No.1の市場調査会社が、NTTドコモの巨大データと融合し『最強のマーケティング頭脳』へ変貌中
官公庁や通信キャリアのシステムを陰で支える、堅実成長の独立系SIer