オークネット
AUCNET INC.
最終更新日: 2026年3月27日
モノの価値を未来へつなぐ、循環型マーケットのパイオニア
あらゆるモノが安心して循環する『サステナブルな社会』を実現すること。
この会社ってなに?
あなたが使わなくなったスマートフォンやブランドバッグ、あるいは買い替えを検討している車。それらが中古品として次に誰かの手に渡るとき、その裏側ではオークネットのような企業が活躍しています。オークネットは、全国の中古品を扱うお店(業者)同士が、オンライン上で商品を売買するための巨大な『市場』を提供している会社です。専門の検査員が品質をチェックし、適正な価格で取引される仕組みを整えることで、普段私たちが目にする中古品の価格や品質を支える、まさに縁の下の力持ちなのです。
業者間の中古品オンラインオークションで国内最大手のオークネットは、安定した成長を続けています。FY2025には売上高641.4億円(前期比14.7%増)、営業利益95.17億円(同35.9%増)と大幅な増収増益を達成しました。主力の中古車事業に加え、M&Aを通じてブランド品やデジタル機器、酒類などのライフスタイル関連事業を積極的に拡大しています。今後は既存事業の強化と、子会社再編や新規事業創出によるシナジー効果がさらなる成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区北青山2-5-8
- 公式
- www.aucnet.co.jp
社長プロフィール

情報の『信頼性』を担保することで、あらゆるモノがオンラインで安心して取引できる社会を目指しています。創業以来培ってきたノウハウと最新テクノロジーを融合させ、二次流通の可能性を広げることで世界中の人々の豊かな生活に貢献していきます。
この会社のストーリー
インターネット普及前、衛星通信を利用した世界初のリアルタイム中古車TVオークション事業をスタート。現物を移動させずに取引する革新的なモデルを構築した。
事業の成長と信頼性向上を目指し、東京証券取引所第一部に上場。社会的な公器としての歩みを始める。
短期的な業績にとらわれず、中長期的な視点での事業構造改革と成長投資を加速させるため、MBO(経営陣による買収)を実施し、株式を非公開化。
約9年間の非公開期間を経て、事業基盤の強化と新たな成長戦略を掲げ、再び東京証券取引所第一部へ上場を果たした。
中古車に加え、デジタル機器、ブランド品、バイク、医療機器、花きなど、取り扱い商材を多角化し、事業ポートフォリオを拡大。
持続的な成長を目指し、新たな中期経営計画を発表。DX推進とM&Aを軸に、さらなる事業拡大と企業価値向上を目標に掲げる。
子会社のギャラリーレアとデファクトスタンダードを合併させ新会社「サークラックス」を始動。また、システム開発会社yepを子会社化し、開発体制を強化。
注目ポイント
中古車からブランド品、デジタル機器まで幅広いジャンルの業者間オンラインオークションを運営。モノを捨てずに再利用する「サーキュラーエコノミー」を35年以上前から実践しています。
中古ブランド品買取の「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードを子会社化するなど、積極的なM&Aにより事業領域を拡大。今後も持続的な成長が期待されます。
業績拡大に伴い、増配を継続する傾向にあります。300株以上で「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえる株主優待も魅力の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 14.9円 | 38.9% |
| FY2018/3 | 15円 | 41.9% |
| FY2019/3 | 15円 | 50.9% |
| FY2020/3 | 12.2円 | 30.7% |
| FY2021/3 | 23.3円 | 30.7% |
| FY2022/3 | 26.4円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 27.3円 | 30.1% |
| FY2024/3 | 39.2円 | 40.3% |
| FY2025/3 | 58円 | 44.7% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当に関しては、業績に応じた利益配分を基本としつつ、配当性向の向上を通じた積極的な株主還元姿勢を強化しています。安定的な配当維持を重視しており、キャッシュフローの潤沢さを背景に持続可能な還元を行っています。中期的には成長投資と株主還元のバランスを取りながら、資本効率を高める経営を目指しています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
オークネットは中古車やデジタル機器のオンラインオークション事業を核に、継続的な成長を実現しており、2025年3月期には売上高641億円、純利益59億円を達成しました。M&Aによる事業拡大や中古ブランド品など多角化戦略が奏功し、売上高はFY2021/3の約367億円から短期間で大幅に拡大しています。2026年3月期もデジタルプラットフォームの強化により、さらなる増収増益が見込まれる強固な業績基盤を構築しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.3% | 9.8% | - |
| FY2022/3 | 30.8% | 11.6% | - |
| FY2023/3 | 37.4% | 11.6% | - |
| FY2024/3 | 14.2% | 10.2% | 12.5% |
| FY2025/3 | 35.9% | 11.7% | 14.8% |
収益性は極めて高く、ROE(自己資本利益率)は直近で22.2%に達するなど、資本効率を重視した経営が定着しています。営業利益率も15%前後で安定的に推移しており、オンラインオークション特有の在庫を持たないビジネスモデルが利益率の下支えとなっています。高収益体質を維持しつつ、DX投資や新規事業開発により成長と収益性のバランスを最適化させています。
財務は安全?
自己資本比率は50%を超えており、無借金経営に近い健全な財務体質を長らく維持してきましたが、近年は戦略的投資に伴い有利子負債を適度に活用しています。積極的な事業買収やシステム開発投資を行いつつも、総資産は500億円規模へと拡大し、安定的な純資産を蓄積しています。現時点では財務リスクは低く、将来の成長に向けた投資余力は十分に確保されている状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 42.5億円 | 3.9億円 | -8.3億円 | 46.4億円 |
| FY2022/3 | 45.2億円 | 1.9億円 | -44.3億円 | 47.1億円 |
| FY2023/3 | 51.2億円 | -4.3億円 | -51.0億円 | 46.9億円 |
| FY2024/3 | 48.5億円 | -34.7億円 | -40.7億円 | 13.8億円 |
| FY2025/3 | 127億円 | -10.7億円 | -55.6億円 | 117億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは堅調に推移しており、2025年3月期には127億円のキャッシュを獲得するなど、極めて高い資金創出力を示しています。投資活動については、システム開発や関連企業のM&Aへ積極的に資金を投じていますが、それを補って余りある営業利益により、十分なフリーキャッシュフローを捻出しています。余剰資金は配当支払いや自己株式取得といった株主還元にも充てられており、資本政策の柔軟性が高いといえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 61.1億円 | 24.9億円 | 40.7% |
| FY2022/3 | 67.0億円 | 23.5億円 | 35.1% |
| FY2023/3 | 67.6億円 | 23.9億円 | 35.3% |
| FY2024/3 | 72.1億円 | 27.2億円 | 37.8% |
| FY2025/3 | 95.2億円 | 36.0億円 | 37.8% |
税引前利益の拡大に伴い、法人税等の支払額も順調に増加傾向にあります。実効税率は概ね35%から38%前後で安定しており、日本の標準的な法人税負担と大きな乖離はありません。将来の税金負担は、今後も見込まれる利益成長に合わせて堅実に推移するものと考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 874万円 | 1,119人 | - |
従業員平均年収は874万円と、情報・通信業界の平均水準と比較して高水準で推移しています。これは中古車やデジタル機器のネットオークションという高収益な流通プラットフォームを運営し、安定した利益を確保していることが背景にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はフレックスコーポレーション・Blue Peak・GOLDMAN, SACHS & CO.REG(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)。
上位株主にはフレックスコーポレーション㈱(40.67%)や㈱Blue Peakが含まれており、安定した筆頭株主が存在する構造です。機関投資家や海外投資家の保有も一定数見られますが、特定株主の影響力が強い安定志向の株主構成といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとしてオークション運営に伴う同業他社との競争激化を挙げています。収益は中古車やデジタル機器の流通事業が柱となっており、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を核とした安定的な成長モデルを構築している点が財務諸表上の特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%となっており、多様な視点を取り入れるガバナンス体制を推進しています。監査等委員会設置会社として監査体制を強化しており、15社の連結子会社を抱える中堅企業として適正な管理運営がなされています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 590億円 | — | 641億円 | +8.7% |
| FY2024 | 480億円 | — | 559億円 | +16.5% |
| FY2023 | 430億円 | — | 433億円 | +0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 60億円 | — | 95億円 | +58.6% |
| FY2024 | 70億円 | — | 70億円 | +0.1% |
| FY2023 | 63億円 | — | 67億円 | +5.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
オークネットは新中期経営計画「Blue Print 2027」を推進中です。FY2026の業績予想として売上高710億円、営業利益110億円を掲げており、FY2025実績ベースでの進捗は順調です。過去の業績予想を見ると、特に営業利益が期初予想を大幅に超過する傾向にあり、保守的なガイダンスを出す企業文化が窺えます。これはポジティブサプライズへの期待につながる一方、投資家は会社予想を鵜呑みにせず、事業の潜在力を独自に評価する必要があることを示唆しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
オークネットのTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を記録しています。特にFY2025には324%と、TOPIXの213.2%を大きく超過しました。これは、継続的な増配と堅調な業績成長が株価に反映され、株主への高いリターンを実現していることを示しています。同社が株主価値の向上を意識した経営を行っていることの証左と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 124.3万円 | +24.3万円 | 24.3% |
| FY2022 | 139.2万円 | +39.2万円 | 39.2% |
| FY2023 | 142.4万円 | +42.4万円 | 42.4% |
| FY2024 | 209.1万円 | +109.1万円 | 109.1% |
| FY2025 | 324.0万円 | +224.0万円 | 224.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
オークネットのPERは15.1倍と、情報・通信業の平均である24.9倍と比較して割安な水準にあります。PBRも業界平均をやや下回っており、株価の割高感は限定的です。信用倍率は2.29倍と比較的落ち着いており、需給の偏りによる短期的な株価変動リスクは大きくないと考えられます。株価は業績に対して評価されきれていない面があり、今後の成長性が市場に再評価されれば株価上昇の余地があると言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
お酒専門オンラインオークション「マイセラーオークション」を開始し、循環型流通の対象領域を酒類へ拡大しました。
システム開発パートナー企業であるyepを子会社化し、グループのデジタル開発体制の強化を推進しました。
ラクサス・テクノロジーズとの業務提携により、ブランドバッグシェアリングプラットフォームの展開を開始しました。
最新ニュース
オークネット まとめ
ひとめ診断
「中古品流通の黒子が、あらゆる商材をオンラインでつなぐ『循環型マーケット』の元祖」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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