3853プライム

アステリア

ASTERIA Corporation

最終更新日: 2026年3月27日

ROE5.2%
BPS353.6円
自己資本比率0.0%
FY2025/3 有報データ

「つなぐ」技術で社会の進化を支えるソフトウェアのパイオニア

ソフトウェアを通じて、世界中のヒト、モノ、オモイが自由につながることで、創造性に満ちた社会を実現する。

この会社ってなに?

あなたがオンラインショッピングをするとき、注文情報が在庫管理システムや配送システムに自動で伝わりますよね。その裏側では、アステリアのような『つなぐ』技術が活躍しているかもしれません。異なる会社のアプリやサービスが、まるで言葉の壁を越えて会話するように、スムーズにデータを連携させているのです。普段は目にしませんが、企業の業務を効率化し、結果として私たちが受けるサービスの質を高める重要な役割を担っています。

アステリアは、企業内の様々なシステムを「つなぐ」ソフトウェア「ASTERIA Warp」を主力とする企業です。FY2024は海外投資先企業の評価損により36.42億円の営業赤字を計上しましたが、FY2025には7.81億円の営業黒字にV字回復しました。FY2026は売上高35.0億円、営業利益9.00億円への成長を見込んでいます。安定したソフトウェア事業に加え、投資先である米SpaceX社のIPO期待や、ステーブルコイン関連の新事業が成長ドライバーとして注目されます。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都渋谷区広尾1丁目1番39号
公式
jp.asteria.com

社長プロフィール

平野 洋一郎
平野 洋一郎
代表取締役社長
ビジョナリー
1998年に国内初のXML専業企業として創業以来、「ソフトウェアで世界をつなぐ」というコンセプトのもと、企業活動の根幹となるデータ連携を支援してきました。今後も先進的なテクノロジーで社会に貢献し、世界的なソフトウェア企業を目指して挑戦を続けます。

この会社のストーリー

1998
インフォテリア株式会社設立

国内初のXML専業ソフトウェア開発企業として創業。インターネットの新たな可能性にいち早く着目し、事業をスタートさせた。

2002
主力製品「ASTERIA Warp」発売

企業の様々なシステムをノーコードで連携するデータ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」を発売。現在まで続く主力製品となる。

2007
東京証券取引所マザーズへ上場

創業から約9年で株式上場を達成。事業拡大と社会的な信用の獲得に向けた大きな一歩を踏み出した。

2015
ブロックチェーン技術への挑戦

黎明期であったブロックチェーン技術の研究開発に着手。未来の技術トレンドを見据えた先行投資を開始した。

2018
東証一部へ市場変更、社名を「アステリア」へ

事業の成長に伴い東証一部(現:プライム市場)へ。グローバルな飛躍を目指し、社名をギリシャ神話の星々の女神「アステリア」に変更した。

2023
ノーコード開発ツールのMikoSea社を買収

モバイルアプリ作成ツール「Click」を手がけるMikoSea社を買収。ノーコード製品のラインナップを強化し、市場拡大を目指す。

2024
ステーブルコイン事業への本格参入

日本円ステーブルコイン「JPYC」の管理サービスを発表。ソフトウェア事業に次ぐ新たな収益の柱として育成を目指す。

注目ポイント

18年連続シェアNo.1のデータ連携ツール

主力製品「ASTERIA Warp」は、専門知識がなくてもシステム間のデータを連携できるノーコードツール。国内市場で圧倒的なシェアを誇り、企業のDXを支えています。

未来の成長分野への積極投資

ステーブルコインやブロックチェーンといったWeb3分野に加え、投資先である米宇宙企業スペースXの上場期待も。未来のテクノロジーへの投資が新たな成長を生み出します。

株主還元にもユニークな取り組み

株主優待としてQUOカードに加え、日本円ステーブルコイン「JPYC」を選択可能に。先進技術を株主還元にも活かすユニークな姿勢が魅力です。

サービスの実績は?

29.1億円
売上高
FY2024実績
-13.9% YoY
-36.42億円
営業利益
FY2024実績
赤字継続
8.0
1株当たり配当金
FY2025実績
+1.5円 YoY
10.0%
売上高成長率(会社予想)
FY2026見通し
+8.8% vs FY2025
15.2%
営業利益成長率(会社予想)
FY2026見通し
+12.1% vs FY2025

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 8円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
8
方針: 安定配当と成長投資のバランス重視
1株配当配当性向
FY2016/33.135.3%
FY2017/33.925.1%
FY2018/3650.4%
FY2019/3424.4%
FY2020/340.2%
FY2021/34.59.2%
FY2022/34.53.0%
FY2023/34.50.2%
FY2024/36.50.2%
FY2025/3822.8%
6期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけつつ、成長のための投資を優先する方針をとっています。足元では業績の回復に合わせて1株あたり配当金を引き上げるなど、株主還元姿勢を強化する動きが見られます。今後も業績の成長性に応じた配当水準の向上と、優待制度を活用した長期保有株主への還元を継続する見込みです。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.2%
業界平均
11.2%
営業利益率下回る
この会社
24.2%
業界平均
28.5%
自己資本比率下回る
この会社
0.0%
業界平均
55.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/325.6億円
FY2023/328.6億円
FY2024/329.9億円
FY2025/332.3億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-36.4億円
FY2025/37.8億円

アステリアは、企業データ連携ソフト「ASTERIA Warp」の安定成長を主軸としつつも、投資事業の損益が連結業績に大きく影響を与える構造となっています。FY2023/3およびFY2024/3には投資先の評価損等により営業赤字を計上しましたが、FY2025/3にはソフトウェア事業の堅調な売上に加え投資事業の改善により、営業黒字および当期純黒字へと回復しました。今後もノーコード開発ツール「Click」の買収や新サービス展開によるソフトウェア事業の拡大で、さらなる売上高の成長が見込まれます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
9.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
24.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.3%13.0%-
FY2022/33.7%31.6%-
FY2023/3-12.4%-16.5%-
FY2024/315.9%-42.7%-121.7%
FY2025/35.2%9.7%24.2%

収益性は投資損益の変動を強く受けるため、年度によって大きな振れ幅が見られます。高利益率を誇るソフトウェア事業が稼ぎ出す一方、投資有価証券の評価損が業績を圧迫した局面ではROEや営業利益率が大幅なマイナスとなりました。足元のFY2025/3には黒字化を果たし、営業利益率24.6%と効率的な経営水準への回帰が見られます。今後は本業の収益安定化と投資先の価値向上を両立させることで、安定した収益性を確立できるかが焦点です。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率0.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.0億円
会社の純資産
59.4億円

財務健全性は総じて高く、自己資本比率77.7%と極めて強固な財務体質を維持しています。近年は投資事業に伴う資産の変動や有利子負債の発生も見られますが、極めて少額の借入に留まっており、無借金経営に近い健全な状態です。現預金や投資有価証券を潤沢に保有しており、将来的な新規事業投資やM&Aのための資本的な余力は十分にあると言えます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+8.3億円
営業CF
投資に使ったお金
+7.7億円
投資CF
借入・返済など
-5.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+16.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/36.3億円-4.3億円-3.1億円2.0億円
FY2025/38.3億円7.7億円-5.2億円16.0億円

営業キャッシュフローはソフトウェア事業の安定した収益源により継続的にプラスを確保できています。FY2025/3には投資有価証券の売却等により投資キャッシュフローがプラスに転じ、フリーキャッシュフローが約16億円と大幅に拡大しました。財務キャッシュフローは自己株式の取得や配当支払等により安定した流出傾向にあり、潤沢な現金を効率的に配分する体制を整えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1新製品/新バージョンの収益性について 当社グループでは、常に新製品や新バージョンの研究開発を行っています
2人材の確保について 当社グループは、市場のニーズに合った良質の製品を提供していくために、高い能力と志をもった人材を少数精鋭で揃えることに注力しています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/34.8億円0円0.0%
FY2022/32.4億円0円0.0%
FY2023/33.3億円20.8億円638.3%
FY2024/36.6億円39.0億円589.7%
FY2025/35.6億円0円0.0%

法人税等の支払額は、税引前利益の増減に連動して推移しています。赤字期には法人税の支払いは発生せず、黒字期には概ね法定の実効税率に近い水準で納税されています。利益水準が不安定な年度は実効税率に乖離が生じることがありますが、概ね適切な税務対応が行われています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
833万円
従業員数
139
平均年齢
41.8歳
平均年収従業員数前年比
当期833万円139-

従業員平均年収は833万円であり、情報・通信業界の平均水準と比較しても高い給与水準にあります。ITエンジニアを中心とした専門職を多く抱える企業特性上、優秀な人材の確保と定着を目的とした競争力のある報酬体系が構築されていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主20.1%
浮動株79.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.3%
事業法人等7.8%
外国法人等5.3%
個人その他69.8%
証券会社4.8%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はミロク情報サービス・パナソニックインフォメーションシステムズ。

平野 洋一郎(1,860,000株)11.07%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,746,400株)10.39%
北原 淑行(887,577株)5.28%
株式会社ミロク情報サービス(552,800株)3.29%
パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社(550,000株)3.27%
HAMLIN DUSAN ALEXANDER (常任代理人 三田証券株式会社)(433,803株)2.58%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(236,900株)1.41%
JPモルガン証券株式会社(209,520株)1.25%
マネックス証券株式会社(167,500株)1%
株式会社SBI証券(156,606株)0.93%

筆頭株主である創業者・平野洋一郎氏が11.07%を保有しており、経営に対する強力なリーダーシップを維持しています。また、信託銀行などの機関投資家が上位に名を連ねており、安定した株主基盤が形成されている一方で、個人投資家の注目度も高い銘柄です。

会社の公式開示情報

役員報酬

4,029万円
取締役2名の合計

主な事業リスクとして、主力製品である企業データ連携ソフトウェアの市場環境や、投資事業における評価損の発生リスクが挙げられます。EDINETの開示情報によると、ソフトウェア事業の成長とともに投資先企業の再編や業績変動が全社損益に大きな影響を与える構造となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 3名(33.3% 男性 6
33%
67%
監査報酬
3,400万円
設備投資額
1,242万円
平均勤続年数(従業員)
8.8
臨時従業員数
5

女性役員比率が33.3%と多様な視点を取り入れたガバナンス体制を構築しています。監査報酬として3,400万円を拠出しており、適正な会計監査による健全な経営基盤の維持にも注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
投資事業の波乱で業績予想の開示が不安定だが、直近では予想を上回る回復を見せた。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 会社業績予想
FY2026
売上高: 目標 35.0億円 順調 (31.7億円)
90.6%
営業利益: 目標 9.0億円 順調 (7.81億円)
86.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252.0~5.5億円8億円+42.0% (上限比)
FY2024非開示-36億円N/A
FY2023非開示-26億円N/A
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025未定32億円N/A

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

アステリアは明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想を目標として追跡します。FY2023, 2024は投資事業の評価損が大きく、業績予想の開示自体が困難な状況でした。しかし、FY2025は期初に「2.0〜5.5億円」とレンジで開示した営業利益予想を大幅に上回る7.81億円で着地し、V字回復を印象付けました。主力ソフトウェア事業の安定性が、投資事業のボラティリティを吸収できるかが今後の焦点となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

アステリアのTSR(株主総利回り)は、FY2024まではTOPIXを一貫してアウトパフォームしており、高い株価成長を実現してきました。これは、主力ソフトウェア事業の成長と、投資事業への期待感が株価を押し上げてきた結果です。しかし、FY2025には投資事業の評価損による大幅な赤字計上で株価が低迷し、初めてTOPIXをアンダーパフォームしました。株価が事業収益だけでなく、外部要因(投資先の評価)に大きく左右される特性を示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+74.8%
100万円 →174.8万円
74.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021268.3万円+168.3万円168.3%
FY2022312.4万円+212.4万円212.4%
FY2023254.6万円+154.6万円154.6%
FY2024225.2万円+125.2万円125.2%
FY2025174.8万円+74.8万円74.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,414,100株
売り残536,300株
信用倍率2.64倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第29期定時株主総会2026年6月下旬

PER・PBRともに業界平均より割高で、市場からの高い成長期待が伺えます。特に、投資先のSpaceXのIPO期待が株価に織り込まれている可能性が高いです。信用倍率は2.64倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。今後の株価は、SpaceXの動向やステーブルコイン事業の進捗といったカタリスト(株価材料)に大きく影響されるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +18.5%
メディア数
38
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン, PR TIMES
業界内ランキング
上位 12%
情報・通信業 450社中 54位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務30%
プロダクト・開発25%
提携・買収25%
市場・株価20%

最近の出来事

2025年9月買収

ノーコード開発ツール「Click」を開発・販売するMikoSea社の買収を発表し、製品ラインナップを強化。

2026年1月提携

富士ソフトとの販売代理店契約締結および、鴻池運輸へのASTERIA Warp採用により主力製品の導入が拡大。

2026年3月株主還元

株主優待制度を拡充し、日本円建てステーブルコインを新たな選択肢として追加することを決定。

アステリア まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 8円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『つなぐ』技術の老舗が、SpaceX投資の夢とステーブルコインの野心を抱える二刀流ソフトウェア企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU