ANYCOLOR
ANYCOLOR Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
VTuberの力で世界を沸かせる、次世代エンタメのトップランナー
コンテンツ制作の常識を変え、エンタメ経済圏を加速させる新時代の切り込み役となり、世界中の人々の日常に魔法のような体験を提供することを目指します。
この会社ってなに?
あなたがYouTubeなどで好きなVTuberの配信を見たり、その活躍を応援したりしたことはありますか?ANYCOLORは、国内最大級のVTuberグループ「にじさんじ」を運営している会社です。普段あなたが楽しんでいるライブ配信や、イベント、ボイスコンテンツ、アクリルスタンドといった公式グッズの販売などを手掛けています。つまり、あなたが「推し」のVTuberを応援するために使うお金が、この会社の売上につながっているのです。エンタメの最前線で、ファンとクリエイターの「熱量」をビジネスに変えているのがANYCOLORです。
VTuberグループ「にじさんじ」を運営し、キャラクターIPを活用したグッズ販売やイベントで急成長を遂げたエンタメ企業。FY2025は売上高428.8億円(前期比34.0%増)、営業利益162.79億円(同31.7%増)と高い成長を維持し、営業利益率38.0%という驚異的な収益性を誇ります。しかし、2026年4月期の業績予想を下方修正したことで成長鈍化が懸念され、株価は調整局面にあります。今後はM&Aを含めた海外展開や新規IP創出が成長の持続性を占う試金石となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 4月
- 本社
- 東京都港区赤坂9丁目7番2号ミッドタウン・イースト11F
- 公式
- www.anycolor.co.jp
社長プロフィール

「魔法のような、新体験を。」というミッションのもと、VTuber事業を通じて世界中の人々の日常に新たなエンターテイメント体験を提供することを目指しています。VTuberというカルチャーを更に加速させることで、株主・投資家の皆様の期待に応え、持続的な企業価値向上に努めます。
この会社のストーリー
代表の田角陸氏が大学在学中に創業。VTuberという新たなエンターテイメントの可能性を信じ、事業をスタートさせた。
主力事業となるVTuberグループ「にじさんじ」を本格的に開始。個性豊かなVTuberが人気を博し、事業が軌道に乗り始める。
事業のグローバルな拡大を見据え、社名を変更。世界中の人々へエンターテイメントを届けるという決意を新たにする。
創業からわずか5年でIPOを達成。公開価格1,530円に対し、初値は4,810円と市場から高い期待を集めた。
グロース市場上場から約10ヶ月という異例の速さでプライム市場へ。企業の急成長と信頼性を市場に証明した。
海外VTuber事務所との提携やM&Aを本格化。新たなIP獲得と収益化手法の多様化により、さらなる成長を目指す。
高い成長を続ける一方で、商品評価損などにより通期業績予想を下方修正。市場の期待と現実の狭間で、企業としての真価が問われる局面を迎える。
国内での盤石な基盤を活かし、グローバル市場での展開を加速。VTuberの枠を超えた総合エンターテイメント企業として、世界市場での覇権を目指す。
注目ポイント
2017年の創業からわずか5年で上場、その10ヶ月後にはプライム市場へ移行。売上高も年々大幅に増加しており、エンタメ業界で圧倒的な成長スピードを誇ります。
VTuberのIP(知的財産)を軸にグッズ販売やプロモーションで収益を上げるビジネスモデルを確立。非常に高い営業利益率を維持しており、稼ぐ力が強い企業です。
国内外に150名以上のVTuberが所属する「にじさんじ」ブランドは絶大な人気を誇ります。熱量の高いファンコミュニティが、グッズ販売などの安定した収益基盤を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 65円 | 34.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は成長段階にある企業として、これまでは内部留保を優先していましたが、FY2025/3より配当性向30%程度を目安とした株主還元へ移行しました。今後も成長のための投資を優先しつつ、安定的な配当実施と機動的な資本政策を組み合わせる方針を掲げています。将来的には、業績成長に応じた配当の増額を目指す姿勢です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ANYCOLORは、VTuberグループ「にじさんじ」のIPを活用したコマース事業やライブストリーミング事業の急成長により、売上高はFY2022/3の約142億円からFY2025/3には約429億円へと飛躍的な拡大を遂げました。営業利益も売上高の増加に比例して力強く成長し、FY2025/3には約163億円を記録しています。FY2026/3期は先行投資や市場環境の変化を背景に減収減益の予想ですが、依然として強固な利益水準を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 44.2% | 29.9% | 29.6% |
| FY2023/3 | 50.5% | 36.3% | 37.1% |
| FY2024/3 | 44.3% | 34.8% | 38.6% |
| FY2025/3 | 52.4% | 39.5% | 38.0% |
同社は独自のIPマネタイズモデルを確立しており、営業利益率は30%後半という極めて高い水準を安定的に維持しています。資本効率を示すROE(自己資本利益率)は40%から50%超で推移しており、株主資本を極めて効率的に活用して利益を生み出す体制が整っています。低い売上原価率を武器に、運営するVTuberの魅力を最大化する多角的な収益機会を創出している点が圧倒的な収益力の源泉です。
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は75%超を維持し、実質無借金経営を継続しています。内部留保の積み増しにより純資産はFY2022/3の約63億円からFY2025/3には約220億円まで増加しました。潤沢な手元資金を背景に、成長投資やM&Aを積極的に実施しつつ、強固な資本基盤を保っているのが特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 27.2億円 | -3,400万円 | -4.5億円 | 26.8億円 |
| FY2023/3 | 67.2億円 | -1.0億円 | 0円 | 66.2億円 |
| FY2024/3 | 69.0億円 | -6.6億円 | -24.4億円 | 62.5億円 |
| FY2025/3 | 112億円 | -22.8億円 | -93.8億円 | 89.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さにより年々拡大し、FY2025/3には111億円を超える高い創出力を示しています。この豊富なキャッシュを原資に、さらなる成長に向けた戦略的投資(投資CF)や、自社株買いなどの株主還元(財務CF)をバランスよく実行しています。強固な営業CFが安定した経営基盤を支え、継続的な成長投資と還元を両立させる好循環を生み出しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 41.5億円 | 13.6億円 | 32.7% |
| FY2023/3 | 94.5億円 | 27.5億円 | 29.1% |
| FY2024/3 | 123億円 | 36.2億円 | 29.3% |
| FY2025/3 | 162億円 | 47.0億円 | 29.0% |
法人税等の支払額は経常利益の成長に伴い拡大しており、FY2025/3期には約47億円を納付しています。実効税率は概ね30%前後で安定しており、事業の拡大に応じた適切な納税を行っています。将来的な業績見通しにおいても、税負担を考慮した安定的なキャッシュマネジメントを継続する方針です。
会社の公式開示情報
EDINET開示資料では、VTuberグループ「にじさんじ」を主軸としたコマース・ライブ配信事業が収益の柱であることが明記されています。リスク要因として、ライバーの所属離脱や所属者に関するレピュテーションリスクを重要課題として挙げており、これらへの対策が経営成績に与える影響が不可避である旨が示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 250億円 | — | 253億円 | +1.4% |
| FY2024 | 330億円 | — | 320億円 | -3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 89億円 | — | 94億円 | +5.7% |
| FY2024 | 127億円 | — | 124億円 | -2.7% |
| FY2026 | 210-220億円 | 154億円 | — | 下方修正 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想がその役割を担っています。過去の業績は予想を上回って着地することが多かったものの、2026年4月期予想は大幅な下方修正を発表しました。これはグッズ販売における商品評価損の計上が主な要因であり、急成長に伴う在庫管理の課題が浮き彫りになった形です。今後は、より精度の高い需要予測と計画達成力が市場の信頼を取り戻す上で重要となります。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(株価収益率)は17.0倍と、情報・通信業の業界平均24.9倍と比較して割安な水準にあります。一方で、PBR(株価純資産倍率)は8.23倍と業界平均を大幅に上回っており、これは純資産に対して高い収益性を市場が評価していることを示唆します。信用倍率は1.71倍と比較的落ち着いており、短期的な需給の偏りは限定的です。今後は下方修正された業績予想を達成できるかが、株価評価の焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年4月期通期の業績予想を修正。利益面での下振れが市場からネガティブに受け止められた。
資本効率の改善と株主還元を目的とした最大50億円の自社株買いを実施。
第1四半期の好調な決算を受け、通期計画を上方修正しストップ高を記録。
最新ニュース
ANYCOLOR まとめ
ひとめ診断
「『にじさんじ』を武器にIP経済圏を築き、驚異的な利益率を叩き出すVTuber界の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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