朝日放送グループホールディングス9405
ASAHI BROADCASTING GROUP HOLDINGS CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが年末に家族で楽しむ「M-1グランプリ」や「芸能人格付けチェック」、あるいは「ポツンと一軒家」といった人気テレビ番組、これらを制作・放送しているのが朝日放送グループです。テレビだけでなく、実はあなたが夢中になっているアニメ作品の制作に出資していたり、オンラインで洋服を買うECサイトを運営していたりもします。さらに、大阪駅前の「ほたるまち」のような街づくりにも関わっており、普段意識しない様々な場面で、同社のサービスに触れている可能性があります。
朝日放送グループは、関西地盤の放送事業を核としつつ、コンテンツ制作や不動産事業で収益源の多角化を進めています。2024期は一時的な赤字に陥りましたが、2025期には売上高919.2億円、営業利益25.91億円とV字回復を達成しました。新たに策定した中期経営計画では、2028年3月期に営業利益45億円を目指し、特にアニメを中心としたコンテンツ事業の拡大に注力する方針です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市福島区福島1丁目1番30号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.3% | 0.8% | - |
| 2022/03期 | 3.8% | 2.2% | - |
| 2023/03期 | 1.9% | 1.1% | - |
| 2024/03期 | 1.2% | 0.7% | 0.9% |
| 2025/03期 | 3.2% | 2.0% | 2.8% |
| 3Q FY2026/3 | 5.6%(累計) | 2.9%(累計) | 5.0% |
収益性は年度により変動が大きく、特に2024/03期には営業利益率が0.9%まで低下するなど、先行投資や事業環境の変化が利益を圧迫する場面が見られました。しかし、翌2025/03期には営業利益率が2.8%へ回復しており、コンテンツ事業の効率的な収益化が課題となっています。ROE(自己資本利益率)についても、事業の再編と効率化を進めることで、安定した水準への回帰を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 783億円 | — | 9.3億円 | -22.7円 | - |
| 2022/03期 | 851億円 | — | 26.7億円 | 65.0円 | +8.6% |
| 2023/03期 | 870億円 | — | 13.5億円 | 32.4円 | +2.3% |
| 2024/03期 | 905億円 | 8.3億円 | 8.8億円 | -21.2円 | +3.9% |
| 2025/03期 | 919億円 | 25.9億円 | 25.0億円 | 60.0円 | +1.6% |
朝日放送グループホールディングスは、主力の放送事業においてデジタル配信やアニメ関連のIP(知的財産)展開が成長を支え、直近の2025/03期には売上高が約919億円まで拡大しました。放送業界全体の構造的な逆風がある中、コンテンツ事業の多角化により2026/03期期も引き続き増収増益のトレンドを維持する計画です。単年度では一時的な純損失を計上する期もありましたが、経営の安定化に向けた体制強化が図られています。 【3Q 2026/03期実績】売上720億円(通期予想比78%)、営業利益36億円(同133%)、純利益38億円(同124%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は放送・コンテンツ・ライフスタイルの3セグメントで構成され、特にアニメコンテンツの海外展開やEC事業の拡大が成長ドライバーです。事業リスクとしては、広告費の変動を受けやすいテレビ広告市場の構造的な縮小や、急速に変化するデジタルメディア環境への適応が重要課題として認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 927億円 | 919億円 | 919億円 | -0.8% |
| 2024期 | 900億円 | — | 905億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 36億円 | 36億円 | 26億円 | -28.0% |
| 2024期 | 25億円 | — | 8億円 | -66.7% |
| 2023期 | 40億円 | — | 26億円 | -35.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年3月期からの新中期経営計画では、2028年3月期に売上高960億円、営業利益45億円という挑戦的な目標を掲げています。これは、2025期実績(売上高919.2億円、営業利益25.91億円)からの大幅な利益成長を意図するものです。一方で、過去の業績予想は複数回にわたり大幅な未達となっており、特に利益面の計画達成能力には課題が残ります。新中計の達成には、アニメ等のコンテンツ事業の収益化が計画通り進むかが鍵となります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ABCテレビが韓国・シンガポールと共同制作番組「Miracle100」の制作を発表し、グローバル展開を強化。
NTTSportict、泉大津市と連携協定を締結し、地域創生および映像技術活用における協力体制を構築。
第3四半期決算で経常利益が前年同期比2.8倍となる36.9億円を計上し、業績の好調さが示された。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は強固であり、自己資本比率は約60%前後という高い水準を維持しています。2024/03期以降は有利子負債が増加していますが、これは戦略的な事業投資や新規事業の資金需要に伴うものであり、過度な財務リスクには至っていません。潤沢な資本基盤を背景に、放送事業以外の新規領域へ柔軟に投資できる余力を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産1316億円、純資産824億円、自己資本比率53.6%、有利子負債129億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 59.5億円 | 103億円 | 45.8億円 | 43.6億円 |
| 2022/03期 | 46.9億円 | 42.8億円 | 5.4億円 | 4.1億円 |
| 2023/03期 | 29.5億円 | 50.5億円 | 16.1億円 | 20.9億円 |
| 2024/03期 | 56.6億円 | 56.6億円 | 11.4億円 | 100万円 |
| 2025/03期 | 53.0億円 | 38.1億円 | 2.8億円 | 14.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定して約30億円から60億円規模の黒字を創出しており、放送事業の底堅いキャッシュ創出能力を示しています。一方で投資キャッシュフローは継続的なコンテンツへの先行投資によりマイナス基調が続いていますが、フリーキャッシュフロー(FCF)は黒字化を確保する傾向にあります。今後は、投資と回収のサイクルを最適化することで、持続的なキャッシュフロー創出を目指す見通しです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が30.8%に達しており、多様性を尊重した経営体制を構築しています。監査等委員会設置会社として取締役会が監督機能を果たしており、連結子会社21社を擁する広範な事業ポートフォリオを適正に管理するガバナンス体制が整備されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,158万円 | 1,692人 | - |
従業員の平均年収は1,158万円と、メディア業界の中でも高水準を維持しています。放送事業の安定収益に加え、近年のコンテンツ事業やイベント事業への多角化による収益構造の強化が、長期的な賃金水準の底上げに寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回っています(アンダーパフォーム)。これは、同期間における株価の伸び悩みが主な要因です。2024期にはTOPIXが216.8%と急伸したのに対し、同社は104.1%に留まりました。株主還元策として配当は継続しているものの、キャピタルゲインの低迷がTSRを押し下げており、株価を意識した経営と成長戦略の着実な実行が喫緊の課題と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18円 | 31.0% |
| 2017/03期 | 26円 | 31.1% |
| 2018/03期 | 20円 | 30.3% |
| 2019/03期 | 28円 | 30.6% |
| 2020/03期 | 18円 | 32.4% |
| 2021/03期 | 10円 | - |
| 2022/03期 | 24円 | 36.9% |
| 2023/03期 | 16円 | 49.4% |
| 2024/03期 | 12円 | - |
| 2025/03期 | 13円 | 21.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として安定的な利益還元を基本としつつ、業績に応じた柔軟な配当を実施しています。業績が好調な局面では配当性向を意識した増配を行う一方、利益が低迷する年度には減配を行うなど、収益連動型の傾向が強くなっています。株主優待と合わせたトータルでの還元姿勢を重視しており、中長期的な株主価値の向上を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 106.7万円 | 6.7万円 | 6.7% |
| 2022期 | 108.3万円 | 8.3万円 | 8.3% |
| 2023期 | 102.6万円 | 2.6万円 | 2.6% |
| 2024期 | 104.1万円 | 4.1万円 | 4.1% |
| 2025期 | 104.3万円 | 4.3万円 | 4.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界他社比較では、PER・PBRともに割安な水準にあります。これは市場が同社の収益性や資産価値をまだ十分に評価しきれていないことを示唆します。信用取引では売り残が買い残を上回る信用倍率0.38倍となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価が上昇した際には「踏み上げ」による急騰の可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 30.3億円 | 39.6億円 | 130.7% |
| 2022/03期 | 47.9億円 | 21.2億円 | 44.3% |
| 2023/03期 | 26.6億円 | 13.1億円 | 49.1% |
| 2024/03期 | 7.2億円 | 16.1億円 | 222.3% |
| 2025/03期 | 25.1億円 | 400万円 | 0.2% |
実効税率が年度によって極端に変動しているのは、特別損失の計上や繰延税金資産の調整などが背景にあります。特に営業利益が低い年度では、税務上の損益調整や会計上の減損処理により、キャッシュアウトを伴わない会計上の税負担が一時的に跳ね上がるケースが見られます。2025/03期期は税負担が大幅に圧縮されており、今後の税務コスト管理が収益性の向上に直結する状況です。
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朝日放送グループホールディングス まとめ
「関西のテレビ局が、アニメ・EC・不動産へと翼を広げるコンテンツコングロマリットへ変貌中」
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