SRAホールディングス
SRA Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
オープンソース技術で世界を拓く、安定成長の独立系SIer
オープンソース技術を核とした高い技術力で、国内外の顧客に最適なITソリューションを提供し、グローバル市場での持続的な成長を目指します。
この会社ってなに?
あなたが銀行のATMでお金をおろしたり、企業のウェブサイトで商品を注文したりするとき、その裏側では膨大なシステムが動いています。SRAホールディングスは、まさにそうした社会インフラを支えるシステムをオーダーメイドで開発する会社です。皆さんが普段何気なく利用しているサービスの多くは、同社のような企業の技術力によって成り立っているのです。表舞台には出ませんが、私たちの便利で安全な暮らしに欠かせない、まさに「縁の下の力持ち」のような存在と言えるでしょう。
独立系システムインテグレーターの草分け的存在。直近の2025年3月期決算では、売上高516.2億円(前期比9.5%増)、営業利益79.40億円(同15.0%増)と増収増益を達成しました。続く2026年3月期も売上高535.0億円、営業利益83.00億円と成長継続を見込んでいます。高い技術力を背景に金融や製造業向けのシステム開発で安定した収益基盤を築きつつ、M&Aも活用し海外事業を積極的に拡大しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区南池袋2丁目32番8号
- 公式
- www.sra-hd.co.jp
社長プロフィール
当社グループは、1967年の創業以来、特定のメーカーやベンダーに偏らない独立系の強みと、高い技術力を背景に、お客様に最適なソリューションを提供してまいりました。今後も変化する市場ニーズに迅速に対応し、持続的な成長と企業価値の向上を通じて、株主の皆様のご期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
日本で最も古い独立系ソフトウェア開発会社の一つとして設立。特定のハードウェアメーカーに属さない独立性を強みに事業を開始した。
米国に現地法人を設立するなど、早くからグローバル展開を推進。海外の先進技術を取り込み、多様なニーズに対応できる体制を構築した。
株式会社SRAホールディングスを設立し、持株会社体制に移行。グループ経営の効率化と事業拡大を目指し、東証一部(当時)に上場を果たした。
Linuxなどオープンソースソフトウェア(OSS)に強みを持ち、専門子会社を通じて製品販売やコンサルティングサービスを強化。技術的優位性を確立した。
株主への利益還元策を見直し、優待制度を廃止。配当性向を高める方針を明確にし、安定的な配当による株主還元を重視する姿勢を示した。
香港の金融サービス企業と提携し、共同で独自のFinTechサービスを提供する計画を発表。ITと金融を融合させた新たな事業領域へ挑戦を開始した。
好調な業績を背景に、売上高・営業利益ともに過去最高を更新。年間配当金の増配も計画し、安定した成長と株主への利益還元を両立させている。
欧米・アジアの各拠点の強みを活かし、グローバルでのビジネス展開を加速。クラウドサービスやAI関連技術を活用し、未来の成長を目指す。
注目ポイント
安定した業績を背景に、積極的な株主還元を実施。配当利回りは業界平均を上回る水準で、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的です。
特定のメーカーに縛られない独立系SIerとして、顧客に最適なシステムを提案できるのが強み。特にLinuxなどオープンソース分野で高い技術力を誇ります。
創業50年以上の歴史で培った顧客基盤と技術力を武器に、安定した成長を継続。売上高や利益も堅調に推移しており、安心して長期保有しやすい企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 70円 | 182.3% |
| FY2017/3 | 90円 | 41.3% |
| FY2018/3 | 110円 | 65.4% |
| FY2019/3 | 110円 | 67.0% |
| FY2020/3 | 110円 | 0.9% |
| FY2021/3 | 120円 | 48.2% |
| FY2022/3 | 130円 | 44.8% |
| FY2023/3 | 140円 | 196.8% |
| FY2024/3 | 160円 | 43.5% |
| FY2025/3 | 180円 | 67.3% |
株主優待制度は2013年9月を以て廃止されており、現在は実施していません。
当社は成長性を確保しつつ株主への利益還元を重視しており、持続的な配当金の増額(増配)を行う累進配当的な姿勢を堅持しています。配当性向については、業績に応じた柔軟な還元を行いつつも、安定的な配当水準の確保を目指しています。今後も強固なキャッシュ・フローに基づき、バランスの取れた還元政策を継続する方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高はFY2021/3の394億円からFY2025/3には516億円まで着実に成長を遂げており、IT受託開発を中心とした堅調な事業拡大が続いています。営業利益についても同様に右肩上がりで推移しており、FY2025/3には約79億円を達成しました。今後もDX需要の取り込みやオープンソース技術への強みを活かし、FY2026/3には売上高535億円、営業利益83億円の増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.5% | 8.1% | 1.4% |
| FY2022/3 | 27.6% | 8.9% | 6.3% |
| FY2023/3 | 23.6% | 2.1% | 5.4% |
| FY2024/3 | 29.7% | 9.7% | 6.4% |
| FY2025/3 | 24.0% | 6.6% | 5.0% |
営業利益率は12.8%から15.4%へと着実に向上しており、高付加価値なシステム開発および運用保守サービスへのシフトが功を奏しています。ROEはFY2023/3の一過性要因を除き概ね10%〜15%台の高い水準を維持しており、資本を効率的に活用した経営がなされています。今後も高収益体質を維持しつつ、さらなる資本効率の向上を目指す構えです。
財務は安全?
有利子負債は極めて低水準で推移しており、実質無借金経営に近い強固な財務体質を構築しています。自己資本比率は約60%前後と高く、安定した財務基盤を背景に機動的なM&Aや先行投資を行うことが可能です。純資産も着実に積み上がっており、長期的な経営の安定性は極めて高いと言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 50.0億円 | -1.4億円 | -13.7億円 | 48.6億円 |
| FY2022/3 | 28.3億円 | -4.6億円 | -14.9億円 | 23.7億円 |
| FY2023/3 | 51.4億円 | -3.1億円 | -13.1億円 | 48.3億円 |
| FY2024/3 | 41.0億円 | -1.6億円 | -15.8億円 | 39.4億円 |
| FY2025/3 | 57.8億円 | -2.6億円 | -19.1億円 | 55.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。潤沢な営業キャッシュ・フローを原資として配当実施や自己株式取得による株主還元を積極的に行っており、財務の健全性を損なうことなく利益配分を行っている点が特徴です。投資キャッシュフローの支出は限定的であり、現金の創出能力が非常に高い状況です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 52.7億円 | 21.9億円 | 41.7% |
| FY2022/3 | 64.6億円 | 28.9億円 | 44.7% |
| FY2023/3 | 72.0億円 | 63.2億円 | 87.8% |
| FY2024/3 | 85.8億円 | 39.9億円 | 46.5% |
| FY2025/3 | 81.3億円 | 47.5億円 | 58.4% |
実効税率は年度によって変動が見られますが、これは主に個別決算や一時的な税務処理の影響によるものです。FY2023/3に税負担率が急増したのは、特定の会計処理に伴う税金費用の計上などが影響しています。基本的には安定した事業利益に対する適正な納税が行われており、大きな懸念はありません。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,283万円 | 1,388人 | - |
従業員の平均年収は1,283万円と、IT業界全体で見ても非常に高水準にあります。独立系システムインテグレーターとしての高い収益性と、継続的な利益成長が従業員への手厚い還元として反映されており、人材の定着と確保に寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はSRA・三菱UFJ銀行。
同社は機関投資家の比率が高く、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占める安定した株主構成を形成しています。一方で、創業関連と推察される個人株主も上位に名を連ねており、社員持株会も一定の持ち分を保有することで、経営への参画意識を維持する体制となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
システム開発、運用・構築、販売を軸に事業を展開しており、特にLinux等のオープンソース技術や金融・製造業向けのシステム開発に強みを持ちます。経営上のリスクとして、同業他社との激しい人材獲得競争を挙げており、人件費の増大が将来の収益性を左右する重要な要素となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は17.0%であり、多様な視点を取り入れるガバナンス改革を推進しています。13社の連結子会社を統括する体制のもと、外部監査による独立性の確保と経営監視機能の強化に注力しており、プライム市場上場企業として相応の管理体制を整えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 495億円 | — | 516億円 | +4.3% |
| FY2024 | 445億円 | — | 471億円 | +5.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 73億円 | — | 79億円 | +8.8% |
| FY2024 | 63億円 | — | 69億円 | +10.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、代わりに毎期連結業績予想を公表しています。過去の業績を見ると、期初に立てた売上高・営業利益の予想をコンスタントに上回って達成する傾向があり、堅実な経営姿勢がうかがえます。特にFY2024、FY2025はともに売上・利益で期初予想を5%以上超過しており、計画達成能力は高いと評価できます。FY2026も増収増益と増配を計画しており、安定した成長軌道を維持する見通しです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。同社のTSRは、FY2022以降継続してTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を達成しています。これは、安定した業績成長を背景とした株価の堅調な推移と、積極的な増配による株主還元の強化が両輪となって株主価値向上に寄与していることを示しています。特にFY2025にはTOPIXを大きく引き離しており、市場平均を上回るリターンを投資家にもたらしてきた実績があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 132.5万円 | +32.5万円 | 32.5% |
| FY2022 | 141.7万円 | +41.7万円 | 41.7% |
| FY2023 | 154.8万円 | +54.8万円 | 54.8% |
| FY2024 | 212.2万円 | +112.2万円 | 112.2% |
| FY2025 | 237.7万円 | +137.7万円 | 137.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.80%と業界平均を大きく上回っており、株主還元に積極的な姿勢が評価され、高配当利回り銘柄として魅力的です。信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は高い水準ですが、出来高に対しては限定的であり、需給バランスへの影響は注視が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年3月期中間決算にて、年間配当を前期比10円増配の190円とすることを発表。
2025年3月期の本業が好調に推移し、営業利益79.40億円と業績予想を上回る実績を達成。
定時株主総会において経営体制の充実を図り、事業環境の変化への迅速な対応体制を整備。
最新ニュース
SRAホールディングス まとめ
ひとめ診断
「日本最古参の独立系SIerが、オープンソースと海外展開を両軸に安定成長を続ける”縁の下の力持ち”」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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