GENOVA
GENOVA,Inc.
最終更新日: 2026年3月29日
医療現場のDX化をリードし、健康な未来を創造するメディカルIT企業
医療情報の非対称性をなくし、患者さんが最適な医療を選択できる世界を実現します。
この会社ってなに?
あなたが体調を崩して近所のクリニックを探す時、インターネットで症状や地域名を入れて検索した経験はありませんか?その時に表示される病院紹介サイトの一つ「Medical DOC」を運営しているのがGENOVAです。さらに、最近増えてきた便利なネット予約や、来院前のスマホ問診、スムーズな自動会計システムの裏側でも、同社の「スマートクリニック」関連サービスが活躍しているかもしれません。普段何気なく利用している医療サービスの裏側で、GENOVAはクリニックの業務効率化を支えています。
GENOVAは医療情報サイト「Medical DOC」運営とクリニック向けDX支援を主力とする企業です。FY2025(2025年3月期)は売上高100.1億円、営業利益20.26億円を達成しましたが、続くFY2026の会社予想では営業利益14.35億円と大幅な減益を見込んでおり、成長の踊り場を迎えています。株価は上場来安値圏で推移し、PER10.6倍と割安感は出ていますが、業績のV字回復が確認できるかが投資家の最大の注目点です。2024年9月にはプライム市場へ移行し、社会的な信頼性を高めています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ34F
- 公式
- genova.co.jp
社長プロフィール
当社は「ヒトと医療をつないで健康な社会を創ります」というミッションを掲げています。メディカルプラットフォーム事業とスマートクリニック事業を通じて、医療機関のDXを推進し、患者さんにとってもより良い医療体験を提供することを目指します。
この会社のストーリー
平瀬智樹氏が株式会社GENOVAを設立し、新たな事業への挑戦を開始する。
医療情報サイト「Medical DOC」の提供を開始し、本格的に医療分野へ参入。患者と医療機関をつなぐ架け橋となる。
クリニックの業務効率化を支援するスマートクリニック事業を開始。予約システム「NOMOCa-Stand」などを提供し、事業の多角化を進める。
創業から17年を経て、東京証券取引所グロース市場への上場を果たす。さらなる事業拡大と社会的信用の向上を目指す。
上場からわずか2年足らずでプライム市場へ移行。厳しい基準をクリアし、高い成長性と信頼性を証明する。
歯科専門事務代行サービス「SABU」との資本業務提携など、M&Aや事業提携を積極的に行い、サービス領域を拡大する。
市場環境の変化により、上場後初の赤字を経験。経営の立て直しを図りつつ、交通系ICカードを利用した新サービス提供など次の一手を打つ。
予約から会計まで一気通貫で支援するソリューションを強化。クリニックのDX化をさらに推し進め、日本の医療が抱える課題解決に貢献していく。
注目ポイント
医療情報サイト「Medical DOC」と、クリニックの業務効率化を支援する「スマートクリニック」事業を展開。患者と医療機関双方の課題を解決します。
2022年12月にグロース市場へ上場後、2024年9月にはプライム市場へ移行。その急成長スピードと信頼性の高さが魅力です。
M&Aや業務提携を通じて、歯科領域など新たなサービスを次々と展開。変化の速い医療業界で、常に成長の機会を追求し続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 30円 | 37.6% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当については、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向30%〜40%を目処とした安定的かつ継続的な還元を目指しています。FY2025/3に初配を実施して以降、業績に応じた適切な還元方針を継続しています。今後は利益成長に伴う増配が株主還元の柱となります。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、メディカルプラットフォーム事業の伸長によりFY2025/3には100億円を突破する堅調な成長を見せています。一方で、FY2026/3予想では戦略的な先行投資やコスト増の影響により、営業利益および純利益はそれぞれ約14.4億円、9.8億円へと減益を見込んでいます。短期的には成長投資による利益の押し下げがあるものの、安定した医療DX支援の基盤は維持されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 31.1% | 23.3% | 26.6% |
| FY2024/3 | 28.6% | 21.1% | 26.5% |
| FY2025/3 | 20.2% | 16.6% | 20.2% |
収益性は高い水準を維持しており、営業利益率はFY2023/3からFY2024/3にかけて26%台という極めて高い収益力を誇っています。FY2025/3には先行投資の加速により営業利益率が20.2%へ低下したものの、依然として業界内では高収益な部類にあります。今後も効率的な事業運営を通じて、高いROE(自己資本利益率)を維持できるかが成長の鍵となります。
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、FY2025/3時点での自己資本比率は76.9%と強固な資本基盤を有しています。有利子負債は一時的に計上されることがありますが、基本的には無借金経営に近い水準であり、健全な財務体質を維持しています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、さらなる事業拡大やM&Aにも柔軟に対応可能な状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 12.0億円 | -1.1億円 | 11.3億円 | 10.9億円 |
| FY2024/3 | 18.2億円 | -9,400万円 | 3.8億円 | 17.3億円 |
| FY2025/3 | 11.9億円 | -2.8億円 | -10.1億円 | 9.2億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定して10億円以上のプラスを計上しており、本業による稼ぐ力の強さを証明しています。投資活動においても、M&Aや設備投資を戦略的に行いながらも、FCF(フリー・キャッシュフロー)をプラスに維持する好循環を生んでいます。財務CFの変動は主に借入金の返済や株主還元に伴うものであり、健全なキャッシュ管理が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 17.1億円 | 4.5億円 | 26.5% |
| FY2024/3 | 23.1億円 | 5.8億円 | 25.2% |
| FY2025/3 | 20.2億円 | 6.0億円 | 30.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動して推移しており、概ね適正な範囲で納税を行っています。FY2025/3以降の実効税率は30%前後で推移しており、法廷税率に近い水準となっています。利益水準の変動に関わらず、税務コンプライアンスを遵守した安定的な納税体制を維持しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 596万円 | 408人 | - |
従業員平均年収は596万円であり、平均年齢が28.7歳と非常に若いため、業界水準と比較しても同年代では高めの給与水準と言えます。短期間で成長を遂げてきたサービス業という特性上、若手へのインセンティブが充実している可能性があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は平瀬商店。
創業者である平瀬智樹氏が32.37%の株式を保有し、資産管理会社である株式会社平瀬商店と合わせて高い支配力を有しており、創業者の経営方針が色濃く反映される体制です。残りの株主は信託銀行や個人投資家で構成されており、安定株主の比率が高い一方で、浮動株(市場で流動的に売買される株式)の比率は限定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
医療情報メディアやクリニック向けDX支援などのメディカルプラットフォーム事業を主軸としています。事業リスクとして、生成AIを活用した競合他社との競争激化やサービス開発コストの増大が挙げられており、収益性の安定が今後の重要な焦点となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%と、今後の多様性向上が課題となる水準です。監査体制については独立役員を含む社外取締役が経営監視を行っていますが、プライム市場上場企業として、より高い透明性とガバナンス体制の強化が持続的な成長には不可欠です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 予想 | 14億円 | — | — | 進行中 |
| FY2025 実績 | 28億円 | — | 20億円 | -26.4% |
| FY2024 実績 | 22億円 | — | 23億円 | +4.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 実績 | 109億円 | — | 100億円 | -8.4% |
| FY2024 実績 | 85億円 | — | 87億円 | +2.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想がその代わりとなります。FY2025は期初予想を大幅に下回る着地となり、続くFY2026も売上は伸ばすものの営業利益は-29.2%と大幅な減益予想を発表しました。成長期待で買われてきた銘柄だけに、利益成長の鈍化はネガティブに捉えられています。計画達成能力と成長軌道への回帰が今後の課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2024およびFY2025において、当社のTSR(株主総利回り)はそれぞれ103.2%、73.6%となり、同期間のTOPIX(141.3%、139.2%)を大幅に下回る(アンダーパフォーム)結果となりました。これは、上場後の成長期待が高かったものの、その後の業績の伸び悩みが株価の低迷につながり、配当も2025年3月期が初配当であったため、株価下落分をカバーできなかったことが主な要因です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2024 | 103.2万円 | +3.2万円 | 3.2% |
| FY2025 | 73.6万円 | -26.4万円 | -26.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER10.6倍、PBR1.59倍と、サービス業の業界平均(PER18.5倍、PBR3.6倍)と比較して著しく割安な水準にあります。これは、将来の成長鈍化懸念が株価に織り込まれていることを示唆しています。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性も指摘されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
交通系ICカードを活用した「マルチ診察券」の提供開始を発表。
26年3月期第1四半期の赤字決算に伴い、通期経常利益予想の下方修正を実施。
歯科専門事務代行のSABUと資本業務提携を締結し、バックオフィス効率化を支援。
最新ニュース
GENOVA まとめ
ひとめ診断
「『病院検索サイト』運営からクリニックDX支援へ、急成長後の利益急減で株価は底値圏に沈む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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