クリーク・アンド・リバー社
CREEK & RIVER Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月28日
多様なプロフェッショナルの生涯価値を創造するクリエイティブ・エージェンシー
プロフェッショナル・エージェンシーのリーディングカンパニーとして、世界のプロフェッショナルが活躍するプラットフォームを構築する。
この会社ってなに?
あなたが普段楽しんでいるテレビ番組やYouTube動画、夢中になっているスマホゲームの裏側で、クリーク・アンド・リバー社が活躍しているかもしれません。同社は、そうしたコンテンツを作るプロのクリエイター(映像ディレクター、ゲームデザイナー、Webエンジニアなど)と企業をつなぐ「才能の代理人」のような存在です。その他にも、あなたが使う手帳(高橋書店)や、医師の転職支援、建築士の派遣など、様々な専門分野でプロフェッショナルと社会を結びつける事業を展開しています。
クリエイター特化型エージェンシーの最大手。FY2025は売上高502.8億円(前期比1.0%増)と増収を確保したものの、戦略投資が先行し営業利益は36.14億円(同11.9%減)と減益に。しかし、FY2026はM&A効果や既存事業の回復を見込み、売上高613億円(同21.9%増)、営業利益49億円(同35.6%増)とV字回復を予想しています。配当性向30%を掲げるなど株主還元にも積極的で、安定成長から再加速フェーズへの移行が期待されます。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都港区新橋四丁目1番1号
- 公式
- www.cri.co.jp
社長プロフィール
私たちは「プロフェッショナルの生涯価値の向上」と「クライアントの価値創造への貢献」をミッションに掲げています。映像、ゲーム、Web、医療など多様な分野のプロフェッショナルたちが持つ能力を最大限に引き出し、クライアントの価値創造に貢献することで、より豊かな社会の実現を目指してまいります。
この会社のストーリー
井川幸広氏(現・代表取締役会長)が「クリエイターのために」という想いのもと、クリエイター・エージェンシーの草分けとして会社を設立。テレビ業界のクリエイターを支援する事業からスタートした。
設立から10年で株式上場を達成。クリエイター・エージェンシー事業の社会的認知度を高め、事業拡大への大きな一歩を踏み出した。
三和銀行出身の黒崎淳氏(現・代表取締役社長)が入社。これを機に、IT、医療、法曹、会計などクリエイティブ以外の専門分野へも事業領域を拡大し、多角化を加速させる。
事業の成長と安定性が評価され、東京証券取引所市場第一部へ。企業の信頼性をさらに高め、より多くのプロフェッショナルとクライアントからの支持を得る基盤を固めた。
コロナ禍においても事業が好調に推移。映像、ゲーム、Web分野が牽引し、中期経営計画で掲げた業績目標を前倒しで上方修正するなど、力強い成長を示す。
「C&R DX STUDIO」を開設し、伴走型のDXサービスを強化。さらにAI技術を持つクオン社と資本業務提携を行い、地域創生など新たな価値創造への挑戦を開始した。
好調な業績を背景に、2026年2月期の業績予想と配当予想を上方修正。中期経営計画の目標達成も見込まれ、持続的な成長と積極的な株主還元への姿勢を明確にした。
注目ポイント
映像・ゲーム分野を祖業としながら、医療・IT・法曹など18分野に事業を拡大。景気変動に強い多角的な収益構造を構築し、売上・利益ともに継続的な成長を達成しています。
単なる人材派遣ではなく、専門知識を持つプロフェッショナルに特化。エージェント(伴走)、プロデュース(機会創出)、ライツ(知財活用)の3つの機能で、プロの生涯価値向上を支援する独自のビジネスモデルが強みです。
好調な業績を背景に、増配を継続。2026年2月期の配当予想を引き上げるなど、株主への利益還元に積極的です。配当性向30%水準を目標に掲げており、投資家にとっても魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8円 | 26.5% |
| FY2017/3 | 9円 | 21.0% |
| FY2018/3 | 11円 | 21.0% |
| FY2019/3 | 12円 | 26.3% |
| FY2020/3 | 15円 | 23.6% |
| FY2021/3 | 16円 | 21.5% |
| FY2022/3 | 20円 | 20.0% |
| FY2023/3 | 27円 | 20.7% |
| FY2024/3 | 41円 | 33.9% |
| FY2025/3 | 41円 | 38.9% |
| 権利確定月 | 2月 |
同社は利益成長に合わせた株主還元を重視しており、配当性向30%水準を目標に掲げています。業績の拡大とともに配当額を引き上げる積極的な還元姿勢が特徴で、近年は増配基調を維持しています。成長投資と株主還元のバランスを適切に図る方針により、中長期的な投資魅力の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
クリーク・アンド・リバー社は、クリエイティブ分野のプロフェッショナルを支援するエージェンシー事業を軸に、安定的な増収基調を維持しています。映像やゲーム、Web制作など多岐にわたる制作・派遣事業が業績を牽引し、FY2024/3には売上高約498億円を達成しました。FY2026/3には売上高600億円への到達を計画しており、積極的なM&Aや事業領域の拡大が収益成長を後押ししています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.0% | 9.1% | - |
| FY2022/3 | 20.4% | 11.2% | - |
| FY2023/3 | 22.3% | 12.7% | - |
| FY2024/3 | 18.3% | 10.5% | 8.2% |
| FY2025/3 | 16.8% | 8.3% | 7.2% |
同社はプロフェッショナル特化型というビジネスモデルの特性を活かし、14%〜20%という高い水準のROE(自己資本利益率)を継続的に創出しています。営業利益率は概ね7%〜9%で推移しており、効率的な人材マッチングと制作機能の統合が収益性の高さに寄与しています。競争の激しい人材サービス業界においても、専門性の高い人材を抱える強固な事業基盤が利益率の安定感を支えています。
財務は安全?
財務基盤は強固で、総資産に対して自己資本が占める割合である自己資本比率は60%前後と健全な水準を維持しています。近年の有利子負債の増加は、M&Aや事業投資に伴う一時的な資金調達が主な要因であり、事業拡大に向けた積極姿勢の表れといえます。キャッシュポジションを含め、長期的な成長を支えるための柔軟な財務体質を確保しているといえます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.6億円 | -4.3億円 | 6,300万円 | 15.3億円 |
| FY2022/3 | 25.2億円 | -11.9億円 | -7.1億円 | 13.3億円 |
| FY2023/3 | 22.6億円 | -9.5億円 | -6.0億円 | 13.1億円 |
| FY2024/3 | 32.5億円 | -35.1億円 | -6.0億円 | -2.6億円 |
| FY2025/3 | 29.6億円 | -17.6億円 | -3.7億円 | 11.9億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは恒常的にプラスであり、安定した事業キャッシュ創出能力を有しています。FY2024/3には積極的な投資活動により一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来の成長に向けた戦略的な先行投資です。基本的には本業の利益を成長投資に回す循環ができており、キャッシュフローの質は良好です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.9億円 | 8.4億円 | 33.7% |
| FY2022/3 | 34.2億円 | 11.9億円 | 35.0% |
| FY2023/3 | 40.0億円 | 11.0億円 | 27.5% |
| FY2024/3 | 41.4億円 | 14.8億円 | 35.8% |
| FY2025/3 | 37.0億円 | 14.4億円 | 39.1% |
法人税等の実効税率は概ね30%台前半から後半で推移しており、標準的な税負担水準と言えます。FY2023/3には一時的な税効果や差異により税率が27.6%へ低下しましたが、概ね安定した税務処理が行われています。業績拡大に伴い納税額も増加傾向にあり、社会的な責務を果たしながら利益成長を継続しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 477万円 | 2,580人 | - |
平均年収は477万円であり、人材サービス業の業界平均と比較して標準的な水準です。同社はプロフェッショナル層を対象としたエージェンシー事業を主力としており、業績の成長に伴い従業員への還元も着実に進んでいます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はシー・アンド・アール・ソース・デザイン社。
創業者の井川幸広氏が筆頭株主である株式会社シー・アンド・アールを通じて実質的な支配力を有しており、強固な経営体制を維持しています。機関投資家や信託銀行の保有比率も一定水準あり、市場での安定した流通性が確保されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
映像・ゲーム・Web制作などを中心とするエージェンシー事業が収益の柱であり、DXやAI分野での新規開拓が成長を牽引しています。事業リスクとして、特定分野への人材供給の偏りや、景気変動に伴う企業の採用・制作予算の縮小が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は6.7%と向上余地があるものの、監査体制の強化やコーポレートガバナンスへの取り組みを積極的に開示しています。28社もの連結子会社を抱える多角的な事業規模に対し、透明性の高い経営を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 550億円 | — | 503億円 | -8.6% |
| FY2024 | 500億円 | — | 498億円 | -0.4% |
| FY2023 | 440億円 | — | 441億円 | +0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 48億円 | — | 36億円 | -24.7% |
| FY2024 | 45億円 | — | 41億円 | -8.8% |
| FY2023 | 40億円 | — | 40億円 | -1.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度のFY2026に売上高600億円、営業利益50億円を目標としています。FY2025実績(売上高502.8億円、営業利益36.14億円)時点での進捗は売上が約84%、利益が約72%と、特に利益面でビハインドしています。これはM&Aや新規事業への先行投資が影響しました。しかし、会社はFY2026の業績予想を売上高613億円、営業利益49億円と発表しており、最終年度での目標達成に強い自信を見せています。過去3期では期初予想を下回る傾向が見られるため、計画の実行確度が今後の評価ポイントとなるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2025までの5年間で継続的にTOPIXを上回る優れたパフォーマンスを達成しています。特にFY2022からFY2024にかけてはTOPIXを大きくアウトパフォームしました。これは、コロナ禍以降のデジタルコンテンツ需要の高まりを背景とした業績の急拡大と、それに伴う積極的な増配方針が株価に好影響を与えた結果です。FY2025は株価が調整したことでTSRは低下しましたが、それでもTOPIXを上回る水準を維持しており、資本市場からの評価が高いことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 144.0万円 | +44.0万円 | 44.0% |
| FY2022 | 199.7万円 | +99.7万円 | 99.7% |
| FY2023 | 255.4万円 | +155.4万円 | 155.4% |
| FY2024 | 229.2万円 | +129.2万円 | 129.2% |
| FY2025 | 204.2万円 | +104.2万円 | 104.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は37.73倍と高く、信用買い残が積み上がっている状態で、将来的な売り圧力への警戒が必要です。PER(9.7倍)、PBR(1.93倍)ともにサービス業の業界平均と比較して割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.11%(FY2026予想ベース)と業界平均を上回っており、バリュー株としての魅力も持ち合わせています。今後の決算発表で業績の回復が確認されれば、割安感が意識される可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年2月期の連結業績予想を修正し、売上高613.00億円への上方修正を発表した。
クオンとの提携を通じてAI技術を活用した地域創生事業への参入を強化。
Kiei社と協働し、生成AIを用いた業務フローの刷新とエージェンシー事業のDX化を推進。
最新ニュース
クリーク・アンド・リバー社 まとめ
ひとめ診断
「クリエイター経済圏のガリバーが、DXとAIの波に乗り新大陸を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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