大栄環境9336
Daiei Kankyo Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、家庭やオフィスで出すゴミ。そのゴミがどこへ行き、どう処理されるか考えたことはありますか?大栄環境は、まさにそのゴミの「その後」をすべて引き受けている会社です。ゴミ収集車が回収した後、分別し、燃やしてエネルギーに変えたり、プラスチックや金属をリサイクルして新しい製品の原料に生まれ変わらせたりしています。そして、どうしても処理できないものを安全に埋め立てる最終処分場まで自社で持っているのが大きな強み。あなたが普段何気なく捨てているものが、社会を支える資源として循環する、その裏側で大栄環境が活躍しているのです。
大栄環境は、廃棄物の収集から最終処分まで一貫して手掛ける環境関連事業の最大手です。2025年3月期には売上高801.8億円、営業利益215.48億円と過去最高を更新し、高い収益性を維持しています。近年はM&Aを積極的に展開し、九州の最終処分場を約440億円で買収するなど、関西圏の強固な地盤から全国へと事業エリアを急拡大中です。安定したストック型ビジネスに加え、M&Aによる成長が今後の株価を左右する重要な鍵となります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府和泉市テクノステージ2丁目3番28号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.3% | 6.1% | - |
| 2022/03期 | 15.7% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 15.1% | 6.5% | - |
| 2024/03期 | 16.3% | 8.1% | 27.0% |
| 2025/03期 | 15.7% | 8.0% | 26.9% |
| 3Q FY2026/3 | 10.2%(累計) | 4.5%(累計) | 23.4% |
営業利益率は24%から27%という極めて高い水準を安定的に維持しており、同業他社と比較しても圧倒的な収益効率を誇ります。ROE(自己資本利益率)も15%前後で安定しており、限られた資本を効率よく活用して利益を生み出す体制が整っています。これらの指標は、廃棄物処理・資源循環という事業モデルが持つ参入障壁の高さと、効率的な運営能力を如実に反映しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 616億円 | — | 92.3億円 | 102.6円 | - |
| 2022/03期 | 650億円 | — | 88.7億円 | 97.7円 | +5.5% |
| 2023/03期 | 677億円 | — | 105億円 | 112.0円 | +4.1% |
| 2024/03期 | 730億円 | 197億円 | 136億円 | 136.4円 | +7.9% |
| 2025/03期 | 802億円 | 215億円 | 144億円 | 145.5円 | +9.8% |
売上高は2023/03期の677億円から2025/03期には802億円まで着実に拡大しており、廃棄物処理および資源循環事業の堅調な需要が牽引しています。営業利益についても同様に成長を続け、2025/03期には215億円に達するなど高い利益水準を維持しています。2026/03期期もさらなる増収増益を見込んでおり、強固な事業基盤を背景とした成長トレンドが続いています。 【3Q 2026/03期実績】売上625億円(通期予想比75%)、営業利益146億円(同67%)、純利益99億円(同69%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
廃棄物の収集運搬から最終処分まで一貫した「環境関連事業」によるワンストップサービスが収益の核です。M&Aによる事業拡大を加速させていますが、環境規制の変化や最終処分場の確保・管理に伴う法的リスクを常に抱えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 営業利益 | 218億円 | — | — | -1.1% |
| FY2025 営業利益 | 205億円 | — | 215億円 | +5.1% |
| FY2024 営業利益 | 161億円 | — | 197億円 | +22.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 売上高 | 839億円 | — | — | N/A |
| FY2025 売上高 | 785億円 | — | 802億円 | +2.1% |
| FY2024 売上高 | 710億円 | — | 730億円 | +2.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画「D-Plan2028」では、2027期に売上高939億円、営業利益243億円という高い目標を掲げています。直近の業績はM&Aの効果もあり好調に推移しており、計画達成への期待が高まっています。過去の業績予想は期初時点では保守的に見積もられる傾向がありますが、最終的には着実に超過達成しており、経営の安定感を示しています。今後のM&Aの進捗と既存事業のオーガニックな成長が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
堺化学工業から産業廃棄物最終処分場を譲り受け、成長戦略を加速させています。
株式会社コウキを子会社化し、資源循環事業の基盤を強化しました。
沖縄県宮古島にて新会社「宮古島エコサービス株式会社」を設立し、エリア展開を開始しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2023/03期の1,636億円から2025/03期には1,849億円まで拡大し、事業規模の成長を支える投資が継続しています。自己資本比率は50%台を維持しており、財務基盤の健全性は極めて高いといえます。積極的なM&A等で有利子負債は増加傾向にありますが、盤石なキャッシュフロー創出能力があるため、リスクは十分に管理可能な範囲です。 【3Q 2026/03期】総資産2578億円、純資産1091億円、自己資本比率39.6%、有利子負債1181億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 114億円 | 146億円 | 11.0億円 | 31.7億円 |
| 2022/03期 | 180億円 | 164億円 | 31.7億円 | 16.0億円 |
| 2023/03期 | 163億円 | 123億円 | 89.7億円 | 39.7億円 |
| 2024/03期 | 217億円 | 156億円 | 76.4億円 | 61.1億円 |
| 2025/03期 | 230億円 | 190億円 | 35.4億円 | 40.6億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは230億円規模に達し、非常に強力なキャッシュ創出能力を有しています。投資キャッシュフローはM&Aや設備投資により189億円の支出が発生していますが、営業CFの範囲内で適切にコントロールされています。結果としてフリーキャッシュフローは黒字を維持しており、成長投資と株主還元を両立できる好循環が形成されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が28.6%と国内企業の中でも高い水準にあり、多様性を重視した経営体制を構築しています。38社の連結子会社を抱える規模感に対し、外部監査を適切に活用しつつ、強固なガバナンス体制を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 576万円 | 2,309人 | - |
従業員の平均年収は576万円であり、製造・サービス業の平均と比較して標準的からやや高い水準を維持しています。事業の安定性やリサイクル事業の拡大による収益向上に伴い、従業員への還元も継続的に重視される傾向にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
2024期、2025期ともに、当社のTSR(株主総利回り)はTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。これは、安定的な増配を継続していることに加え、M&Aによる成長戦略が市場に好感され、株価が大きく上昇したことが主な要因です。特に、廃棄物処理という景気耐性の強い事業特性が投資家の安心感を誘い、ディフェンシブ・グロース銘柄として資金流入が続いた結果と考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2023/03期 | 34円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 42円 | 30.8% |
| 2025/03期 | 48円 | 33.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、業績向上に伴う利益配分を強化する方針を掲げており、配当性向は30%強の安定的な水準を維持しています。増益基調を背景に、1株あたり配当金は2023/03期の34円から2025/03期の48円まで着実に増加しています。株主優待と合わせた総還元性を意識しながら、長期的な株主価値の向上を目指す姿勢が明確です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2024期 | 155.0万円 | 55.0万円 | 55.0% |
| 2025期 | 167.8万円 | 67.8万円 | 67.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較ではPER・PBRともに業界平均を大きく上回っており、市場からの成長期待が非常に高いことが示されています。これは、同社が持つ最終処分場という参入障壁の高いアセットや、M&Aによる拡大戦略が高く評価されているためです。信用倍率は1.46倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的と言えます。今後の決算で市場の高い期待に応え続けられるかが、株価を維持・向上させる上での焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 142億円 | 49.3億円 | 34.8% |
| 2022/03期 | 133億円 | 44.3億円 | 33.3% |
| 2023/03期 | 167億円 | 62.1億円 | 37.2% |
| 2024/03期 | 206億円 | 70.0億円 | 34.0% |
| 2025/03期 | 215億円 | 71.2億円 | 33.1% |
法人税等の支払額は営業規模の拡大に伴い増加しており、2025/03期期には約71億円となりました。実効税率は概ね33%から37%の範囲で推移しており、会計上の税率と大きな乖離は見られません。安定した利益計上に伴い、着実に納税を行うことで社会的な責任を果たしています。
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大栄環境 まとめ
「『ゴミ』を『資源』に変える静脈産業のガリバーが、M&Aをテコに全国制覇を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。