ベルシステム24ホールディングス
BELLSYSTEM24 HOLDINGS,INC.
最終更新日: 2026年3月28日
40年の信頼と実績、AIで進化する顧客コミュニケーションのパイオニア
新たな価値を創造するサービスで、多様な人材が活躍できる、楽しく豊かな社会を実現する。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する商品やサービスのことで、企業に電話やメールで問い合わせをしたことはありませんか?その電話の向こう側で丁寧に対応しているオペレーターがいる場所、それがコールセンターです。ベルシステム24は、多くの企業に代わって、こうしたお客様対応の窓口業務を専門に請け負っています。最近では、あなたがウェブサイトで目にするチャットボットでの自動応答の裏側でも同社の技術が活躍しているかもしれません。いわば、多くの企業の顧客対応を支える「縁の下の力持ち」として、あなたの暮らしに深く関わっている会社です。
国内コールセンター首位のベルシステム24ホールディングスは、安定した顧客基盤を背景に高配当を維持する一方、成長の踊り場に直面しています。FY2025実績は売上収益1,436億円、営業利益115億円と減収増益で着地しましたが、FY2026は売上1,500億円、営業利益120億円と回復を見込んでいます。最近ではスカパー子会社の買収やAIベンチャーとの合弁会社設立など、生成AIを活用した次世代BPOサービスの構築を急いでおり、既存事業の効率化と新規事業創出による再成長が投資家の注目点です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都港区虎ノ門4丁目1番1号 神谷町トラストタワー
- 公式
- www.bell24.co.jp
社長プロフィール

当社は40年以上にわたり、企業と消費者の接点となるコンタクトセンター事業を牽引してきました。今後は、これまで培った運用ノウハウとAIなどの最新テクノロジーを融合させ、クライアントのビジネス成果に貢献する新たな価値を創造します。従業員一人ひとりが輝ける環境を整備し、社会と共に持続的に成長することを目指します。
この会社のストーリー
株式会社ベルシステム二四(当時)が設立され、日本で初めて本格的なコールセンターアウトソーシングサービスを開始。業界の草分けとなる。
経営陣が自社の株式を取得するマネジメント・バイアウト(MBO)を実施し、株式を非公開化。事業再編と成長戦略に集中する体制を構築した。
株式会社ベルシステム24ホールディングスを設立し、持株会社体制に移行。グループ経営の効率化と事業拡大の加速を目指す。
約10年の非公開期間を経て、東京証券取引所市場第一部に再上場を果たす。新たな成長ステージへの第一歩を踏み出した。
既存事業の進化と新規事業領域の拡大を両輪とする「中期経営計画2025」を策定。持続的な成長と企業価値向上へのコミットメントを表明した。
スカパーJSAT傘下の同業、SPCCを買収。事業基盤を強化し、生成AIを活用した顧客対応などサービスの高度化を推進する。
AI開発のAVILENと合弁会社を設立。AIエージェントを実装した次世代のBPOモデル構築を目指し、DX時代の新たな顧客体験創出に挑む。
注目ポイント
株主還元に積極的で、配当利回りは4%を超える水準を維持。安定した事業基盤から得られる収益を背景に、投資家にとって魅力的なインカムゲインが期待できる。
コンタクトセンター運営のノウハウを活かし、生成AIやDX技術を積極的に導入。他社との提携やM&Aを通じて、次世代のコミュニケーションサービスを創造している。
最高位「PLATINUM」のホワイト企業認定を受けるなど、働きやすい環境づくりに注力。19年連続の賃上げも実施しており、優秀な人材の確保と定着が持続的な成長を支えている。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 18円 | 25.4% |
| FY2017/3 | 36円 | 61.2% |
| FY2018/3 | 36円 | 47.1% |
| FY2019/3 | 36円 | 49.1% |
| FY2020/3 | 42円 | 44.1% |
| FY2021/3 | 42円 | 42.6% |
| FY2022/3 | 54円 | 44.4% |
| FY2023/3 | 60円 | 47.3% |
| FY2024/3 | 60円 | 58.5% |
| FY2025/3 | 60円 | 55.1% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向を指標とした適正な還元を実施しています。近年の配当額は年間60円で安定しており、投資家に対して予測可能なリターンを提供しています。強固なキャッシュフロー創出力を背景に、今後も持続的な配当が期待される銘柄です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は1,500億円規模での安定した推移を続けており、強固なBPO事業基盤を背景に堅調な収益を確保しています。FY2024/3からFY2025/3にかけては減収基調となりましたが、FY2026/3予想では売上高1,500億円への回復を見込んでいます。売上の増減に関わらず、営業利益は110億円から140億円前後で推移しており、安定した収益モデルを維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.5% | 6.8% | 8.7% |
| FY2022/3 | 5.0% | 7.4% | 9.0% |
| FY2023/3 | 0.3% | 8.5% | 9.6% |
| FY2024/3 | 4.0% | 6.5% | 7.7% |
| FY2025/3 | 11.7% | 6.6% | 8.1% |
収益性については、営業利益率が7.7%から9.6%の高水準で安定しており、効率的なオペレーションが機能しています。ROE(自己資本利益率)は一時11%台へ低下したものの、資本効率を重視した経営が継続されています。ROA(総資産利益率)も4%台を維持しており、保有資産を有効活用して利益を生み出す体質が整っています。
財務は安全?
財務健全性は向上傾向にあり、自己資本比率は40.2%まで上昇するなど、盤石な財務基盤を構築しています。FY2024/3より有利子負債を計上していますが、安定したキャッシュフローにより適切にコントロールされています。1株当たり純資産(BPS)も着実に増加しており、企業価値の着実な蓄積が示されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 136億円 | -31.0億円 | -103億円 | 105億円 |
| FY2025/3 | 174億円 | -36.9億円 | -139億円 | 137億円 |
営業キャッシュフローは毎期130億円から180億円規模を創出し、極めて高い資金創出能力を有しています。投資活動には30億円前後の資金を投じてデジタル化や拠点整備を進めており、成長投資と株主還元を両立させています。財務キャッシュフローのマイナスは主に配当金支払いや借入金返済によるもので、健全な資金循環が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.0億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 50.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 22.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 37.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 7.2億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動して年間35億円から55億円の範囲で推移しています。実効税率は概ね30%から38%程度で推移しており、国内税制に即した適正な納税が行われています。業績予想に基づくと、次期も同様の税負担水準が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 673万円 | 2,672人 | - |
従業員平均年収は673万円と、コンタクトセンター業界の平均水準と比較して安定した待遇を提供しています。同社は継続的に賃上げを実施しており、人的資本経営を重視する姿勢が給与の持続的な上昇傾向に反映されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は伊藤忠商事・TOPPAN。
伊藤忠商事が40.72%、TOPPANホールディングスが14.33%を保有しており、大手事業会社による強固な経営支配体制が構築されています。上位株主には信託銀行の信託口が並び、安定株主としての比率が高く、市場で活発に売買される浮動株の割合は相対的に限定的と言えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
BPO事業を中核とし、コンタクトセンター運営を主軸に展開しています。開示情報からは、IT・DX領域への先行投資や買収による事業拡大がリスク要因かつ成長の源泉として位置付けられており、持続的な収益向上に向けた構造改革が図られています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は27.3%と上場企業の中でも女性の登用が積極的に推進されています。充実した監査体制と強固なグループ経営の枠組みにより、高い透明性を維持しつつ企業規模に応じたガバナンス環境が整備されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,530億円 | — | 1,436億円 | -6.1% |
| FY2024 | 1,570億円 | — | 1,487億円 | -5.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 125億円 | — | 116億円 | -7.3% |
| FY2024 | 138億円 | — | 115億円 | -16.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度(FY2025)に売上収益1,530億円、営業利益125億円を目標としています。しかし、FY2025実績は売上1,436億円、営業利益115.8億円と目標を下回りました。過去2期連続で期初予想を下方修正しており、外部環境の変化への対応力や計画の精度に課題を残しています。成長戦略として掲げるDX・BPO事業の拡大が、計画未達分をカバーできるかが今後の焦点となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、FY2022以降、市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定配当を継続しているものの、それを上回る株価の軟調な推移が主な要因です。市場全体の成長に比べて、当社の株価が投資家の期待に十分応えられていないことを示唆しており、企業価値向上に向けた成長戦略の実行が急務となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 136.6万円 | +36.6万円 | 36.6% |
| FY2022 | 111.5万円 | +11.5万円 | 11.5% |
| FY2023 | 124.3万円 | +24.3万円 | 24.3% |
| FY2024 | 148.9万円 | +48.9万円 | 48.9% |
| FY2025 | 120.5万円 | +20.5万円 | 20.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PERは平均〜やや割安な水準にあります。一方、4%を超える配当利回りは業界平均を大きく上回っており、高配当銘柄としての魅力が際立っています。信用倍率は8倍台とやや高めで、短期的な需給の緩みが上値を抑える可能性があります。次回の本決算発表が、今後の株価動向を占う上で重要なイベントとなります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
人的資本強化を目的に平均8%超の賃上げを実施。
スカパー傘下のカスタマーリレーションズを買収し、生成AI活用による顧客対応力を強化。
CRM事業の収益改善が奏功し、第1四半期から堅調な業績を達成。
最新ニュース
ベルシステム24ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「国内コールセンター最大手が、AI武装とM&Aで守りから攻めのBPO企業へ変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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