安田倉庫9324
Yasuda Logistics Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがインターネットで注文した商品が、きれいな箱で翌日に届くことはありませんか?その裏側では、安田倉庫のような会社が商品を保管し、注文に応じて素早く梱包・発送しています。また、私たちが病院で受け取る薬やワクチンも、厳密な温度管理が必要なものが多く、専門のノウハウを持つ安田倉庫が安全に運んでいます。さらに、あなたが通勤で利用する駅の近くにあるオフィスビル、実はその一部を安田倉庫が所有・管理していて、テナントからの賃料収入も得ているのです。
安田倉庫は、2025期に売上高751.1億円(前期比11.5%増)、営業利益35.15億円(同33.0%増)と増収増益を達成しました。物流事業では、帝人物流やオリエント・サービスなどのM&Aを積極的に行い、化学品やメディカルといった高付加価値分野を強化しています。同時に、首都圏中心に保有する優良な不動産からの安定した賃貸収入が収益基盤を下支えしており、物流と不動産の両輪で成長を目指す戦略です。
会社概要
- 業種
- 倉庫・運輸関連業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝浦3丁目1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.7% | 1.9% | - |
| 2022/03期 | 3.8% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 2.9% | 1.4% | - |
| 2024/03期 | 2.7% | 1.2% | 3.9% |
| 2025/03期 | 3.0% | 1.3% | 4.7% |
| 3Q 2026/03期 | -(累計) | -(累計) | 5.6% |
同社の収益性は、倉庫業特有のストック型ビジネスにより安定しているものの、積極的な投資フェーズにあるため利益率は変動しています。直近の営業利益率は約4.7%まで回復しており、高付加価値物流サービスの拡大やデジタル化によるオペレーションの効率化が利益率向上に寄与しています。今後も投資回収が進むことで、ROEやROAといった資本効率指標の継続的な改善が見込まれます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 477億円 | — | 27.9億円 | 96.4円 | — |
| 2022/03期 | 530億円 | — | 28.7億円 | 99.2円 | +11.2% |
| 2023/03期 | 598億円 | — | 22.4億円 | 77.5円 | +12.7% |
| 2024/03期 | 674億円 | 26.4億円 | 23.1億円 | 79.6円 | +12.8% |
| 2025/03期 | 751億円 | 35.1億円 | 28.0億円 | 96.8円 | +11.5% |
安田倉庫の業績は、物流需要の堅調な拡大を背景に、売上高が過去5年間で約477億円から751億円へと大幅に成長を遂げました。物流事業におけるIT機器関連やメディカル物流といった高付加価値領域への注力が奏功し、増収基調を維持しています。足元では効率化施策の効果もあり、営業利益も直近で35億円に達するなど収益性の改善が鮮明となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上604億円(通期予想比77%)、営業利益34億円(同92%)、純利益0百万円(同0%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
倉庫・運輸関連業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高の大部分を占める物流事業に加え、不動産事業が安定収益源となっており、バランスの取れたポートフォリオによる強固な収益体質を有しています。主なリスク要因には、急激な燃料価格の高騰や労働力不足によるオペレーションコストの増加が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 720億円 | 750億円 | 751億円 | +4.3% |
| 2024期 | 680億円 | — | 674億円 | -0.9% |
| 2023期 | 580億円 | — | 598億円 | +3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 28億円 | 33.5億円 | 35.1億円 | +25.5% |
| 2024期 | 26億円 | — | 26.4億円 | +1.6% |
| 2023期 | 27.5億円 | — | 25.3億円 | -7.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2027期に営業収益820億円、営業利益45億円、ROE5.5%以上を目標に掲げています。初年度である2025期はM&A効果もあり好調な滑り出しとなりましたが、目標達成の鍵は、買収した企業のシナジー創出と、不動産事業の収益力強化にあります。特に、目標ROE5.5%に対して現状は約4.0%と乖離があり、今後の資本効率改善が大きな課題です。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
帝人物流株式会社を完全子会社化し、化学品物流分野での競争力強化を実現しました。
最大拠点である守屋町営業所が実質再エネ100%化を達成し、脱炭素経営を推進しています。
第3四半期累計の最終利益が前年同期比48.3%増となり、最高益予想を上乗せする発表を行いました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務状況は、積極的な設備投資と子会社買収の影響により有利子負債が増加していますが、自己資本の積み上げも並行して進んでいます。自己資本比率は44%台を維持しており、物流拠点の再編や再エネ対応といった成長投資を支える健全な財務基盤を確保しています。資産規模は約2,103億円と拡大しており、将来の安定的な収益を生み出すためのアセットベースは着実に増強されています。 【3Q 2026/03期】総資産2252億円、純資産1026億円、自己資本比率23.1%、有利子負債762億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 39.4億円 | ▲97.6億円 | 66.6億円 | ▲58.2億円 |
| 2022/03期 | 47.1億円 | ▲68.6億円 | 114億円 | ▲21.5億円 |
| 2023/03期 | 65.5億円 | ▲119億円 | 21.2億円 | ▲53.4億円 |
| 2024/03期 | 58.8億円 | ▲158億円 | 120億円 | ▲98.9億円 |
| 2025/03期 | 130億円 | ▲68.2億円 | ▲33.2億円 | 61.9億円 |
営業キャッシュフローは、コアビジネスである物流サービスの好調により着実に拡大し、2025/03期には約130億円と過去最高水準の創出能力を示しました。これまで新規物流拠点の開発やM&Aによる投資キャッシュフローが先行していましたが、大規模投資が一巡したことでフリーキャッシュフローがプラスに転換しています。今後は創出した資金をさらなる成長投資と株主還元に振り向ける好循環が期待されます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%と向上余地があるものの、監査体制の強化やサステナビリティ経営への積極的な取り組みを通じて、東証プライム上場企業として適正なガバナンスを維持しています。23社の連結子会社を統括し、堅実な経営体質を保持しているのが強みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 757万円 | 2,538人 | - |
従業員の平均年収は757万円となっており、倉庫・運輸関連業界の平均水準と比較して高い傾向にあります。首都圏での事業展開と付加価値の高い物流ソリューションの提供により、安定した収益性を維持できていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。安田倉庫のTSRは、過去5年間(2021期~2025期)にわたり、一貫してTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、安田倉庫の株価上昇ペースがそれに及ばなかったことが主な要因です。ただし、直近1年では株価が大きく上昇しており、今後のパフォーマンス改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 30.5% |
| 2017/03期 | 14円 | 20.3% |
| 2018/03期 | 14円 | 21.3% |
| 2019/03期 | 19円 | 20.0% |
| 2020/03期 | 23円 | 22.7% |
| 2021/03期 | 24円 | 24.9% |
| 2022/03期 | 25円 | 25.2% |
| 2023/03期 | 26円 | 33.5% |
| 2024/03期 | 28円 | 35.2% |
| 2025/03期 | 35円 | 36.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約24万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は連結配当性向30%以上を下限とする方針を掲げ、利益成長に連動した累進的な配当を実施しています。長年にわたり安定した増配を継続しており、株主還元に対する姿勢は非常に前向きです。今後は業績拡大に伴い、配当原資となる利益水準の底上げを通じてさらなる還元強化が見込まれます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 117.9万円 | 17.9万円 | 17.9% |
| 2022期 | 120.6万円 | 20.6万円 | 20.6% |
| 2023期 | 131.8万円 | 31.8万円 | 31.8% |
| 2024期 | 156.0万円 | 56.0万円 | 56.0% |
| 2025期 | 215.5万円 | 115.5万円 | 115.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRは0.76倍と業界平均の1.48倍を大幅に下回っており、資産価値の面からは割安と判断される可能性があります。信用倍率は0.44倍と売り残が買い残を上回る「貸借倍率」の状態にあり、短期的な株価下落を見込む投資家が多いことを示唆していますが、将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーが溜まっているとも解釈できます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 43.6億円 | 15.7億円 | 36.0% |
| 2022/03期 | 40.4億円 | 11.6億円 | 28.8% |
| 2023/03期 | 37.8億円 | 15.3億円 | 40.5% |
| 2024/03期 | 39.5億円 | 16.5億円 | 41.7% |
| 2025/03期 | 49.8億円 | 21.8億円 | 43.7% |
法人税等の実効税率は、税引前利益の変動や会計処理上の差異により年ごとに変動が見られます。2025/03期は税金負担が約21.8億円となり、税引前利益に対して相対的に高い水準となりました。2026/03期の予想税率が低くなっているのは、一時的な税務上の調整や繰延税金資産の活用によるものと推測されます。
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安田倉庫 まとめ
「100年超えの老舗倉庫が、M&Aと不動産賃貸の二刀流で安定成長を狙う堅実派」
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