9302プライム

三井倉庫ホールディングス

MITSUI-SOKO HOLDINGS Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.7%
BPS173円
自己資本比率41.8%
FY2025/3 有報データ

100年超の歴史を礎に、物流の未来を切り拓くイノベーター

従来の倉庫業の枠を超え、テクノロジーと専門性を融合させた高付加価値なグローバル・ロジスティクス・パートナーとして、お客様と共に未来を創造することを目指します。

この会社ってなに?

あなたがオンラインショッピングで注文した商品、それが手元に届くまでの裏側で三井倉庫は活躍しています。商品は巨大な倉庫で一時的に保管され、注文に応じて正確にピッキング、梱包されてから私たちの元へ出荷されます。それだけではありません。普段利用する病院で処方されるお薬や、スーパーに並ぶ輸入食品なども、厳格な温度管理が求められる同社の高機能な倉庫を経由しているかもしれません。私たちの便利な生活は、こうした物流のプロフェッショナルによって支えられています。

三井グループの中核を担う総合物流大手。FY2025(2025年3月期)は売上高2,807.4億円、営業利益178.31億円を達成しました。コロナ禍の物流特需の反動で前年比では減益となりましたが、高水準の利益を維持しています。近年は医薬品などを扱うヘルスケア物流を成長の柱と位置づけ、スズケンなどと共同で新会社を設立し事業を本格化。さらに三井不動産との資本業務提携を通じて、不動産開発と物流のシナジーを追求し、持続的な企業価値向上を目指しています。

倉庫・運輸関連業プライム市場

会社概要

業種
倉庫・運輸関連業
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋箱崎町19番21号
公式
www.mitsui-soko.com

社長プロフィール

古賀 博文
古賀 博文
代表取締役社長 社長執行役員
挑戦者
私たちは『社会を止めない。進化をつなぐ。』というパーパスのもと、100年以上にわたり培ってきた信頼と実績を基盤としています。中期経営計画を着実に推進し、グループの総合力を結集して社会インフラとしての使命を果たし、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

この会社のストーリー

1909
三井銀行倉庫部の独立により設立

三井財閥の中核企業として、100年以上にわたる歴史がスタート。日本の物流の近代化を支える礎を築きました。

1949
東京証券取引所に上場

戦後の復興期を経て、株式市場に上場。広く社会から資金を募り、さらなる事業拡大への基盤を固めました。

2014
持株会社体制へ移行

三井倉庫ホールディングスを設立し、持株会社体制へ移行。グループ全体の経営戦略を強化し、事業の多角化と専門性を追求する体制を構築しました。

2022
中期経営計画2022を策定

ROE12%以上を目標に掲げ、資本効率を意識した経営を本格化。持続的な成長と企業価値向上への強いコミットメントを示しました。

2026
三井不動産との資本業務提携

三井不動産を引受先とする第三者割当増資を実施。不動産と物流の知見を融合させ、次世代の物流施設開発など新たな価値創造を目指します。

2026
ヘルスケア物流への本格参入

新会社「コラボクリエイト」への出資を決定。医薬品や医療機器など専門性が高いヘルスケア領域の物流を強化し、新たな成長分野を開拓します。

2027
持続可能な物流戦略を推進

顧客企業の物流統括管理者(CLO)に伴走する新組織を設立。2024年問題など社会課題の解決に貢献し、持続可能な物流の実現を目指します。

注目ポイント

成長領域への積極投資

伝統的な倉庫業に加え、医薬品など専門知識が求められるヘルスケア物流に本格参入。M&Aや提携を積極的に活用し、将来性豊かな新領域を開拓しています。

株主還元への高い意識

中期経営計画で資本効率を重視した経営を掲げ、安定的な配当を継続。着実な業績向上を背景に、株主への利益還元に積極的に取り組む姿勢が魅力です。

三井グループの総合力

三井不動産との資本業務提携により、物流と不動産のシナジーを追求。日本を代表する企業グループの一員として、強固なネットワークと信頼を武器に事業を展開しています。

サービスの実績は?

146
1株当たり配当金
FY2025実績
±0% YoY
1,059万円
従業員一人当たり売上高
FY2025
+7.8% YoY
43.1%
配当性向
FY2025実績
+13.1pt YoY
7.7%
ROE(自己資本利益率)
FY2025実績
-1.5pt YoY
265
従業員数(単体)
2025年3月時点
N/A

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 48.67円
安全性
普通
自己資本比率 41.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
48.67
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/318.3311.8%
FY2022/34322.1%
FY2023/36330.1%
FY2024/348.6730.0%
FY2025/348.6736.3%
1期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施しておりません。

当社は株主価値の維持・向上を重視し、安定的な配当を継続する方針を掲げています。近年の配当額はFY2023/3に189円へ引き上げられた後、FY2025/3時点では146円と一定水準を維持しています。安定配当を基本としつつ、業績に応じた柔軟な還元により投資家への利益還元に努めています。

同業比較(収益性)

倉庫・運輸関連業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.7%
業界平均
7.3%
営業利益率下回る
この会社
6.4%
業界平均
7.3%
自己資本比率下回る
この会社
41.8%
業界平均
63.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/33,010億円
FY2023/33,008億円
FY2024/32,606億円
FY2025/32,807億円
営業利益
FY2022/3259億円
FY2023/3260億円
FY2024/3208億円
FY2025/3178億円

当社の売上高はFY2022/3に3,010億円へと大きく伸長しましたが、FY2024/3には2,606億円まで減収となりました。直近のFY2025/3は物流事業の回復等により売上高2,807億円へと増収基調を取り戻しています。次期FY2026/3においても2,940億円の売上高を見込み、安定的な成長軌道を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/316.9%4.8%7.0%
FY2022/316.4%5.6%8.6%
FY2023/315.0%6.0%8.6%
FY2024/310.0%4.6%8.0%
FY2025/37.7%3.6%6.4%

収益性については、営業利益率がFY2022/3およびFY2023/3には8.6%を記録し高水準を維持してきましたが、FY2025/3には6.4%まで低下しました。ROEもFY2021/3の16.9%から徐々に低下し、直近は7.7%と資本効率の改善が今後の課題となっています。物流環境の変化に適応しつつ、利益率の再浮上を目指す経営が求められています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率41.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
2,736億円
会社の純資産
1,297億円

財務基盤については、自己資本比率がFY2021/3の26.3%からFY2025/3には41.8%まで大幅に向上し、財務健全性が強化されています。一方で、FY2024/3以降は有利子負債が2,215億円から2,735億円へ急増しており、設備投資による資金調達が負債を押し上げています。強固な自己資本を背景としつつも、負債の活用による投資と効率性のバランスが重要です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+219億円
営業CF
投資に使ったお金
-156億円
投資CF
借入・返済など
-26.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+63.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3213億円8.0億円-217億円221億円
FY2022/3231億円-70.5億円-172億円161億円
FY2023/3323億円-63.3億円-161億円260億円
FY2024/3232億円-105億円-171億円127億円
FY2025/3219億円-156億円-26.3億円63.0億円

営業活動によるキャッシュフローは安定的に200億円規模を創出しており、本業の収益力の高さを示しています。一方で投資活動によるキャッシュアウトは増加傾向にあり、成長に向けた戦略的な設備投資が着実に実行されていることを物語ります。結果としてフリーキャッシュフローは縮小気味ですが、将来の競争力強化を優先した経営資源の配分となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公的規制の変化 当社グループは、事業を展開しております各国において、事業・投資の許可を始め、保管、作業、運送、通商、独占禁止、租税、為替管理、気候変動、環境、各種安全管理等の法的規制の適用を受けております
2金利の変動 当社グループは、物流という社会インフラを支える企業の使命として、安定的に事業を継続するために、必要な設備の新規投資や更新を行っております
3固定資産の減損 当社グループは、有形・無形の固定資産を所有しております
4借入金の財務制限条項 当社グループの借入金の一部については、シンジケートローン契約を締結しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3172億円56.9億円33.0%
FY2022/3256億円111億円43.2%
FY2023/3265億円109億円41.1%
FY2024/3210億円89.0億円42.4%
FY2025/3180億円80.0億円44.3%

法人税等の支払いは税引前利益の変動に連動して推移しており、概ね40%前後の実効税率となっています。FY2026/3の予想値では49.0%と高水準ですが、これは税務上の調整や一時的な要因を含んでいる可能性があります。納税は企業の社会的な責務として適切に履行されており、安定した納付状況を継続しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
793万円
従業員数
7,924
平均年齢
42.1歳
平均年収従業員数前年比
当期793万円7,924-

従業員平均年収は793万円であり、倉庫・運輸業界の中でも相対的に高い水準を維持しています。これは、グループ全体での物流高度化や不動産賃貸事業による安定した収益基盤が、社員の報酬面に還元されている背景があると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主49.5%
浮動株50.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関42.6%
事業法人等6.9%
外国法人等29.4%
個人その他14.9%
証券会社6.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は三井住友海上火災保険・NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券)・BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 三菱UFJ銀行)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,118,000株)12.51%
大樹生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(1,569,000株)6.29%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)(1,509,000株)6.05%
三井住友海上火災保険株式会社(1,401,000株)5.62%
NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社)(811,000株)3.25%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(784,000株)3.14%
BNYMSANV RE GCLB RE JP RD LMGC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(749,000株)3%
株式会社三井住友銀行(696,000株)2.79%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(579,000株)2.32%
みずほ証券株式会社(516,000株)2.07%

株主構成は機関投資家が中心となっており、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が上位を占めています。また、大樹生命保険や三井住友海上火災保険といった金融機関が主要株主に名を連ねており、安定株主としての側面が強い構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億6,800万円
取締役6名の合計

EDINET開示情報によれば、物流事業を中心に航空・海運を含めたグローバルなサプライチェーンを展開しています。事業リスクとしては地政学的な情勢変化や燃料価格の変動が挙げられており、これらの影響を軽減するためにヘルスケア物流等の高付加価値分野への投資を加速させています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
1億100万円
連結子会社数
73
設備投資額
95.3億円
平均勤続年数(従業員)
12.4
臨時従業員数
3210

女性役員比率は7.7%と向上途上にありますが、社外取締役比率を55%に引き上げるなど経営の透明性確保に向けたガバナンス改革を推進しています。73社の連結子会社を擁する巨大な企業集団として、監査体制の強化と経営の健全化を重視した経営を行っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は上振れ傾向だが、中計目標のハードルはやや高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2022
FY2023〜FY2027
ROE(自己資本利益率): 目標 12% やや遅れ (7.7%)
64.17%
営業利益: 目標 300億円 やや遅れ (178.31億円)
59.44%
FY2026 会社予想
FY2026
売上高: 目標 2940.0億円 順調 (2807.4億円)
95.49%
営業利益: 目標 200.0億円 順調 (178.31億円)
89.16%
当期純利益: 目標 102.0億円 順調 (100.4億円)
98.43%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,750億円2,807億円+2.1%
FY20242,800億円2,606億円-6.9%
FY20232,900億円3,008億円+3.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025150億円178億円+18.9%
FY2024200億円208億円+3.8%
FY2023210億円260億円+23.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「中期経営計画2022」では、最終年度のFY2027にROE 12%という資本効率を重視した目標を掲げています。直近実績は7.7%であり、目標達成には更なる収益性向上が不可欠です。一方、毎期の業績予想については、特に利益面で期初予想を大幅に上回って着地する傾向が見られます。これは堅実な見通しを立てている証左とも言えますが、投資家にとってはポジティブなサプライズが期待できる状況です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は5年連続でTOPIXを大幅に上回るアウトパフォームを記録しています。特にFY2025は自社616.5%に対しTOPIXは273.8%と、圧倒的な差をつけました。これは、コロナ禍以降の物流需要の高まりを背景とした継続的な増配と株価上昇が両立した結果です。株主還元への積極的な姿勢と、ヘルスケア物流といった成長戦略への期待が、投資家から高く評価されていることを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+516.5%
100万円 →616.5万円
516.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021158.9万円+58.9万円58.9%
FY2022192.6万円+92.6万円92.6%
FY2023307.2万円+207.2万円207.2%
FY2024373.4万円+273.4万円273.4%
FY2025616.5万円+516.5万円516.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残47,500株
売り残54,000株
信用倍率0.88倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月上旬
第178期 定時株主総会2026年6月下旬

PER・PBRともに業界平均を大きく上回っており、市場からの成長期待が高いことがうかがえます。一方で、信用取引では売り残が買い残を上回る信用倍率1倍割れの状況が続いており、短期的な過熱感を警戒する動きも見られます。今後は、2026年5月上旬に発表予定の本決算で示される新年度の業績見通しが、株価の方向性を占う上で重要なポイントとなります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, ダイヤモンド, LOGISTICS TODAY
業界内ランキング
上位 15%
倉庫・運輸関連業 240社中 36位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績35%
資本業務提携30%
ヘルスケア・新規事業20%
経営戦略・その他15%

最近の出来事

2026年2月資本業務提携

三井不動産と資本業務提携を発表し、183億円の資金調達を実施。

2026年3月新会社出資

ヘルスケアロジスティクス事業強化のため、株式会社コラボクリエイトへの出資を決定。

2025年4月組織改編

物流戦略を強化する新組織「CLO連携事業推進室」を設立。

三井倉庫ホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 48.67円
安全性
普通
自己資本比率 41.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「伝統の倉庫業から、医薬品やデータセンターなど高付加価値領域へ舵を切る物流の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU