日本トランスシティ9310
Japan Transcity Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがインターネットで注文した商品が海外から届くとき、その裏側では日本トランスシティのような物流会社が活躍しています。特にこの会社が得意なのは、スマートフォンや自動車の部品、医薬品などを作るのに欠かせない特殊な化学製品の輸送です。普段はあまり意識しないかもしれませんが、私たちの生活を支える「ものづくり」の現場に、安全かつ確実にモノを届けるという重要な役割を担っている会社なのです。スーパーに並ぶ輸入品や、工場で作られる様々な製品の背景には、同社のグローバルな物流ネットワークが存在しています。
中部地区を地盤とする倉庫業界大手。2025期は売上高1247.7億円、営業利益78.05億円と増収増益を達成しました。近年はM&Aや大手企業との合弁会社設立を通じて国内外の物流ネットワークを強化しており、安定した顧客基盤を背景に持続的な成長を目指しています。株主還元にも積極的で、2025期には1株あたり39円への大幅な増配を実施しており、資本効率への意識の高まりが伺えます。
会社概要
- 業種
- 倉庫・運輸関連業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県四日市市霞2丁目1番地の1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.9% | 3.7% | - |
| 2022/03期 | 8.0% | 4.4% | - |
| 2023/03期 | 8.1% | 4.6% | - |
| 2024/03期 | 5.5% | 3.1% | 5.1% |
| 2025/03期 | 6.5% | 3.7% | 6.3% |
| 3Q FY2026/3 | 6.3%(累計) | 3.1%(累計) | 7.0% |
売上高に対する営業利益の割合を示す営業利益率は、安定して5%前後を推移しており、物流業界の中でも底堅い収益性を維持しています。ROE(自己資本利益率)は2024/03期に一時低下したものの、その後は効率的な経営資源の活用により改善傾向にあります。今後は、付加価値の高い物流サービスの拡大を通じて、さらなる収益性向上を図る方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,012億円 | — | 46.4億円 | 72.3円 | — |
| 2022/03期 | 1,168億円 | — | 56.0億円 | 87.1円 | +15.4% |
| 2023/03期 | 1,341億円 | — | 61.5億円 | 95.7円 | +14.8% |
| 2024/03期 | 1,226億円 | 62.4億円 | 46.3億円 | 72.5円 | -8.6% |
| 2025/03期 | 1,248億円 | 78.0億円 | 60.4億円 | 95.8円 | +1.8% |
当社の業績は、物流需要の堅調な推移を背景に、2025/03期には売上高が約1,248億円、営業利益が約78億円と過去最高水準を更新しました。2024/03期には一時的な減収減益となりましたが、翌期には回復基調を鮮明にしております。2026/03期も物流の最適化を通じた効率改善により、安定した利益水準を維持する予想です。 【3Q 2026/03期実績】売上945億円(通期予想比75%)、営業利益66億円(同88%)、純利益51億円(同89%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
倉庫・運輸関連業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、中部地区を地盤とした倉庫・物流事業を中核として展開しています。主なリスク要因として、景気動向による荷動きの変動や燃料価格の高騰によるコスト増加を挙げており、これらへの対応が経営上の焦点となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,240億円 | — | 1,248億円 | +0.6% |
| 2024期 | 1,200億円 | — | 1,226億円 | +2.1% |
| 2023期 | 1,140億円 | — | 1,341億円 | +17.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 66億円 | — | 78.0億円 | +18.3% |
| 2024期 | 55億円 | — | 62.4億円 | +13.5% |
| 2023期 | 57億円 | — | 72.5億円 | +27.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度の目標として売上高1,260億円、営業利益75億円を掲げています。直近の2025期実績では、営業利益目標を1年前倒しで達成しており、計画は順調に進捗しています。過去の業績予想を振り返っても、期初予想を大幅に上回る着地が続いており、保守的な予想を出す傾向はありますが、外部環境の変化に対応し利益を伸ばす力は高く評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
三重朝日物流センターの本格稼働および物流効率化施策の推進。
カンボジアの医療施設向けに医療機器の一貫輸送サービスを開始。
第3四半期決算にて前年同期比経常利益3.9%増を達成。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は50%台後半を維持しており、極めて強固な財務基盤を有しています。2024/03期以降、設備投資に伴う有利子負債が増加しましたが、潤沢なキャッシュフローを背景に着実な返済が進んでおります。潤沢な自己資本を活かし、将来の成長投資と株主還元を両立できる財務体質が確立されています。 【3Q 2026/03期】総資産1701億円、純資産1012億円、自己資本比率48.9%、有利子負債362億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 86.2億円 | ▲34.8億円 | ▲34.1億円 | 51.5億円 |
| 2022/03期 | 72.6億円 | ▲25.2億円 | ▲35.9億円 | 47.4億円 |
| 2023/03期 | 116億円 | ▲29.6億円 | ▲32.6億円 | 86.3億円 |
| 2024/03期 | 72.8億円 | ▲180億円 | 122億円 | ▲108億円 |
| 2025/03期 | 151億円 | ▲31.1億円 | ▲74.3億円 | 120億円 |
営業活動によるキャッシュフローは一貫してプラスを維持しており、安定した本業の稼ぐ力が示されています。2024/03期には物流センター取得等の積極的な投資によりフリーキャッシュフローは一時的なマイナスとなりましたが、翌期には反転して約120億円もの黒字を創出しました。強固なキャッシュ創出力を背景に、今後も継続的な株主還元や戦略的な投資を実行できる環境にあります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%とさらなる向上余地があるものの、35社の連結子会社を抱える企業グループとして堅実な運営がなされています。監査報酬として5,200万円を支出しており、適正な内部統制と監査体制の維持に注力している企業といえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 703万円 | 2,472人 | - |
従業員平均年収は703万円と、物流・倉庫業界の中でも比較的安定した水準を維持しています。長年の事業運営により培われた安定的な収益基盤と、継続的な業務効率化への取り組みが給与水準を支えていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、当社のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、安定的な配当はあったものの、市場全体の成長と比較して株価の上昇が限定的であったことを示しています。しかし、2025期の大幅増配と好業績を背景に株価が大きく上昇したことで、今後はTOPIXを上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 21.7% |
| 2017/03期 | 10円 | 15.9% |
| 2018/03期 | 10円 | 30.7% |
| 2019/03期 | 10円 | 24.1% |
| 2020/03期 | 10円 | 21.1% |
| 2021/03期 | 10円 | 13.8% |
| 2022/03期 | 10.5円 | 12.0% |
| 2023/03期 | 11.5円 | 12.0% |
| 2024/03期 | 13円 | 17.9% |
| 2025/03期 | 39円 | 40.7% |
| 必要株数 | 1000株以上(約125万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向の向上と安定的な配当を両立させる方針を掲げています。近年の増配により配当性向は引き上げられており、株主還元姿勢を強化しています。今後も業績連動に加え、資本効率を意識した持続的な還元を行っていく計画です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.5万円 | 22.5万円 | 22.5% |
| 2022期 | 134.2万円 | 34.2万円 | 34.2% |
| 2023期 | 137.8万円 | 37.8万円 | 37.8% |
| 2024期 | 154.1万円 | 54.1万円 | 54.1% |
| 2025期 | 208.6万円 | 108.6万円 | 108.6% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価には割安感があります。特にPBRが1倍を割れている点は、資産価値に対して株価が低いことを示唆しています。信用取引では売り残が買い残を上回る「信用倍率0.55倍」となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多いものの、これは将来的な買い戻し圧力(踏み上げ)につながる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.9億円 | 6.5億円 | 12.4% |
| 2022/03期 | 83.7億円 | 27.7億円 | 33.1% |
| 2023/03期 | 90.0億円 | 28.4億円 | 31.6% |
| 2024/03期 | 73.5億円 | 27.2億円 | 37.0% |
| 2025/03期 | 88.1億円 | 27.6億円 | 31.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に伴い概ね適正な範囲で推移しています。実効税率は年度により30%前後で推移していますが、2021/03期は税効果会計等の影響により一時的に低下しました。今後の税負担については、連結経営の効率化による所得の平準化により、安定的な納税水準を維持する見通しです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
日本トランスシティ まとめ
「四日市港の主、化学品物流を武器にグローバル展開を加速する堅実な総合物流企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。