9304プライム

澁澤倉庫

Shibusawa Logistics Corporation

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.5%
BPS107.3円
自己資本比率54.8%
FY2025/3 有報データ

近代日本経済の父・渋沢栄一のDNAを継承し、物流の未来を切り拓く歴史と革新の企業

物流を核とした事業を通じて、サプライチェーン全体の最適化と効率化を実現し、豊かで持続可能な社会の実現に貢献するグローバル・ロジスティクス・パートナーを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段利用するECサイトで商品を注文したとき、その商品が倉庫でピッキングされ、あなたの元へ届くまでの裏側で澁澤倉庫が活躍しているかもしれません。同社は最新のロボットを導入して、効率的に商品を管理・発送する仕組みを支えています。また、スーパーやコンビニに並ぶ飲料を専門に扱う物流センターを運営したり、企業の重要な書類を安全に保管する「tribox」というサービスも提供しており、私たちの生活やビジネスに欠かせない物流を陰で支えています。

渋沢栄一が創業した倉庫準大手。直近の2025年3月期決算では、売上高786.2億円、営業利益46.68億円と増収増益を達成しました。主力の物流事業に加え、保有資産を活用した不動産事業も安定収益源となっています。近年は30年ぶりとなる企業買収や、BYDとの提携によるEV導入など、DXとM&Aを軸とした成長投資を積極化しており、8期連続の増配で株主還元にも意欲的です。

倉庫・運輸関連業プライム市場

会社概要

業種
倉庫・運輸関連業
決算期
3月
本社
東京都江東区永代2丁目37番28号
公式
www.shibusawa.co.jp

社長プロフィール

大隅 毅
代表取締役社長
挑戦者
創業者渋沢栄一の精神を継承し、「永続する使命。」というスローガンの下、社会インフラである物流事業を通じて社会に貢献します。中期経営計画では、既存事業の収益力強化に加え、M&Aも視野に入れた国内外のネットワーク拡充を推進し、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。

この会社のストーリー

1897
渋沢栄一により創業

近代日本経済の父、渋沢栄一が東京・深川に「澁澤倉庫部」を創業。日本の近代化を支える物流の礎を築く。

1950
東京証券取引所に上場

戦後の復興期を経て、企業としての基盤を固め、東京証券取引所に株式を上場。社会的な信用を高め、さらなる成長への一歩を踏み出す。

1970
総合物流体制の確立

陸上運送事業の強化を進め、倉庫業だけでなく港湾運送、陸上運送を一体化した総合物流体制を確立し、多様化する顧客ニーズに対応。

1990
海外への進出

国際化の波に乗り、香港に現地法人を設立。アジア地域における物流ネットワーク構築の足がかりとし、グローバル展開を本格化させる。

2022
約30年ぶりの企業買収とDX推進

陸上運送事業の子会社を完全子会社化し、約30年ぶりとなるM&Aを敢行。同時に、EV大手BYDとの提携や倉庫ロボット導入でDXを加速させる。

2024
中期経営計画「SHIBUSAWA 2026」始動

「物流事業の収益力強化」と「国内外物流ネットワークの拡充」を基本方針とする新中期経営計画をスタート。M&Aや戦略的投資を積極化する。

2025
新倉庫竣工とサービス拡充

栃木県に高機能危険品倉庫、千葉県に飲料物流専用倉庫を相次いで竣工。少量文書保管サービス「tribox」も開始し、専門性と利便性を追求。

2026
グローバル・ロジスティクス・パートナーへ

中期経営計画の最終年度。国内外のM&Aや提携をさらに推進し、サプライチェーン全体を支える真のグローバル・ロジスティクス・パートナーを目指す。

注目ポイント

驚きのPBR0.5倍台!資産価値に注目

東京・永代など都心に多くの不動産を保有。その資産価値に比して株価が割安な水準(PBR1倍割れ)で、今後の株価上昇や株主還元強化への期待が高まります。

8期連続増配!安定した株主還元姿勢

安定した事業基盤を背景に、8期連続で配当を増やす計画を発表。株主への利益還元に積極的で、長期的に安心して保有しやすい魅力があります。

歴史に安住しない!M&AやDXへの挑戦

120年以上の歴史を誇りながら、約30年ぶりのM&AやEV大手BYDとの提携、倉庫ロボット導入などDXを積極的に推進。伝統と革新を両立し、未来へ向けた成長を目指しています。

サービスの実績は?

140
1株当たり年間配当金
2025年3月期実績
+40.0% YoY
7.1%
連結売上高成長率
2025年3月期実績
9.3%
連結営業利益成長率
2025年3月期実績
1.57億円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期実績
2
M&Aによる完全子会社化数
2025年12月発表

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 8.2円
安全性
安定
自己資本比率 54.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
8.2
方針: 配当性向35%以上を目安とした利益還元
1株配当配当性向
FY2021/33.128.7%
FY2022/34.120.2%
FY2023/3534.3%
FY2024/35.940.6%
FY2025/38.241.5%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当方針として、業績連動を基本としつつも株主還元の強化を経営の重要課題と位置づけています。近年は増配基調を維持しており、配当性向の向上を通じた積極的な利益還元を実施しています。今後も安定的かつ継続的な配当を行うことを目標に、強固な財務基盤を背景とした還元策を継続する方針です。

同業比較(収益性)

倉庫・運輸関連業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
7.5%
業界平均
7.3%
営業利益率下回る
この会社
5.9%
業界平均
7.3%
自己資本比率下回る
この会社
54.8%
業界平均
61.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3717億円
FY2023/3785億円
FY2024/3734億円
FY2025/3786億円
営業利益
FY2022/345.2億円
FY2023/348.9億円
FY2024/342.7億円
FY2025/346.7億円

澁澤倉庫の売上高は、物流事業の拡充や不動産事業の安定的な収益寄与により、FY2025/3には約786億円と堅調に推移しています。物流需要の取り込みと不動産事業の収益力強化が寄与し、FY2026/3も売上高・純利益ともに高水準を維持する見通しです。競争環境が激化する中でも、積極的な設備投資やネットワークの拡充により、安定した成長基盤を築いています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.7%2.6%5.6%
FY2022/39.8%4.8%6.3%
FY2023/36.5%3.2%6.2%
FY2024/36.0%3.3%5.8%
FY2025/37.5%4.2%5.9%

収益性については、営業利益率が5%台後半から6%台で安定しており、物流現場での効率化や不動産事業の底堅さが寄与しています。ROE(自己資本利益率)は7%前後の水準を維持しており、資本効率の改善に向けた取り組みが継続されています。今後は高付加価値サービスの提供を通じて、さらなる利益率の向上を目指すフェーズにあります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率54.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
576億円
会社の純資産
653億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は50%超を維持しつつ、手元流動性を確保した経営を行っています。近年は有利子負債を一定規模でコントロールしつつ、成長投資と株主還元を両立させるバランスの取れた財務戦略をとっています。強固な資産背景を活かした継続的な投資により、中長期的な企業価値向上を推進しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+63.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-60.1億円
投資CF
借入・返済など
-14.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+3.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/369.5億円-32.9億円13.6億円36.7億円
FY2022/360.3億円-8.7億円-36.9億円51.6億円
FY2023/367.3億円-27.4億円-20.4億円39.9億円
FY2024/358.3億円-69.4億円-117億円-11.1億円
FY2025/363.5億円-60.1億円-14.1億円3.4億円

営業キャッシュフローは毎期60億円前後の安定した創出力を維持し、本業の堅調さを示しています。一方で、物流施設の新設やシステム投資など積極的な投資キャッシュフローの支出が継続しており、成長に向けた資本投下が優先されています。潤沢なキャッシュを源泉として、戦略的な投資と安定的な株主還元をバランス良く実行しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1車両燃料油価格の変動 当社グループの物流事業では、車両運行のための燃料の調達が不可欠なものとなっております
2海外への事業展開 当社グループは、海外においては、現地子会社等や代理店との連携により、事業活動を行っておりますが、現地の法令規制の改廃や税制等の変更、為替相場の変動あるいは事業活動に不利な政治または経済要因の発生、戦争・テロ・伝染病などの社会的混乱により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/339.3億円11.8億円30.0%
FY2022/369.2億円16.7億円24.1%
FY2023/358.5億円20.9億円35.7%
FY2024/350.9億円13.6億円26.8%
FY2025/355.8億円6.8億円12.1%

実効税率は年度によって変動があり、税効果会計の影響や特定の税務上の調整などが要因となっています。FY2025/3には税負担率が低下し、純利益の押し上げ要因となりました。今後も税制の変化や適正な税務申告に基づき、適切な範囲で税務コストを管理していく見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
754万円
従業員数
1,287
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期754万円1,287-

平均年収は754万円と、物流業界の平均と比較しても高水準にあります。長年蓄積された倉庫業の安定した収益基盤と、不動産事業による補完的な利益成長が、従業員への厚い還元を支える背景となっていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主72.9%
浮動株27.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.9%
事業法人等44%
外国法人等6.5%
個人その他19.4%
証券会社1.2%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス・清水建設・トーア再保険。

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(1,448,000株)10.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,085,000株)7.5%
清水建設株式会社(749,000株)5.18%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(716,000株)4.95%
トーア再保険株式会社(652,000株)4.5%
中央日本土地建物株式会社(528,000株)3.65%
学校法人帝京大学(422,000株)2.92%
株式会社埼玉りそな銀行(400,000株)2.76%
日本ゼオン株式会社(334,000株)2.31%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(327,000株)2.26%

主要株主には事業パートナーであるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスや清水建設などが名を連ね、安定的な関係を維持しています。創業家である渋沢家の影響力は歴史的背景として存在しますが、現在は特定の親会社を持たない独立した物流企業としての性格が強く、機関投資家による保有割合も一定水準を確保しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億700万円
取締役3名の合計

事業の柱である物流事業が売上の大半を占め、不動産賃貸事業が収益の安定性を高める構造です。EDINET開示データによれば、物流拠点の維持や設備投資に伴う環境リスクおよび荷役コストの変動が事業上の主要なリスク要因として認識されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
4,600万円
連結子会社数
9
設備投資額
65.1億円
平均勤続年数(従業員)
17
臨時従業員数
76

女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、取締役会を中心とした監査体制を整え、ガバナンス強化に注力しています。9社の連結子会社を擁する中堅物流企業として、専門性の高い経営陣によるリスク管理が機能している体制です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上・利益目標は高いハードルだが、ROE目標は先行達成の可能性。業績予想はややブレが見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2026
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 1,000億円 順調 (786.2億円)
78.6%
営業利益: 目標 60億円 順調 (46.68億円)
77.8%
ROE: 目標 8.0%以上 順調 (9.0%)
112.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025780億円786億円+0.8%
FY2024790億円734億円-7.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202547億円47億円-0.7%
FY202447億円43億円-9.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「中期経営計画 2026」では、最終年度に売上高1,000億円、営業利益60億円という挑戦的な目標を掲げています。初年度にあたるFY2025の実績(売上高786.2億円)時点での進捗率は約79%であり、目標達成にはM&Aなどによる非連続な成長が不可欠な状況です。一方で、資本効率を示すROE目標8%以上は既に達成しており、収益性改善は進んでいます。過去の業績予想は外部環境の変化により下振れするケースも見られ、計画の蓋然性については注視が必要です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、株価がTOPIXの上昇率ほどには伸び悩んでいた時期が長かったことを意味します。しかし、近年の積極的な増配や成長戦略への転換を受け、株価は上昇基調にあり、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+82.0%
100万円 →182.0万円
82.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021114.3万円+14.3万円14.3%
FY2022120.1万円+20.1万円20.1%
FY2023119.9万円+19.9万円19.9%
FY2024167.9万円+67.9万円67.9%
FY2025182.0万円+82.0万円82.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残182,800株
売り残57,500株
信用倍率3.18倍
2026年3月6日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

信用倍率は3.18倍と標準的な水準で、過熱感は限定的です。業界平均と比較すると、PERは割安ですが、PBRはやや割高と評価が分かれています。特筆すべきは配当利回りの高さで、業界平均を大幅に上回っており、インカムゲインを重視する投資家からの注目が集まりやすい状況です。時価総額は業界内で中堅規模に位置します。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, みんかぶ, M&Aニュース ほか
業界内ランキング
上位 15%
倉庫・運輸関連業 32社中 5位
報道のトーン
65%
好意的
20%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業再編30%
設備投資・拠点開設20%
その他10%

最近の出来事

2025年12月子会社化

陸上運送事業の子会社2社を株式交換により完全子会社化し、物流事業の収益力を強化。

2025年11月上方修正

第2四半期決算に伴い、通期連結業績予想の上方修正と年間配当の増配を発表。

2025年4月新拠点

栃木県芳賀町に高機能危険品倉庫を竣工し、特殊貨物への対応能力を拡大。

澁澤倉庫 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 8.2円
安全性
安定
自己資本比率 54.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「渋沢栄一創業の老舗倉庫が、DXとM&Aで『1000億円企業』を目指し再加速」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU