三菱倉庫
Mitsubishi Logistics Corporation
最終更新日: 2026年3月29日
伝統と革新で未来を拓く、130年超の歴史を誇る総合物流のパイオニア
物流と不動産の強みを融合させ、多様な社会課題の解決に貢献します。革新的なソリューションでお客様とともに成長し、持続可能で豊かな未来を創造することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するサービスや商品の裏側で、三菱倉庫は活躍しています。例えば、ネット通販で注文した商品が届く前に、一時的に保管されているのが同社の最新鋭の倉庫かもしれません。また、私たちが使う医薬品や、スーパーに並ぶ輸入食品が、安全・適切な温度で管理されているのも同社の低温物流サービスのおかげです。さらに、東京・丸の内や横浜など、都心部のオフィスビルや商業施設を歩いているとき、その建物は三菱倉庫が所有・運営している不動産の一つである可能性もあります。
三菱倉庫は、国内倉庫事業の安定基盤に加え、都心一等地の不動産賃貸事業が収益を支える複合企業です。直近の2025年3月期決算では、売上高2,840.7億円、営業利益203.10億円を達成しました。近年は米国の医薬品物流会社を買収するなど国際物流の強化を加速させており、高付加価値分野へのシフトが鮮明です。株主還元にも積極的で、2030年度までにDOE4%以上を目標に掲げています。
会社概要
- 業種
- 倉庫・運輸関連業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋一丁目19番1号
- 公式
- www.mitsubishi-logistics.co.jp
社長プロフィール

130年以上の歴史で培った信用を基盤に、物流と不動産の強みを活かして社会の期待に応えます。私たちは社会課題の解決と持続的な成長を両立させ、企業価値の向上を通じて豊かな未来に貢献することを目指します。
この会社のストーリー
三菱為換店の倉庫部門を母体に、近代的な倉庫事業を目的として設立。日本の物流の近代化に向けた第一歩を踏み出しました。
事業の拡大と多角化に伴い、現在の「三菱倉庫株式会社」へ商号を変更。三菱グループの中核企業として確固たる地位を築きました。
戦後の復興期に株式を上場し、広く資本を調達することで、さらなる成長と社会への貢献を目指す体制を整えました。
倉庫用地の有効活用から不動産賃貸事業を本格的に開始。「ダイヤビル」ブランドを展開し、物流と不動産の二本柱を確立しました。
成長著しい東南アジア市場への本格進出として、インドネシアの物流会社と合弁会社を設立。グローバル展開を加速させました。
米国の医薬品・ヘルスケア物流に強みを持つキャバリエロジスティクスグループを買収。高付加価値分野での事業拡大を図る大きな一手となりました。
物流の2024年問題など社会課題解決に向け、配送最適化やAI技術を持つスタートアップ企業への出資や提携を活発化。オープンイノベーションを推進しています。
新たな経営計画[2025-2030]を策定。物流と不動産のシナジーを追求し、持続的な成長と株主還元の強化を目指します。
注目ポイント
2030年度までにDOE(株主資本配当率)4%以上を目指し、増配を継続する方針です。さらに期間中400億円以上の自己株式取得も計画しており、株主への還元に積極的です。
米国の医薬品物流会社買収や、スタートアップへの出資など、成長が見込まれる分野へ積極的に投資しています。伝統を守りながらも、未来を見据えた事業展開が魅力です。
130年以上の歴史を持つ「倉庫・物流事業」に加え、都心の一等地などに優良資産を持つ「不動産事業」が安定した収益基盤となっています。景気変動に強い堅実な経営が強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 12円 | 13.0% |
| FY2022/3 | 16円 | 36.5% |
| FY2023/3 | 24円 | 33.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
三菱倉庫は株主還元を経営の最重要事項と位置づけ、2030年度までにDOE(株主資本配当率)4%以上を目指す積極的な還元方針を掲げています。配当は安定した成長を背景に増配を継続する方針であり、中期経営計画を通じた強固なコミットメントを示しています。株主優待の新設など、個人投資家向けの還元強化も進めており、魅力的なインカムゲインを提供しています。
同業比較(収益性)
倉庫・運輸関連業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
三菱倉庫の業績は、物流需要の堅調な推移や不動産事業の安定した賃貸収入を背景に、売上高がFY2025/3期には約2,841億円まで成長しました。利益面では、医薬品物流等の高付加価値分野への注力や資産効率の改善が奏功し、FY2026/3期には純利益で404億円とさらなる拡大を見込んでいます。今後も国内外の物流網拡充による収益基盤の強化が、持続的な成長を支える鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.0% | 7.3% | 5.5% |
| FY2022/3 | 5.1% | 3.2% | 7.1% |
| FY2023/3 | 6.7% | 4.1% | 7.4% |
| FY2025/3 | 8.4% | 5.1% | 7.1% |
当社の収益性は、物流・不動産の両事業における効率的な運営により、営業利益率が7%前後で安定的に推移しています。ROE(自己資本利益率)は資産効率化の取り組みを通じてFY2025/3期に8.4%まで向上しており、資本効率への意識が高まっています。今後、さらなる高付加価値サービスの提供や不動産開発の加速により、収益性の向上が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、長年無借金経営を維持してきたほか、自己資本比率は約60%という高い水準を保持しています。FY2025/3期には戦略的な投資や事業拡大に伴い有利子負債が生じていますが、潤沢な現預金と資産背景により安定した財務基盤に揺るぎはありません。強固なBSを背景に、今後も成長投資と株主還元の両立が可能な体制を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 402億円 | -140億円 | -52.7億円 | 262億円 |
| FY2022/3 | 362億円 | -292億円 | -165億円 | 70.0億円 |
| FY2023/3 | 418億円 | -315億円 | -149億円 | 103億円 |
| FY2025/3 | 296億円 | 155億円 | -442億円 | 451億円 |
営業キャッシュフローは主力の物流事業から安定的に創出されており、強固なキャッシュ生成能力が成長投資の原資となっています。FY2025/3期には投資キャッシュフローがプラスとなりましたが、これは資産売却等による資金回収が寄与したためです。潤沢なフリー・キャッシュフロー(FCF)を背景に、積極的な株主還元と事業投資を両立させる好循環が形成されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 160億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 232億円 | 52.6億円 | 22.7% |
| FY2023/3 | 244億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 186億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払状況については、過去の税務上の繰越欠損金の活用や税額控除等の会計上の措置により、実効税率が低位またはゼロとなる年度が見られます。これは一時的な会計調整による影響が大きく、将来的な税負担の急増を意味するものではありません。安定的な利益成長に伴い、今後は税務コストの平準化が進む見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 913万円 | 5,004人 | - |
従業員平均年収は913万円と業界内でも非常に高い水準にあります。倉庫・物流事業に加えて不動産賃貸業という高収益な事業ポートフォリオを併せ持つことが、安定した高水準の賃金を支える背景となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は明治安田生命保険相互会社・三菱地所・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行)。
三菱倉庫の株主構成は、金融機関や関連会社による安定株主が大きな割合を占めており、日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が筆頭株主として名を連ねています。三菱グループ各社が名を連ねる伝統的な構成であり、経営の安定性が高い反面、浮動株比率は限定的であると推察されます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は伝統的な物流事業だけでなく、不動産開発・賃貸事業という二本柱で収益基盤を構築しています。近年は米国の医薬品・ヘルスケア物流企業の買収など、海外展開の強化による事業領域の拡大に注力しており、物流環境の変化や為替変動を主要なリスク要因として管理しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は6.0%と依然として改善の余地があるものの、ガバナンス体制においては独立性の高い監査体制と透明性の高い情報開示に注力しています。連結子会社53社を抱える大規模企業として、リスク管理やコンプライアンスを重視した経営基盤を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 366億円 | 450億円 | 500億円 | +36.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,700億円 | — | 2,841億円 | +5.2% |
| FY2024 | 2,700億円 | — | 2,545億円 | -5.7% |
| FY2023 | 2,500億円 | — | 3,006億円 | +20.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の経営計画は2030年度までの長期的な視点で策定されており、特に株主還元への強い意志が示されています。目標としてDOE(株主資本配当率)4%以上を掲げ、安定的な増配と機動的な自己株式取得(期間中400億円以上)を公約。FY2025の純利益は期初予想を大幅に上回る500億円に着地するなど、計画達成に向けた実行力は高く評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。三菱倉庫は過去5年間、FY2022とFY2023を除き、市場平均であるTOPIXを上回る優れたTSRを記録しています。特にFY2024とFY2025はTOPIXを大きくアウトパフォームしており、これは安定した業績成長に加え、増配や自己株式取得といった積極的な株主還元策が投資家に高く評価された結果と考えられます。経営陣の株主価値向上に対する意識の高さが伺えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 157.9万円 | +57.9万円 | 57.9% |
| FY2022 | 145.7万円 | +45.7万円 | 45.7% |
| FY2023 | 153.1万円 | +53.1万円 | 53.1% |
| FY2024 | 244.0万円 | +144.0万円 | 144.0% |
| FY2025 | 245.0万円 | +145.0万円 | 145.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは11.8倍と割安な水準にあり、株価に上昇余地がある可能性を示唆しています。一方でPBRは1.31倍と平均をやや上回っており、資産価値は市場から一定の評価を受けていると言えます。信用倍率は1.64倍と比較的落ち着いており、短期的な需給の偏りは限定的です。今後は7月下旬の第1四半期決算が株価の方向性を占う上で重要となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
電動キックボードシェアサービス「LUUP」への出資により、ラストワンマイルの物流網強化を図る。
セイノーHD・佐川急便との連携により、業界横断的な物流効率化モデルの構築に着手。
26年3月期第3四半期の連結最終利益が前年同期比89.4%増の422.83億円となり、過去最高益を更新した。
最新ニュース
三菱倉庫 まとめ
ひとめ診断
「130年超の歴史を持つ倉庫の雄が、収益性の高い不動産と海外医薬品物流で攻める二刀流企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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