サンウェルズ9229
SUNWELS Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もし、あなたの家族や親しい人がパーキンソン病と診断されたら、専門的な介護やリハビリが必要になるかもしれません。サンウェルズは、まさにそうしたパーキンソン病の患者さんを専門に受け入れる「PDハウス」という介護施設を全国で運営している会社です。専門のスタッフが24時間体制でケアを提供し、患者さんが自分らしい生活を送れるようサポートしています。普段はあまり意識しないかもしれませんが、高齢化社会が進む中で、こうした専門特化型の介護サービスの裏側で活躍しているのがサンウェルズです。
パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を全国展開するが、診療報酬の不正請求問題が発覚し、経営は大きな岐路に立たされている。2025年3月期は営業損失11.14億円、最終損失9.25億円と赤字に転落。社長からの10億円の私財寄付などで財務基盤を強化しつつ、信頼回復と内部統制の再構築が急務となっている。株価はPBR1倍を割り込む水準まで下落しており、投資家は事業再生の行方を注視している。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 石川県金沢市二宮町15番13号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 14.6% | 4.1% | 10.5% |
| 2024/03期 | 14.8% | 3.1% | 11.1% |
| 2025/03期 | ▲13.5% | ▲2.6% | 4.2% |
| 3Q 2026/03期 | ▲27.2%(累計) | ▲4.9%(累計) | ▲5.7% |
2023/03期から2024/03期にかけては営業利益率が10%台を維持し高い収益性を誇りましたが、2025/03期には不正問題等の影響で営業利益率が4.2%まで急低下しました。これに伴いROE(自己資本利益率)もプラス水準からマイナス10.7%へと悪化しており、資本効率の面で深刻な逆風を受けています。早期に既存施設の稼働率を改善させるとともに、コスト構造を見直すことで収益性を正常化できるかが今後の焦点となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 137億円 | 14.3億円 | 7.8億円 | 27.9円 | — |
| 2024/03期 | 201億円 | 22.4億円 | 7.8億円 | 25.8円 | +46.6% |
| 2025/03期 | 265億円 | 11.1億円 | ▲9.3億円 | -29.1円 | +31.8% |
当社の売上高はパーキンソン病専門施設「PDハウス」の全国展開により2023/03期の約137億円から2026/03期予想では約311億円へと急速な増収基調を維持しています。一方で、診療報酬の不正請求問題に伴う対応費用や経営体制の刷新、内部統制強化の負担が重くのしかかり、2025/03期には約9.3億円の純損失を計上しました。2026/03期も収益性の回復に時間を要する見込みで、約18.2億円の純損失を予想するなど、現在は構造改革と事業基盤の再構築を優先するフェーズにあります。 【3Q 2026/03期実績】売上207億円(前年同期比2.2%)、営業利益△12億円、純利益△21億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
パーキンソン病専門施設「PDハウス」の運営を軸に、医療特化型住宅や訪問看護などの介護事業を展開していますが、診療報酬請求を巡る不正問題が発覚したことで、内部統制の抜本的な見直しと財務基盤の強化を急ぐ経営局面を迎えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 通期 | 40.1億円 | -11.8億円 | — | 大幅未達 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 通期 | 29.5億円 | 33.5億円 | 33.5億円 | +13.8% |
| FY2023 通期 | 14.3億円 | — | 14.3億円 | 同水準 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 通期 | 191億円 | — | 202億円 | +6.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年3月期を初年度とする中期経営計画は、最終年度に営業利益73億円超を目指す意欲的なものでしたが、診療報酬の不正請求問題が発覚し、開始から1年足らずで取り下げとなりました。それに伴い、通期業績予想も40億円の黒字から一転、11億円超の赤字へと大幅な下方修正を余儀なくされています。過去の業績予想はおおむね達成していたものの、今回の不祥事で計画達成能力への信頼は完全に失われました。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年3月期通期業績予想の下方修正と中期経営計画の取り下げを発表し、財務基盤の強化が急務となりました。
診療報酬不正請求を受け、代表取締役社長による車両費用などの個人負担を含むガバナンス改善策を公表しました。
2026年3月期第3四半期累計において、最終損益が20.5億円の赤字を計上したことが明らかになりました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産は積極的な施設投資により2023/03期の約192億円から2025/03期には約390億円まで拡大しました。一方で、事業拡大に伴い有利子負債も約118億円まで増加しており、自己資本比率は2024/03期に16.2%まで低下するなど財務基盤の脆弱化が課題となっています。直近では経営陣による寄付など財務強化の動きも見られますが、安定的な事業運営に向けたレバレッジの管理が極めて重要な局面です。 【3Q 2026/03期】総資産457億円、純資産66億円、自己資本比率14.3%、有利子負債65億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 11.4億円 | ▲20.4億円 | 27.0億円 | ▲9.0億円 |
| 2024/03期 | 25.6億円 | ▲56.6億円 | 38.0億円 | ▲31.1億円 |
| 2025/03期 | 18.8億円 | ▲44.0億円 | 48.4億円 | ▲25.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の成長に伴いプラスを維持していますが、施設の新設を加速させているため投資キャッシュフローの支出が大きく、フリーキャッシュフローは恒常的にマイナスとなっています。この不足分を補うため、借入金等の財務活動によるキャッシュフローで資金を確保するサイクルを繰り返してきました。現在は将来的なキャッシュ創出力を高めるための先行投資期間と位置づけられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様な視点を取り入れる体制の構築途上にあります。しかし、診療報酬不正請求の問題を受けて内部統制の不備が露呈しており、現在は再発防止とガバナンス体制の信頼回復に向けた抜本的な改革が求められる重要な時期です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 484万円 | 3,302人 | - |
従業員平均年収は484万円であり、介護サービス業界の平均的な水準に近い値です。急激な施設拡大に伴う人員増強が行われる一方で、事業環境の変化や業績の変動が給与水準や労働環境に及ぼす影響には注視が必要です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
2025年3月期までのTSR(株主総利回り)は22.8%と、TOPIXの139.2%を大幅に下回る結果となりました。これは、診療報酬の不正請求問題の発覚をきっかけに株価が暴落したことが最大の要因です。配当も2025年3月期は無配に転落しており、株価下落と配当停止のダブルパンチが株主価値を大きく毀損しました。今後、TSRを改善するためには、事業を立て直し、安定的な利益成長と復配を実現することが不可欠です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2023/03期 | 26円 | 93.4% |
| 2024/03期 | 14円 | 54.2% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
以前は業績に応じた配当を実施していましたが、直近の業績悪化と財務健全性の確保を優先するため、2025/03期より無配に転じています。今後については、まずは業績のV字回復と信頼の再構築が先決であり、配当再開の時期や基準については未定です。株主還元については、企業価値の最大化による株価向上を最優先とする方針です。
もし2年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2024期 | 106.4万円 | 6.4万円 | 6.4% |
| 2025期 | 22.8万円 | ▲77.2万円 | -77.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業績が赤字のためPERは算出不能ですが、PBRは1倍を割り込み、解散価値から見ても割安な水準にあります。これは市場が同社の将来性に対して極めて悲観的であることを示唆しています。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家による買いが一巡すれば、戻り売りの圧力となる可能性も考えられます。まずは次期決算で赤字幅の縮小を示せるかが、市場の評価を変える第一歩となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 11.4億円 | 3.6億円 | 31.2% |
| 2024/03期 | 16.9億円 | 9.1億円 | 53.8% |
| 2025/03期 | 3.9億円 | 13.1億円 | 338.4% |
税引前利益が減少傾向にある一方で、特別損失の計上等に伴い法人税等の負担が利益水準に対して重くのしかかる特殊な構造となっています。2025/03期以降は、繰延税金資産の取り崩しや損失処理に伴う税務上の調整によって実効税率が異常値を示しています。今後は損益の改善に伴い、適切な納税水準への回帰が待たれる状況です。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
サンウェルズ まとめ
「パーキンソン病ケアのパイオニア、不正請求問題で事業モデルの再構築を迫られる崖っぷちの状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。