センコーグループホールディングス9069
SENKO Group Holdings Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するスーパーやコンビニに、毎日商品がきちんと並んでいるのは、センコーグループのような物流会社が裏側で活躍しているからです。メーカーの工場から商品を預かり、全国の店舗まで効率的に届ける「縁の下の力持ち」なのです。また、インターネットで注文した商品が自宅に届く際にも、同社の物流センターが関わっているかもしれません。最近では物流の枠を超え、介護施設やフィットネスクラブの運営、さらには農業分野にも進出しており、私たちの「暮らし」をより広い範囲で支える存在になっています。
センコーグループホールディングスは、3PL(物流一括受託)を核としながらM&Aを積極的に活用し、非物流分野へも事業を拡大する総合物流企業です。2025年3月期には売上高8,545.5億円(前期比9.8%増)、営業利益349.46億円(同16.9%増)と増収増益を達成し、21期連続の増収を記録しています。現在進行中の中期経営計画では2027年3月期に売上高1兆円、営業利益450億円という高い目標を掲げており、目標達成に向けた今後のM&A戦略と非物流事業の収益化が投資家の注目点です。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 〒135-0052 東京都江東区潮見2-8-10 潮見SIFビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8% | 3.3% | - |
| 2022/03期 | 9.9% | 3.3% | - |
| 2023/03期 | 9.0% | 2.9% | - |
| 2024/03期 | 8.3% | 2.5% | 3.8% |
| 2025/03期 | 8.3% | 2.6% | 4.1% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 2.0%(累計) | 4.3% |
当社の営業利益率は4%前後で安定しており、物流業界特有の厳しいコスト競争環境下においても一定の収益性を確保する強固な収益基盤を構築しています。ROEは直近で7.7%〜9.8%の範囲で推移しており、資本効率の維持に努めています。今後はM&Aによる資産規模の拡大に伴い、投下資本に対する利益率の改善がさらなる成長への鍵となるでしょう。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5,724億円 | — | 142億円 | 93.9円 | - |
| 2022/03期 | 6,231億円 | — | 152億円 | 104.1円 | +8.9% |
| 2023/03期 | 6,963億円 | — | 153億円 | 102.9円 | +11.7% |
| 2024/03期 | 7,784億円 | 299億円 | 159億円 | 106.3円 | +11.8% |
| 2025/03期 | 8,546億円 | 349億円 | 186億円 | 118.9円 | +9.8% |
センコーグループホールディングスは、物流を核に商事やライフサポート事業を多角展開し、売上高は2021/03期の約5,724億円から2025/03期には約8,546億円まで急拡大しています。M&Aを積極的に活用した事業ポートフォリオの拡充が寄与し、利益面でも2026/03期予想では純利益約216億円を見込むなど、継続的な増収・増益基調を維持しています。主力である物流事業の安定的な成長と新規領域への投資が、着実な業績拡大を牽引しているといえます。 【3Q 2026/03期実績】売上6736億円(通期予想比74%)、営業利益288億円(同72%)、純利益153億円(同71%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
物流事業を中核に据えつつ、商事、農業、ビジネスサポートなど多角的な収益基盤を確立しています。主なリスク要因としては、燃料価格の高騰や深刻な人手不足、物流コストの増大が挙げられ、これらに対してDX推進や物流拠点の自動化で対応しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 8,500億円 | — | 8,545億円 | +0.5% |
| 2024期 | 7,900億円 | — | 7,783億円 | -1.5% |
| 2023期 | 7,000億円 | — | 6,962億円 | -0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 340億円 | — | 349億円 | +2.8% |
| 2024期 | 290億円 | — | 299億円 | +3.1% |
| 2023期 | 267億円 | — | 255億円 | -4.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2027年3月期に売上高1兆円、営業利益450億円という高い目標を掲げています。直近の2025年3月期実績は売上高8,545億円、営業利益349億円であり、進捗は概ね順調と言えます。しかし、資本効率を示すROEは目標の10%に届いておらず、今後の収益性向上が課題です。過去の中計では目標未達だったものの、業績予想の精度は比較的安定しており、現実的な経営姿勢がうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
マルハニチロとの包括的業務提携を締結し、低温物流ネットワークの共同活用を開始。
2030年度までに900億円を投じる冷凍・冷蔵倉庫の増強計画を発表。
米投資ファンドの株式取得が判明し、上場来高値の2,145円を記録。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産はM&Aに伴う事業拡大により約7,187億円まで積み上がっており、自己資本比率は約30%を維持しつつ健全な財務体質を保持しています。2024/03期以降に有利子負債が約5,249億円規模へと増加していますが、これは積極的な成長投資に伴うものであり、返済能力やキャッシュフローの裏付けを伴ったコントロールがなされています。今後も戦略的投資を続けつつ、負債と自己資本のバランスを適切に管理していく方針です。 【3Q 2026/03期】総資産7795億円、純資産2413億円、自己資本比率25.3%、有利子負債3261億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 319億円 | 463億円 | 368億円 | 145億円 |
| 2022/03期 | 319億円 | 461億円 | 57.7億円 | 143億円 |
| 2023/03期 | 477億円 | 523億円 | 177億円 | 46.3億円 |
| 2024/03期 | 512億円 | 625億円 | 332億円 | 113億円 |
| 2025/03期 | 447億円 | 580億円 | 4.5億円 | 133億円 |
営業活動によるキャッシュフローは年間400億円〜500億円規模を創出し、本業による稼ぐ力を十分に備えていることが分かります。一方で、投資キャッシュフローは施設増設やM&Aのための戦略投資により継続して大幅なマイナスとなっており、将来の成長に向けた資金投下を優先しています。フリーキャッシュフローは一時的にマイナス基調ですが、これは積極的な先行投資の結果であり、将来的な利益成長による回収フェーズへ向かっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率23.1%を達成しており、多様性を重視した経営体制を推進しています。177社の連結子会社を抱える巨大グループとして、適切な監査報酬の下で内部統制を強化し、透明性の高いガバナンスを実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 688万円 | 26,671人 | - |
平均年収688万円は陸運業界の平均と比較して標準からやや高水準にあります。物流の多角化やM&Aを通じた業容拡大により、安定した利益成長が従業員の処遇にも反映されている傾向が見受けられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2024期にかけてはTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)状況が続きましたが、2025期には自社TSRが201.4%となり、TOPIXの213.4%に肉薄する水準まで改善しました。これは、継続的な増配と堅調な業績を背景とした株価の上昇が要因と考えられます。株価が業界平均に比べて割安な水準にあるため、今後の業績成長が株価に反映されれば、TOPIXを上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 20円 | 33.1% |
| 2017/03期 | 22円 | 35.7% |
| 2018/03期 | 22円 | 35.1% |
| 2019/03期 | 26円 | 33.8% |
| 2020/03期 | 26円 | 32.7% |
| 2021/03期 | 28円 | 29.8% |
| 2022/03期 | 34円 | 32.7% |
| 2023/03期 | 34円 | 33.0% |
| 2024/03期 | 38円 | 35.8% |
| 2025/03期 | 46円 | 38.7% |
自社グループの優待内容に応じた選択ギフトを提供しています。
当社は安定的な配当の継続と、業績連動を考慮した利益配分を基本方針としています。近年の業績拡大に伴い、配当金を一株当たり28円から46円へ着実に引き上げるなど、株主還元を積極的に推進しています。中長期的な成長投資と両立させながら、株主に対する利益還元を重視する姿勢を維持しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 128.4万円 | 28.4万円 | 28.4% |
| 2022期 | 114.6万円 | 14.6万円 | 14.6% |
| 2023期 | 124.2万円 | 24.2万円 | 24.2% |
| 2024期 | 152.9万円 | 52.9万円 | 52.9% |
| 2025期 | 201.4万円 | 101.4万円 | 101.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
陸運業の業界平均と比較すると、PERは14.3倍と大幅に割安な水準にあり、PBRも1.42倍と平均を下回っています。これは、同社の安定成長性やM&Aによる将来性が株価にまだ完全には織り込まれていない可能性を示唆しています。信用倍率は5.29倍と買い残が優勢であり、株価上昇への期待感がうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 222億円 | 79.8億円 | 35.9% |
| 2022/03期 | 261億円 | 109億円 | 41.6% |
| 2023/03期 | 262億円 | 108億円 | 41.3% |
| 2024/03期 | 305億円 | 146億円 | 47.7% |
| 2025/03期 | 338億円 | 152億円 | 44.9% |
法人税等の支払額は経常利益の伸長に伴い、約80億円から約152億円へと増加しています。実効税率は約40%から47%程度で推移しており、グループ連結での税負担が反映されています。今後も利益拡大に応じて納税額は増加が見込まれますが、これは企業としての社会的な納税責任を適切に果たしている証左といえます。
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センコーグループホールディングス まとめ
「物流の巨人がM&Aを駆使して、暮らしのインフラ企業へと変貌を遂げようとしている」
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