京阪ホールディングス9045
Keihan Holdings Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが京都や大阪へ観光や通勤で出かけるとき、京阪電車を利用したことがあるかもしれません。駅に直結している京阪百貨店で買い物をしたり、「くずはモール」のようなショッピングセンターで休日を過ごしたりするのも、実は京阪グループのサービスです。さらに、京都タワーに登ったり、「ひらかたパーク」で遊んだり、京都のホテルに宿泊したり…これらの体験の裏側にも京阪グループが関わっています。私たちの身近な「おでかけ」を、交通からレジャー、暮らしまで幅広く支えている会社です。
京阪ホールディングスは、コロナ禍からの回復とインバウンド需要を追い風に業績を急拡大させています。2025年3月期決算では売上高3,135.5億円、営業利益は前期比24.1%増の420.71億円と大幅な増益を達成しました。運輸業の回復に加え、ホテル事業や不動産事業が収益柱として成長しており、多角化経営が安定性を生んでいます。今後は「長期経営戦略」に基づき、観光創造や沿線再開発への投資を加速させ、持続的な企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市中央区大手前1丁目7番31号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.8% | 0.6% | - |
| 2022/03期 | 3.8% | 1.3% | - |
| 2023/03期 | 6.7% | 2.3% | - |
| 2024/03期 | 8.6% | 3.1% | 11.2% |
| 2025/03期 | 9.1% | 3.4% | 13.4% |
| 3Q FY2026/3 | 9.7%(累計) | 2.9%(累計) | 16.1% |
収益性はコロナ禍の打撃から大きく改善し、営業利益率は2021/03期のマイナス圏から2025/03期には13.4%まで大幅に向上しました。鉄道事業の運賃改定効果に加え、ホテル事業等のレジャー部門における単価改善が利益率向上に大きく寄与しています。ROEも9.0%まで上昇しており、効率的な資産活用と稼ぐ力の回復が顕著に表れています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,534億円 | — | 45.7億円 | -42.7円 | - |
| 2022/03期 | 2,581億円 | — | 95.9億円 | 89.5円 | +1.9% |
| 2023/03期 | 2,601億円 | — | 176億円 | 164.4円 | +0.8% |
| 2024/03期 | 3,021億円 | 339億円 | 249億円 | 232.1円 | +16.2% |
| 2025/03期 | 3,135億円 | 421億円 | 283億円 | 268.3円 | +3.8% |
京阪ホールディングスは、コロナ禍からの経済活動の正常化に伴い、主力の運輸業およびレジャー・サービス業が回復基調にあり、連結純利益は2021/03期の赤字から2025/03期には約283億円まで着実に拡大しています。足元では3,100億円規模の売上高を安定的に確保しており、インバウンド需要の取り込みや沿線開発による収益力の向上が続いています。2026/03期も増益を見込んでおり、堅調な業績トレンドが継続する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上2257億円(通期予想比69%)、営業利益363億円(同81%)、純利益256億円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、鉄道を中心とした運輸業を中核としつつ、不動産事業やホテル・レジャー事業などの多角的なセグメントで収益を上げているのが特徴です。昨今の事業リスクとしては、人口減少に伴う輸送需要の変化や、ホテル事業におけるインバウンド需要の変動が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 355億円 | — | 421億円 | +18.5% |
| 2024期 | 234億円 | — | 339億円 | +44.9% |
| 2023期 | 165億円 | — | 205億円 | +24.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,060億円 | — | 3,136億円 | +2.5% |
| 2024期 | 2,920億円 | — | 3,022億円 | +3.5% |
| 2023期 | 2,550億円 | — | 2,601億円 | +2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
京阪HDは現在、明確な期間を区切った中期経営計画ではなく、長期経営戦略を推進しています。直近の業績予想を見ると、コロナ禍からの回復が想定を大きく上回るペースで進んでおり、2期連続で期初予想を大幅に超過達成しています。特にインバウンド需要の回復がホテル事業や運輸事業の収益を押し上げており、ポジティブな業績修正が続いています。今後は、この好調な業績を背景に、沿線価値向上に向けた不動産開発などの成長投資を着実に実行できるかが焦点となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
JCBと京阪カードが提携し、新たな 「e-kenet JCBカード」 の募集を開始。
福岡市内のホテル売却益などが寄与し、純利益が 過去最高を更新 する見通しを発表。
3期連続の最高益達成と株主還元強化により、 49円の大幅増配 を発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、積極的な投資による有利子負債の拡大が見られるものの、自己資本比率は35.7%を維持し、安定した財務基盤を保っています。総資産は2025/03期時点で約8,600億円に達し、将来の成長に向けた不動産開発等の投資が継続中です。強固な資産背景を持つことで、景気変動に対する一定の耐性を有しています。 【3Q 2026/03期】総資産8946億円、純資産3376億円、自己資本比率30.7%、有利子負債3850億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 153億円 | 249億円 | 213億円 | 96.6億円 |
| 2022/03期 | 217億円 | 176億円 | 103億円 | 40.3億円 |
| 2023/03期 | 169億円 | 131億円 | 74.3億円 | 38.2億円 |
| 2024/03期 | 408億円 | 269億円 | 78.6億円 | 139億円 |
| 2025/03期 | 440億円 | 632億円 | 102億円 | 192億円 |
営業活動によるキャッシュフローは2025/03期に約440億円まで積み上がり、本業での高い収益性が確認されます。一方で、成長投資を加速させているため投資CFの支出が大きく、2025/03期は一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来の収益源となる資産取得が主因です。安定した本業の稼ぎを原資に、中長期的な企業価値向上に向けた投資を継続する方針です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%にとどまっており、多様性確保に向けた登用が今後の重要な課題です。連結子会社38社を抱える巨大グループとして、1億2,200万円の監査報酬を投じて厳格な監査体制を敷くなど、大企業に求められるガバナンスの水準は確保されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 814万円 | 6,354人 | - |
従業員の平均年収は814万円となっており、鉄道業界の平均と比較しても比較的高水準を維持しています。長年の安定した事業基盤と、不動産・レジャー等の多角的な事業展開が、従業員の給与水準を下支えしている要因と考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間のデータを見ると、京阪HDのTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、コロナ禍による鉄道・レジャー事業への打撃で株価が長期的に低迷していたことが主な要因です。足元では業績が急回復していますが、その成果がまだ株価に十分に反映され、市場平均を上回るリターンを生み出すまでには至っていません。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 15.0% |
| 2017/03期 | 6円 | 14.2% |
| 2019/03期 | 35円 | 17.5% |
| 2020/03期 | 35円 | 18.6% |
| 2021/03期 | 25円 | - |
| 2022/03期 | 25円 | 27.9% |
| 2023/03期 | 30円 | 18.3% |
| 2024/03期 | 35円 | 15.1% |
| 2025/03期 | 40円 | 14.9% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として、連結配当性向30%程度を目安に、持続的な利益成長を通じた増配をめざしています。業績の回復に伴い配当金額は2021/03期の25円から2025/03期には40円まで着実に引き上げられており、株主還元への姿勢を強化しています。今後も安定した収益基盤を背景に、増配による還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 97.1万円 | 2.9万円 | -2.9% |
| 2022期 | 64.5万円 | 35.5万円 | -35.5% |
| 2023期 | 74.4万円 | 25.6万円 | -25.6% |
| 2024期 | 73.8万円 | 26.2万円 | -26.2% |
| 2025期 | 71.8万円 | 28.2万円 | -28.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社が集まる陸運業の平均PER(23.5倍)と比較して、京阪HDのPERは11.4倍と割安な水準にあります。これは市場が同社の成長ポテンシャルをまだ完全には織り込んでいない可能性を示唆します。信用倍率は3.57倍とやや買い残が多いものの、過熱感のある水準ではありません。今後の決算で力強い成長を示し続ければ、市場評価が見直され株価水準が是正される可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.4億円 | 48.1億円 | 2021.8% |
| 2022/03期 | 165億円 | 69.0億円 | 41.8% |
| 2023/03期 | 205億円 | 28.4億円 | 13.9% |
| 2024/03期 | 331億円 | 82.2億円 | 24.8% |
| 2025/03期 | 409億円 | 126億円 | 30.9% |
2021/03期は少額の利益に対して税負担が重く実効税率が異常値となりましたが、以降は業績の回復とともに税負担額が安定して増加しています。2025/03期の実効税率は約30.9%であり、法定実効税率に近い水準で推移しています。今後の業績見通しでも税負担は利益水準に比例して増大する見込みです。
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京阪ホールディングス まとめ
「京阪神の交通大動脈が、インバウンド観光と沿線不動産開発を両輪に『まちづくり企業』へと進化中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。