京浜急行電鉄9006
Keikyu Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが羽田空港へ行くとき、品川や横浜から赤い電車に乗ったことはありませんか?それが京浜急行電鉄の電車です。通勤・通学だけでなく、三浦半島のレジャー施設へのお出かけも支えています。また、あなたが駅の商業施設「ウィング」で買い物をしたり、沿線のスーパー「京急ストア」を利用したりする時も、実は京急グループのサービスに触れています。電車を走らせるだけでなく、私たちの暮らしや楽しみをまるごと支えている会社なのです。
京浜急行電鉄は、コロナ禍からの回復が鮮明で、2025年3月期には売上高2,938.6億円、営業利益356.42億円を達成しました。運輸事業における旅客数の回復が業績を牽引しており、インバウンド需要の増加も追い風となっています。一方で、品川駅周辺開発の遅延や建設コストの高騰が不動産事業の課題です。持続的な成長に向け、タクシー事業の売却などポートフォリオの最適化を進めつつ、シェアサイクル連携など新たなモビリティサービスへの投資を模索しています。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区高島1丁目2番8号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.9% | 2.9% | - |
| 2022/03期 | 5.0% | 1.4% | - |
| 2023/03期 | 6.0% | 1.7% | - |
| 2024/03期 | 26.5% | 8.3% | 10.0% |
| 2025/03期 | 6.7% | 2.3% | 12.1% |
| 3Q FY2026/3 | 5.3%(累計) | 1.8%(累計) | 12.6% |
収益性はコロナ禍の打撃から大きく改善しており、2025/03期には営業利益率が12.1%まで回復しました。鉄道・不動産といったコア事業での効率的な運営が奏功し、2023/03期には一時的な特殊要因も重なりROEが23.4%と高い水準を記録しています。現在は安定成長フェーズへと移行しており、効率的な資産運用を通じて安定的な収益性を確保する方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,350億円 | — | 272億円 | -98.8円 | - |
| 2022/03期 | 2,652億円 | — | 125億円 | 45.5円 | +12.9% |
| 2023/03期 | 2,530億円 | — | 158億円 | 57.5円 | -4.6% |
| 2024/03期 | 2,806億円 | 280億円 | 838億円 | 304.2円 | +10.9% |
| 2025/03期 | 2,939億円 | 356億円 | 243億円 | 88.4円 | +4.7% |
京浜急行電鉄の業績は、コロナ禍の影響を受けた2021/03期の赤字から着実に回復し、2025/03期には売上高約2,939億円、当期純利益約243億円を計上しました。羽田空港アクセスという強みを活かした鉄道事業の旅客収入回復に加え、不動産賃貸事業などの安定収益が全体を牽引しています。2026/03期も成長基調を維持する見通しであり、沿線開発やインバウンド需要の取り込みによりさらなる収益拡大を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2156億円(通期予想比71%)、営業利益271億円(同90%)、純利益187億円(同80%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
京浜急行電鉄は、鉄道事業を基盤としつつ、不動産やレジャー・サービスなど多岐にわたる事業を展開しています。開示情報からは、品川駅周辺の大規模再開発といった成長投資と、物価高騰に伴うコスト増への対応というリスク要因が、今後の業績変動の鍵を握っていることが読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,054億円 | 3,050億円 | 2,939億円 | -3.8% |
| 2023期 | 2,963億円 | — | 2,806億円 | -5.3% |
| 2022期 | 2,750億円 | — | 2,652億円 | -3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 300億円 | 300億円 | 356億円 | +18.8% |
| 2023期 | 230億円 | — | 280億円 | +21.9% |
| 2022期 | 34億円 | — | 35億円 | +3.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
京浜急行電鉄は明確な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、通期の業績予想を計画としてトラッキングしています。直近の2025期実績では、売上高は期初予想に届かなかったものの、営業利益は予想を18%以上上回る356.42億円で着地しました。過去の傾向を見ても、売上高予想はやや未達となることが多い一方、利益面では予想を上回る実績を出すケースが見られます。品川駅周辺開発のような大規模プロジェクトの収支変動が、今後の計画達成における重要変数となりそうです。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
京急タクシーグループ6社の全株式をnewmoへ譲渡し、地域交通サービスの持続可能性を強化。
第3四半期決算にて最終増益を確保し、沿線事業の底堅さを市場へ示した。
Limeと私鉄として初めて業務連携し、シェアサイクルの相互利用体制を構築。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、総資産の拡大と純資産の着実な蓄積により安定的に推移しています。2025/03期時点での自己資本比率は35.7%に達しており、強固な資産基盤を背景に将来的な成長投資を推進できる財務体質を構築しています。有利子負債は大型再開発等の資金需要に伴い増加傾向にありますが、長期的な収益獲得能力に基づき適切にコントロールされています。 【3Q 2026/03期】総資産1.1兆円、純資産3756億円、自己資本比率32.4%、有利子負債5136億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 72.2億円 | 399億円 | 692億円 | 471億円 |
| 2022/03期 | 582億円 | 260億円 | 284億円 | 322億円 |
| 2023/03期 | 248億円 | 241億円 | 49.7億円 | 6.9億円 |
| 2024/03期 | 662億円 | 297億円 | 37.5億円 | 959億円 |
| 2025/03期 | 148億円 | 692億円 | 209億円 | 544億円 |
営業キャッシュフローは鉄道事業の回復とともに安定的な創出フェーズにありますが、2025/03期は投資拡大によりフリーキャッシュフローが一時的なマイナスとなりました。品川駅周辺など沿線再開発への積極的な先行投資が続いており、これらが将来の収益源となる見込みです。財務活動は借入金の返済や適正な資金管理を軸に行っており、中長期的なキャッシュフローの最適化を図っています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制については、女性役員比率が15.0%となっており、多様な視点を取り入れた経営陣の構成を推進しています。また、43社の連結子会社を統括する中で、充実した監査体制と強固なグループ経営管理を行うことで、公共交通事業者として高い透明性とコンプライアンス遵守を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 705万円 | 8,484人 | - |
従業員の平均年収は705万円となっており、鉄道業界の平均水準と比較して安定した給与体系が維持されています。この水準は、沿線事業や不動産開発など、多角的な事業展開によって生み出される安定的な収益が従業員の待遇を下支えしている結果と言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、コロナ禍による運輸事業への深刻な打撃と、その後の回復ペースが市場全体の成長に追いついていないことを反映しています。配当は維持・増配傾向にありますが、株価の伸び悩みがTSRを押し下げる主な要因です。インバウンド需要の本格的な回復や品川駅周辺開発といった大規模プロジェクトの収益化が、今後のTSR改善に向けた重要なカタリストとなります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | - |
| 2017/03期 | 6.5円 | 15.9% |
| 2019/03期 | 16円 | 21.3% |
| 2020/03期 | 16円 | 28.2% |
| 2021/03期 | 5円 | - |
| 2022/03期 | 10円 | 22.0% |
| 2023/03期 | 15円 | 4.9% |
| 2025/03期 | 26円 | 29.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約15万円) |
| 金額相当 | 約2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として業績連動および安定的な還元を重視した利益配分を実施しています。配当金は回復基調に合わせて増配を継続しており、株主還元への姿勢を強化しています。今後も持続的な成長とキャッシュフローの状況を勘案しながら、適切な配当水準を追求する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 92.2万円 | 7.8万円 | -7.8% |
| 2022期 | 69.8万円 | 30.2万円 | -30.2% |
| 2023期 | 70.7万円 | 29.3万円 | -29.3% |
| 2024期 | 78.9万円 | 21.1万円 | -21.1% |
| 2025期 | 87.0万円 | 13.0万円 | -13.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(18.4倍)およびPBR(1.15倍)は、陸運業の業界平均と比較して割安な水準にあります。これは、安定的な収益基盤を持つ一方で、大規模開発のリスクや成長性の鈍化を市場が警戒している可能性を示唆しています。信用取引では、売り残が買い残を上回る信用倍率0.85倍となっており、短期的な株価下落を見込む投資家がやや優勢な状況です。今後の決算で示される旅客数回復の勢いや、不動産事業の進捗が株価動向の鍵を握ります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -202億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 50.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 122億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 284億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 350億円 | 107億円 | 30.5% |
過去の赤字期には税負担が発生しませんでしたが、業績の本格的な回復に伴い、2025/03期からは正常な法人税等の支払いを行っています。税引前利益に対する法人税等の比率は標準的な税率水準に収束しつつあります。今後も安定した黒字経営を継続することで、適正な納税を通じて地域社会への貢献を果たしていく見通しです。
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京浜急行電鉄 まとめ
「羽田への大動脈を握り、沿線価値向上で稼ぐ『赤い電車』は、モビリティ革命の岐路に立つ」
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