9023プライム

東京地下鉄

Tokyo Metro Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.5%
BPS123.3円
自己資本比率35.3%
FY2025/3 有報データ

首都東京の経済と文化を支える、日本を代表する巨大鉄道インフラ企業

私たちは、世界トップレベルの鉄道ネットワークを核に、快適で質の高いサービスを提供することで、東京に集う人々の活き活きとした毎日を支え、持続可能な社会を実現します。

この会社ってなに?

あなたが東京で通勤や通学、観光をするとき、銀座線や丸ノ内線といった馴染み深い路線を利用しているなら、それは東京メトロのサービスです。実は、ただ電車を走らせているだけではありません。普段乗り換えで使う駅の中にある商業施設「Echika(エチカ)」や、駅周辺のオフィスビルや商業施設の開発・運営も手がけています。あなたが何気なく利用する東京の地下空間の便利さや楽しさの裏側で、同社が都市の価値を高める事業を展開しているのです。

東京地下鉄は、首都圏9路線を運営する日本最大の地下鉄事業者です。2025年3月期の売上高は4,078.3億円、営業利益は869.42億円と、コロナ禍からの回復と旺盛なインバウンド需要を背景に安定した収益基盤を誇ります。2024年10月の大型上場を経て、今後は有楽町線・南北線の延伸など鉄道事業の強化に加え、不動産やM&Aを通じた非鉄道分野の拡大を加速させる方針です。株主還元にも積極的で、配当性向40%以上を目標に掲げています。

陸運業プライム市場

会社概要

業種
陸運業
決算期
3月
本社
東京都台東区東上野三丁目19番6号
公式
www.tokyometro.jp

社長プロフィール

山村 明義
山村 明義
代表取締役社長 社長執行役員
堅実な挑戦者
事業活動の根幹に「安心の提供」と「サステナビリティの追求」を据え、お客様や社会の期待を超える価値創造に挑戦します。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、東京をさらに活性化させていきます。

この会社のストーリー

1920
東洋初の地下鉄への挑戦

創業者・早川徳次により東京地下鉄道株式会社が設立。ロンドンの地下鉄に感銘を受け、東京の交通渋滞緩和を目指した壮大なプロジェクトが始まった。

1927
銀座線開業!東洋初の地下鉄が走る

上野〜浅草間2.2kmで日本初の地下鉄が開業。自動改札機の導入など、当時最新の技術が詰まった「東洋の奇跡」と称賛された。

1941
帝都高速度交通営団(営団地下鉄)発足

戦時体制下で東京の地下鉄を一元的に運営するため、国の特殊法人として営団地下鉄が設立。首都の交通網整備を担う公的機関として再出発した。

2004
民営化、「東京メトロ」誕生

行政改革の一環で帝都高速度交通営団を民営化し、東京地下鉄株式会社が発足。愛称「東京メトロ」として、よりサービス志向の企業へと生まれ変わった。

2020
コロナ禍による未曾有の危機

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛やテレワークの普及で乗客数が激減。民営化後、初の経常赤字を計上するなど、経営に大きな打撃を受けた。

2024
東証プライム市場へ待望の上場

民営化から20年の時を経て、ついに東京証券取引所プライム市場へ上場。公開価格を36%上回る初値をつけ、年間最大規模のIPOとして大きな注目を集めた。

2028
成長軌道への回帰と非鉄道事業の拡大

中期経営計画では2028年3月期に営業利益930億円を目指す。有楽町線・南北線の延伸や、M&Aも視野に入れた不動産・生活創造事業の拡大で、さらなる成長を目指す。

注目ポイント

2024年最大の大型IPO銘柄

民営化から20年を経て、2024年10月に東証プライム市場へ上場。公開価格を大幅に上回る初値を記録し、個人投資家からも高い注目を集める今年最大の目玉案件です。

安定したインフラ収益と株主還元

首都圏の交通を支える社会インフラとして、景気に左右されにくい安定した運輸収入が強み。配当性向40%以上を目標に掲げ、長期的な株主還元にも積極的な姿勢です。

鉄道だけじゃない!伸びしろのある成長戦略

駅ナカ商業施設「Echika」運営や不動産事業など、非鉄道分野の収益拡大に注力。新路線の延伸計画やM&Aも視野に入れ、首都の進化と共に成長するポテンシャルを秘めています。

サービスの実績は?

4,078億円
連結売上高
2025年3月期実績
+3.5% (YoY)
869億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+2.0% (YoY)
9路線
総路線数
2026年3月時点
180
総駅数
2026年3月時点
40
1株当たり配当金
2025年3月期実績
40%以上
目標配当性向
中期経営計画

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 35.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2025/34043.2%
株主優待
あり
全線優待乗車証(回数券等)
必要株数200株以上(約16万円)
金額相当利用回数による
権利確定月3月・9月

株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向40%以上を目標とした安定的かつ継続的な配当を実施しています。充実した株主優待制度と配当のバランスを考慮した還元方針を掲げている点が特徴です。今後も業績の成長に応じた還元強化が期待されます。

同業比較(収益性)

陸運業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.5%
業界平均
9.6%
営業利益率上回る
この会社
21.3%
業界平均
10.2%
自己資本比率下回る
この会社
35.3%
業界平均
40.2%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2025/34,078億円
営業利益
FY2025/3869億円

2025年3月期の売上高は4,078億円、純利益は537億円となりました。2026年3月期の業績予想では、主力である旅客運輸収入の堅調な推移や非鉄道事業の成長を背景に、売上高が4,206億円、純利益は582億円への増収増益を見込んでいます。今後も首都圏のネットワークを活かした持続的な成長が期待されています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
21.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2025/37.5%2.6%21.3%

2025年3月期の営業利益率は21.3%と高く、効率的な鉄道運営体制が収益を下支えしています。ROE(自己資本利益率)は7.5%、ROA(総資産利益率)は2.6%となっており、公共交通インフラとしての強固な収益基盤が安定した収益性を生み出しています。今後は非鉄道分野の拡大を通じたさらなる資本効率の向上が焦点となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率35.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.8兆円
会社の純資産
7,165億円

総資産2兆297億円に対し、ネット資産は7,165億円、自己資本比率は35.3%を確保しています。有利子負債は1兆8,106億円と大規模ですが、安定した鉄道事業収入を背景に返済能力は十分であり、長期的な設備投資と財務バランスを両立させています。インフラ企業として強固な財務体質を維持しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+1,235億円
営業CF
投資に使ったお金
-895億円
投資CF
借入・返済など
-509億円
財務CF
手元に残ったお金
+340億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2025/31,235億円-895億円-509億円340億円

営業活動によるキャッシュフローは1,235億円と潤沢であり、本業の稼ぐ力の強さを示しています。投資活動には895億円を投じており、安全運行のための設備投資や利便性向上に向けた積極的な投資を継続しています。結果としてフリーキャッシュフローは340億円のプラスを確保し、財務の健全性を維持しつつ成長投資を行っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1システム関連のリスク① 情報システムについて当社グループの事業は、コンピューターシステムや通信ネットワークといった情報システムに大きく依存しています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2025/3770億円233億円30.2%

2025年3月期の実効税率は約30.2%となっています。2026年3月期の予想においては、税引前利益の増加に伴い法人税等の納付額も約305億円に増加し、実効税率は約34.4%となる見込みです。安定した利益計上により、適正な納税水準を維持しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
795万円
従業員数
11,328
平均年齢
39.5歳
平均年収従業員数前年比
当期795万円11,328-

従業員の平均年収は795万円となっており、鉄道業界の中でも高い水準を維持しています。これは首都圏という極めて高い生産性が求められるエリアで、巨大なインフラを支え続ける高度な専門性と責任の対価として安定した賃金が支払われていることが背景にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主63.6%
浮動株36.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関10.8%
事業法人等2.8%
官公庁50%
外国法人等9.1%
個人その他26.2%
証券会社1.1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は財務大臣。

財務大臣(155,171,600株)26.71%
東京都(135,328,400株)23.29%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(43,278,100株)7.45%
東京メトロ従業員持株会(15,421,000株)2.65%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(12,631,400株)2.17%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(5,825,674株)1%
STATE STREET BANK WESTCLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,953,000株)0.85%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(4,699,607株)0.81%
ゴールドマン・サックス証券株式会社BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(3,215,800株)0.55%
J.P.MORGAN SECURITIES PLC(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)(2,281,295株)0.39%

東京地下鉄の株主構成は、財務大臣が26.71%、東京都が23.29%を保有しており、国と地方自治体で発行済株式の過半数を占める極めて特殊な公的性格の強い企業です。残りは機関投資家や従業員持株会が占めており、安定した経営基盤と公益性を重視する構造となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億100万円
取締役7名の合計

売上高の主軸は旅客運輸事業ですが、駅構内店舗や不動産賃貸といった非鉄道事業による収益性の向上が成長の重要戦略となっています。一方で、自然災害や感染症拡大、沿線の人口動態変化が事業上の主なリスク要因として開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 15名)
女性 3名(20.0% 男性 12
20%
80%
監査報酬
8,700万円
連結子会社数
14
設備投資額
1190.1億円
平均勤続年数(従業員)
18.1
臨時従業員数
2347

女性役員比率は20.0%を達成しており、上場企業としてダイバーシティ推進とガバナンス体制の強化を経営の重要課題に掲げています。監査体制も厳格に運用されており、連結子会社14社を含むグループ全体の透明性を確保する仕組みが構築されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
コロナ禍からの回復は順調だが、市場の期待を超える成長ストーリーを示せるかが課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2026〜FY2028
営業利益: 目標 930億円 順調 (869.42億円)
93.44%
ROE(自己資本利益率): 目標 7.7% 順調 (8.0%)
103.89%
配当性向: 目標 40%以上 順調
100%
(旧)東京メトロプラン2024
FY2022〜FY2024
営業利益: 目標 1,000億円 未達 (852億円)
85.2%
ROE(自己資本利益率): 目標 8%程度 達成 (8.0%)
100%
CO2排出量: 目標 46.7万t-CO2以下 達成
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想4,206億円会社予想
FY2025 実績4,000億円4,078億円+2.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026 予想887億円会社予想
FY2025 実績850億円869億円+2.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、2028年3月期に営業利益930億円を目指します。これはコロナ禍前の水準には及ばず、市場からは「物足りない」との声も聞かれ、発表後株価は下落しました。一方で、配当性向40%以上という株主還元強化の姿勢は明確に示しています。計画達成の鍵は、インバウンド需要の継続的な取り込みと、リンクティビティ社との提携など非鉄道分野でのM&Aや新規事業を軌道に乗せられるかにかかっています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,725,400株
売り残414,200株
信用倍率4.17倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年4月下旬(予定)
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)

同業他社比較では、PER・PBR共に業界平均を下回っており、割安感がある水準です。一方で、配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的と言えます。信用倍率は4倍台とやや高めで、買い残の整理が進むかどうかが短期的な株価のポイントになりそうです。今後は、4月下旬に発表される本決算と新年度の業績予想が注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ややす好調
報道件数(30日)
482
前月比 +5.4%
メディア数
86
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 5%
陸運業 300社中 12位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・経営計画40%
サービス展開30%
新規上場・IR20%
その他10%

最近の出来事

2024年10月新規上場

東京証券取引所プライム市場へ新規上場。時価総額9000億円超の大型IPOとして注目を集めました。

2025年4月中期経営計画

2026~2028年度の中期経営計画を策定。営業利益930億円を最終年度の目標として設定しました。

2026年1月新サービス

「Tokyo Subway Ticket」のQRコード対応などを発表し、利便性の向上を図っています。

東京地下鉄 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
普通
自己資本比率 35.3%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「首都圏の足から『東京の価値創造』へ、巨大インフラ企業がIPOを経て非鉄道分野にアクセルを踏み込む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU