山陽電気鉄道9052
Sanyo Electric Railway Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが神戸や姫路を訪れる際、山陽電車を利用したことがあるかもしれません。世界遺産の姫路城や明石の天文科学館、須磨の海岸へのお出かけなど、地域の足として長年活躍しています。実は阪神電車と相互乗り入れしており、神戸三宮から大阪梅田まで乗り換えなしで移動できる便利な路線でもあります。あなたが普段利用する駅の裏側で、日々の安全運行とサービス向上を支えているのがこの会社です。
2025期は売上高384.9億円、営業利益40.65億円と、コロナ禍からの回復を経て堅調な業績を維持しています。運輸収入の回復に加え、不動産事業も安定収益に貢献しています。2025年春から全駅でクレジットカード等のタッチ決済を導入し、利便性向上による利用者増を目指すなど、デジタル化にも注力しています。株主還元にも積極的で、2025期には1株あたり35円への増配を実施しました。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県神戸市長田区御屋敷通3丁目1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.0% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 13.4% | 5.7% | - |
| 2023/03期 | 5.5% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 6.0% | 2.8% | 11.0% |
| 2025/03期 | 5.4% | 2.6% | 10.6% |
| 3Q 2026/03期 | 6.7%(累計) | 2.9%(累計) | 13.4% |
売上高に対する営業利益率が2024/03期には11.0%に向上するなど、本業の収益性は陸運業の中央値を上回る高水準で推移しています。一方、ROEは5%前後で安定しており、資本効率の改善と適切な株主還元のバランスが課題となっています。今後は、経営の効率化によるさらなる収益力強化がROE向上の鍵となるでしょう。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 435億円 | — | 4.2億円 | 19.0円 | — |
| 2022/03期 | 342億円 | — | 59.7億円 | 268.6円 | -21.5% |
| 2023/03期 | 389億円 | — | 26.6億円 | 119.9円 | +13.9% |
| 2024/03期 | 392億円 | 43.3億円 | 31.1億円 | 140.0円 | +0.8% |
| 2025/03期 | 385億円 | 40.6億円 | 30.3億円 | 136.4円 | -1.9% |
当社の業績は、鉄道事業の需要回復や不動産事業の安定的な貢献により、2024/03期には営業利益が約43億円に達する堅調な推移を見せました。2025/03期は微減収減益となったものの、インバウンド需要や沿線開発の進展が底支えとなり、事業環境は安定しています。次期2026/03期に向けては、輸送収入の増加やコスト管理の徹底により、純利益で約34億円の増益を見込むなど、成長軌道の維持を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上286億円(通期予想比72%)、営業利益38億円(同97%)、純利益35億円(同104%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
鉄道事業を核に、不動産・流通・レジャー事業を展開するセグメント構成です。人手不足や少子高齢化に伴う輸送人員の減少を主要リスクとしつつ、デジタル乗車券導入等の技術投資で収益性の向上を目指す戦略が示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 362億円 | — | 342億円 | -5.6% |
| 2023期 | 379億円 | — | 389億円 | +2.7% |
| 2024期 | 385億円 | — | 392億円 | +1.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 26.7億円 | — | 15.0億円 | -43.9% |
| 2023期 | 30.6億円 | — | 34.9億円 | +14.3% |
| 2025期 | 31.1億円 | — | 40.6億円 | +30.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(2024期-2026)では、連結営業利益30.5億円を最終年度の目標としていましたが、2025期実績で40.65億円と大幅に前倒しで達成しました。これはコロナ禍からの旅客需要の回復が想定を上回ったことが主因です。有利子負債/EBITDA倍率も目標の6倍台を維持しており、財務規律も保たれています。業績予想の精度は年度によってばらつきがありますが、直近ではポジティブな乖離が続いており、保守的な計画から上振れする傾向が見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
山陽電車全駅においてクレジットカード等のタッチ決済およびQRコード乗車サービスを本格導入。
輸送収入の増加を背景に、2026年3月期の連結純利益予想を36億円へ上方修正。
年間配当予想を前期実績の35円から50円へと大幅増配する方針を公表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は47%前後で推移しており、鉄道会社として長期的に安定した財務基盤を構築しています。近年は成長投資や設備投資の加速に伴い有利子負債が増加していますが、純資産の積み上げによって健全性は維持されています。強固な財務体質を背景に、将来に向けた安全・快適な輸送サービスへの投資を継続する方針です。 【3Q 2026/03期】総資産1256億円、純資産610億円、自己資本比率43.1%、有利子負債419億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.2億円 | ▲44.5億円 | ▲6.0億円 | ▲24.3億円 |
| 2022/03期 | 61.4億円 | ▲41.7億円 | 7.9億円 | 19.7億円 |
| 2023/03期 | 51.6億円 | ▲67.2億円 | 11.4億円 | ▲15.6億円 |
| 2024/03期 | 85.1億円 | ▲101億円 | ▲12.8億円 | ▲16.0億円 |
| 2025/03期 | 59.0億円 | ▲78.1億円 | 33.0億円 | ▲19.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定収益により毎期約50億〜85億円のプラスを創出しており、極めて強固な稼ぐ力を維持しています。一方で、鉄道の安全投資や沿線開発に向けた大規模な投資キャッシュフローが先行し、フリーキャッシュフローはマイナスとなる期間が多くなっています。成長と安全の両立に向けた戦略的投資を優先する方針が明確に読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と改善の余地があるものの、社外取締役を積極的に登用し多様な視点を取り入れた経営監視体制を構築しています。連結子会社14社を抱える企業グループとして、監査体制の強化とコーポレートガバナンスの最適化を継続的な経営課題としています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 564万円 | 1,998人 | - |
従業員平均年収は564万円であり、地域密着型のインフラ企業としては安定した水準です。鉄道事業に加え、不動産やレジャー事業を展開するグループ全体での収益構造が、長期的な雇用と給与の維持を支える基盤となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る成績)しています。これは、同社の株価が安定的に推移する一方で、同期間の株式市場全体が金融緩和や経済再開期待を背景に大きく上昇したため、相対的に見劣りする結果となったものです。安定配当や株主優待を重視する株主層に支えられている反面、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資家からの資金流入が限定的であったことが背景にあります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 30.0% |
| 2017/03期 | 5円 | 26.3% |
| 2019/03期 | 27.5円 | 26.7% |
| 2020/03期 | 30円 | 23.2% |
| 2021/03期 | 15円 | 78.8% |
| 2022/03期 | 30円 | 11.2% |
| 2023/03期 | 30円 | 25.0% |
| 2024/03期 | 30円 | 21.4% |
| 2025/03期 | 35円 | 25.7% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として、業績向上に伴う安定的かつ持続的な利益還元を重視しています。配当性向は20〜25%前後を目安としつつ、将来の成長投資とのバランスを図っています。今後も強固な経営基盤を背景に、さらなる配当の増額や株主還元の充実に努める方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 94.8万円 | ▲5.2万円 | -5.2% |
| 2022期 | 103.7万円 | 3.7万円 | 3.7% |
| 2023期 | 117.2万円 | 17.2万円 | 17.2% |
| 2024期 | 110.4万円 | 10.4万円 | 10.4% |
| 2025期 | 106.4万円 | 6.4万円 | 6.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
陸運業の業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。これは、成長期待が高いとされる他の大手私鉄に比べて、事業規模や成長性が限定的と市場から評価されているためと考えられます。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株価の割安さと合わせてインカムゲイン(配当収入)を重視する投資家にとっては魅力的な水準です。信用買残が売り残を大幅に上回っており、将来の株価上昇を期待した買いが多いものの、需給面ではやや重い状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.4億円 | 5.2億円 | 55.2% |
| 2022/03期 | 17.9億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 38.0億円 | 11.4億円 | 30.0% |
| 2024/03期 | 44.7億円 | 13.6億円 | 30.4% |
| 2025/03期 | 41.9億円 | 11.5億円 | 27.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて変動しています。2022/03期には特例的な税務処理等が影響し実効税率が0%となっていますが、通常時は30%前後の標準的な税率が適用されています。2026/03期の予想税率は一時的な調整により低く見積もられていますが、長期的には業績に応じた適切な納税が継続されています。
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