東武鉄道9001
TOBU RAILWAY CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが通勤や通学で電車を利用するとき、もしかしたら東武線に乗っているかもしれません。また、週末に浅草や日光・鬼怒川へ観光に出かけたり、東京スカイツリーやすみだ水族館、併設の商業施設「東京ソラマチ」でショッピングや食事を楽しんだりしたことはありませんか?実はこれらの鉄道、観光施設、商業施設の多くを東武鉄道が運営しています。私たちの身近なレジャーや生活の裏側で、東武鉄道は安全で快適なサービスを提供し、街の魅力を高めているのです。
関東地盤の大手私鉄。コロナ禍からの人流回復を追い風に、2025期は売上高6,314.6億円、営業利益746.04億円と増益を確保しました。しかし、2026期の会社予想は営業利益680億円と減益を見込んでおり、コスト増などが懸念されます。今後は、基幹事業である運輸に加え、東京スカイツリーを中心としたレジャー・不動産事業の収益力強化、およびM&Aやカーシェア等の新規事業による沿線価値向上が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都墨田区押上1-1-2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.5% | 1.5% | - |
| 2022/03期 | 2.9% | 0.8% | - |
| 2023/03期 | 6.2% | 1.7% | - |
| 2024/03期 | 9.4% | 2.8% | 11.6% |
| 2025/03期 | 9.3% | 3.0% | 11.8% |
| 3Q FY2026/3 | 10.0%(累計) | 2.7%(累計) | 12.2% |
収益性については、2021/03期の赤字局面から劇的な改善を見せ、営業利益率は約11.8%まで大幅に向上しました。鉄道事業の運賃改定効果に加え、不動産・レジャー事業における収益力強化が利益率の改善を後押ししています。ROE(自己資本利益率)も9.2%まで上昇しており、資本効率を意識した経営が着実に成果として表れています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,963億円 | — | 250億円 | -119.7円 | - |
| 2022/03期 | 5,060億円 | — | 135億円 | 64.5円 | +2.0% |
| 2023/03期 | 6,148億円 | — | 292億円 | 140.1円 | +21.5% |
| 2024/03期 | 6,360億円 | 739億円 | 482億円 | 233.0円 | +3.5% |
| 2025/03期 | 6,315億円 | 746億円 | 513億円 | 253.0円 | -0.7% |
東武鉄道は、コロナ禍の外出制限による深刻な打撃から回復を遂げ、売上高が約6,315億円まで拡大するなど順調な成長基調にあります。特に人流の回復やインバウンド需要の取り込みが奏功し、営業利益は前期の約739億円から微増の約746億円と高水準を維持しました。今後の予測においても、鉄道事業や不動産事業の強固な収益基盤を背景に、安定的な増益傾向を継続する見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上4759億円(通期予想比74%)、営業利益582億円(同86%)、純利益477億円(同95%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
東武鉄道の開示情報によると、鉄道事業を基盤としつつ、スカイツリーを中心とした不動産やレジャー事業など多角的な収益ポートフォリオを構築しています。事業リスクとしては、沿線人口の変化や経済情勢による観光需要の変動が挙げられており、それに対する備えが経営の重要課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 620億円 | — | 746億円 | +20.3% |
| 2024期 | 465億円 | — | 739億円 | +58.9% |
| 2023期 | 330億円 | — | 567億円 | +71.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 6,390億円 | — | 6,315億円 | -1.2% |
| 2024期 | 6,055億円 | — | 6,360億円 | +5.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2027期の営業利益目標740億円を掲げていますが、2025期時点で746億円と2年前倒しで達成しています。これは、インバウンド需要の急回復やコスト削減が奏功した結果です。一方で、会社側の業績予想は保守的で、過去3期連続で期初予想を大幅に上回る実績を上げています。この傾向は、株価にとってポジティブなサプライズとなり得る一方、ガイダンスの信頼性という点では課題も残ります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
タイムズモビリティと連携し、沿線エリアで「東武カーシェア」サービスを本格始動。
26年3月期第3四半期累計の経常利益が前年同期比4.8%減となる厳しい結果を発表。
長期経営ビジョンの目標数値を引き上げ、2030年代半ばに営業利益1,000億円以上を目指す方針へ転換。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性の面では、有利子負債が約2兆442億円に達する一方で、自己資本比率は約31.6%を確保しており、一定の耐性を維持しています。総資産も約1兆7,532億円と堅実な規模を保ち、鉄道業特有の多額の設備投資を支える強固な財務基盤を築いています。今後は負債管理と成長投資のバランスをとりながら、BPS(1株当たり純資産)のさらなる向上を目指すフェーズにあります。 【3Q 2026/03期】総資産1.8兆円、純資産6037億円、自己資本比率26.6%、有利子負債7155億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 395億円 | 663億円 | 404億円 | 268億円 |
| 2022/03期 | 669億円 | 310億円 | 350億円 | 359億円 |
| 2023/03期 | 1,011億円 | 527億円 | 253億円 | 484億円 |
| 2024/03期 | 917億円 | 616億円 | 679億円 | 301億円 |
| 2025/03期 | 901億円 | 868億円 | 3.2億円 | 32.9億円 |
営業キャッシュフローは堅調な本業の稼ぎを反映し、年間900億円規模の安定した創出力を維持しています。一方で、投資キャッシュフローは駅施設や車両の更新、沿線開発への積極投資により約868億円の支出となりました。フリーキャッシュフローは投資負担により一時的に縮小しましたが、これは将来的な競争力向上に向けた戦略的な資金投下によるものです。
この会社のガバナンスは?
現在の女性役員比率は7.1%と改善の余地があるものの、社外取締役の活用などガバナンス体制の強化に努めています。連結子会社67社を抱える巨大企業グループとして、適切な監査体制を通じて経営の透明性を確保し、中長期的な企業価値向上を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 710万円 | 18,247人 | - |
従業員の平均年収は710万円であり、鉄道業界の中では比較的堅実かつ高水準な給与水準を維持しています。長年の勤続を前提とした安定した雇用環境が整っており、インフラ企業としての安定性が反映された結果といえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍において鉄道・レジャー事業が大きな打撃を受けたことや、PBR1倍割れが示すように資本効率に対する市場の評価が厳しかったことが背景にあります。しかし、直近の2024期ではTSRが103.6%と改善を見せており、業績回復と株主還元強化への期待が株価に反映され始めています。今後、中期経営計画の達成を通じて企業価値向上を実現し、TOPIXを上回るリターンを達成できるかが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 23.5% |
| 2017/03期 | 6.5円 | 19.3% |
| 2019/03期 | 35円 | 26.4% |
| 2020/03期 | 40円 | 23.7% |
| 2021/03期 | 20円 | - |
| 2022/03期 | 20円 | 31.0% |
| 2023/03期 | 30円 | 21.4% |
| 2024/03期 | 55円 | 23.6% |
| 2025/03期 | 60円 | 23.7% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
東武鉄道は、安定的かつ継続的な利益還元を重視しており、配当性向25%程度を目安とした還元方針を掲げています。業績の回復に合わせて配当額を順調に引き上げており、株主還元への姿勢を強化しています。今後も強固な収益基盤を背景に、成長投資と株主還元を両立させる配当政策が継続される見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 79.5万円 | 20.5万円 | -20.5% |
| 2022期 | 80.1万円 | 19.9万円 | -19.9% |
| 2023期 | 85.9万円 | 14.1万円 | -14.1% |
| 2024期 | 103.6万円 | 3.6万円 | 3.6% |
| 2025期 | 72.6万円 | 27.4万円 | -27.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
陸運業の平均PER(32.0倍)やPBR(1.4倍)と比較して、東武鉄道の株価はバリュエーション面で割安な水準にあります。配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的です。信用倍率は4.83倍とやや高めで、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い状況ですが、需給の緩みには注意が必要です。今後の決算発表で示される来期の業績見通しが、割安感の是正に向けたカタリストとなるか注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -98.9億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 274億円 | 140億円 | 50.9% |
| 2023/03期 | 548億円 | 256億円 | 46.8% |
| 2024/03期 | 720億円 | 239億円 | 33.1% |
| 2025/03期 | 727億円 | 214億円 | 29.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の拡大に伴い安定した推移を見せています。2021/03期の赤字期を除き、実効税率は概ね法定実効税率に準ずる水準で推移しており、業績の正常化とともに納税を通じた社会貢献が継続されています。2026/03期期予想においても、税引前利益680億円に対して適切な税負担を見込んでいます。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。