9025プライム

鴻池運輸

Konoike Transport Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE9.3%
BPS264.1円
自己資本比率50.7%
FY2025/3 有報データ

物流の枠を超え、現場力で未来を動かす複合ソリューション企業

私たちは、物流の枠を超え、技術と人の力で社会インフラを革新するグローバル・ソリューション・プロバイダーを目指します。特にアジア市場でのプレゼンスを確立し、持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段スーパーで手に取るお弁当やお惣菜、その製造ラインを管理しているのが鴻池運輸のスタッフかもしれません。また、空港で預けたスーツケースを飛行機に積み込んだり、病院で使われる手術器具を安全に洗浄・滅菌したりするのも彼らの仕事です。私たちの目に直接触れることは少なくても、鴻池運輸は食品工場から空港、医療現場まで、社会の様々な『裏側』を支える重要な役割を担っているのです。

鴻池運輸は、物流事業と製造・医療現場などの請負サービスを両輪とする複合ソリューション企業です。2025年3月期には売上高3,449.9億円、営業利益213.85億円と過去最高益を更新し、5期連続の増配を達成するなど株主還元にも積極的です。特に成長ドライバーとしてインド事業に注力しており、M&Aや設備投資を通じて現地のインフラ・物流網を強化しています。伝統的な物流の枠を超え、高付加価値な請負サービスと海外展開で持続的な成長を目指しています。

陸運業プライム市場

会社概要

業種
陸運業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市中央区伏見町4丁目3番9号 HK淀屋橋ガーデンアベニュー2F
公式
www.konoike.net

社長プロフィール

鴻池 忠彦
代表取締役会長兼社長執行役員
挑戦者
創業以来、私たちは現場の最前線でお客様の課題解決に貢献してきました。現在は『中期経営計画2027』のもと、物流の枠を超えたソリューションを提供し、特に成長著しいインド市場を『第二の創業地』と位置づけ、グローバルな成長を目指して挑戦を続けています。

この会社のストーリー

1880
創業

大阪の傳法(現・大阪市此花区)にて、鴻池忠治郎が労務供給業・運輸業を開始。これが鴻池運輸の原点となる。

1945
株式会社設立

個人事業から「鴻池運輸株式会社」を設立。戦後の復興と共に事業基盤を確立し、近代的な企業としての歩みを始める。

2013
東京証券取引所第一部に上場

創業130年以上の歴史を経て、東京証券取引所第一部(現・プライム市場)へ上場。さらなる成長と社会的な信用の向上を果たす。

2018
M&Aによる事業領域の拡大

電気・計装・制御分野のエンジニアリング事業会社を買収。物流に留まらない複合的なソリューション提供能力を強化する。

2020
創業140周年

創業140周年を迎える。長い歴史で培った現場力と信頼を基盤に、次の時代に向けた新たな挑戦を開始する。

2024
インド事業への積極投資

「インドを第二の創業地とする」というスローガンの下、コンテナ輸送能力を3倍以上に増強。成長市場への本格的なコミットメントを示す。

2025
中期経営計画2027の始動

持続的な成長を目指す新中期経営計画を策定。DX推進や海外事業の拡大を柱に、企業価値向上に向けた取り組みを加速させる。

注目ポイント

成長市場インドへの大胆投資

「インドを第二の創業地」と位置づけ、コンテナ輸送能力を3倍以上に増強するなど積極投資を敢行。国内に留まらないグローバルな成長ストーリーが期待されます。

積極的な株主還元姿勢

株主優待はありませんが、3期連続の増配を発表するなど、配当による株主還元に積極的です。安定した収益基盤が投資家への還元を支えています。

物流だけじゃない「複合ソリューション」

単なる運輸業に留まらず、M&Aを通じてエンジニアリングや医療器材滅菌サービスへも事業を拡大。多様な事業ポートフォリオが強みです。

サービスの実績は?

9.5%
売上高成長率
2025年3月期実績 (YoY)
増収
28.6%
営業利益成長率
2025年3月期実績 (YoY)
大幅増益
96
1株あたり配当金
2025年3月期実績
+47.7% YoY
25,000
連結従業員数
2025年3月31日時点 (臨時含む)
585
インド貨物列車保有車両数
2024年時点
約3倍増
1,380万円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 96円
安全性
安定
自己資本比率 50.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
96
方針: 配当性向30%以上を目標とし、安定的かつ持続的な配当を継続する方針
1株配当配当性向
FY2021/32021.7%
FY2022/32919.2%
FY2023/34226.8%
FY2024/36530.4%
FY2025/39636.3%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施しておりません。

鴻池運輸は業績成長に伴う株主還元を重視しており、配当金はFY2021/3の20円からFY2025/3には96円まで連続増配を実現しています。配当性向の目標を掲げつつ、強固なキャッシュフローを背景とした安定的かつ持続的な利益還元を行っています。今後はさらなる企業価値向上を通じ、還元水準の向上を目指す方針です。

同業比較(収益性)

陸運業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.3%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
6.2%
業界平均
10.6%
自己資本比率上回る
この会社
50.7%
業界平均
39.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/33,014億円
FY2023/33,118億円
FY2024/33,150億円
FY2025/33,450億円
営業利益
FY2022/3103億円
FY2023/3132億円
FY2024/3166億円
FY2025/3214億円

鴻池運輸は、国内外の物流および請負業務を両輪として安定した成長を続けており、売上高はFY2021/3の約2,923億円からFY2025/3には約3,450億円まで拡大しました。特にエンジニアリング事業や国際展開の強化が奏功し、営業利益は過去5年間で5倍以上の約214億円へ大きく飛躍しました。FY2026/3もさらなる増収増益を見込んでおり、物流現場の効率化を核とした成長戦略が着実に利益へ結びついています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.6%1.9%1.4%
FY2022/37.1%3.1%3.4%
FY2023/36.7%3.1%4.2%
FY2024/38.3%4.1%5.3%
FY2025/39.3%4.8%6.2%

同社の収益性は構造改革と生産性向上により劇的に改善しており、営業利益率はFY2021/3の1.4%からFY2025/3には6.2%まで着実に上昇しました。ROE(自己資本利益率)も4.6%から9.3%へ向上し、限られた資本を効率的に活用して利益を生み出す体質が整いつつあります。低収益事業の選別や付加価値の高いエンジニアリング領域への注力により、収益基盤の質的な転換が進んでいることが指標に表れています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率50.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,309億円
会社の純資産
1,504億円

財務健全性は年々強化されており、自己資本比率はFY2021/3の39.2%からFY2025/3には50.7%まで改善しています。FY2024/3以降は成長投資に向けた有利子負債を約1,300億円規模で維持しつつも、純資産の積み上げによってバランスシートの厚みが増しました。強固な財務基盤を背景に、今後は国内外の戦略的投資と株主還元の両立が可能な安定した事業運営が期待されます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+235億円
営業CF
投資に使ったお金
-170億円
投資CF
借入・返済など
-129億円
財務CF
手元に残ったお金
+65.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3145億円-109億円311億円35.4億円
FY2022/3167億円-64.2億円-154億円103億円
FY2023/3188億円-58.5億円-35.5億円129億円
FY2024/3177億円-78.4億円-99.0億円98.5億円
FY2025/3235億円-170億円-129億円65.1億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、FY2025/3には約235億円と過去最高水準を達成しました。投資活動においては海外拠点や自動化設備への積極的な投下により支出が増加傾向にありますが、高い営業キャッシュフロー創出能力によりフリーキャッシュフロー(FCF)は安定的に黒字を維持しています。財務キャッシュフローは借入金の返済や積極的な配当に充てられており、資本効率を意識したキャッシュ・マネジメントが実施されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その達成を保証するものではありません
21.経済動向について 当社グループは、主として国内の製造業や流通・小売・サービス業等を顧客基盤として、生産や物流等にかかる各種アウトソーシングに関する事業を展開しており、景気動向、消費動向及び各種業界の業況等の変動により影響を受けております
32.顧客企業等の動向について 当社グループは、多様な企業との取引により事業リスクの分散を図り、特定企業又は業種の業況変動等による影響を低減させる方針を有しております
4しかしながら、2025年3月期においては、特定の主要顧客グループとの取引額は、当社連結売上高のうち、鉄鋼業界向け売上高が約15%を、飲料・食品業界向けが約25%を、それぞれ占めており、引き続き、これらの業界動向等に影響を受けやすい構造にあります
5また、業界動向に加えて、当社グループの主要な顧客企業において、生産調整や物流需要の減少、業界再編や海外移転の進展、その他経営戦略の変更により事業拠点の閉鎖・縮小又は取引関係に重大な変更が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/394.0億円45.6億円48.5%
FY2022/3118億円38.6億円32.6%
FY2023/3143億円59.8億円41.9%
FY2024/3170億円56.9億円33.4%
FY2025/3213億円72.5億円34.0%

法人税等の支払額は税引前利益の伸長に伴い増加しており、FY2025/3実績では約72億円となりました。実効税率は概ね30%台前半から中盤で推移しており、法的な税率水準に準じた適正な納税が行われています。今後も業績拡大に伴い、納税を通じた社会貢献が継続される見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
571万円
従業員数
16,650
平均年齢
43.7歳
平均年収従業員数前年比
当期571万円16,650-

平均年収は571万円となっており、物流業界の平均水準と比較して安定した待遇を確保しています。近年の業績拡大に伴い、従業員への利益還元と生産性向上に向けた取り組みが継続されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主48.2%
浮動株51.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.9%
事業法人等25.4%
外国法人等11.9%
個人その他38.3%
証券会社1.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は江之子島商事・鴻池運輸従業員持株会・銀泉。

江之子島商事株式会社(5,040,000株)9.49%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(4,741,000株)8.93%
鴻池運輸従業員持株会(4,226,000株)7.96%
銀泉株式会社(3,598,000株)6.77%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,030,000株)5.7%
鴻池 忠彦(2,591,000株)4.88%
株式会社三井住友銀行(2,480,000株)4.67%
大阪瓦斯株式会社(2,248,000株)4.23%
鴻池 忠嗣(1,623,000株)3.05%
日本製鉄株式会社(1,591,000株)2.99%

鴻池家および関連企業が上位株主の多くを占めており、創業家による安定的な経営基盤が維持されています。また、主要な銀行や事業会社が名を連ねており、長期的な信頼関係に基づく強固な資本構成が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,200万円
取締役2名の合計

国内物流や国際物流を中核に、鉄鋼や空港などの現場業務請負を含む複合ソリューション事業を展開しています。グローバル展開に伴う為替リスクや、物流業界特有の労務コスト増加といった事業リスクに対して適切な管理体制を構築しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
1億4,800万円
連結子会社数
56
設備投資額
43.5億円
平均勤続年数(従業員)
13.3
臨時従業員数
8426

女性役員比率は22.2%と一定の水準を確保しており、ダイバーシティ経営を推進しています。56社の連結子会社を抱える大規模な組織として、厳格な監査体制の構築とガバナンス強化を経営の重要課題として取り組んでいます。

会社の計画は順調?

A
総合評価
利益面では期初予想を大幅に上回る着地が続いており、計画達成力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2027
FY2025〜FY2027
営業利益: 目標 240億円 順調 (213.85億円)
89.1%
ROE: 目標 12.0% 順調 (9.9%)
82.5%
配当性向: 目標 40%以上 順調 (36.3%)
90.75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,400億円3,450億円+1.5%
FY20243,210億円3,150億円-1.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025180億円214億円+18.8%
FY2024140億円166億円+18.8%
FY2023110億円132億円+20.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「中期経営計画2027」では、最終年度(FY2027)に営業利益240億円、ROE12.0%以上を目標に掲げています。初年度のFY2025から営業利益は計画を大きく上回るペースで進捗しており、収益力の改善が顕著です。過去の業績予想を見ても、特に利益項目で期初予想を大幅に上回る傾向があり、保守的なガイダンスを出しつつも着実に結果を出す経営姿勢がうかがえます。株主還元として配当性向40%以上を掲げている点も、投資家にとってポジティブな材料と言えるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2024までTOPIXを一貫して下回っていましたが、FY2025には253.5%とTOPIXの213.4%を大きく上回り、アウトパフォームに転じました。これは、近年の好調な業績を背景とした大幅な増配と、それに伴う株価上昇が本格的に株主総利回りに寄与し始めたことを示しています。特にFY2025の1株あたり配当金96円(前期比+47.7%)という積極的な株主還元姿勢への転換が、市場の評価を大きく変える要因となったと考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+153.5%
100万円 →253.5万円
153.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021106.1万円+6.1万円6.1%
FY2022104.0万円+4.0万円4.0%
FY2023136.4万円+36.4万円36.4%
FY2024202.6万円+102.6万円102.6%
FY2025253.5万円+153.5万円153.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残31,200株
売り残600株
信用倍率52.0倍
2025年4月7日週時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬(予定)
定時株主総会2025年6月24日(予定)

同社のPERは10.9倍、PBRは1.08倍と、陸運業の業界平均(PER約35倍、PBR約1.5倍)と比較して割安な水準にあると考えられます。これは、同社の事業が伝統的な物流だけでなく多岐にわたる請負サービスを含むため、純粋な陸運業として評価されていない可能性を示唆します。信用倍率は52倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した個人投資家の買いが多い状況ですが、将来的な売り圧力には注意が必要です。今後の決算発表で、高い成長性が再評価されれば、バリュエーションが見直される可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
42
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 物流産業新聞, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 15%
陸運業 68社中 10位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
海外事業拡大30%
ESG・表彰20%
不祥事・その他10%

最近の出来事

2025年6月表彰

物流パートナーシップ優良事業者として経済産業大臣表彰を受賞し、業界内での評価が向上。

2025年10月不祥事

過去3年間で約3億円の所得隠しを大阪国税局より指摘され、ガバナンス体制の見直しが課題となった。

2026年1月資本提携

新規事業領域への進出として農研植物病院への資本出資を実施し、事業ポートフォリオを多角化。

最新ニュース

中立
テレビ大阪の特別番組「物流Z」でKONOIKEグループ紹介
2/24 · 鴻池運輸公式サイト
ポジティブ
1/26 · PR TIMES
ネガティブ
10/31 · 日本経済新聞

鴻池運輸 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 96円
安全性
安定
自己資本比率 50.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「創業140年超、物流の老舗が『現場の請負力』を武器にインドで第二の創業に挑む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU