サカイ引越センター
Sakai Moving Service Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
引越業界No.1!暮らしを支える『新生活応援グループ』へ進化中
引越事業を核としながら、M&Aを通じて事業領域を拡大し、お客様の新生活をトータルでサポートする『新生活応援グループ』となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが新しい街へ引っ越すとき、パンダのマークがついたトラックを目にしたことがあるかもしれません。それがサカイ引越センターです。彼らの仕事は、ただ荷物を運ぶだけではありません。引っ越しに伴う電気工事の手配や、不要になった家具・家電のリユース(再利用)まで、新生活のスタートを丸ごとサポートしてくれます。最近では、地域の清掃サービスや新幹線を使った即日引越しなど、暮らしをより便利にする新しいサービスも始めています。普段の生活の裏側で、あなたの「新しい始まり」を支えている会社なのです。
引越業界で売上高トップを走るサカイ引越センターは、安定した収益基盤を背景に成長を続けています。FY2025には売上高1,210.2億円、営業利益129.25億円を達成し、堅調な業績を維持。近年は主力の引越事業に留まらず、M&Aを積極的に活用して事業領域を拡大しており、「新生活応援グループ」として暮らしに関わるサービス全般への展開を加速させています。安定した財務基盤と株主還元姿勢も投資家からの評価ポイントです。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府堺市堺区石津北町56番地
- 公式
- www.hikkoshi-sakai.co.jp
社長プロフィール

創業者の教えである「まごころこめておつきあい」の精神を大切に、高品質なサービスを追求し続けています。今後はグループ経営に大きく舵を切り、M&Aも積極的に行いながら、引越事業を中核とした「新生活応援グループ」へと進化を目指します。
この会社のストーリー
創業者である田島治子が、大阪府堺市でたった一台のトラックから引越事業を開始。「まごころこめておつきあい」の精神がここから始まる。
「勉強しまっせ引越のサカイ」のキャッチフレーズでテレビCMを開始。パンダのマークとともに、全国的な知名度を一気に高める。
さらなる事業拡大と社会的信用の向上を目指し、大阪証券取引所市場第二部に上場を果たす。
持続的な成長が評価され、東京証券取引所および大阪証券取引所の市場第一部に上場。引越業界のリーディングカンパニーとしての地位を固める。
品質とサービスへのこだわりが実を結び、念願であった引越業界での年間売上高No.1を達成。以降、その地位を維持し続ける。
顧客利便性向上のため「新生活応援マイページ」などのDXを推進。JR九州と連携した新幹線での即日引越など、新たなサービスを次々と展開。
T2社と提携し、自動運転トラックによる引越家財の輸送実証を開始。2024年問題を見据え、業界の未来を切り拓く挑戦に着手する。
中期経営計画で「新生活応援グループ」への進化を掲げ、M&Aを加速。引越を軸に、暮らしに関わる多様なサービスを提供する企業グループを目指す。
注目ポイント
品質と信頼を積み重ね、引越業界で11年連続売上高トップを維持。盤石な経営基盤とブランド力で、他社をリードし続けています。
引越事業で培った顧客基盤を活かし、M&Aを積極化。「暮らしの中にもっと“SAKAI”を」をテーマに、新生活を丸ごとサポートする企業体へと変貌中です。
安定した配当に加え、保有期間に応じて拡充されるお米やQUOカードなどの株主優待も魅力。株主への還元姿勢も高く評価されています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 40円 | 21.3% |
| FY2022/3 | 45円 | 27.4% |
| FY2023/3 | 47.5円 | 23.5% |
| FY2024/3 | 34円 | 33.1% |
| FY2025/3 | 48.5円 | 45.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は安定的な配当の継続を基本方針として掲げ、業績に応じた利益還元を行っています。配当性向は概ね30%前後を目安としつつ、持続的な成長投資とのバランスを考慮した株主還元策を実施しています。今後も強固な財務基盤と収益力を背景に、株主優待と配当を組み合わせた総合的な還元を継続していく方針です。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
サカイ引越センターは、引越業界での圧倒的なブランド力と全国ネットワークを背景に、売上高がFY2021/3の約1,003億円からFY2025/3には約1,210億円まで継続的に成長しています。競合他社との差別化や法人需要の取り込みにより、営業利益も堅調に推移しており、収益基盤の安定性が際立っています。今後も新生活応援グループとしての多角化やDX推進を通じ、安定した収益拡大が見込まれます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.7% | 7.7% | 11.1% |
| FY2022/3 | 8.8% | 6.5% | 10.4% |
| FY2023/3 | 10.0% | 7.5% | 10.8% |
| FY2024/3 | 9.4% | 6.9% | 10.9% |
| FY2025/3 | 9.1% | 6.9% | 10.7% |
収益性については、営業利益率が概ね10%台後半を維持しており、効率的なオペレーションが機能しています。ROE(自己資本利益率)は9%から10%前後の高い水準で推移しており、資本効率を重視した経営が株主価値の向上に直結しています。今後も適切なコスト管理と高単価案件の獲得により、良好な収益性を維持する見通しです。
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、自己資本比率は75%前後と極めて強固な財務体質を維持しています。FY2024/3以降は成長投資やM&Aのための有利子負債が増加していますが、依然として無借金経営に近い健全なバランスシートを有しています。潤沢な自己資本を背景に、将来に向けた積極的な投資余力を確保できています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 113億円 | -12.4億円 | -42.2億円 | 101億円 |
| FY2022/3 | 79.2億円 | -31.7億円 | -36.5億円 | 47.4億円 |
| FY2023/3 | 102億円 | -46.2億円 | -27.9億円 | 55.5億円 |
| FY2024/3 | 95.8億円 | -68.8億円 | -12.8億円 | 27.0億円 |
| FY2025/3 | 97.3億円 | -79.0億円 | -36.2億円 | 18.2億円 |
営業キャッシュフローは年間90億円から110億円規模で安定しており、本業の引越事業で確実に現金を創出できています。近年は成長に向けた投資やM&Aを加速させているため投資キャッシュフローが拡大傾向にありますが、営業活動で稼いだ資金の範囲内で規律ある投資が行われています。強固な収益力を基盤に、成長投資と株主還元を両立させる安定的なキャッシュフロー構造です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 117億円 | 40.3億円 | 34.4% |
| FY2022/3 | 113億円 | 45.8億円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 121億円 | 38.7億円 | 32.0% |
| FY2024/3 | 129億円 | 45.5億円 | 35.2% |
| FY2025/3 | 131億円 | 43.8億円 | 33.3% |
法人税等の支払額は概ね40億円前後の水準で安定しています。実効税率は日本の法定税率に近い30%台前半から中盤で推移しており、税務上の大きな変動要因は見られません。安定した利益水準に応じて適切に納税が行われており、税務コンプライアンスは良好です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 486万円 | 6,961人 | - |
従業員平均年収は486万円であり、陸運業界の平均と比較しても標準的な水準で推移しています。引越サービスという労働集約型の事業特性上、人件費の管理が重要ですが、長年にわたり安定した雇用と賃金水準を維持しており、地域拠点を通じた全国展開を支える基盤となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はアーイ・BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (PRINCIPAL ALL SECTOR SUBPORTFOLIO)(常任代理人 三菱UFJ銀行)・MISAKI ENGAGEMENT MASTER FUND (常任代理人 香港上海銀行)。
同社は創業家が実質的な支配力を持ち、株式会社アーイが35.66%を保有する筆頭株主である点に特徴があります。加えて、創業家の田島氏個人および従業員持株会による保有も安定しており、経営陣の意向が強く反映されるガバナンス体制となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報に基づくと、連結子会社10社を通じて引越関連サービスを展開しており、事業リスクとしては労働力確保の難化と燃料費等のコスト変動が挙げられます。これらのリスクに対し、DX推進やM&Aを組み合わせることで収益の安定化を図る戦略が明示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%を確保しており、ダイバーシティ推進に向けた体制構築が進んでいます。連結子会社10社を抱える企業規模に対し、監査報酬3,900万円を投じてガバナンスの透明性を担保しており、堅実な経営監視体制が敷かれています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,204億円 | — | 1,210億円 | +0.5% |
| FY2024 | 1,138億円 | — | 1,169億円 | +2.7% |
| FY2023 | 1,066億円 | — | 1,096億円 | +2.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 129億円 | — | 129億円 | -0.1% |
| FY2024 | 124億円 | — | 127億円 | +2.5% |
| FY2023 | 109億円 | — | 118億円 | +8.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が事実上の経営目標となっています。過去の業績を見ると、売上・利益ともに期初予想を上回る着地が多く、堅実な経営手腕がうかがえます。一方で、サプライズ感のある高い成長目標を掲げるタイプではなく、安定性を重視する投資家向けの銘柄と言えるでしょう。今後は「新生活応援グループ」構想の下、M&Aによる非連続な成長を実現できるかが評価の分かれ目となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態です。これは、安定した配当を提供しているものの、株価自体が市場全体の成長ペースに追いついていないことを示唆しています。業界首位としての安定性は評価される一方、市場が期待するような高い成長性を示せていないことが株価の重しとなり、結果としてTSRがTOPIXに劣後する要因と考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 87.7万円 | -12.3万円 | -12.3% |
| FY2022 | 76.7万円 | -23.3万円 | -23.3% |
| FY2023 | 85.3万円 | -14.7万円 | -14.7% |
| FY2024 | 95.5万円 | -4.5万円 | -4.5% |
| FY2025 | 96.7万円 | -3.3万円 | -3.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較するとPERは若干割安、PBRはやや割高な水準にあります。特筆すべきは配当利回りの高さで、業界平均の2倍以上となっており、高配当株としての魅力があります。信用倍率は0.07倍と極端に低く、売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方、制度信用取引の売り方が買い戻すことによる株価上昇(踏み上げ)への期待も内包しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株主優待制度を拡充し、長期保有優遇を導入することで個人投資家の囲い込みを強化しました。
第3四半期決算にて、人件費等のコスト増を背景に純利益が前年同期比6%減となる51億円を記録しました。
株式会社スタイルと資本業務提携を締結し、九州地方でのシェア拡大とスケールメリットの創出を目指します。
最新ニュース
サカイ引越センター まとめ
ひとめ診断
「引越業界の絶対王者が、M&AとDXを両輪に『暮らしの総合プラットフォーマー』への脱皮を急ぐ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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